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始めるを応援するポッドキャスト、STARTFM。おはようございます。
企業課で東京FMパーソナリティの関口舞です。
連続企業課でエンジェル投資家の柴田陽さんと、
企業や独立を考えている方に役に立つ情報を楽しく語っていきます。
陽さん、おはようございます。
おはようございます。柴田陽です。
陽さん、お花見はもう行きましたか?
お花見は何年も行ってないです。
せっかくなので、通勤途中にチラ見など。
それは見てますよ。
お花見行きたいですね。とっても良いお便りが来ております。
お便りが皆さん、もっと送ってほしいんですけどね。
ちょいちょい来てるんですが、すごく良いのが来てますので、
今日はリスナーさんからの質問にお答えするコーナーです。
早速お便りをご紹介したいと思います。
ラジオネーム、吉岡さん。
初めまして。起業したばかりの者です。
これから事業を進めていくにあたり、資金調達をどうするかで悩んでいます。
コストを抑えれば、何とか自己資金だけでもやっていけそうではあるのですが、
自己資金が少ないので、その場合、技術者の採用を先送りにすることになります。
それによってスピードが落ちることを考えると、
やはりある程度の資金を集めた方がいいのかなとも思います。
お二人が考える、投資家を株主に入れることのメリット・デメリット、
そして投資家でもある洋さんの思う、出資したくなる起業家の条件など、
ザック・バランに教えていただけると助かります。
はい、ということです。
なるほど。
まずは起業、おめでとうございます。
こちら永遠のテーマですけれどもね。
起業しちゃった前提ですね、吉岡さんは。
そうですね、起業はもうしましたと。
実業はこれからですと。
なるほど。
では一つ一つ見ていきたいと思うんですけれども、
まずは資金調達のメリット・デメリットについて、こちらどう思いますか?
ここで言っている資金調達って、おそらく銀行からお金を借りてくるということではなくて、
エンジェル投資家とかベンチャー・キャピタルから
株式として投資してもらうということかなと思うんですけれども、
そうですね。
それを全然外部の投資家を入れずに自己資本でやることを
英語ではブートストラップって言われたりするんですけど、
ブートストラップ。
ブートストラップは実はみんなの憧れで、
まあそうですよね。
テスラみたいなね。
違うんですか?
どうなんだろう?
最初はそうなんじゃないかな。
ブートストラップは余計な外野がいないということなので、
それに越したことはないんですよね。
だから結局、事業アイデアがまずないんだったら
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調達しないほうがいいでしょうっていうのはまずあるんですけど、
ブートストラップの方が実はですね、
生存率、例えば5年後の生存率みたいなものは高いと言われていて、
お金ないのにね。
なんでかって言うと結局、裏を返せば外部から投資を入れるっていうことは
投資をする人からしてみると、
そのお金を何倍にもして返してほしいわけですよね。
そうですね。
特にベンチャーキャピタルとかであれば、
このベンチャーキャピタルのシードステージとかって
10倍とかじゃ全然ダメなんですよ。
少なくとも100倍。
すごい、ロマンあるな。
1000倍にしてほしいと。
逆に100倍だとしたら99個うまくいかなくてもいいわけじゃないですか。
そういうプレイをしてほしいっていう話になっちゃうんですよ。
そうすると必然的に当たればものすごいでかいけれども、
失敗確率がものすごい高い。
確かに堅実にやっていくわけにはいかないってことですよね。
っていうことになるので、
これ実はすごい運命の分かれ道なんですね。
確かに。
だからお金があるから調達しようとか、
お金が欲しいから調達しようとか、
お金があったほうが技術者が雇えるから調達しようみたいな
次元で考えないほうがいいんですね。
でもよく急成長しているスタートアップってあるじゃないですか。
特にアメリカとかなんかだともう何でしょうね。
ユニコーンみたいな。
ああいうような感じで成功している企業で
ブートストラップ企業っていうのはやっぱり珍しいんですかね。
そうですね。ほとんど多分なくて、
僕が知っているサービスで未だに外部資本が入っていないのは
メールチンプっていう。
これ多分あんまり知らないかもしれないですけど、
皆さん実は日常的に接していて、
ECとかからメールマガが送られてくると思うんですけど、
メール一斉送信する仕組みとか、
クリックすると解除できると思うんですけど、
ああいうのを提供しているサースみたいな会社があって、
メールチンプっていう会社は確か外部資本一切も入れてないですね。
そのぐらいでも珍しいです。
だからそういうレアなサービスを例に出さなきゃいけないぐらい珍しいですね。
なるほど。
つまりはざっくり言うと、
堅実にやっていきたいとか、自分らしくって言ったらあれですけど、
長生きさせたい。
いわゆる中小企業っぽい感じでやる感じでもやっていきたいみたいな。
感じだったら自己資金でやったほうがいいのかもしれなくて、
爆速成長に賭けたいなら調達みたいな。
そうですね。
雰囲気的にはそういう感じですね。
でも大事ですよね。
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途中で逆が良かったというわけにはいかない。
そうですね。
まいさん自身はご経験あるかもしれないですけど、
これ外部資本一回入れてもらって、
それを取り戻す、元に戻すのってものすごい難しいというか、
ものすごいお金がかかるので、
普通は無理だと思ったほうがいいですね。
そうですね。
調達をしてしまってから元に戻すっていうのはすごい大変ですけど、
自己資金で堅実に始めてみて、
途中から爆速成長したくなって後から入れるだったら順番としてはいいですね。
その通りですね。
それが最適ですね。
まいさん自身のご経験だとどんな感じなんですか?
私は正直ここまで深く考えておらず、
22位ぐらいの時ですね、
起業した瞬間にベンチャーキャピタルの主催するピッチコンテストに出て、
本当に登記をしているかしていないかぐらいのタイミングで行けている。
プロダクトは何だったんですか?
プロダクトはですね、今は亡き、
アンチティンダーで顔を一部隠したマッチングサービスみたいなのをやろうと。
またマッチングサービスをやっていたんですね。
それがコイピトプランナーより前ですよね。
ずっと前ですね。
すごい。
マッチングを擦り続けたわけですね。
一応そうなんですよ。
毎回毎回既存サービスをいい感じにアレンジすればよかったのに、
結構ぶっ飛んだことをやろうとして爆地だったんです。
なるほど。ちょっと緊張度の話に戻すと、
ピッチコンテストに出て、話の流れからするとそれで優勝しちゃったみたいな話ですか?
優勝というよりも、手が上がった会社と交渉できるみたいなスタイルで、
4000万円調達したんですよ。
すごい。何にもないのに。
何にもないんです。アイデアだけある。
それはすごいと思いますよ。
アイデアがあって、チームが一応私ともう一人人工知能博士がいて、
こいつらがこんなことをやろうとしている。面白いじゃんみたいな。
ピッチ偏差値超高いと思いますよ。
それはお兄さんがすごい上手いんですよ。
ただ時代とかもあったと思うんですよ。
当時ティンダードリームみたいな感じもあったと思うんですけど。
要はチームと、用語で言うとバーティカルって言いますけど、狙っている市場の組み合わせで、
それだったら4000万円出してもいいかなと思っている人がいたと。
合わせて4000万円ってことですか?
合わせてですね。結構ちょこちょこ出してもらって。
これメリットから話すと、とにかく嬉しかったと。
それはそうですよね。
23とかで駆け出しで、やっぱり自分たちの考えているアイデアとかチーム、
全然うまくいくかどうか分からないけど、
少なくともいろいろ見てきたベンチャーキャピタリストのプロの人たちに、
そうやってお金を出してもいいと思ってもらえたというのが超嬉しかったなと。
それは間違いなく嬉しいし、何かを意味しているとは思いますよ。
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とは思いますね。やる気もすごい出たし、
おかげで、これは良し悪しなんですが、
エンジニアを結構いきなり3人とか採用できて。
できますよね。このぐらいお金あればね。
いろいろ開発できたと。
初期にエンジニアを増やすことの是非というのはいろいろあると思うんですけど、
良かった点だけ先に話すと、結局マッチングサービスはやってみないと分からない問題があったりするので、
ただプロトタイプも含めるとすごいスピード感で、
最初の1年で10個近くサービスを作って、
エンジニアがいないとこのスピード感できないですし、
とにかく走り続けられたのは良かったし、超楽しかったなというのはありましたね。
ただこれデメリットをお話しすると、
プロダクトがまだアイデアベースの状態で調達をしたので、
その後何回かピボットを結局することになっちゃって。
ピボットというのは事業の中身を変えることですね。
そうですね。サービスをちょっと違うのにしようとか、
これはうまくいかなかったからやっぱりやめようと。
やっているうちって当然ながら売上1円もたたないわけじゃないですか。
エンジニアさんのお給料とかはあるので、どんどんお金がなくなってきて、
そうするとバーンレート、バーンレートというのは月々出ていく金額というかそういう意味なんですが、
バーンレート結構高い状態で売上たってないから当然調達をまたしなきゃいけないですが、
シード機の調達金を使い果たしていて、
プロダクトの売上も固まっていないというような会社に出資したい人っていうのを見つけるのは当然難しいと。
これはだからまだ資金調達したことない人にご説明すると、
資金調達4000万円例えば調達したっていうことは、
会社の何パーセントぐらい、例えば10パーセントぐらいが4000万円に相当すると、
会社の持ち分の100、会社の全体のオーナーシップを100とした場合、
10と引き換えに4000万円をもらうってことなので、
100はつまり4億円っていう評価になっていますと。
一応数字上は紙の上ではそうなっていて、
なのでもうすでにプロダクト何にもないのに失敗しかしてないのに、
4億円の会社になってしまっていると。
なのでここからさらに調達しようと思うと、
4億円より高い金額で評価し直さないと、
当然最初の投資家も許してくれないよねっていう状況があるから、
1回集めちゃって、それから時間が経ってもう1回調達するのは苦しくなるということですね。
そうなんですよ。
なので結局、とはいえやっぱりせっかく集めた仲間を解散するのも悲しいですし、
何とかしなければということで、かなりの時間を資金繰りに充てることになってしまい、
その時間はやっぱりプロダクトに集中できないわけで、
本末転倒状態に陥ったこともありましたし、
あと相方と有金をはたいて宝くじを買ったことも、もうなんかどうしようもないくて、
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あともう私の実の父親に借金を申し込んだこともあります。
すごい。
ダメでしたけど、父もお金がなくて。
でも結局、結果的には排水の陣でいきなりサービスをすごい勢いでバズらせて、それによって乗り切ったんですが。
乗り切ったというのは、それで追加調達したということですか?
そうです。一つはバズったときに一応広告を入れていたので、
そこでシンプルに少し売上が立ったということと、
あとはそのバズっている瞬間に、こんにちは、今話題の我々ですみたいな感じで少しすかさず動いて、
追加趣旨を受けたわけですね。
受けましたね。
すごい。
でも相当無理があったなぁと思っております。
あとはこのデメリットは結構私の性格の問題なんですけど、
割といろんな人たちがたくさん入っている中で、
何人くらい入っていたんですか?
いや、めちゃくちゃ多いですよ。最初は5社くらいで、そもそもシードで5社ってのはどうなんですか?
まあ多いですよね。
それはどこか1社が強く握りすぎないっていう配慮もあったりとかした、
5社間で話し合いが行われたみたいな色々あるんですが、
結局後からは割と普通逆なんですけど、エンジェルさんが後から入ってきて、
だから10どころじゃないですね。相当いろんな意味でカオスなんですが、
ちょっとつらかったのが、この人はこうしろって言っているけど、
この人はこうしろって言っているみたいなのが、当然人数が増えると食い違うわけですよね。
投資家の意見が。
やっぱり結果が出せてないって多い目もある中で、私は割と素直な方なので、
できれば先輩方というかプロの皆さんの意見を参考にしたいけど、
彼らの中で言っていることだってだいぶ違うし、
こっちを立てればこっちが立たないというかですね。
そんなに忖度している場合じゃないんですけど、
忖度せずやったからってうまくいくとも限らないし、
という板挟みと言ったらあれですが、みんなで集まって会議とかするのがすごい苦痛で。
分かりますよ。
無視するに限りますけどね。
ユーザーインタビューほどのインサイトもないですからね。
そうなんですよ。そこが結構。
このステージはね。もちろんレーターになると共通パターンが浮かび上がってくるんで、
いいと思うけど、何のプロダクトやろうみたいなのは分からないですよ。
分かっていたら自分でやる。
これは本当にたまたまなんですけど、やっている領域がマッチングサービスだったこともあって、
誰もが恋愛とか出会いには一言持っているじゃないですか。
うぜえ。
みんなが俺はこんなのが欲しいとか、俺はこんな女の子と出会いたいとか、
誰しもが小さな恋愛専門家だったりするわけですね。
なのでその辺の意見も入ってくる。
で、けど私はこう思うんですとか言っても、いやいや結果出てないじゃんみたいな。
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なるほどね。でも分かる気がしてきた。
多分まずね、投資家としても成功してほしいし、何かしら付加価値を出したいわけですよ。
そうなんですよ。だから皆さん良かれと思って。
基本的にはありがたいんですけどね。
なんか前回エピソードの話を聞く限り、関内さんは自分が作りたいものを作っているだけののでは?ってみんな思ってたんだけど。
多分ね、私たちチームが変わったことをやりすぎて、勝ち筋とかをもっとあれした方がいいんじゃないかと。
投資家の気分は分かりますね。
ただありがたいんですけど、その人たちの間でも結構意見が割れているので、どうしたらいいんだろうみたいになっちゃって。
結果的には皆さんすごいアドバイスもたくさんくれたし、困った時助けてくれたし、すごい感謝してますし。
たくさん作れたのは調達したおかげなんで良かったんですけど、本当に反省はタイミング早すぎ問題。
せめてプロダクトのプロトタイプやったりなんだりまでは別に、エンジニアさん1人とか自分らでちょっとやるでもできたわけなので、
もうちょっとプロダクトやる領域固めてから調達すれば良かったなというのは後になって思っております。
まあそうね、贅沢を言えば当然プロダクトは決まってから、これはもうやれば伸びるんだっていうところが分かってから調達するに越したことはないですよね。
ただね、これはなんかねどうしようもないんですけど、本当に何か思いついた時はいってあるじゃないですか。
分かりますよ。
思いついた時はいな時って、このサービスめちゃくちゃいい、早くやんなきゃとかってもうドキドキしちゃって手が震えるみたいな。
早くやんないと他の会社に真似されちゃうとか急がなきゃと思って、いやいやちょっとじっくり検証して何ならね、開発の受託などで資金を自分らで作ってからぼちぼちやりましょうよみたいな気持ちはやっぱりならない。
よしよしなんですけど、そこでつい手が出てしまうシードマネー。
まあでもそれが結果的に良かったかどうかは本当に神のみぞ知るので分からないんですが、少なくともそこで勢いに乗ってそういうことをするとこういうことになり得るよという事例として知っておいてもらいたい。
いやめっちゃいい話ですね。
教訓としてはやっぱり競合が出てくるかもしれないっていうのは意思決定の理由として資金調達にせよ何にせよやっぱりあんまり良くない理由ですね。
それが大事になるのってもっと後々の局面で成長率競争をしている局面においてはプロダクトによっては大事だったりすると思うんですよね。
そのマーケットプレイスみたいにネットワーク効果がすごい効くようなサービスにおいてどっちが早く規模取れるかっていう競争大事だと思うんですけど。
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思いつきフェーズにおいては競合が出てきたらまたそれを実験台にして観察してそれの反省を踏まえてよりベタなものを作るぐらいのやっぱり余裕がないと。
大抵だって新規サービスってうまくいかないから。
大体そうですよ。
うまくいかない方にかけたほうが絶対いいんですよ。
確かにね。実際自分もユーザーとして何も一番最初に出てきたプロダクトしか使いたくないなんて思ってないし。
後から出てきたもっと改良されたやつをこっちだって使いたいわけだし。
本当そうですね。
あんまりファーストムーバーが有利になることってそんなに多くないですね実感値としては。
確かに。
同じなんですよねファーストムーバーズアドバンテージって。
残ってるのがそれより前に出たやつが失敗してるからそれが一番に見えるんですけど。
フェイスブックとかわかりやすいですよね。
フェイスブックって全然ファーストムーバーでもなんでもない。
ピーター・ティール的に言うとラストムーバーであることが大事だと。
ラストプレイヤーで最後に残るプレイヤーであることが大事であって何番目に登場したのかは関係ないよねっていう。
そこね。
焦っちゃうよねやってるときはね。
焦っちゃうし既存のサービス調べて自分らが考えたのと似たのがあると逆に私は落ち込んだり。
やられちゃってたもうダメだこれじゃパクリになっちゃうとか。
でもそれは本当になんていうかただの自分のエゴであり、むしろ似たようなサービスがすでに結果を出している領域に入った方がニーズが確実にあるって話なんですよね。
どっちも解釈できますよね。
でもなんかシード機の調達難しいって話なんですけど成功例って何なんでしょうね。
この間ブリッジさんの記事でレイヤーXさんの例が紹介されてましたけれどもね。
そうですね。僕も読んだんですけどその記事。
レイヤーXさんは創業者の福島さんという人はすでにGNOSYというサービスを立ち上げていて天才なのであんまり参考にならないなと思って読んでたんですけど。
その記事同じに書いてあったスリーサニーさんという病院向けサースのプロダクトをやっている会社があってそこは結構いいなと思って資金調達受託で食いつないでたと。
累計1億円ぐらい受託の売上がサービスローンチサービスが立ち上がるまであったっていう話があって。
そういうのであれを思い出しましたね。
Airbnbが創業物語でAirbnbのチームは全然サービスが伸びなくてシリアルを作ってオバマウォーズ。
そうでしたね。
商食のシリアルをありもののシリアルを買ってきてオバマのパッケージデザインに変えて売り上げ作ってたみたいな話があって。
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面白い。
それぐらいこいつらゴキブリのような奴だって言ってYコンビネーターのポールグリアムがアイディアわけわかんないけど。
部屋に人止めるみたいなわけわかんないアイディアだけどこいつらゴキブリのような生命力があるからこいつら入れてあげようみたいな感じでYCに入ったっていうストーリーで。
多分本当の話なんですよね。
めちゃくちゃ超いい話ですね。
もしかしたら練習なんでしょうね。企業家としての。
とらえたほうがいいのかなって思いますね。
あと最近のトレンドとしてはシードステージの投資を最初何千万か調達してそこからひたすら種銭でサービスを小さいチームで磨きまくって。
これはめちゃくちゃグロースするぞってなってから初めてドカンって調達するっていうスタイルが結構流行ってて。
カレンドリーっていう日程調整をするためのサービスなのかただのアドオンなのかわかんないんですけれどもそことかも最初5500万円調達して7年かけてそのカレンドリーサービスをずっと磨いて。
年間の売り上げが年間の売り上げというか正確に言うとARRといって年間の継続収入が70億円ぐらいになるまで7年かけて育ててそれまで1回も調達せずに。
売り上げ70億までやってそれでいくらだったかな300億を1000億円の調達額で調達すると評価額で調達すると。
すごいもうドリーミーですね。
そう。
こういうの一番羨ましいというか。
それで最近なんかあれなんですよね。
借り入れでも株式でもない調達手段として月額課金サブスクリプションの収入を第三者に将来の分も含めて売るという将来再建状とみたいなものをやるプラットフォームとかもあって。
なんかその最近のSaaSの作り方はシードで最初開発してそれでお客さん開拓してお客さんに売り上げついたらその月額課金の収入を前もって第三者に売ってそれでお金作ってどんどんサービス拡張したりマーケティングしたりしてみたいなできるだけ資金調達を株エクイティによる資金調達をせずに伸ばせるところまで伸ばすみたいなのが。
結構出てきてますね。そういうスタイルの会社。
なるほど。いろんなスタイルの会社があるということですけれども。
ちなみに陽さんはエンジェル投資家でもあるじゃないですか。
はい。
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例えば出資先で言うと。
そうですね。今出てきたSaaSで言うと建設業界、建築に関わる会社向けのSaaSのアンドパッドという会社があったりして去年40億ぐらい調達していると思うんですけどそういう会社とかですね。
結構たくさんの会社に出資してたりすると思うんですけど。
そんなでもないですけど。
なんかズバリ出資するときってどんなところを見ているのか出資したくなる企業家とはということについて伺いたいんですが。
そうですね。我々のようなエンジェル投資家が投資するのって本当に先ほど前さんが言ったようなまだチームはやっとできてプロダクトはローンチしてなくてこういったことを思いついていてこういう検証をこのお金を使ってしたいんですっていうステージの会社さんが多いんですけれども。
そこでやっぱり一番大事なのってこの今出資する500万円なら500万円を使ってどこまで検証が進むのかっていうところの、よくその費用対効果って言うと思うんですけれども、それの費用対検証度合いみたいなところが極めて大事だと思っていて。
最近なんかそのシート調達が容易になっているせいもあって、とりあえず調達してとりあえず採用してとりあえずマーケしてみたいな人がいるんですけど結構。
結構いますね。
それは多分そのあんまりざっくり考えすぎてて、できるだけプロダクションでなくても検証できるものは検証できるので、いかにお金をかけないで検証するかという能力が高い人が結局そのラーニングが効率よくできるので。
さっき言ったように一発で当たることって滅多にないから、いかにその少ない資金で何回検証できるかっていうところに鍵があるので、その費用対検証度が高い企業家は良さそうだなって思う傾向がありますね。
いいですね、なるほど。そういう意味では結構例えば投資家の人に出資してもらえませんかってプレゼンをするっていうときに、だいたいこんなイケてるチームです、こんなイケてるものをやろうとしてますっていう話があると思うんですが、そこに例えばこれがイケてるかどうかを検証するためにこういう手段を使ってこのようにやろうと思うっていうところまでしっかり考えるっていうのは。
そうですね、あとこれまでどういう検証をしてきてその仮説、当然アイディアがあるってことは何らかの課題とこういうふうにすれば解決するっていう仮説があるってことだと思うので、これまでどういう仮説検証をしてきたのか、500万あったらさらにどこまで仮説検証が進むのかっていうののプランが大事だと思う。
いいですね、そういうプランをね。これは本当にエンジェル投資家さんに話をするしないは別として、そのプランを立てること自体がすごい重要だなと思いました。
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ちなみに出資先とどんな感じで関わってますかね。
基本的には何かあったら相談してっていう感じが多いですね。僕自身も起業家なので、同じ起業家として何か似たようなことを、この人はこれ経験してそうだなっていう話題。
よくあるのは、共同創業者とこういうところでうまくいってないと思うんですけどどうしたらいいですかとか、その人の持っている株ってどうしたらいいんですかとか。
あんまり社内の人に相談できないから、ちょっとセンシティブなんでね。
似たような、かつ似たような経験をしていないと多分判断つかないから、っていう意味で相談が多いですね。
そういう意味ではなかなか、私自身の経験としても、特に後半にエンジェルの人とか入ってもらったんですけど、やっぱ相談しやすかったですね。
VCの大手VCの社員さんよりも。
起業家の方がね。
やっぱりそうなんですよね。
最初はそうだよね。
だいたい思っていることとかが分かってくれたりとか、あとはもう意思決定も早かったりとか、5分で決まるみたいなこともありましたし。
なので結構、私の個人的な観点ですけど、起業してもし上達しようかなみたいな感じだったら、規模とかいろんなことによるんですけど、それが何億円何十億円とかじゃなければ、まずはエンジェルさんに相談するのはいいんじゃないかなと個人的には今となって思っております。
ずばり今ですね。洋さんが今回お便りをくれた吉岡さんと同じ状況、起業したばっかりで自己資金は少ないという状態だったらどうしますでしょうか。
はい。起業したのが多分間違いだと思うんですけど。
なんで?なんでせっかく。
もうちょっとこれやっぱり会社辞めないと無理だっていうところまで引っ張った方がいいと思います。
でもわかんない。吉岡さん会社辞めてないかもしれない。ただ登記したってだけかもしれない。
それは素晴らしいと思います。
はい。それか。
復業しますね。だからそうであれば。
復業。
復業もどっちかですね。考えている事業の検証に役に立つ。
例えば何でもいいですけど、僕も過去やったのは、薬局を無人店舗化できるんじゃないかっていう仮説があって、
これは稼ぐためじゃないんですけど薬局で働いたんですね。
えっ。
アルバイトとして。
いつ頃ですか?
何歳?
2、3年前ですよ。
えっ。じゃあ薬局に行ったら陽さんが店員さんとしていらっしゃったってこと?
はい。そうです。
えっ。なんかすごい面白いですね。
30:00
2ヶ月くらいの話ですけど。
へー。
じゃないと薬局のオペレーションわかんないじゃないですか。
そうですよね。
今はさすがにバイトで入るのは本当に良くなくて、コンサルで入るべきなんですけど、
っていう話か、自分がめちゃくちゃ得意ですごい効率よくお金を生み出すことができるバイト。
僕だったら会社のコンサルをする。
はい。
それだと月何十万か稼げるから、全体の半分くらいの時間しか使わないから生活は気にしなくていいし、
ワンチャン副業のエンジニアとかだったらお金払えるかもしれない。
確かに。
そういうどっちかですね。どっちかの副業をして会社のお金には手を付けないと。
いいですね。その結果、今後の事業をやる上での資金も貯まっていきということですね。
そうですね。
ありがとうございます。吉岡さん、そして似た状況の皆さん、ぜひ参考にしてみてください。
お便りありがとうございました。
ありがとうございました。
スタートFMではあなたからの質問やメッセージを募集しています。
ポッドキャストの概要欄から送ってください。
というわけでエピソード7、聞いてくださりありがとうございました。
ぜひ続きも聞いてください。
続きも聞いてください。もしいいなと思ったらチャンネル登録よろしくお願いします。
次回はディープフェイクについて話していきたいと思います。
それでは素敵な一日をお過ごしください。