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2022-08-08 20:23

YC特集-09: YCでも「詰め会」がある?! Group Session

Mai
Mai
Host

通常より短くタイムリーなYC特集をお伝えしています。

その9は、Group Sessionという、YCでもっとも精神的につらいコンテンツをご紹介します。

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START/FMは、"はじめる"を応援するPodcastです!連続起業家でエンジェル投資家の柴田陽と、起業家でラジオパーソナリティの関口舞が一緒にお届けします。

番組への質問はこちらからお寄せください。番組ハッシュタグ #STARTFM で感想お待ちしています!

00:07
始めるを応援するポッドキャスト、STARTFM。おはようございます、関口舞です。
現在、プログラムに採択された株式会社テイラーの柴田陽さんと、Yコンビネーター特集をお届けしております。
陽さん、おはようございます。
おはようございます。
どうですか?なんか面白いことありましたか?
いやー、なんか2週間おきにチェックインされるんですよ。
チェックインされるというのは、チェックされる。
そうそう、みんなで2週間おきに定期ミーティングみたいな、チェックインって何て言うんですかね。
進捗報告会、進捗共有会みたいなのが。
なるほど、なるほど。
あって、そこにですね、7社、7、8社、似たような、何にくくっているのかな?
エンタープライズ向けで、すでにプロダクトローンチが済んでいて、売り上げが上がるか上がらないかみたいな人たちがきっと集められていて、
つまり似た人たちが集められていて、全部ニコラスが採用したチームが集められていて、
毎回2週間ごとの目標をコミットさせられて、それの達成度を報告させられるっていう、ただの詰め替えが行われるんですよ。
詰め替え?
いや、完全に詰め替えなんですね。
え、それダメだと詰められるんですか?
詰められるっていうか、そうですね。だからイメージで言うと、じゃあ、はい、まいさんからこの2週間の目標と達成の度合い、それから次の2週間の目標を言ってくださいって言われるんで。
こわー。
えーと、5件取ろうというのが2週間前に立てた目標でした。結果、目標には届かず4件しか取れませんでした。
次の2週間はさらに6件取ろうと思います。みたいな感じのやつ。
へー。
やってて、え、なんで取れない?どうして取れなかったと思います?みたいな感じの質問をされるっていう。
まあ要するにただの詰め替えが行われるっていうので、なかなかね、企業家が2週間おきに詰められるっていうのはなかなかないシチュエーションなんで。
まあそうですよね、確かに。そういう意味ではまあありがたいというか。
いやもう本当そうですね、まあ多分それが秘密の一つで、YCの。それで詰めるのもですね、こういう目標はダメなんですよ。
プロダクト、例えば6ヶ月後のプロダクトのローンチに向けて、5つのタスクを完了生産まで持っていきます、みたいな。そういうのダメなんですよ。
03:08
ああ、スパンが長いとダメってことですか。
一番いいのは売上が、例えばARRが、今MRRでもいいんですけど、今売上が500万円なのを2週間後に600万円にしますっていうのが一番いい目標とされていて、そういうなんかチートできないやつ。
ああそっかそっか、具体的にできたかできなかったかが明確にわかるような。
そうですね。
定量的な。
そう、結局あなた方は売上作ることが目標でしょ、みたいな。じゃあなんで売上を目標に設定しないんだい、みたいな感じのこと言われるんで、まあそう進めないみたいな。
え、その言ってくる人はメンターの人なんですか?
そうですね、パートナーが3人ぐらいかな。3人ぐらいが。
へー。
で、参加者が8チームなんで、15、6人いて、みたいな。
どうなんですか、予算たちは達成しているんですかね。
いやー、そのチームの中ではですね、そんなに成績が今のところいい方じゃないですね、やっぱ。
へー。
フェーズみたいなのもあるんで、こんなこと言ってもしょうがないんですけどね。
そう、なんか南米のメンタル、エンタープライズ向けにメンタルヘルスの、そのB2Bでメンタルヘルスのサービスを提供しているスタートアップです、みたいなのは、もうなんかARは年間のリカーリングレベニューで5000万円ぐらいあって、この2週間で5000万円から6000万円になりました、みたいなこと言ってるから、いやそれはすげーなと思って。
いやー、まあでもね、エアビーみたいな会社だって最初はとかってことを考えると、何も今優等生な人が将来爆発するか。
もちろんね、もちろんそうなんですけど、まだそういうプレッシャーを感じるように組織されているというか。
へー。
はい。
でもなんかいいですね、なんかいつもクールな、いつもクールで余裕に満ち溢れてる王さんが、そのなんかちょっとたじたじになってる感じは非常に見ていて興味深い光景だなと思います。
いやいやいや。
まあそういうことなんでしょうね。
そういう仕掛けになって。
で、それに加えて、そのパートナーと2週間に1回、まあ本当は1週間に1回入れなきゃいけないんですけど、があるので、そのどう進捗、みたいなので、より個別具体的な、個別の相談をするスロットみたいなのがまた別途あって。
へー。
2週間に1回ならただの詰め替えなんで、あの、ふーん言ってないんだみたいな、なんで言ってないと思うの、ふーんって言って、はいじゃあ次みたいな感じなんで、よりその個別の、なんかこういう風に悩んでるんですけど、みたいなやつが別途設定されてる。
で、まあ実績にはもう毎週あるみたいな感じになってて、まあなかなか、そうですね、まあ大事なんですけどね、こういうのね。
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まあ往々にしてこう、なあなあになりがちな、特にその初期、創業期の初期ってなんかその、まあガムシャラにやってるようでいて、まあそういうKPIで見られちゃうと別に進捗してないみたいな、よくあるじゃないですか。
確かに、そうですよね。
じゃあユーザー、まあ僕らそのBtoBなんでそういう話題だし、たぶんBtoB、BtoCのチームは、じゃあユーザー何人増えたのとか、ウェイティングリスト何人から何人だったのとか、っていう話だと思うんですけど、何人勝ったのとか。
まあなので、まあね、往々にして今こういうフィーチャー作ってるから3ヶ月後にはそういうことになるんですよ、みたいな言いがちじゃないですか。
いやそうなんですよね、そうやって。
それが良くないよっていうことを言いたいんだと思うんですけどね。
ああ、でもまあそれによってね、今までやってきてYCで成果上がってるわけですから、その方法はいいってことなんでしょうね。
いやまあそうなんでしょうね、間違いないと思います、それは。
ぐだぐだ言うなと、なんかそう、彼らね、すぐ。すぐなんかファウンダーは、俺たちはちょっと特別で、なんかちょっと難しいことやってるから、なんか3ヶ月じゃ作れないとか言うんだけど、いや誰、なんかその、みたいな。
何々っていう会社は、それでも3週間で作ったよ、みたいなこと言ってくるんで、はい。
いやストライプなんて2週間で作ったよ、みたいなこと言ってくるから、そうっすか、みたいな。
偶の音も出ない。
君たちストライプ、そうそうそうそう、君たちストライプより難しいのかい、みたいな。
うっざみたいな。
こう。
すいませんね、みたいな。
いいですね、とてもいいですね、そうなんですね。
とてもいいね。
いやー、それにしてもね、こんなに、やっぱりコミュネティとして機能がすごい整っているというか、磨き上げられてるなって聞いていて思うんですけど、これを作り上げたYCの歴代のそのGPの人たちって、一体どんな人だったのかっていうのが気になってしょうがないんですけれども。
でも明らかにその今のYCのメンバーと話しても、そのファウンダー、YCのファウンダーのポールグレアム、PGってみんな呼んでますけど、PGとその次を継いだサムアルトマン、サムってみんな呼んでますが、そのPGとサムの影響力がやっぱ隅々まで行き渡っていて、
特にさっきのその、なんかいいから作りなさいよみたいな態度とかって、もうその完全にPGの、PGイズムそのもので。
へー、そうなんですね。
だからこれはすごくYCであったり、まあシリコンバレーそのものだと思うんですけど、理解するためにすごい重要なご概念を示す、概念の人だと僕は思いますね。
PG自体は、まあどこかの他のエピソードでもお話したかもしれないんですけど、バイアコムっていう今で言うショッピファイみたいな、EC立ち上げシステムみたいな。
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バイアコム、バイアウェブ?
バイアウェブ、バイアウェブです。
バイアウェブか。
バイアウェブですね。
を立ち上げたファウンダーの人で、Yahooにユジットしましたと。
ハーバードのコンピューターサイエンス出身かな、エンジニアの人です。ガリガリのエンジニアの人で、一番有名な著作に、
ハッカーと画家ですね。ハッカー&ペインターっていう本を書いたり、文章がすごい上手な人です。上手っていうか独特。
これ、会社を売却した後ですぐに、バイコンビネーターを始めたんですかね。
すぐにかどうか知らないんですが、まあ、Yahoo。
なんでやったんですかね。もともとやりたかったのかな。
バイアウェブに買収されて、Yahooを辞めて、その当時の付き合ってた彼女と、後の奥さんであるジェシカリ・ビンストンっていう女性がいるんですけど、
この人が、投資銀行が嫌になったんですね。この人が、彼女がですね、婚約者。
こういうことをやりたいんだけど、ファウンダーを集めて支援するみたいな、面白くない?って言って、マジでやる?って言って、
バイアウェブの共同創業者、コアチームと、奥さんのジェシカリ・ビンストンと、ポール・グレハムで始めたのが、Yコンビネーター。
そうなんですか。
という成り立ちらしいです。最初は結構ノリ思いつき。
結構奥様が、だいぶ最初やってらっしゃったって感じなんですかね。
まあそうですね、それも結構アメリカっぽいんですけどね。
ジェシカリ・ビンストンの話も結構、YCのパートナー、元YCのメンバーだった。
企業側としてYCに参加してて、今YCのパートナーやってる人の話題にも登場しますね。なので結構中心的にやってたんだろうなって感じがするので、その2人でやってた感じですかね、PGと奥さん。
どうだったんですね。なんかこれいきなり始めても、今だったらね、あのエアビーを排出したとか言えますけど、一番最初のファーストバッチとかって、どうやってイケてる人を集めたんですかね。
ね、不思議ですよね。しかもあれでやってるんですよね、そのボストン、ケンブリッジっていうハーバードがあるボストンの隣町でやってるんですよね。だからシリコンパレーですらないっていうところで、ただここにサムアルトマンだったり、すごくレディットの創業者だったりっていうピカピカの人たちがたまたま集まってきてるんですけど、
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それで、なんか思ったより上手くいったから、最初乗り気じゃなかったPGも、あれこれってなんかあるんじゃないみたいな感じになって、真面目にやりだして、シリコンパレーに今度移ったっていうか、シリコンパレーでもプログラムを開始してっていう流れ。
そうだったんですね。なんで最初にそんなにレディットの人とか、バンバン参加してきたんでしょうね。タイミングとかいろいろあったのかな。
タイミングじゃないですか。わかんないけど。PGは乗り気じゃなかったみたいなの、うちのインタビューで書いてるんですけど、この人、そもそも本とかエッセイ読むとわかるんですけど、車に構えた君なんで、ツンデレなんで本当は結構真面目に集めたのかもしれない。
そっか、車に構えて本当はそんなにやりたくなかったんだけどねって言っているっていう可能性。車に構えた君。
あとなんだろうな、早く製品出荷しろみたいなメンタリティもPGの思想の中核だし、あとは何だろう、常にユニコーンはサイドプロジェクトというか、遊びのプロジェクトから出てくるみたいな主張をずっとしている人で、
つまり本当に良いアイディアっていうのは誰が聞いてもそれ良いアイディアだねみたいな伸びそうだねっていうアイディアではなく、そんなのおもちゃじゃないのみたいな趣味でしょみたいなビジネスなんか絶対になんないよみたいなアイディアの方が上手くいくんだよみたいな。
そういうコントラリアンというかですね、コントラリアンっていうのはまんまの弱というか、人と逆のことを主張する人。
そういうイズムもPGさんイズムなんですかね。
そうですね。だからまさにPGが言っているようなことっていうのが、シリコンバレーの精神性の結構中核な価値観とかなり一致しているので、まずはお互い影響を与え合っているんだと思うんですが。
なのでPGのエッセイに刺さる人は右翼向きだと思います。
ぜひねPGのエッセイを皆さんも読んでいただければと思うんですけど、このPGさんの次にサムさんがリーダーになってですよね。
そうですね。サム・アルトマンさんが今のYコンビネーターというエコシステムを作った人はこの人なのかなという感じもしていて、そんなにPGほど有名じゃないんですけど、
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例えばYCに参加した人がパートナーをするみたいなジンクスもこのサムがそもそも初めて活体現している。サム自身も第一期生なので、
YC自体はYCマフィアという賛否両論があるんですけど、そこのマフィア性みたいなのを構築したのがサムで、ファンドのサイズもすごく大きくなったし彼がいる間に。
最初は数十社、50社とか40社やってたのが最終的には400社とかになるわけなんですけど、それに必要なお金の金額も当然ファンドの金額も上がっていくんですけれども、そういったことをしたり、YCを卒業して成長した会社に投資し続けるグロースキャピタルを提供し続けるYCコンティニティというファンドもサムの時代に作られているし、
いろいろ仕組み化した人みたいな感じでみんな語ってますね。
そうなんですね。サムさんももちろんすごいんだと思いますけど、けっこうPGさんって有名だなというか、人気あるなと思うんですけど、めちゃめちゃいいやつだったりするんですかね。
なんか愛されてる感があるんですけど。
そうですね。これはアンドリュー・セン・ホロイッツとかの登場によってさらに強化されるんですけど、あるいはピーター・ティールとかの登場によってかなりこの路線っていうのはメインストリームになるんですけど、
企業家のためのプログラム、VC投資家ではなくみたいな、VC投資家から企業家を守るんだみたいな姿勢、ナラティブみたいなものを生み出した、そういう姿勢を取り続けたとされている人で、本当にそうだったかどうかは知らないんですけど、
すごい企業家をないがしろにしている投資家をみんなの前で怒鳴りつけたりみたいな感じで、企業家的にはPGはやっぱり俺らの味方みたいな感じになって、ファウンダー大事だよねみたいな。
PGさんが最初にスタートアップやってた頃、要するにYahooがインターネットの中心だった時代みたいなのって、やっぱりすごくVCの力が強くて、ファウンダーはちょっと成長してきたらプロ経営者に入れ替えられるみたいな、とか、VCがわかんないけど40%株式持ってるみたいな、日本でも15年前くらいまでそういう時代でしたけど、
そういうふうな価値観があった時代に、それが時代が進むとともに、より企業家側に商力が移っていくわけなんですけれども、それをうまく牽引した人なのかなという、だから人気があるんだと思います。
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その流れで、ピーター・ディーラファウンダーズファンドを作ったり、アンドレス・ホロイッツみたいな企業家による企業家のためのVCみたいなコンセプトが出てきたり、ある種のポーズなのか、ポジショントークなのかもねっていう見方は当然あるんですけど、いずれにせよそういう感じのナラティブが登場したというのが、PGさんが人気な理由なんじゃないかと思います。
そうなんですね。なんかPGさんって、ちょっとシャニ構えながらも熱いというか、なんかキャラクターとして魅力的な感じですね。
そうですね。これ多分映画にしたらめちゃくちゃいい。いつか誰か映画にしそうな気はしていますが。
確かに。いいですね。なんかYCの歴史を紐解いたら、シリコンバレーの思想の成り立ちみたいなところまで、なんとなく歴史を辿ったような感じになりましたね。
そうですね。でもスタートアップって、日本でもそうなんですけど、その世代が積み重なっていって、落ち葉が不要土になって、土になって、そこからまた草が生えてくるみたいな感じの構造になっているなっていうのはすごい。
それは米アリアでも日本でもそうなんですけど、思ってて。なので割とその歴史の理解みたいなのって、単なる昔話とか武勇伝とかっていう話だけじゃなくて、結構今なんでこうなってるんだろうっていうのを理解するためにめちゃくちゃ有用なアングルなんじゃないかなというふうに思っているので、そういうPGの歴史みたいなのはいいかなと思って話してみました。
いいですね。ありがとうございます。また来週も様子聞かせてください。
はい。
スタートFMでは現在、Yコンビネーター特集をお送りしております。YCや海外スタートアップについての質問やメッセージは、ポッドキャストの概要欄から送ってください。このポッドキャストいいなと思ってくれた方は、チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。今回も聞いてくださりありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは、素敵な一日をお過ごしください。
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