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2024-10-28 36:47

最近読んだ本の感想・読書論/「論理的思考」の文化的基盤

Mai
Mai
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感想文って難しいですね...! うまく説明できず恐縮ですが、自分自身の働き方(もっというと生き方)を振り返り、何を大事にしていくのか自覚的に考えるきっかけになったので、「なぜ働いていると」は結果的にとても良い読書体験になりました!よかったらぜひです!本のリンクは以下です

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

「論理的思考」の文化的基盤


START/FMは、"はじめる"を応援するPodcastです!連続起業家でエンジェル投資家の柴田陽と、起業家でラジオパーソナリティの関口舞が一緒にお届けします。 番組への質問は⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠から⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠お寄せください。(匿名で質問できます!)番組ハッシュタグ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#STARTFM⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ で感想お待ちしています! # Links ## Twitter: Co-host: Yo Shibata ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@yoyoshibata⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Co-host: Mai Sekiguchi ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@mai_D_mai⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ## Ask Me Anything & Feedbacks ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠リスナー質問フォーム⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ (匿名で質問できます!)

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始めるを応援するポッドキャスト、START FM、おはようございます。起業家でラジオパーソナリティの関口舞です。連続起業家で演じる投資家の柴田陽さんと、起業や独立を考えている方に役に立つ情報を楽しく語っていきます。
陽さん、おはようございます。
おはようございます。
最近、ベイエリアでの生活はいかがでしょうか?
ちょうどいい季節になって、暑くもなく寒くもなく毎日快適です。
いいな、ずっと天気が良くて。
私の住んでいるところから、ベイエリアって言うぐらいだから、海近いのかなって、名前からすると思いますけど、
ベイエリアの、いわゆるサンフランシスコ湾は沼みたいな感じなので、別に行ったところで何の雰囲気も良くないんですね。
沼?
湿地みたいな、すごいこう、なんていうの。
太平洋側の海はもちろんあるので、地図思い浮かべていただければわかる通り、そこ車で1時間ぐらいなんですね。
なので、車でピクニックがてらというか、行って、ロードサイドのオーガニックカフェみたいなところで休憩して、
そこのカフェの人に、この辺で一番行きやすいビーチどこって聞いたら、あそこ曲がったところそうやって降りていくと、あんまり風も強くないし、波も強くないし、そこ良いと思うよって言われたんで、行ったんですね、フラフラって車で。
いいな。
で、降りて、駐車したところから20メートルぐらい歩いたら砂浜で、砂浜が、どうだろう、海内岩まで30メートルぐらいあって、歩いて行ったら、なんかすごい、なんていうの、海の香りっていうか、磯臭いですね。
で、あんまりそんなに、その、USの太平洋側って、なんかそういうイメージなかったんで、なんだろうと思って、で、どんどん歩いて行ったら、なんか、じゃあここから先3分ぐらいグラフィックな話になるので、ご飯とか食べてる人見ないで聞かない方がいいと思うんですけど、
なんか流れついてるんですね。そのビニール、なんかでかい、パラシュートみたいな感じの大きさのでかいものが。で、ゴミ流れついてるわと思って、でもそこから匂いしてるんです、明らかに。で、えっと、え、何と思って、で、でも普通に海外にたくさん人いるんですよ。たくさんっていうか、遊んでる人が何組か、多分4,50人。広い砂浜に4,50人。
で、えっと、あれ何?って聞いたら、いや、死んだクジラって言われて、で、確かによく見ると、なんてその、パラシュートだと思ったものは、えっと、クジラの皮っていうか、完全にもう腐敗して原型がなくなってるんで、どこが頭、どこが尻尾かわからないんですけど、確かに大きさ的にも、組成的にも。
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で、いやこれ片付けねえんだこいつらとまず思ったのと。
そうですよね、何らかのその公的機関というかが。
よくね、日本海外とかたまに打ち上げられてるけど、みんななんかこうニュースになるぐらいだし、こう誰かが処理してる。
そうですよね。
誰も処理してなくて。
で、家帰ったら、もう靴自体が、別に踏んでないんですよ、そのクジラの死骸には。一切触ってないんですけど。
でもやっぱりその、なんつーの、波打ち際にあるからさ、すごいこう、なんだろうね、結局その破片がすごい砂浜中にこう散らばってるんだろうね、細かいやつとかが。
あー、そっかそっか。
そう、だからもう踏まないとかたぶん無理ゲーで、砂浜に行った時点でもこうやられてて。
で、流せば治るかなと思って、靴底、石鹸つけて洗ったんですけど、繊細つけて。
全然一向に解消されなくて。
え、なんか匂いがついちゃったってことですかね。
中部独特の匂いがついて、で、靴を捨てたって話なんですけど、一緒に行った人全員。
大変ですね。
だから、クジラの打ち上げられた砂浜に行ってはいけないっていうティップスなんですけど、ベイエリアティップスなんですけど。
なかなかね、普段あんまり。
そう、みんな平気なんだと思って、普通になんか裸足で子供とか遊んでて。
確かに。
そう、いやいやと思って、絶対なんか感染するしと思って。
すごいですね、もういかに。
ちょっとワイルド。
ベイエリアでの生活がワイルドで、皆さん細かいことを気にしない。細かくはないと思いますけど。
全然怖くないと思うんだけどね。
でもやっぱり霧がないんでしょうね。
もしかしたらよくクジラが来るところなのかもしれない。もともと捕鯨してた町らしいんですよ、そこ。
なるほど、なるほど。
街のカフェとかに、ウェイルシティーカフェみたいな名前が付けられてたりみたいな感じで、もちろんね、何十年も前の話だと思うんですけど。
昔、昔、その昔、西海岸に開拓者が来た頃は、クジラを捕ってたんだと思うんですよ。わからんけど。
なるほどな。
あれですね、前、ヨウさんが言ってたアメリカ道ボコボコ理論みたいなのを思い出すというか。
田舎です。めちゃくちゃ田舎です。
整えてない、整っていないから、それぞれがそこの中で生き抜いていくんだよということを感じさせられる。
そうですね。靴買い替えたんでGDP上がったから。
そういうことですね。
こうやって。
なるほど、大変でしたね。
まあいいんだけど。
はい、そんな今日この頃という感じですけれども。
最近ちょっと前に話題になった、働いているとなぜ本が読めなくなるのかという本を読んでみました。
確かにまゆさんいつも本を積読になっているイメージがあります。小説家なのに。
嫌なイメージだな。
それって自分で書くのと読むのってあんま関係ないんですか?
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なんかどうなんだろう。本好きな人は書くのも好きみたいな。それともそれとこれは関係ないみたいな話なのかな。
いや基本的にはめっちゃ関係あるとは思ってて、実際いっぱい本読んでる時の方が書くモチベーションも高いです。
なるほどね。
なので多分今も世の中の平均の人よりは小説とか読んでるかもしれないんですけど、ただ投写費減っちゃってるなっていう。
なるほどね。
はい。
世の中の人はほとんど本読んでないですからね。統計的に。
そうですね。この本が働いているとなぜ本が読めなくなるのかという本が一時期結構話題で、本屋さんの棚のトップ10とかにも並んでたりしたのでちょっと気になってたんで読んでみたんですけど、
この本が売れてる背景としては、なんか最近昔に比べて本が読めなくなっちゃったなって困ってる悲しく思ってる人が結構多いってことだと思うんですね。
なのでちょっとこれを読んだら少しは自分の読書との向き合い方に何か一石を投じるきっかけになるのではないかと思って読んでみたので、それについて陽さんと話せたらと思います。
はい。
なんで働いていると本が読めなくなるのかというのがこの方の。
タイトル上手だからその答えを聞きたくなっちゃいますよね。
そうなんですよ。これ普通に読んでると答えにたどり着くまで結構長いので、ずばっと答えを言うと、ずばり働きすぎてるからみたいなことでした。
は?
いやいやいや。
答えになってなくない?それ。
いろんな言い方といろんな、あれで言ってるんですけど、すごい簡単に言うと、もっとちゃんと言うと、現代人というのは結構昔に比べて階級とかに縛られずに自由に生きることができるようになって能力主義の社会になったので、
仕事での自己実現を重視しすぎており、仕事へのフルコミットを自分に求めてしまっているからです。
だから全身全霊で働いていて、仕事を自分の成功に関係ない情報がノイズになっており、ノイズのない必要な情報はインターネットで得られるので、別に本読まなくても、本読むのがむしろ邪魔な情報みたいになっちゃってるからです。
というような話です。
まあ確かにみたいな感じで、肝心の、じゃあどうしたらいいんですかと、じゃあどうやったら働きながら本が読めるのかに関しては、結論としては全身全霊で働かず、半身で働いてくださいと、つまりそんなに頑張らずほどほどに働き、残りの時間で本を読むなり、
本っていうのは本に限らず自分にとって大事な、例えば音楽活動とか料理とかわかんないですけど、そういうふうにした方がこれからの社会のためなのではという話だったんですよね。
09:01
なるほどね。それを聞いてどう思ったんですか。
まずはですね、私は第一印象、めっちゃそうそうそうそうみたいな、めっちゃわかってくれてるという気持ちになり、
忙しすぎる、忙しすぎるよっていう話が。
いや私大して忙しくないんですけど、常に仕事のこと考えて頑張っちゃってますよねみたいな、だからそのそういう余裕がなくなってますよね的な部分に関して、
なんかそうなんですみたいな感じになり、なんて本質的な本なんだと思って、すげーって思ったんですけど、ただまぁ実際じゃあどうしたらいいのかってなった時に、あれどうしたらいいんだろうと思ってしまいまして、
というのと、あとやっぱり陽さんとこの話をしようと思ってまとめたり、スラックでちょっとやり取りをしていたりする中で、あれこれ結論がこれだとちょっと具体的にどうしたらいいんだというふうになっちゃってる状況です。
なるほど。あれですか、本をオススメしてるのかディスってるのかちょっとわかんないんですけど。
いやえっとですね多分、文献として結構すごいその昔の日本の読書誌とかいろいろまとまってたりして、すごい良い文献だと思うんですけど、ただその私みたいなモチベーションで、なんか確かに最近働いてて本が読めなくなっちゃってどうしたらいいんでしょうかというモチベーションで読み始めると、
ちょっとその私が読み取り能力が低いのかもしれないですけど、この結論でどうやって自分自身に反映したらいいかがちょっと私はあんまりわかんなかったんですね。
じゃああんまり働くのやめようとは私はちょっと思えないので、という感じで、しかも私の場合は仕事あんまり頑張れてない時は、読書も家事も何もかもドミノ倒し式に全部ダメになるタイプの人間なので、なんか仕事量半分にしたからって本が読めるタイプじゃないだろうなって私の場合はですね、思ったりしたのもあるし、
なんか多分仕事量を減らしても、きっと私はダラダラSNSを見たりロケットニュースを読んだりすると思うんで、全然ロケットニュース大好きだから別にいいんですけど、なんかちょっとどっちかっていうとそのこの本の文章力が多分すごい高いというか、
とはいえ読みながらうんうんと思って結構楽しく読んだので、文章力の高さとあと結構このタイトルの付け方の秀逸さがすごいなと思ったりなどしました。
なるほどね。なんか読書感想文って難しいですよね。
難しいです。
小さい頃読書感想文って書かされました?
はい、めっちゃ書かされました。
得意だった?
私は結構、すっごいいつもめっちゃ褒められてましたね。
どうやって考えるんですか?
読書感想文で受けやすいのって、あれなんですよ。自分自身の経験に照らし合わせて、私もこの本を読んでこういう出来事を思い出しました。
この人が言ってるこういうことは自分の人生に照らし合わせるとこうで、今後こうしていきたいと思ったみたいな、特に小中学生の頃とかはですね、そういうふうにすると受けがいいんですね。
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それめっちゃ、多分今のお話聞いておそらくリスナーの方々にも、読書感想文得意だった人はあったよねって思った人大勢いると思うんですけど、それこそがまさに日本の作文教育のテンプレートなんですね。
実はその形式、そういった論理展開をするっていうことが、何が論理的思考なのか、つまりどのような話の筋道が説得力があると感じるのかという、それを指して今論理的思考って言ってますけど、
その論理的思考っていうのは、実は文化によって何を論理的に感じるかというものは異なっていて、それは教育、特に作文教育と歴史教育によってそれがインストールされるという非常に面白い議論を展開している本を最近読んだんですね。
で、それをすごい思い出しました。
すごい、なんかもうね、この時点で洋さんが本を紹介する方が興味深い内容になりそうということが一つ。
本のレビューマウンティングをしてるわけじゃないんですけど。
今の話聞いて、もしこのリスナーさんの中にゆる言語学ラジオさんのリスナーさんがいたら、あの話のことを知ってるなこいつって思ったと思うんですけど、まさに僕は元ネタは、元ネタというかこの本自体はですね、もともとゆる言語学ラジオで紹介されていて、それでめっちゃ面白そうと思って読もうと思って読んだ本で、
本のタイトルは論理的思考の文化的基盤っていう語義矛盾みたいなタイトルがついていて。
論理的思考なのに文化的基盤って書いてあるって。
あんまり一緒にならない2つの単語じゃないですか。対局にあるみたいな感じ。
この本自体はすごいおすすめというか、まいさんみたいに働くとなぜ本が読めなくなるのかって読んだら、すごい共感はしたけど、結局何だろうみたいな感じになっちゃった人とかの読者層向けの、厚い本でもいいから深い洞察を得たいっていう人向けで、すごい厚いし4千何百円くらいするんで高いんですけど。
論理的思考の文化的基盤っていう本があります。ちょうどいいなと思ったのでその話をするんですけど、これって論理的思考っていうのは文化によって規定されていて、つまり何がロジカルっていうかというものは文化の産物であるっていう。
これ教育学者なのかな。渡辺雅子さん先生という方が書かれた、山並書店から出ている本なんですけれども、端的にこの内容を要約すると、論理的思考っていうのは数学とかサイエンスのことじゃなくて、先ほど申し上げたように、人の話の組み立てというのを聞いたときに、それを説得力があると感じるかどうか。
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みたいな意味での筋が通ってるみたいな日本語がありますけど、そう感じるかどうか。彼の議論ってすごい説得力あるな。会議とかで議論してて、お前なんか全然論理的じゃないぞみたいな時に言う時の論理的ですね。
それで必ずしも数学みたいな話をしてるわけじゃないじゃないですか。三段論法みたいな話をしてるわけじゃないじゃないですか。それがちょっと前脇の悪事になっちゃいましたけど、端的に言うと2×2の4小弦のマトリックスで表現されるというスタイルがあると。4つあると。
軸が2軸あって、4小弦に分けられて、もちろんこれはグラデーションになっているから、別に4つに必ず緻密に分類されるわけではないんだけれども、傾向として4小弦に分かれて、その4小弦が国に対応していて、アメリカの小弦の反対側にあるのがフランスで、残りの斜めにあるのが日本とイランっていう、
この4つに分かれますよっていうフレームワークになっていて、さっきの話を結論先取りしちゃったんですけど、日本っていうのは読書感想文に代表されるような作文教育をしていて、
そこでは文章内で起きた出来事を自分ごととして、例えばゴン狐であれば狐の立場になって、その狐が感じたこととか、狐の視点をシミュレーションしてというか、自分の中でシミュレーションして、かつそれをクラスの他のみんなの感想と比較をすると。
私はこう思いました、私はこう思いました、私はこう思いましたっていうのを比較をして、その中でそういう見方もあるよねとかこういう見方もあるよねっていう、その人の見方っていうものを内在化させていくというような教育をすると。
その上でまさに得点の高い作文っていうのは、そういったいろんな物事の視点っていうのを踏まえた上で、それを通じて自分に対するインパクトというか、端的に言えばこれを読んで明日からこういうふうに頑張っていこうと思いましたとか、これを読んで私は当初こういうふうな狭い考え方をしていたんだけれども、こういうふうな考え方もできるようになって人間として成長しました。
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っていうこういう論理展開が高い得点の作文になっている。僕すごく苦手で、毎回全然ダメだったし、そもそも夏休みの読書感想文だけ提出しなかったんですけど。
一番苦手だった。自由研究みたいなのを一番先に終わして、あと計算ドリルみたいなのも全然夏休みの先に終わすタイプだったんですけど、読書感想文だけ全然書けなくて、9月ぐらいに先生に怒られるまで書けないっていう人だったんですけど。
僕はすごく苦手だったんですけど、日本はそういう感じで。あともう一個歴史教育が挙げられていて、日本の歴史観で日本についてどう思うかとかそういうナショナリズム的な話じゃなくて、歴史というものをどのように解釈するかっていうものの日本流のやり方っていうのは、
物事には必ず原因と結果というか何か因果みたいな、因果応報の因果の字ですね。あるいはその縁起説、縁起がいい悪いの縁起って書いて縁起説っていう仏教用語があると思うんですけど、何かの出来事は必ず何かの結果である。
つまり早起きが三文の徳みたいな話なんですけど、今日いいことがあったのは朝早く起きて顔を洗って朝ごはんを食べたことも影響しているはずだし、じゃあ三文ゲットしたという事実はまたこれがその先の未来の何らかの要因になっているはずだっていう。
連綿と続く時間の流れみたいな中で、たまたまここを切り取ってみるとその上流に何か出来事があって、かついろんな出来事があって、ただその上流に遡ってみるとまだその出来事にもさらに上流があってみたいな永遠に続いていく時間の因果の流れみたいなものが歴史ですよねっていう、こういう歴史の認識をすると。
確かに肌感覚的に。
例えば典型的には僕よく、例えば営業活動で営業受けると会社のパンフレット、さすがに最近あんまないのかもしれないけどでもあるかな。会社のパンフレットみたいなの取り出して会社の遠隔から話す人。
まあでもたまにない。
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どういう経緯であなたはここにいるんですかみたいなのをすごい重視するなと思って。そういうのが筋が通っていると感じる文化的基盤がある。この本の言い方をすると。
ちなみに僕、わかりやすく対比するとアメリカが、日本と実は対局にあるわけじゃなくて、日本と対局にあるのはイランなんですけど、アメリカと対局にあるのがフランスなんですけど、これは何の軸かっていうのはぜひこの本を読んでほしいんですけど。
アメリカの場合は物事を目的と手段にはっきりと分別すると。アメリカの作文っていうのはマエッセイって呼ばれるスタイルのものがこの本に取り上げられてるんですけど、まず先に主張を書く。なんでしょう。
グーグルは分割されるべきだ書いて、それは以下の3点の理由によるものであるっていうそれをサポートする説得材料をバンバンバンって書いて、最後に故にグーグルは分割されるべきであるっていう主張を繰り返してこれで終わるみたいな。これが良いエッセイであるというスタイル。
これ実はこれでユニバーサルだと思うじゃないですか。世界中そうだよねと思ったと思うんですけど、これ実は全然違っててフランスでの良い論理的に優れた議論っていうのは実はこうじゃないんですね。
それを話し出すと終わんないんで、オーディオが好きな方は。
フランス気になるんですけど、ちょっとじゃあ触りだけいいですか。フランスは。
ちなみにこのアメリカのやつは経済原理ってこの本ではラベリングされていて、つまりビジネス的な考え方であると。つまり経済合理性。つまり何かの目的のために、つまり何だろうな。
全ては手段である。全ては目的に対する手段であるっていう捉え方なんで、できるだけ効率的にその結論にたどり着きたい論理展開っていうのが良い論理展開。
それにちょっと物語的な日本的な経緯みたいな話だと、昭和何年に創業みたいなのって同関係案の結論にみたいな話にアメリカ人からすると思っちゃう。
じゃあフランスは何かっていうと、フランスは政治原理っていうラベリングがついてるんだけど。
議論の効率性というよりは、正しさ、間違いを犯さない。最短時間で結論に達するというよりは、別に時間かかってもいいから、より緻密な議論をするっていうのにウェイトが置かれたものを筋が通っている。
論理的であるというふうに評価する傾向にあるとこの本は主張していて、つまり弁償法って知ってますか?
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正反合みたいな、定税、アンチ定税で合がある、合一があるっていうこういう論理展開。
つまり例えば政府は国民の権利を特定の条件下で制限する権利を持っているべきであるっていうのが定税だとする、主張だとするじゃないですか。
そこにアンチ定税を持ってくるんですね。それを展開した後、一方こういった考え方もあるっていきなり言い出して、つまりあらゆる条件下で政府は国民の権利というものを制限することっていうのはあらゆる条件下で許されるべきではないという考え方もあります。
この主題に対する反論として。それがもし事実だとすると、そういう理由によってあらゆる条件下で制限されるべきではないというふうに考えるという批評も一応できますよね。
ただこの2つを比較してみると結論が導かれるんだけど、つまりその2つのいいとこどりだったりハイブリッドだったり、より全社がいいという結論でもいいんだけど、その2つの立場を踏まえた上で真理としてはこういう考え方ができるっていう、こういうふうに論理展開されるのが優れた論理展開であると。
これは多分アメリカ人からするとちょっと上に感じるっていうか、いやなんでその反論言う必要あったみたいになるんですよね。
それってなくても結論変わってないやんお前っていう話になるんで、何のためにその全く反対の立場みたいなのを持ってきたのみたいな感じに感じるし、逆にアメリカの議論をおそらくフランスの思考の立場から見ると、いやいやそれは全然他のオルタナティブもあったよねみたいなふうに感じる。
だからその時点でもう彼の議論は非常に筋道だった議論だねっていうふうに思うベースが変わっているっていう、そういう主張なんですね。
ちょっと話が長くなったんだけど、どういうふうに元々の働くとなぜ本が読めなくなるのかっていう主題につながるかというと、結局ビジネスが忙しくなって仕事に直接関係のないコンテンツはノイズであるって考えるのって、
今の話でいうと非常に経済効率的な、いわゆるアメリカ的な思考っていう。だから確かに彼女がこの三宅さんが主張するように、世の中がアメリカ的な思考というものが効率的であるっていうふうに読されている局面なのかもしれないなっていうのはすごい思って。
27:09
これ以外にもちろんSNSの話だったり、スマホの話だったり、いろいろ他にも要因があるかもしれないんだけど、本を読むとか音楽をするとか聞くとかっていう、比較的教養みたいな感じにくくられる人文知みたいなものが大事っていう価値観。
今、社会的に上昇するためには、今の職場で結果を出すっていうことが一番効率的であって、そのためには別にドストエフスキー読んでも、明日の営業取れるようになるんだよねっていう考え方がアメリカ的な考え方だとすると。
それと、人文知大事だよねみたいな、これ何か無理に当てはめるとちょっとフランス的な価値観に思えるんだけれども、そういうディープな思考、必ずしも現実とパラレルワールド的なというか、独断その現実にすぐに反映されるというよりは何か特定の主題について深く考察しましたみたいなことと、
大事だよねって思うのって、これはこれで一つの価値観というか、この本の言葉を借りると文化、文化的基盤としてのそれが筋が通ってるかどうかみたいなスタイルなのかなっていうふうにちょっと感じて、
なんかすごくたまたま最近読んだ本と、今まいさんが挙げたテーマを捉える、いい枠組みになるような気がすると思って書評マウンティングみたいになってしまったんですけど。
よかったです。なんかね私のちょっと感想がちょっとフワッとしてたんで、めっちゃ助かったというのと、あとすいません多分お聞きの方も私と同じ気持ちの人いると思うんですけど、あと一個イランだけめっちゃ気になるんですけど。
僕読んだんですけど、ちょっと本当の意味ではあまり理解できなかった。なんかイランに住んだこともないし、イランのフランスの方はね、そのうちの会社にも2人いたし、なんかねなんとなくフランス的なものっていうのは日本人は触れる気があるし、多分その明治維新とか基本的に大陸ヨーロッパを日本は見てたので、
アメリカ的なのもわかるし、もちろん日本はそう言われればそうだよねって思ったし、フランスもなんかわかる気がするって思ったんだけど、イランだけ全然わからんって思いました。
ただ一応めっちゃ気になっちゃうと思うんで、説明すると、読んでほしいんですけど、
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そうですね。
だから起こる出来事の全てっていうのは、宇宙法則がたまたま立ち現れた一段辺に過ぎないみたいな話なんで、例えば良い作文って一番最後に引用で終わるらしいんですよ。
死とか、聖書の、聖書っていうのはイスラム教ですけれども、つまりコーランとかの一節を引用して終わるみたいな、締め方がめっちゃかっこいいっていう。
お前教養あんねんみたいな、今の論理展開ナイスだよみたいな感じになるんだって。だからそれ全然わかんねえと思ったんだけど。
まあなんか論理って感じはしないですよね。かっこいいけどどっちかっていうと、論理の逆の風に感じちゃうポエティックというか。
へえ、それが論理的ってなるんだ。面白いですね。
そうだから、論理的って確かによくよくこの本を読んでみると確かに結構何かしら外部環境の要因を受けているっていう感じはしたし、たまたま僕が知ってるのは日本とアメリカなので、日本とアメリカの比較をしたときに思い当たる不思議はめっちゃありますね。
だから一時期このポッドキャストでも、アメリカ人は多義的なことを説明しても、なんかあんまり脳内に浸透していってる感じがしないっていう悩みを話したことがあると思うんですけど、つまり一石三鳥みたいな考え方とか、一石二鳥ぐらいだったらまだわかるんですけど、
一石三鳥みたいな考え方とか、いろんな観点から見て総合的に優れているっていう考え方とかがなんか気持ち悪いっていうリアクションをされることがあるなと思ってたんですけど、でも確かにそういう教育を受けていったら歴史すら目的に対する手段であるみたいな教育をするので、そうなのかもってすごい思ったし、
日本とかフランスだったら伝わんのかもしんないけど、アメリカとかイランだと伝わんなそうって思ったっていう。
なのでまぁちょっとね、実感的にはありますけどね。
あれなんですかね、陽さんは日本の作文がアメリカスタイルだったらもっと書けた?
どうなんだろう。歴史観とかは全然なんか日本のやつの方が、それはそうでしょって思うんですよね。それは全てが原因であり全てが結果ですよねって思うんですけど、僕は。
33:10
でも例えばね、宇宙が一つの法則に支配されてるっていう立場からすると、そんなわけないっていうか、全ては。
まぁちょっとこういう言い方が、こういうフレーミングがいいのかわかんないけど、全ては神のお示しっていう風になっちゃうと、別に朝あなたが早く起きたことが今日あった良いことにつながってるわけではなく、それは単にあなたが信心深いせいだみたいな整理になるっていうか、そことそこと言いがかけないでしょみたいな感じになるし、
アメリカ人からしてもたぶん、いやいや別に今日良いことあるのと早起き関係ないよねって思っちゃうと思うんですよね。でも日本人的にはなんか、そういう朝すっきり起きれて、それで機嫌が良かったから営業もすごいうまくいって、それ取れて、いい一日だったねみたいな、そういう感覚っていうのはあると思うんですけど、
これは実は日本的な、日本の文化基盤に根差したロジカルだという主張をこの本で読んで、そうなのかもしれないと思ったっていう。
面白いですね。なんかこれ良いことだったらまだその早起きがどうちゃらってことだったらいいけど、ちょっとねやっぱりリスクとして、日本人あるあるというか結構私あるあるですけど、嫌な出来事が起こった時に自分のせいだと思うとかですね、
わー、こういうことが起こっちゃったのはあの時にこうしなかったせいだとかが、もうなんかちょっと弱みかもですね。それこそ内省して次に活かすっていうのはいいかもしれないけど、ある種ある程度のレベルを超えたら、もうしょうがないわ神様が決めたことだからみたいに思えた方が病みづらいかもとかはちょっと思ったんですけどね。
面白いなあ。ちょっとその本は、どっちの本も概要欄にリンクを貼りますんで。すいませんね、一応ちょっと補足させてもらうと、私がちょっとレビューが下手すぎただけで、私が読んだ本が別に悪かったわけではなく、ただその目的がですね、なんか私はもっと脳内物質が、私意外とあれなんですよ。
あのなんですか、物語性とかを重視したり、そういう共感的な文章が好きな割に、結構私、何か医学的根拠中みたいなとこがありまして、すぐそのドーパミンが何とかだからですとか言われるのが好きっていうのがあるんですね。
医学的に納得したいみたいな。だからその医学的に、具体的医学的、意外とこうデータとか出してほしいタイプなところがあって、まあその自分の状況に対する処方箋を求めて読もうと思うと、少しなんか結論がそういう感じかってなっちゃうと思うんですけど、ただ良かった点としては、すごいその物語思考によって己を振り返って、
なんか私が本読めてないのって、ずっと大したことやってない時間も含めて、仕事で自己実現ができてないという思いがどこかにあり、そのせいで、よしちょっと仕事はここまでにして映画見るぞとか、仕事に関係ない本読むぞという切り替えができないぐらい、今自分は脳みそそういう状況になっちゃってるという、結構個人的には大事な気づきも得られたので、本としては、
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いい読み方もできるし、ただその処方箋を即座に求めると違うかもしれないし、という補足をさせていただきたいと思います。
はい、というわけでまた面白い方を読んだら話していけたらと思います。ありがとうございます。
スタートFMではあなたからの質問やメッセージを募集しています。
ポッドキャストの概要欄から送ってください。そして最後まで聞いてくださったそこのあなた、チャンネル登録高評価よろしくお願いします。今回も聞いてくださりありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
36:47

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