1. Cra出しRADIO 工芸とカルチャー
  2. S1 ep4 なぜ工芸? なぜアップ..

初回から4回に亘るConCra自己紹介回の最終回。そもそもなぜ我々は「いらなくなったモノを工芸技術で生まれ変わらせる」などということをやろうとしているのか、アイデアが生まれた経緯まで遡ってお話しします。あと、初回から当然のように使ってるコレクティブっていう言葉。これってどういう意味でしたっけ?

今回の話題:
どうやってConCraのアイデアが生まれたか/工芸をテーマにしたハッカソンイベント/工芸に関連したビジネスモデルを考える/工芸=いいものという考えを一度捨てる/そんなにモノ要らなくない?という生活者としての実感 /とはいえモノを作り続けなければならない企業や作り手/身の回りのモノとの関わりの変化/メルカリによって変化したモノとの関わり/メルカリで買うものにはストーリーは乗っていない方がいい?/直して使いたい初期のiPod/モノを捨てずに永く使いたいという欲求は高まっている?/工芸は個別のモノを直すことに適している?/捨てられないモノに宿るモノと個人の関係/作り手の実感も込められたConCraのコンセプト/直す仕事にもデザインセンスが必要/直し方が確定するまでが一番時間が掛かる/誰でもモノを直す依頼ができるリペア版メルカリ?/作り手に掛かる労力とサービスのライトさがアンバランス?/リペアを依頼する時の依頼者の心理=完璧な修理を求める?/リペアよりもリクラフト(工芸技術で生まれ変わらせる)の方が工芸の可能性が引き出される?/依頼者と作り手のコミュニケーションコストが大きい/ごめんやす三寸/ボランティアワークになってしまいがちな見積や試作/オープンなサービスとして始める前にまずはお互い信頼できる小さいコミュニティから?/依頼者と作り手をつなぐ存在=ナコーダー/仲人+キュレーター=ナコーダー/おせっかいおばちゃん/リクラフトできるモノを持っていたとしても誰に頼めば良いか、どんな技術がマッチするのか、知識がないと相談できない/モノのストーリーを拾い出すのもナコーダーの役割/ナコーダーをやるのも楽しそう/依頼者にも主体性が必要=きっかけ(キュー)を投げるユーザー=キューザー/キューザーとナコーダーと作り手の三者でモノを作る/みんなで作る=ConCra/そもそも初回からずっと使ってますけどコレクティブってどういう意味ですか?/なんとなく集まっている団体=コレクティブ?/役割が固定させていないが、ひとつのコンセプトのもとに活動する緩い集まり=コレクティブ?/コンビニの前でたむろしてる集まりもコレクティブ?/Human Awsome Error アートグループとかアートユニットよりアートコレクティブがしっくりきた

このプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。
https://concra.jp

そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました!
興味のある方はぜひお気軽に参加してください。
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/

パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

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CRA出しRADIOは、使わなくなった大切なものを、さまざまな工芸技術で生まれ変わらせるコレクティブ、コンクラのメンバーが、分かりたいけど勉強しにくい工芸について、見たり調べたり作り手のお話を聞いて、時に脱線しながら、皆さんと一緒に考えていく番組です。
コンクラのしほです。
岩田です。
うみです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回4回目になりましたが、今まではどういった経緯でこういうチームができたかとか、いろんなことをやってきましたという事例を出していただいていたんですけど、
私、コンクラは後から参加したので、最初にうみさんと岩田さんがどういったきっかけとか考えでこの企画をスタートしたのかとか、コンクラが生まれたっていう経緯についてちょっと伺いたいなと思ったんですけれども。
じゃあエピソード1で軽く触れたんですけど、そもそもこのコンクラのアイデアが生まれたのは、ハッカソンイベントだったんですよね。工芸をテーマにしたハッカソンイベントで、テーマは工芸であるっていうことと、
あと何か新しいビジネスモデルみたいなものを考えるっていう枠組みだけがあって、あと自由に考えてくださいみたいなところからスタートして、どんなとこからでしたかね。
まずなんか、プロダクトはもう考えるのやめようみたいな縛りがあったのが大きかったような気はしていて、サービスを考えなきゃいけないっていうお題ではあったんですよね。
だから技術を使ってこういうものを作るとかっていう発想というよりは、結構なんか早々に工芸はいいものっていう前提の中で話を進めるのも何となくの違和感があるなっていうのを、
お互いが、岩田さんがおっしゃってたのが、僕もですけど、いいものを何だろう、食器とかですかね、なんかああいうのを身近に置いといたら生活のテンションが変わるのかって言ったら、結論から言うとなんか工芸だから別にいいとか上がるとかそういうことではないよねっていう。
ラディカルなところ、感覚から結構共有始まったかなっていう気がしますね。
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その考えってそもそも岩田さんと海君が工芸について考えをもともと持ってたからっていうところが大きいのかなって思うんですよ。
もともとお二人ともアプローチ全然違うけど、工芸と関わりがあって、そこで生まれてくる問題意識っていうのをもともと持ってて博士賞に参加したから、
丁寧な暮らしをエンハンスメントしてくれるような、ちょっと見たらほっこりするような工芸品を身近に置いておくだけでは、今のこれからの工芸っていうのは救うっていうよりは変わらないんじゃないかっていう意識だったのかなと思うんですけど、
そのお二人がそういった意識を持つきっかけって何だったんですか。
僕の場合は、初回から全然自分の仕事にあまり触れてないんですけど、
サラリーマンとボチボチ触れていこうかとは思いますけど、ざっくり言って製造業に分類される仕事をしてるんですけど、
お客さんも物を作ってるところが多くて、工芸でそのちょっと関連があるっていうお話してきたのもやっぱり、何かしらそこで何か商品を作った時に関わる仕事なんですけど、
何かそんなに物いらんくないっていう生活者としての気持ちがあって、分かるけどもうこれ以上物いらんしなみたいな感じが一生活者としてはある中で、でもやっぱり物を作って売っていかないといけないみたいな世界の中で仕事をしていった時に、
なのでこの八荷村イベントに興味を持ったのも、工芸で何か新しいプロダクトを作りましょうみたいなことではなくて、そのテーマを持って何か新しい仕組みを考えましょうみたいなことやったんで、
それだったら今まで見てきた、しかも新しい商品を作りましょうっていうのが必ずしもうまくはいかなかったりする風景を見てきた中で、新しい仕組みを作るみたいなことだったら何か今まで見たことのないものが見れるかもしれないなっていうのがあったんですよね。
だからその結構人と物の関わりみたいなところに、割とその議論の早い段階でフォーカスしたところがあって、じゃあその工芸とかっていう話一回抜きにして、自分が身の回りのものと今どんな風に関わってるかみたいなのを、
メンバーの中でそれぞれ挙げた中で、例えばメルカリとか、かなりメルカリが登場したことでいらなくなったものをすぐに売ったりとか買ったりとかもするんですけど、
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そういうサービスが短いになった、特にそれはスマートフォンとインターネットとかアプリとかの環境によって、かなりそれが気軽にできるようになったっていう環境の中で、物との関わり方ってどんな風なあり方がこれからあるかなみたいな。
シンプルで便利なサービスだけど、結局質問するじゃないですか。気になった商品とかコンディションとか。
それのやりとりはあるけど、それってただの確認作業みたいなコミュニケーションとしてはなんですけど、そこにちょっとした淡白さを感じるというか、
それだけでは物の持つポテンシャルとか物語とか、作った人のストーリーっていうのは語られにくいなって思うところがあるんですよね。
むしろメルカリの場合は変なストーリー載ってない方がいいですよね。
資品と比較してこっちでいいやっていうものに関しては、いらないんですよね。前の人がどういうふうに思ったのか。
とにかく今の自分と物の関わり方考えたときに、できるだけそんなに新しいものをどんどん買いたいっていう欲求はそんなにないなっていうのが一つあって、
一方で何か上がったのとか、初期のiPodとかだいぶ古くなった家電製品みたいなやつ、これまだ使えたらいいのになみたいな話が出ましたけど。
廃盤になってるしサポートがあってるし。
最初はどちらかというと電化製品みたいなところからでしたけど、そういうものをできるだけ捨てずに長く使いたいなっていう欲求はむしろあるんじゃないっていう中で、
工芸っていうテーマを、何か新しいものを作るみたいな話よりは、工芸ってそういうものを直したりするのに、個別のものを直したりするのに有効な方法というか、マッチするんじゃないかっていうところで、ようやく生活の実感と工芸がつながったって感じなんですね、そこで。
本当そうで、工芸を歌ってるんですけど、サービスのコアは主役は工芸に僕らしなかったんですよね。そこが結構重要なところで、物と人間のラディカルな関わりというか、僕にとって捨てられないものの話をその時してたと思うんですけど、どうしても捨てられない。
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あれこれそれぞれこんなものがあってっていう、何かしらの理由があって、そこには何かちょっと物と自分の距離を測るヒントみたいなものがあって、工芸に関して言うと、それを例えば直したりとかすることで、物と個人との関係というか、感情が豊かになる手伝いをブーストさせることはできるんだろうかっていう、そんな何か着想からきたと思ってるんですよね。
なるほどね。その着想もやっぱりうみくんのバックグラウンドが工芸を学んできた、作り手としての学びがあったっていうのと、他にもメンバーいたと思うんですけど、そもそも工芸家の須藤さんとか持ってきた、
やっぱり実践して、実践というか、彼の切実な日々の考えていることとかもやっぱりエッセンスとしてはすごい影響が大きかったのかなって、はたから見てて思ってたんですけど。
今このポッドキャストで初めて名前の上がった須藤さんなんですけど、須藤さんの存在はめちゃくちゃでかいですよね。
そうですね。京都で金属の工芸作家をしてるんですけど、僕もああいうタイプの手仕事をしてる、僕もバックグラウンドは金属なんですけど、どういうタイプの工芸家っていうのはちょっと、いい表し方があると思うんですけど、僕たまたま無知で知らないですよね。飾り金具なんとか師っていうのかわからないですけど。
それは須藤さんに、やっぱりこのラジオに登場してもらって紹介してもらった方がいいと思うんですけど。
そうですね。彼がいない中でいうとなると、とにかく作り手の目線でいうと、彼はたまたま茶道具であったりとか古道具直しの需要がすごい多いっていうのはいつもの裸感のことを知っていて、物のアップサイクルとかただの修繕じゃなくて、しかもちょっと持ち主の意向を加えて、
いわゆる今風に言うとアップサイクルっていうのが日常的に行われている世界だったりとかしてて、それを別に高らかにテーマとして歌う必要がないぐらいの感覚の人なんですよね。
彼はいずれ紹介したいとは思いながら、技術的にはすごいちょっと度肝を抜くような技術を持ってるんですけど。
ちょっとではないですね。
なんかやっぱり今工芸の技術っていうのを残していくのがすごい難しいって言われている中で、本当にもう唯一無二の存在に近いぐらいの技術を持ってらっしゃるなっていう。
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やっぱり工芸の技術って江戸時代が頂点だったって言われているから、今現代でその江戸時代とかに使われていたものを直せる人っていうのは本当に数少ないですけど、須藤さん一人っていう。
その通りで。しかも本人が言うには、自分は本当に技術屋になるっていうことをある意味すごく恐れて日々仕事をやっていて。
もちろんデザイナー的な頭も使っているし、作り手なりの工夫であったりとか、依頼者の感覚というか性格とかそういうことも踏まえた上でやっていて。
技術はそれを表現するためだけに使うというか、全員の作り手がそういう考えを持っているかどうかは分からないんですけど、簡単に言うと技術推しじゃないんですよね。
こうやったら面白いなとか、こういうふうな形にしたいなというのに技術力の無さを言い訳にしたくないっていうのを言ってましたよね。
ちなみにお直しのお仕事のときにデザイン性が必要って今言ってたけれど、それってどういう意味なんですか。デザイン性が必要なっていう。
僕もちょっと想像でしかないんで、こういうときに必要そうだなっていうのは、例えば全く欠けているものを埋めるときとかって、元の形がちょっと分からないものに関しては、ある程度想像で埋めて欠けているものを埋めないといけないような気がするんですけど。
文献とかも残ってないとそうなるんですね。
そういうときに、ただの機能性の担保というよりは、美的な見た目についても結構あれこれ考えてやらないと、逆にちょっと物が仕上がってこないんじゃないかなっていう想像は。
しかも当時の道具と今の道具とかも違うから、どういうふうに作られてたかっていうのは分からない上に、作った方法とか作ったときの道具も、もう考古学じゃないですか。
パーツ見てこれってこうかなみたいな。毎回依頼者も違うし、そのものの時代も違うし、物自体そのものも違うから毎回リサーチしなきゃいけないっていう。
そうですね。試しにやったりとか、一回ギリギリのとこで壊れる寸前までやってみるとか、やり方を確定するまでが一番時間かかるって言ってますよね。
なるほどね。それってすごいカロリーですね。
で、須藤さんのそういう実際に直す仕事を現にされているかなり高い解像度でのお話もありつつなんですけど、多分その話より前にすごくライトに直して使いたいものあるよねっていう話と、最初に出たメルカリみたいな話で、
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その辺の簡単な合体で、じゃあ物を直すメルカリみたいなのがあったらいいんじゃない?ぐらいのアイディアがまず出たんですよね。
なるほど。
で、さっきもしおさんが、でもメルカリのやり取りかなり淡白ですよねみたいな、それもやっぱり出て、そこがまさに須藤さんの今のものすごく一つのものを直すために必要な能力みたいなところの話とバッティングするんですけど、
リペアをメルカリみたいなライトなサービスで、じゃあこれお願いって言って、はいはいって直すみたいな、そんなことはなかなかできんだろうっていう。
うまくいかないよね。コミュニケーションがそんなにない中で、しかも完璧に直すなんて無理だから、ちょっと工夫されて帰ってきたら、いやそれじゃないみたいな風になったりとかもあるから、
お互いにとって依頼する手法もそれを受け止めてやる工芸師の人たちとかも、ちょっとストレスが大きいなって。
そうですね。
僕らがこれを大事にしたいっていうコアの部分って、物に対するめちゃめちゃ気持ちが上がるとかときめくとか、そういうものに対して全力でジャストミートしていくような、
そういうサービス、理想だけ言うとそういうのが一番いいよねっていう話があったと思うので、サービスを考える上で本当はあんまり踏む必要ないかもしれないんだけど、
あまりにもたくさんのものをさばいて、たくさんの口を広げる方が、そのシステムを確立した方がビジネス的には絶対正解なんですけど、
極力あつらえたものとかそういうものの気持ちの高揚感っていうのを大事にしたいっていう、すごいその辺のところであれこれ結構議論してたような気がしますよね。
巻き戻るとこの倉田氏ラジオで一番最初から工芸の技術で物を生まれ変わらせるみたいなことを、さも最初からそういうことを考えてましたみたいなことで言ってますけど、最初はリペアだったんですよね。
物を直すっていうアップサイクルじゃなくて、でもリペアってまず須藤さんから実際の話を聞くように、そう簡単なことではないっていうのが一つと、やっぱりリペアを依頼する側はパーフェクトに直ったものを求めちゃうっていう、
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それはその依頼者としての心理的なものもあるし、それは結局どちらにとっても、そもそも工芸で完璧に直すみたいなことっていうのの完璧っていうのがどこにあるかみたいなこともあるし、
それはちょっとやっぱり性質的にマッチしないんじゃないかっていう中で、さっきの須藤さんの直すときにもデザインセンスというかデザイン性っていうのが求められるっていうところからのもう少し想像を膨らませたところで、
じゃあリペアってその元に戻すじゃなくて、別のものに変えるっていう方が、依頼する側も何か完璧なものを求めるっていう態度でもなくなるし、工芸が持ってる可能性がより引き出されるものにもなりそうだし、単純に何かときめくんじゃないみたいなことですよね。
その人が持っているものに対してどういった思い入れがあったり、なぜ捨てられないのかって、背景っていうのを整理するって作業ってやっぱり会話していかないと絶対に引き出せないじゃないですか。
工芸師の人、手を動かさないといけないから、時間イコールお金って言っても過言ではないというか、だから作業に本来は集中したいのに、こっちのコミュニケーションのやり取りって気を使うから、思い入れのあるものに対してだから、やっぱりそこが課題だなっていうのが見えてきたっていうのがすごいですね。
リペアから生まれ変わらせるみたいなことにシフトチェンジした時に、一言で言える名前ないかなみたいなことで、これも海さんの発案でしたかね。リクラフトっていう。
自然に使ってたイメージがありますね。
これもこのラジオでは今初めて登場するキーワードですけど、リクラフトっていうね。リサイクルとかリペアからの発想ですけど、工芸の技術で何か再生する、別のものに再生するみたいなことを僕らはリクラフトって呼びましょうってなって、
例えばウェブのサービスみたいなものに落とし込もうと思った時に、まさに今しほさんが指摘された、面白かったとしても、それの依頼とそれを受ける側の作り手のやり取りってめちゃくちゃカロリー高そうだよねっていうのは上がったわけですよね。
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どなたかが言ってましたね。おうかがい三寸っていう。
わかります。テキスタイルの世界でこれできるって依頼が来る前か、これ折れますかって相談をされるときに試作をしないと答えられないので試作するんですけど、そうすると結局その三寸を追っている時間っていうものを考えてくれないで、
あれもこれもできるできるって聞いたらいつの間にか三寸のものが出来上がっちゃってて、それに対して何の見返りもないっていう。これ今別に工芸とかじゃなくても、どの業界でもあるあるですよね。
特に岩手さん今後そういう話。それってどんだけ毎日仕事時間奪われてるかっていう。いいんですけどね。
だから結局そこが未だにやっぱり解決できない問題というか、そういう問題があるからこそのコンクラコレクティブっていう発想に今行き着いてるわけなんですけど、
つまりそのメルカリからの想像で考えてたような誰でも入ってきて何か例えばメルカリみたいに写真アップしてこれ直せる人いませんかみたいなことでアップして私直せますってマッチングして
そこでやり取りして完成しました送りますみたいなそんな風なサービスっていうのは作り手の負担のこととかそこにかかる一つ一つの工程にかかるコスト時間とかを考えるとそんな風にできるもんじゃないなっていうのがあって
でもそこまでライトなものではなくても何かしらハードルを低く設定したようなサービスに落とし込んでいきたいなっていうのはやっぱりあるんですよね。
それをそれの可能性を探っていこうっていうためのまずはサービスとかっていうことじゃなくてコンクラっていうこのコンセプトに共感してくれた作り手であったりとか自分がそういうその
工芸家に依頼して何か直したいものを持ってるっていう人が自発的に集まってその中で主体性を持ってそのやり取りをしてくれるようなコミュニティみたいなものがまず作れればそこでいろんなコンクラの可能性を探っていけるんじゃないかっていうのでこの今のコンクラコレクティブのアイディアまでたどり着いていると。
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ちょっといろいろ間すっ飛ばした気がしますけど。
あの話をナコーダーの話はした方がいいのかどうかっていうところなんですけど。
そうなんですよね。
概要欄に書いてあるウェブサイトに行ってみた人はサービスにナコーダーっていうワードが出てくるんですけど。
今だとその作り手の方の話、課題っていうのは聞けたんだけど、もう一つ気になるのはその依頼者、長く使っている愛着のあるものっていうのをどういうふうにしたいかそもそもわからないから誰に何を頼んでいいかわからないっていう状況の中で、
いけばただ写真だけアップして誰かいませんかってかなり勇気のいる行為だと思うので、
そういうところで、でもやはりまずは工芸家の課題とかも知った上で、そこにこういう方法があるよとかこういう作家さんがいるよって知って、
マッチングができる対話のシステム、対話のツールみたいなものがナコーダーっていう発明っていう。
まだこの世にいないですけど。
概念だけは発明してますけど。
コミュニケーションコストをとにかく改善しないといけないっていう。
例えばさっき岩澤も僕でも、普段の仕事で別に見返りのないものに対してプロジェクトが発生する前に稼働するものっていくらでもあるんですけど、
それは結構ものを大量に作って大量に流すサービスのシステムが出来上がってるからできることであって、
工芸家の人ってもう自分の手を動かす時間イコール対価っていう時間軸の中で働いてる中で、
どんだけそういう無償の稼働っていう時間の間隔というか、
そういうことが大事かっていう、僕らが思ってる以上になんか多分ギャップがあるんだろうなっていうところがあって、
そこをやっぱり僕らがサービスとしてサポートしてあげたいなっていうのがあったと思いますね。
それもすごい楽しいと思うんですよ。
そもそも自分のものじゃないのに間に入って、その人の持っているものがどんなものなのか、
どんなものというかどういう物語を得て今の時代にまだ残っているのかとか聞くのって、
すごいそのものとかコミュニケーション通じて持っている人の人柄とかわかるじゃないですか。
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どういうものを大切にしている人なのかなってわかることですごい理解できるような気持ちになるから、
だから新しい人との出会いのきっかけにもなるし、
あとあんまりそういう話ってそんなにメディアに取り扱われないことが多いですよね。
割とパーソナルなお話だから。
岩田さんのTシャツなんかめっちゃパーソナルの話。
それで岩田さんが音楽をやっているってことを逆によく知るみたいなきっかけにもなるし、
だからその作業自体は本当に楽しいと思うから、
だからこそそういう人たち、そういうことに興味あったりとか、
そういうことで生き甲斐を感じるような人たちを募集、募集というか仲間で増やしたいなって。
そうですね、そのものを持ち込む人と作り手の間をつなぐナコーダーという概念を発明した時に、
初めての言葉なんで、誰にどういう職業に近い人っていうのを結構みんなでいろいろ言ってた時に。
あと注釈が必要ですよね、語源ナコードです。
ナコードさんとキュレーターとナコードさんで何とかそういう。
ナコーダーとか、でナコーダーはどんな役割なのっていう、それこそキュレーター的な、
いろんな作り手の良さとか性質を知ってて、それを編んでいく編集者のようとか、
あとあったのがおせっかいおばちゃんっていうのがあったんですね。
あなたこれでどうしたの、この話はっていう人の話をねほりはほり、
いい意味の心地よさでづけづけと入っていくようなっていう、ただ変ですけど。
それで、物を持ち込んだ人がセッションの中で新しい自分の感覚とかを発見したりとか、
理想だけ言うとそういうことができるといいなっていうことを思ってましたよね。
そうですね。そういう中継ぎをする人の存在っていうのもめちゃくちゃ重要だし、
もっと言うと結局やっぱり依頼する側がただ依頼者です、あとお願いしますっていう態度では、
結局どれだけなコーダーの人が奮闘してもどうにもならんので、
やっぱりまず物を持って持ち込む人にも主体性が必要だろうっていう話から、
もう一つ造語が生まれたのがキューザーってやつですね。
キューザーですね。
これはキュー、きっかけを投げかけるユーザー、ユーザーとキューをくっつけた造語ですけど、
なんか造語だらけなんですよね。これがね、これだけ今30分くらい喋ってますけど、
30:09
このくらい説明をしないといけないというのはね、
言葉の定義すらみたい。
欠陥のような気がする。
新しいことを始めるから概念そのものがないから、どうしても造語を作ることで概念をフレームしていこうっていう。
だからキューザーがキューを投げかけて、
ナコーダーがそのキューに合う工芸家をマッチングさせて、
そのナコーダーとキューザーと作り手の3社でリクラフトのプロセスを進めていくみたいな。
全員が作り手っていう考え方ですよね。
そうですね。
大事だよね。やっぱりこれ以上物を増やしていいのかってもちろんあるけど、
それってただ消費をすることが目的になっちゃってるから、
これ以上物増えてもってなると問題に感じるけど、
全員が作り手だった時代ってあったと思うんですよ。
みんなが自分で作って使うっていう。
そうしたらそれは物が増えたとしても、自分の責任の範囲内、自分が楽しめる範囲内っていうところは主体性を持っているわけだから、
そういう物の増え方がこれからは新しい価値を生むんじゃないかって思いがあるってことですよね。
そうですね。なので中心にやっぱり共に作るっていう意味のコンクラっていう名前を添えているっていう。
めっちゃ綺麗になんか。
リクラフトからコンクラっていう経緯がそこだったっていう。
そうですね。
ちょっとエピソード長くなっちゃいますけど多分。
もう一つ確認しておきたいのが、コンクラの前身としてのコンクラコレクティブっていうのを始めますと。
それでこのポッドキャストも始めたわけですけど、
このコレクティブっていう言葉、イントロでも使ってるんで、
なんか普通に誰でも知ってる言葉っぽい使い方してますけど、
これそもそもどういう意味ですかコレクティブって。
僕なんか微妙にお二人とすり合っ、なんかちゃんと言葉の意味すり合わせたことなかったから、
解釈違ってたらどうしようってちょっと今更ながら。
コレクティブってそもそも英語だとコレクトって集めるっていう。
集合体って意味がそもそも語源になっていて、
何か集まっている団体っていうか、ただ団体だとなんか固いですよね。
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なんとなく集まってるっていうのでもコレクティブにはなるわけですよ。
そういう意味があるかなと思って。
でも日本語でコレクティブってどういうふうにみんな使ってるのかはちょっと私は分かってないんだけど。
僕がこのコレクティブっていう単語に初めて触れたのは多分、
アニマルコレクティブっていうニューヨークで活動してるバンドがゼロ年代の前半くらいに出てきて、
それでコレクティブっていう言葉は知ったんですけど、
アニマルコレクティブはバンドなんですよね。
そっから2010年代、多分2014、15年くらいに改めてコレクティブっていう言葉を耳にするようになったのは、
YouTubeとかでいろんなソフトで映像とかも割と誰でも簡単に作れるようになってきて、
今までバンドみたいなものが各担当パートがあって固定メンバーでやってるみたいなものだったのが、
自分たちのできる映像を作れますとか、グラフィック作れますとか、
ダンスできますみたいな人たちが一つのコンセプトで、
割と流動的なメンバーで集まって音楽活動というか表現活動するみたいな、
新しい形態のものが出てきた。
具体的には日本のヒップホップとかのカルチャーの中で、
そういうのをコレクティブっていうらしいみたいな。
そんなところから僕コレクティブっていう言葉の認識をしたので、
固定されたガチガチに役割が決まった集まりではなく、
割と流動的にその時にその人たち一人一人ができる役割が入れ替わっていって、
メンバーも入れ替わっていくみたいな緩めの集まりみたいなイメージを僕は持ってたんですけど、
どうですか。
これただ偶然ですけど、僕も一番最初にこの単語に触れたのはアニマルコレクティブ。
2人が音楽好きだからっていうのもある。
それもあるんですけど、確かに言葉の流通の仕方が、
アニマルコレクティブの頃と今のところの違いって結構感じるというか、
市長さんが言ってるみたいに語源だけで言うと、コンビニで前で溜まってお酒飲むのはすごく楽しいし、
僕も昔やってたんですけど、その集団はコレクティブっていうのかっていうと。
違いますね。どっちかっていうと、コレクティブって共同体っていうふうに翻訳されることが多いんだけど、
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ただ経済的な目的とか何かを達成するためだけではなくて、共同の目標っていうものは持っていて、
でもガッチガチの集団ではないっていうのがコレクティブと言われてるかなと。
私はコレクティブに初めて出会ったのはアートコレクティブっていう。
やっぱりアーティストだけじゃなくて、同じような問題意識を持っている人たちがそれぞれ違う手法とかで活動してるけど、
こういう社会問題に対して思うことが共通したから一緒になって活動するっていうので、アートコレクティブっていうふうに言ってるのがきっかけだった。
手前の話であれですけど、ヒューマンオーソメラっていう僕がやってるやつは、
肩書きでいうとアートコレクティブって書いてるんですけど、他の言い方を考えたけど、全部しっくりこなかったんですよね。
アートグループとかでもないしな。
アートユニット違うなみたいな。
ユニットだと二人組ってイメージだしなとかね。
そうなんだよね。
なるほど。
大体やってましたね。
大体やってるんじゃないかなと。
今話す話なんだけど、これは。
役割がプランナーとかプロデューサーとかそういう役職名がデザイナーとかあったとしても、
もしかしたらそれのどれもできない人もいるかもしれないし、だけどみんなではできないことができるかもしれないし、
あとは人によってその役割を兼ねたりとか、役割すら流動的に共通の共有してる景色に向かって、
そのコミュニティの中で何か手段を選ばなくやっていくっていうのが僕のイメージもちょっとありますかね。
だとするとナコーダーだった人が作り手になっちゃったりとか、作り手が依頼者になったりとかっていうのはもちろん。
絶対ありますよねそれはね。
僕らの最初に言っちゃうと、一番だから僕らのサービスとかでこれから考えなきゃいけないのはやっぱりナコーダーの定義というか、
自由を無人に何か動く人間っていうことになっちゃうんで、それをどうやってやっていくのかっていうのをやりながら考えようっていう。
そんなコレクティブなんで、役割も求めない、ゆるく何らかの目的に集まってくるみたいな感じなので、
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誰でも入れますよっていうことですよね改めて。
いやーそうですね。もう岩田さんの安定感が。
ということで概要欄には引き続きというか毎回載せているんですが、
これからコレクティブに入れるリンクが貼ってますので、
今日のお話を聞いて、ちょっとじゃあそのぐらいの軽い感じでいいんやったら入ってみようという方は是非、
一緒に何か作っていきましょうということですね。
あとは批判とか意見とか、
いきなり批判ですか。
そこまでぼんやろな。
ツイッターをやってるんで、そこで感想とか質問があったら。
はい。そして他にアンカー、スポティファイ、アップルポッドキャスト、グーグルポッドキャストで毎週火曜日配信中なので、番組のフォローをお願いしたいと思います。
はい。
お願いします。
はい。
ちょっとちょっと安定感出てきましたね。こういう最後にこういう締めみたいなこと言うと。
まだまだです。
まだまだですけど、コレクティブっぽかったですね。
確かに。
言う人が決まってないから、順に言っていくみたいな。
いいですね。
こんな感じで引き続き、この3人でも役割はあんまり決めず、
アトリブでいろいろ言いながらやっていきましょう。
ということで、ではまた来週ということで。
はい。ありがとうございました。
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