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  2. S2 ep4 アンディ・ウォーホル..
2022-12-06 50:24

S2 ep4 アンディ・ウォーホルはお好き?アートと工芸の境界線を彷徨う

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志保、海の二人が上勝町を訪れていたちょうどその頃、岩田はいくつかの美術展、イベントへ。計らずもアートと工芸、作品と商品、曖昧な境界線を行き来する機会となった秋の旅の報告です。

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パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

00:00
クラ出しラジオは、使わなくなった大切なものを様々な手法で生まれ変わらせるコレクティブ、コンクラのメンバーが、工芸を軸に、物と人との関係、物を作ることについて、皆さんと一緒に考えていく番組です。
いわたさんの話を聞きたいなと。ほぼ3時間分くらいの上勝ち王のエピソードに比べると、薄い広く浅くみたいな話になっちゃう気がするんですけど。
僕らも広く浅くの話なんでね。
だから、クラ出しラジオをお休みしてる間、主に10月かな。10月がね、なんかね、結構いろいろ見に行ったんですよ。
工芸関係のものあるし、別にそうでもないのもあるんですけど、なんか、あれですね。芸術の秋ってやつですね。芸術の秋ってなんでそういうんですかね。
秋は、文化的なことに丸々な秋を言えば、なんでも成立するのが秋なのかなっていう。食欲の秋。
ちょうどね、休みじゃないからじゃない。夏休みでもないし、冬休みもないし、春休みもないから。
中深勝つけようって。
そう、人を移動させてみようみたいな。
そうですね。これで、シルバーウィークっていうのもあるし、なんかこう、高楽にも行きやすく、外に出ても暑くも寒くもないっていう、そんなところもあるんですかね。高楽の秋みたいな。
ちょっと色々言ったんで、なんかダラダラ喋ってると、別にダラダラ喋ってもいいんですけど、お尻が定まらないんで、もう今日はこことこことここ行きましたっていうのを先に言います。なんかいっぱいあるんで。
いやー、素晴らしいな。見習います、なんかそういう進め方を。
まずね、今、配信が12月の頭ぐらいなんですけど、その時点でもまたやってるんですけど、京セラ美術館で、アンディウォーホール京都っていう展示を今やってて、
アンディウォーホールの結構代表作がドカンと揃ってる展示なんですけど、それに10月の真ん中ぐらいに行ってきて、そこからすぐ端向かいに京都近代美術館があるんですけど、そこでルードビッヒ美術館展っていうのを行ってきて、
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ちょうどその日ね、平日やったけど休み取って、一番最初オープニングの日やったんで、ドイツのケルンにあるルードビッヒ美術館の財団の理事長の方が来て講演をされてたんで、それを聞きに行ったりとかして、
とりあえずザッと言いますね、あとミホミュージアムってシガーにある美術館で、中央アジアの、中央アジアだけだったかな、とにかくユーラシア全体の、それこそ3000年以上前のメソポタニア文明とかの正道記とかなんかいろいろ並んでるやつ行って、
あとここからようやく工芸絡むんですけど、GO4工芸っていうイベントが、期間的にはもう終わってんのか、9月から10月にかけてやってたんですけど、
結構いろんなイベントを内包したイベントだったんで、行ったうちに入んないかもしれないんですけど、その中の場所がね、どこだっけあれ、越前、和紙とかの越前の大竹神社ってとこと、
これいつも漢字読み方忘れちゃうんですよね。
仲寺。仲寺は小松かな。福井の方。仲寺はあっちですね、石川県ですね。福井の越前に行って、石川の仲寺に行って、
あと金沢に一泊して行ったんですけど、国立工芸館っていうのもともと東京にあったんですよね。それが2年くらい前に金沢に移って、そこでジャンルレス工芸展っていうのをやってたので、それを見に行きましたと。
とりあえずそこまでです。
個人的には岩田さんのこういうポッドキャストをやりながらも超お仕事が多忙っていうことは伺い知ってはいたので、すごい行動量だなというのが。
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そうでもないんですけどね。普通に遊びに行ったって感じですけど、どれも。
アンディ・ウォー・ホールはいつまでやってるんですか?
アンディ・ウォー・ホールはいつまでやろう。
長いんですよ。2月12日とか書いてありますね。
アンディ・ウォー・ホールって好きですか?
いい質問ですよね、いきなり。これめちゃめちゃいい質問ですよ。
これはね、今一瞬言葉に詰まってるけど、やっぱり自分が美大で現代美術を勉強すると必ずやっぱりリファレンスで絶対的に出てくるし、
ファクトリーっていう概念とか、ニューヨークでのアートのシーンとかがどういう風に変わっていったかとか、そういうのですごく知らず知らずして影響を受けているなっていうのはありますね。
そういう意味で言うと何だろうな、絶対的に言うと印象派好きですか?とかそういう質問にも近いんですけどね。
もうちょっとでも具体的じゃない印象派っていうよりはどっちかっていうか。
それだとポップアート好きですか?みたいなことですか?
そうそうポップアート、じゃあゴコゴコ好きですか?とかそういうのに近いですね。
そういう感じなのかな。
デュシャン好きですか?とかそういう質問に近いですけどね。
ゴコゴコとデュシャンを足して2で割ったっていう乱暴だけに近いっちゃ近いかもしれないよね。
新しいジャンルを作ってきたっていうところと手法っていうところと、アートに対する情熱を、でもゴッホは亡くなってから有名になったからな。
ただし売り方なんですよ、ゴッホって結局。
手紙のやり取りがなかったらここまで売れてなかったって言われてるんですよね。
そのゴーギャンとかとのやり取りみたいな。
あとは兄との、ギャラリストの兄弟がいるっていう、だから全て条件じゃ条件なんです、そういう意味では。
なるほどね。
だから彼の絵だけではあそこまで有名にならないですね。
コンテクストですね。
コンテクストとコレクターという兄弟だけどギャラリストがいて、その人とのやり取りとかそういう物語が付随してるっていうところが。
でも今の翔太の話を聞いて僕も、ウォーホル好きかどうかって言われて言葉が詰まるのの正体の一つは、
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芸術作品として好きかどうかっていうよりも、売り方を含めた構造までその一言でパッと来るから、好きかどうかを超えた言葉に詰まる何かがあるんだろうなって今ちょっと思いました。
僕は基本的にアート全般うといので、あんまりよくわかってないような気がしながら見てるんですけど、
というのも、アンディ・ウォーホル見た同日にも、だからアンディ・ウォーホル一通り見てぐるっと回って道へ挟んで渡って隣のルード美術館に行って、
そっちにはピカソもあればロシアワンギャルドとかのものとか、いわゆる20世紀以降の美術の有名なものがいろいろ並んでたわけですよね。
そっちにもウォーホルのエルビスの絵があったりとかしてたんですけど、ノイ・リキ・テンシュタインとか、そんな感じだったんですけど、
僕見ながら思い出したのが、志穂さんがシーズン1の最後の回で、工芸って翻訳したら何ですかねみたいなアプライドアートって言ってたじゃないですか、対比するものとしてはファインアートってことになるんですか、純粋芸術。
その対比でいう純粋芸術はどっちかというと絵画的な。
ファインアートって言われるもんですかね。
でも今の時代にファインアートって言うと、例えば段ボールで作った彫刻とかもファインアートみたいな感じになってるか、どっちかというと絵画的な描写の技術とかを日用品にも応用するっていうような意味合いの方が強いような気がしますけどね、その時のアプライドアート。
僕、ウォーホルぐるーっと回ってみて、ルードビフィ美術館展ぐるーっと回ってみて、近代美術館の3階で特別展やってて、4階に常設の展示があって、その日一日すっげえ一気にいろんな美術品を見た後に、最終的に一番グッときたのが、近代美術館の常設展のとこに置いてあった掛け軸なんですよね。
名前忘れちゃったけど、作者の。
そこも含めていいですね、話として。
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圧倒的にグッときたんですよ、その掛け軸に。
何かなと思って、ウォーホル展なんで、ミュージアムショップとかいっぱいグッズあるわけですよ。
ベルベットアンダーグランドのジャケットのバナナのでっかいクッションとかあったりとか、いろいろあるのを見てて。
でも僕ね、あのバナナ好きなんですけどね。
でもね、別にアンディウォーホルのバナナが好きなんじゃなかったってその時に思ったんですよ。
ベルベットアンダーグランドのジャケットが好きだったんですよ。
わかる気がする。
わかるなー。
私もバナナのケース持ってるけど、ちょっと一瞬今後ろ行っていいですか?後ろに置いてあるんでちょっと待って。
バナナケースじゃない?
このバナナケース。
お弁当にバナナ持っていくようですよね。
お弁当にバナナ持っていく。で、バナナのシルクスクイーンで作りましたみたいな印刷してるんだけど、これ全然パクってると思うんですけど、アンディウォーホルを。
パクってるっていうのが適してるのかな?そのものというか。
でもアンディウォーホルって書いてないもん。
やっぱりそれは美術館っていうところに飾ってあるから余計にそうなのかもしれないんですけど、美術館でウォーホルの足跡を辿りながら代表作を見ながらみたいなことで見る美術品って純粋に美術品なんですよね。
ウォーホルのコンセプトがどうあってもこっちの心持ちとしては美術品を見に来てそれを見てるっていう状況なんですけど、
ベルベットアンダーグラウンドのアンドニコのファーストアルバムのジャケットは商品じゃないですか。
中身のレコードを売るためにバナナのジャケットをつけて売ってるわけですよね。
パッケージですよね。
僕はその商品が好きやったんやなと思ったんですよね。
純粋に芸術のための芸術というか、アーティストのしおさんを前にこういう発言をするのもどうなんだろうと思うんですけど。
めっちゃどんどん行きましょうって。どんどん行きましょうよ、そういうひきわい話。
結局、アプライドアートと言っていいのかわかんないけど。
かけじくにグッときたのも、これは部屋を飾るためのものとして作られたっていうところにスッと入ったんですよ。
表現としてどうしようと思って作ったとか、何かを批評するために表現をしてるとかじゃなくて、
15:00
単に和室のある一角を飾るために作られたんやなっていう感じがすごくしっくりきて、
それ多分バナナとして芸術品とあるんじゃなくて、ベルベットアンダーグラウンドのジャケットとしてあるっていうことに、
多分僕の捉え方としては結構似てて、商品としてっていうとすごい軽い感じがするんですけど、
商品としてそこにある感じの方が自分は好きやなって思った感じがあって、
っていうのがまずウォーホールとルドイフ美術館展を同時に行った日に感じたことだったんですけど、
別にこの後の流れに続くかどうか自分でしゃべりながら。
めっちゃ僕キーワードを見出しましたよ、今のお話から。
要は工芸の話につなげていくとすると、工芸って基本的には芸術作品というよりはまず使える日用品でもあり、
それはお店に行って買えるものでもあるっていう、使われるシーンがフォーマットとしてある、シーンとしてあるっていう、
そういう意味合いのお話かなっていう、今の岩田さんの話を聞いて受け取ったんですけどね。
そんな感じです。
だからなんとなくアートっていうものにいまいち個人的にはすごく興味を、強い興味を持って生きてこなかった中で、
こうやって工芸っていうことを軸にしたポッドキャストやってるのも、
微妙に自分の興味の範囲がそっちじゃないのかなっていうのを改めて思ったっていうところなんですけど、
そんなことがありつつその翌週に北陸の方に行って、今度はがっつり工芸をテーマにした展示を見てきたんですけど、
なんかこっち行ったらこっち行ったら工芸のこともようわからなくなって。
おもろいですね、その流れ。
何なんですかね、工芸ってわからないですね。
とりあえずね、合法工芸の展示の概略っていうかを言うと、
まず越前の大竹神社っていうところは、神好き和紙で有名なところですね、越前って。
神の神様みたいなところを祀ってるところで、そこの境内とかに川で作った、
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こういうのは何て言うんだろう、
工芸、だからアート作品なんですよね、工芸技術を使ったが、
その境内の木に川を繋いだ牛の皮を繋いだ大きい作品がぶら下がってたりとか、
あとあれ何を掘ったやつだったかな、
たぶん鹿の角とかを手で掘って、薄く掘って、
一枚のほとんど透明に見えるような鳥の羽みたいなところまで薄く掘った工芸品とかが、
水の中に一枚沈んでるとかいう作品が神社の風景の中に隠せられるように置いてあるみたいな感じなんですけど、
その中で神社からもっと山の方に行って、ここから先は靴で履いちゃダメですって、
裸足か半足わらじって足の前の方だけの短いわらじみたいなやつ、
かかと部分がないわらじみたいなやつを履いて山の中を歩いてくださいみたいな、
その山を歩いた奥に一つの工芸品があるんでそれを見てきて帰ってくださいみたいなイメージがあって、
結構ぬかるんだ山の中を半足わらじで歩いていくと、
その先の木のうろの中に一本の百合の花が、それも鹿の角を薄く削って作られた作品なんですけど、
あるっていうそういうやつなんですけどね。
それこそ工芸をテーマにしたポッドキャストやし、作者の方に聞かれたりする。
可能性もゼロではない中で。
でも別にそれをどういうんじゃなくて、
半足わらじで山を歩く体験の方が圧倒的に良かった。
身体勢を伴いますね。
作品はすごいですねって感じになっちゃったんですよ、気持ちとしては。
めちゃめちゃ正直でいいと思います。
ちなみにどのぐらい歩くんですか?
でもすごい短いんですよ。10分も歩かないくらい。めちゃくちゃ短い距離。
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山の中で10分って結構長いかもしれない。
10分も歩くと、
ほぼ裸足で山の中を歩くっていう体験に、めちゃくちゃ技巧を凝らされた一つの作品。
作品の中で、
やっぱり、
なるほどっすね。
その何か、
裸足で山の中を歩くっていうのは、
自分の体験で、
自分の体験で、
自分の体験で、
自分の体験で、
自分の体験で、
自分の体験で、
反裸足で行ってくださいって何でだったんですか?
一応、山の決まりっぽい感じ。
多分お寺か何かで宗教的なお作法も伴ってるんじゃないですか?
そこ込みのインスタレーションっていうことでもあったのかもしれないし、
山の掟としてここは靴で履いちゃダメですっていうのがあったのかもしれないんですけど。
なんででも半分のね、
歩くって宗教的にすごく重要な、
歩いてメディテーションするときに、
そういえば歩き方の教えてもらったなと思い出して、
そういうつま先だけでちょっと歩くとかそういうのとかって意味があるのかなって今ちょっとふと思ったんですけど。
そういう方おられますよね。
かかとつけん人だなあって、多分何か意図的にそういう歩き方の人なんですけど、健康的な意味も含めて多分。
多分ね由来的にはね、
少ない藁でとりあえず走ったりできるものを作るみたいなことで、
節約するために半分しか作ってないみたいな、あとすぐ作れるとか。
マジっすか。
多分そんなんやったと思います。なんかその時にチラッと聞いた話。
なるほど。
この辺野島さんに聞いた方がいいですね多分ね。
そうですね。
なんか手間を惜しんだのかという。そんなに藁って貴重品だったのかみたいな。
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貴重品でもなかったでしょうけどね。
でもすぐ作れるみたいなことは確かにそうかもしれないですよね。
そんなことで。
多分だからそのゴーフォー工芸っていう冠がついてる中で、
少なからず工芸作品を見に行くぞみたいな、岩瀬さんの中のマインドセットがあった中で、
面白かったなけど、はて工芸とは何ぞや、みたいな独語感があったみたいな、そういうことですかね。
その心持ちで金沢まで行って、金沢にある国立工芸館のジャンルレス工芸展ってとこに行ったら、
ますますよくわからなくなってきて、名前の通り、
ジャンルレスっていうことをあえて凶暴してる展示やったんで、
余計にそうだったのかもしれないんですけど、
ポスターとかも、普通に印刷されたポスターとかも、
ジャンルレス工芸展の工芸品のくぐりの中で展示されてたりとか、
だいたいその時代的には、戦前、1930年代のものから今の2022年までの作家だったりの作品が、
一応時系列に近い形でテーマごとに並んでるみたいな展示だったんですけど、
雑多すぎて覚えてないんですけど。
ちょっとでも想像つきますよ。
つくんですね。
工芸ということについて思いを巡らして、僕もなるんですけど、迷子になるという感覚。
やっぱね、時代を追っていくとわかるんですよ。
これこのぐらいの時代のもんなんやなって。
抗えないその時代性。
特に90年ぐらい、80年代後半から90年代頭ぐらいのものとか、
めちゃめちゃその時代っぽいんですよ。
その当時のソニーから出てたCDのジャケットのデザインみたいな感じ。
なるほどな。
岡村ちゃんのアルバムのジャケット。
工芸、いろんな漆とか木工とか技術、それこそアプライドアートだと思うんですけど、
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でもやっぱり特にそのぐらいの時代のものだと、
工芸っていうものが社会的にあまり日用品としてのニーズみたいなものがちょっと失われていった時代に、
表現の方法として工芸にフォーカスしたものっていうのは、
時代を追っていくと多くなっていく感じがしたんですよね。
そうするとその辺の80年代90年代とかの作品はどうしても美術作品としてそれを作ろうとしてるけど、
どうしても表現としてあまりタイムレスなものには感じられないなみたいな感じが。
なんかすっごいさっきから僕大丈夫ですかね。
全然大丈夫です。
ジャンルレス工芸の作品リストをちょうど見てたんですよ。
そしたら一応デザインと現代アートっていう大きな部屋の二部構成になってたんですかね。
一章目がデザインで、現代アートで。
どちらのデザインであろうが現代アートであろうが、
それこそ工芸と結びつけて喋るだけで、
いろんな議論が分け方にあえて無理くりしてるのかもしれないんですけど、
それだけで多分なんかね、一晩中語れるような感じ。
ここでもまた結局僕が一番グッときたのが、
常設展示の松田根六っていう薪江氏の人の72年ぐらいに撮影された記録映画。
結構前編で30分ぐらいあったかな。そこそこの長さのある記録映画だったんですけど、
なんかそれに一番感動して。
松田根六って人ご存知ですか?
わかんないですね。
知らない。
その当時でも人間工房やった人ですけど、
すごい茶室みたいな小さい部屋で一人で全部の工程、薪江の工程やってるんですけど、
ぜひ機会があったらこの記録映画見てほしいんですけどね。
めちゃくちゃだから、本人が薪江の構図とか、そこで作ってたのはなんか小さい踏み机みたいなやつ作ってたんですけど、
それの全体の柄の構成から、柄そのもののデザインから、
30:07
死体から全部一人でやってるんですけど、造眼とかも全部自分でやって。
だから、アーティストっていう風な言い方も言えると思うんですけど、
でもね、そこで作ってたもんってクライアントがいるんですよね。やっぱ売り物なんですよね、それ。
だから、この人も毎日いろんな植物とか観察して、必ず1日1個何かのデザインを書くみたいなことずっと手帳にやり続けてたみたいなことで書いてたんですけど、
ものすごく、だからすごく自然のものとかをデザインとして構図に落とし込むみたいなことをずっとやり続けた人なんですけど、
やっぱり作るものは売り物として出すっていう前提がある中でものを作ってたっぽくて、
なんか結局、また僕はそこに最終的に一番ぐっときてしまったみたいなところがあって、
なんか、そういうことに気づく10月でしたっていう。
これも、だからデザインの作品リスト、ジャンルS工芸とかで長井和正さんとかが3個ぐらいあるんですけど、やっぱりグラフィックデザイナーとして知ってますよね。
それをジャンルS工芸としてキュレーションするのかっていうとこだったり、あとは、ちょっと名前触れようか迷ったけど中村金平さんですね。
それってさ、グラフィックもそうだけど、インダストリアルデザインっていうのはどういう、そこに入っちゃうの?ジャンルS工芸の中に。
そういうふうに取れるものはありましたよね。
でもどうなのかな。なんか手法では。
プロダクトデザイン系だったら工芸品っていうふうに言われるようなものもあっても、なんか不思議でもないかなと思いつつき、
そういえばインダストリアルデザインってどっちかっていうと、そっちのほうが昔の工芸の概念に近いのかしらとか、なんかちょっと話聞いててふと思った。
まあでもそうでしょうね、電動ろくろじゃないけど、大量生産に向けて発展した技術って当然多いと思うんで、それこそジャカード食器でもそうですし、基本的にはそうだ。
33:04
でも多分そういう話というよりは、一連の岩田さんの行動編歴とかを見て、やっぱり境界線をすごい感じるんですよね。
ウォーホルとジャンルレス工芸の共通するところって、例えばウォーホルで言ったらトマト缶の作品とかあるじゃないですか。
あえて工業製品でそれをアートにしようみたいな、大量生産品に対しての批評性みたいなものがウォーホルの作品ってあるし、
マリリン・モンローのシルフスクスに似たようなものを何個もするのもそうですけど、要は量産技術を解体して、意味を解体しているようなところもあると思うんですけど。
一方でジャンルレス工芸とかは、僕も見に行ってみたいなと思ってるんですけど、やっぱり工芸って日用品とか生活道具を作るものっていうところから、
ある意味、いかにその概念を脱構築して、例えば壺なら使えない壺を作るとか、境界線を攻めようとしている人たちの活動の遍歴みたいなのがおそらく並んでるんじゃないかなと思っていて。
境界を攻めるっていうことで言うと、ある種のメディアートとかの一つの定義が、メディアとメディアの接点の境界を意識することっていうふうに聞いたこともあるんですけど、
現代的な工芸がやっぱりメディアートの一種だなというふうに、僕個人的に思っているところの理由がちょっとそういうところにあったりはするんですけど、そういうのをウォーホルとジャンルレス工芸の境界線を攻めるみたいなところに共通性を感じましたね。
なんで、それは境界線に行くとやっぱり変になるなーっていう、でもその心地よい迷子さ加減は僕も味わいたいな。心地よいかどうかは知りませんけどね。脳みそが疲れるだけかもしれないですからね。
迷子になったし、自分のこれだから、ただの好みっていうか、最終的に商品っぽいものに一番惹かれちゃうっていうところ。
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あれと比べてどうでした?例えば、コロタイプ印刷会の岩田さんの話を僕今思い出しながら見てるんですけど、あれも大量とは言わないけど、少量・中量生産技術でありながら、一回性を帯びるようなアウラが。
似てるかもしれないですね。
あれも境界線、あれを工芸品と言ってもいいんじゃないかどうかみたいな。
言っていいでしょうね、たぶんね。
このジャヌネス工芸の中に何か入っとってほしいですよね、コロタイプ印刷の何かが。
あらためて自分は大量生産的な世界で生きてるなぁと思って。それが好きなんやなぁと思って。
大量生産っていうことだけじゃない。
大量生産ではなく、かけ軸とか大量生産ではないし。
人の生活に近いっていうことじゃなくて、日常のシーンで想定できるような環境で鑑賞してもらったり使ってもらったりとかいう意味で、人の生活に寄り添うっていう形とかですかね。
何か床という、どの家にもあるギャラリーみたいなスタイルって、世界であまり例がないらしいですよっていう、佐藤の総編流の山田総編さんが言ってたんですけど。
ああいうところというか、ああいうフォーマットの何か物を見せるための空間っていうのは、日本以外、世界であまり例がないっていうなって。
空間っていうと確かに。暖炉の上とかにファミリーの写真とか何かいろんなものを置くとか。
置きがちだけども。
置きがちだけど、そこ空間というのもないし。
それだけに建築としての設計のスペースは。
もうフォーマットっていうことですね。
あまりそうですね。ヨーロッパとかで今考えたらないかもな。
らしいですね。総編さんが言うには。
アジア圏とかのお家見たらもしかしたらまだあるかもしれないですけどね。
しかもあれなんだよね。もちろんドローイングって言ったらあれだけど、水墨画みたいなものを飾ってもいいし、書を飾ったりするじゃないですか。書道とか。
39:01
あれも何か面白いですよね。
何だろうな。ヨーロッパ圏の例を考えるのがいいのかどうかわかんないけど、カリグラフィーとかって決まったフォーマットに飾ります?っていう。
書を飾るって面白いなって思いますね。
しかも岩津さんと一緒にいた古田織部美術館とかのところで、あれは商品性っていうところから外れちゃうんですけど、
織部が誰かに当てた手紙の斜めとかそれっぷりが良かったから、いわゆる掛け軸のフォーマットに貼ってそれを飾れるようにしましたみたいな。
そういうのもあったんですけど、ああいうのもいいなと思うんですよね。生活集をある種のフォーマット化するみたいな。
最初に予告して完全にスルーしたのが美穂ミュージアムなんですけど、
ここも結構喋ってるのでサラッとですけどね。今の生活に近いみたいなこととかの話で言うと、遠いです。めっちゃ遠いです。
というのも3000何年とか残って集められてるものって基本的に当時の絶対権力者ぐらいのところのもので残されたものがほとんどなので、そういうものなんですけどね。
特権階級のものが時間を問わず集められて、乱暴に言うとそういうことですね。
辻複せずに今まで残っているすごく懲られた美術品みたいなものだったりするので。
1個これだけご紹介しておきたいなと思いながら、これをやった人の名前を失念してしまってネットで調べても出てこないというね。
しかも作品の名前が漢字がいっぱいあって、どう読んでいいかわからんっていう。
ってことは漢字圏の人なんですね。
これはね、モンゴルぐらいの。
あ、違う違う違う。
わかんない。
それもあんまり覚えてない。
中央アジア8世紀としか書いてない。
テキスタイルなんですけど、多分割と偉い人が着てた羽織なんですけど。
それをちょっと音声だけで、羽織なんですけどだけで伝わんないんですけど、
42:04
鹿のデザインがされた左右対称の細かい柄がはみ込まれたコートみたいなやつなんですけど、
これを当時こういうふうに折ったであろうっていうことを初期から全部リバースエンジニアリングして作った日本人の人がいて、
中央アジアのそれが発掘された地域の今の初期の現場を見に行って、
おそらくこれと同じような作り方をしただろうということで、初期も全部自分で作って、それを家の中で作って、
糸はこういう糸を使っただろうみたいなこととか、線量はこれを使っただろうみたいなことも全部、
天然の線量とか全部糸から作るとかやって、何年かかけてそれと同じものを再現したみたいなやつを映像で流してるやつがあって、
僕妻と二人で行ったんですけど、僕と妻以外誰もその映像見てなかったんですけど、
多分今回の展示の中で一番ハイライトだとと思いながら見てたんですけど、
その人すごかったんですけど、その人の名前をメモ取っておけばよかった、覚えてないんですよ。
でも作者ははっきり、リバースエンジニア近年の方なの?
もう本当にこの展示のためじゃないかもしれないけど、
ミホミュージアムから依頼されてやったっていうのを全部記録した映像を流してたので。
なんて人ですかそれは。
もう何のかけらも残ってないです、僕手がかり。
名前は書いてなかったってことですか?
いやいや書いてたんですけど、
ちょっとメモリ忘れた?
そう、図録もないし、サイトを見ても出てこないし。
僕今作品リストをね、バーっと見てるんですけどね、PDFの。
リンクを送ったやつが、そのキレなんですけど。
なるほど、これそのおった人は、
それを、なんだろう、おられていたであろう土地に行って、
折り木を見たりとかして、
何をエンジニアリングするかって言ったら、
折り木をエンジニアリングするところからってのがいたんですよね。
縦バタって言ってたかな。
普通ってか、僕らの知ってる植木って、
縦糸の方にこう、
45:00
おる人が座ってて、その奥に長いじゃないですか。
それがなんか、上に伸びてるみたいな。
ジャカード的な感じでもない?
じゃなくて、じゃないんですよ。
ジャカードって横糸の操作のために上にユニットがついてるでしょ。
あれは縦糸を操作するために、縦糸がこう繋がってるんですね。
出したり出さなかったりするんですね。
その縦糸自体が、縦糸自体は奥に伸びてるじゃないですか。
縦糸が一回奥の方行って上に行くんですよ。
上に行くのか。
そうです。上の方で引っ張ったりとかして、
それで上下させて、
その縦糸が上下されるところに横糸をシュッと入れるから、
見えるところと見えないところとっていうのが出来上がる。
ドット絵みたいになるわけですよね。
そうですね。
なんかその、とにかく縦糸が上に伸びてるところを、
全部一本一本指で配置ずらしながら絵柄作っていくみたいな、
そんなやり方でしたけど。
だからあえて精度が出ないやり方をわざとしてるんでしょうね、多分。
というと別に。
語弊がありますか。
うん、あれなんですけど。
だから当時の折り方だとこういう折り方になるだろうっていうところを、
とにかく全ての素材に対してやったって感じ。
これだって確かに、僕今図録でそれのところをまさに見つけたんですけど、
2017年生徒だけ書いてあって、
作者書いてないですよね。
そうなんですよ。
これ所蔵番号とか当初番号書いてあるんだけど。
それです。
これですね。
2017年結構前なんだ。
そう、2016から2017年にかけて作ったらしいですね、絹絵。
まあ、というわけですいません、なんかめっちゃ中途半端な情報。
いやいや、はい。
美穂ミュージアムちょっと結構個人的には一番気になる美術館ですね、いろんな意味で。
ちょうど違う日にも美穂ミュージアム行ってきたっていう人の話をたまたま聞いて、
友達だったんですけど、でも滋賀に住んでるからそれは行くだろうというところではあるけど、
絶対行けって言われました。
そこの、まあなんかやっぱもう、そこに続く道とロケーションと通ってくトンネル自体の体験からしても、
48:06
もうみたいな話は聞いたので。
面白いとこですよ。
いや、なんかすいません、すんごいとっちらかったけど、
とりあえず1エピソードにお休み期間中の僕のレポートは何とか収めましたんで、
こんな感じでした。
はい、やっぱり境界線を攻める岩田さんでしたというところですね。
まとめるとそんな感じですかね。
というわけで、シーズン2はいろんな境界線をね、そういう感じで。
攻めていきたいなと。
攻めていこうということで。
はい。
とりあえずシーズン2の導入としては神活場のエピソードと含めてこんな感じで。
そうですね。
よろしいでしょうか。
ウォーホルーとかの意見とかを聞きたいですけどね、皆さんに。
あなたはウォーホルー好きですかっていう。
今日の岩田さんの質問をいろんな人に聞いてまわりたいので、
ハッシュタグをつけてウォーホルーについての感想をくださいっていう感じですかね。
C-O-N-C-R-Aです。
直接メッセージフォームからもお便りをくれますのでお待ちしてます、そっちも。
来週はいよいよシーズン2も初ゲスト回予定してますので。
そうですね。
来週の話からその流れを組んだ話になるのか。
楽しみです。
シーズン1とは違う流れでもっといろんな視点に築くような流れを感じてますので楽しみですね。
はい。というわけでこんなところでありがとうございました。
ありがとうございました。
来週も聞いてください。
はい。コンカラコレクティブをよろしくお願いします。
はい。
じゃあ、さよなら。
50:24

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