1. Cra出しRADIO 工芸とカルチャー
  2. S2 ep17 くみくみひもひも企画..
2023-03-21 49:20

S2 ep17 くみくみひもひも企画会議 ゲスト:昇苑くみひも・八田俊(前編)

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「いらなくなったモノを工芸技術で生まれ変わらせるプラットフォームを作る」という構想から生まれたConCraのエポックとなった事例「バンドTシャツ×組紐=ギターストラップ」(※Season1 Epsode2参照)を制作した京都宇治の昇苑くみひも・八田俊さんを満を持してお迎えするゲスト回。
組紐と聞いて想像する以上に、実は身近にたくさんある組紐の奥深さを聞いていたら、いきなり新製品企画会議に!?


八田さんによるTシャツをギターストラップにアップサイクルした事例のプロセスは、以下ConCraストーリーページで紹介しています。
https://concra.jp/stories/detail1


【番組の感想・質問・リクエストなどはこちらから】
https://onl.bz/RjZRMXc
#concra でも感想お待ちしています!


【今回の話題の関連リンク】
昇苑くみひも
https://www.showen.co.jp/

1948年京都宇治にて創業。自社で生産する絹の組紐を使った雑貨品の小売卸を展開。創業以来受け継がれている「手組」の技術と、50年以上前から導入されている「製紐機」のノウハウを併せ持つ。伝統工芸としての技術を守りつつ、和装小物だけでなく、ジュエリー、ファッション、インテリアなど、新しい組紐の役割を探しながら、柔軟なものづくりに取り組み続けている。


【ConCra Information】
ConCra公式サイト
https://concra.jp
誰でも参加できる実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/


パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

00:01
クラ出しラジオは、使わなくなった大切なものを様々な手法で生まれ変わらせるコレクティブ。
コンクラのメンバーが、工芸を軸に、物と人との関係、物を作ることについて、皆さんと一緒に考えていく番組です。
コンクラの岩田です。
うみです。
しおです。
声がガラガラ。
ガラガラ。ガラガラなポイントは?
花粉症。
花粉ね。
やられてしまいました。
いやー、ほんまに今年の花粉きついですよ。
なんか、すきになっちゃうんですよね。
なんか知らんけど。
うん。
肝が絡みやすいってことなんですか?
胃がいがするから、うん。
風邪ひいてるみたいな声ですいません。
はい。
あのー、えっと、倉田氏ラジオいつもね、なんか録音してから配信するまでちょっとタイムラグあるんですけど、今回割とタイムラグなくて、
今日が3月18日なんですけど、21日に配信される分なんで、割とリアルタイム性の高い回なんですけど、今日。
あのー、あれですよね。
うみさん、お二人昨日まで京都に。
あ、そうですね。
あのー、行って、で、あのー、京都だからってことではないんですけど、みんな花粉がつらいっていうのを、まあ第一声で言うような感じでした。
そんな季節柄だなっていう。
で、京都ももう、なんか咲くとこは桜も咲き始めてるような、そんな感じで、なんかいい季節になったなって感じですね。
観光客の方もすごい増えたって言ってましたね。
増えましたね。
増えてるし、で、自転車でなんかもう平らなところを移動するのもほんと一番いい季節になったなっていう、そんな京都でした。
花粉さえなければね。
花粉さえなければですね。
まあほんで、あれですよね。えっと、さっき話してたんですけど、小学校の何年生かぶりに。
僕はそうですね、えっと、まあ今日、えっと後で後々ご紹介するんですが、宇治に、あの小学校の修学旅行ぶりぐらいに、あの宇治に、えっと、行きまして。
で、まあ平等院を行かずにですね。
あの、えっと、くみひもの勉強をちょっとしたいなっていうところで。
お、なるほど。
はい、行ってまいりまして、えっと、今日お招きしてるゲストをご紹介をさせていただく流れですがね。
そうですね。
というわけで。
今日は宇治、宇治からですね、京都宇治からゲストをお招きしておりますので、まずはあの、えっと、お願いします。
03:09
お声をお聞かせください。
あ、よろしくお願いします。
声援組ひものはったです。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
えっと、倉田氏ラジオをあの、最初から聞いていただいてる方だと、なんか、危機応変のあるお名前だぞっていう方もいらっしゃるかもしれないんですが。
えっと、たびたびこの番組の中でもお話にあがっているこの方をようやくお招きしたと。
ほぼ、あ、そうか、3月、去年の3月から始めたんで、1年経ってるんですよね、この番組始めてから。
知らんまに。
知らんまに。
そうですね。
本当にいろんな方になんか反響いただいて、あの、我々のやる気もあの、健全に持続していて。
感慨深いですね。
はい。
というわけで、1年越しでようやくお招きしましたということで。
えっと、まずはちょっとあの、僕からはったさん、松原組ひもさんとはったさんのプロフィールを紹介させていただきたいと思います。
はい、まず松原組ひもさんですけども、1948年京都宇治にて創業。
創業以来受け継がれている手組みの技術と50年以上前から導入されている製中機のノウハウを併せ持ち、自社で生産する絹の組ひもを使った雑貨品の小売卸しを展開されています。
伝統工芸としての技術を守りつつ、和装小物だけでなくジュエリー、ファッション、インテリアなど新しい組ひもの役割を探しながら、
柔軟なものづくりに取り組み続けられています。ということで、はったさんのご紹介もするんですけど、
今言いながら、製中機って言葉だけで、今漢字読みながら言ったんですけど、ひもを作る機械って書いて製中機ですね。
この辺の話もこの後はったさんにお聞きしたいんですけど、はったさんのご紹介ですね。
はった俊さん、1983年京都府生まれ。大学校卒業後様々な活動を通じてものづくりに触れ合い、2011年小売卸組ひもに入社。
製中機による組ひもの製造をメインに。
漢字読めない。粘膨ですか。
よりふさ。よりふさの製造や製品加工の技術を学ばれます。
2015年から営業部に所属しながら、製造の知識をもとに新たな商品企画や用途提案など、
06:03
様々なニーズに応えることで、現代における組ひもの役割を提案し続けていらっしゃいます。
というわけで、またよりふさという聞き、聞いたことのない単語も出てきましたけど。
ちょっといろいろ聞かないといけないことがたくさんあるので、雑な質問の仕方になっちゃうとあれなんですけど。
言ったら分からない人っていないと思うんですけど、組ひもって何なのかという。
今言っただけでも、道具というやり方でもすごい背模様があるということが。
まずは雑に組ひもって何ですかって畑さんに聞いてみましょうか。
そうですね。大前提のところですよね。
ひもっていろんな種類が実はあるんですけど、テキスタイルの用語で言うと、
組っていうのと編むっていうのと織るっていうのが結構明確に日本語でも違いが分かれていて、
全部ひもがちゃんとあるんですよ。編んだ編みひもっていうのもありますし、織って作る織ひも。
織ひもというのはあまり言わないんですけど、織る技術で作るひももありますし、組む技術で作ったものが組ひもと言われるもので、
それぞれ一応違いがあって、編むっていうのは毛糸とか一本の糸をループを作って繋ぎ合わせていく技術のことを編むっていうんですけど、
ニットですよね、いわゆる。織るは服とか洋服とか生地とかを作る時の技術で、縦糸がわたっているところに横糸を通していくことで、
面を作っていく技術ですね。組むっていうのは髪の毛の三つ編みをイメージしてもらうと一番分かりやすいんですけど、
束を3つ作って、3つ以上作って、それを交差させていくことで出来上がる、交差させる技術のことを組むって言います。
なので3つ以上の束であれば組むことができるので、4束とか8束とか、多い時は60束使ったりとか、結構無限大に織ひもは裾を広げていくことができて、
すごい多色使いできるのが特徴なのと、組む構造で作る紐っていうのはバイアス状に糸が絡んでいくので、ちょっと独特の伸縮性を持つっていうのが組紐の特徴ですね。
09:01
音声メディアに優しい、めちゃくちゃ分かりやすい例えでしたね。
そうですね。なんで組むっていう言い訳をするのかなっていうのが、僕も全然分かってなかったんですけど、改めて。
だから、織るっていうのと縦糸と横糸があるっていう織るっていうものの構造と比較するとすごくはっきりするけど、すべて縦の構造というか。
縦のものを組んで強くしていったり、柄を作ったりっていうことをする。
そうですね。縦の糸を右に移動させて左に移動させてっていう風に、本当に絡まってるだけの状態なんですけど、その絡ませ方を一定の法則で絡ませていくと模様ができたりですとか、
形が平らになったり四角になったり丸になったりっていうような、そういう技術が日本には結構昔からありますね。
昔からあるっていう、アニメの映画でありましたっけ?前前前世のやつ。
君の名は。
君の名はですね。
君の名はで、すごいでっかい組み方があるんですよね。
人が交差でバカになって踊るようにしてできていくようなシーンがちょっとあったなと思ってて。
そうですね。結構あの映画のおかげで、すごい若い人にも知っていただいたというか、すごくいい伝わり方をしたなと思いました。
流行りとかじゃなくて、ちゃんと組紐っていうもののキーワードがいろんな意味合いとか要素を含んだような伝わり方があの映画はしてたので、それは私たちにもすごくありがたいことでしたね。
あれって、君の名はって日田、高山かあっちの方が舞台でしたけど、確か、組紐ってその日本の中の分布で言うと、
松原組紐さんは宇治ですけど、どこが主な産地みたいなのってあるんですか?各地にいろんな組紐があるって感じなんですか?
いやいや、集まってるのはやっぱり京都と、あと三重ですね。伊賀が有名で、伊賀組紐っていうのがもうすごい一大産地になっていて、東京も結構メーカーさんありますね。
東京江戸組紐っていう名前で、大体その三社なんですけど、三県なんですけど、伝統工芸品として認められているのは一応京都と、指定があるのは京都と三重県の組紐の、京組紐と伊賀組紐の2種類になりますね。
12:05
あとはパラパラと全国各地に業者さんがいらっしゃる場合もありますけれども、産地として何か業者が集まっているのはその3カ所かなと思いますね。
伝統かそうでないかの境目みたいなものっていうのはなんとなくあるんですかね?手でやってる?
そうですね。
作ってるか残ってないかみたいなところですかね?
主に手で、伝統工芸品として認められるものは主に手でやってるとか、産地としてかなり長くずっと昔からやってるとか、そこの会社の歴史が古いとかではなくて、やっぱり産地としてちゃんとそれが残ってるかどうかっていうのが一つのキーポイントなのかなと思いますね。
素材とかは関係するんですか?例えば絹じゃないととか、例えばポリエステルで言っちゃったら組紐だと、ポリの組紐だと資材としてカーテンのシュシュシュって引っ張るやつの紐とかも組紐でできてるけど、それは絶対伝統工芸とは程遠いから、
その絵のグラデーションとかってどうなんだろうって思って聞いてたんですけど。
確かに、全然わかんない人ですね。
いやでも難しい質問ですね。
衣装とかデザイン性とか、資材のやつは大量生産でどれだけ早く機械で、さっきキーワードで出てきた成虫器とか自動でバーって一つの素材で柄とかもいらなくてバーってやるのは完全に工業だけど、
そうじゃなくて、手だったり機械も使うけど、デザインとか形とか柄とか、そういうのを考えていろんな工夫をしながら、いつも同じ柄作ってるわけでもなく新しいものも作りながら続いてのが伝統の組紐っていうイメージ。
僕もあんまり変わらないイメージだったんですけど、
昨日ちょうど宇治の初音組紐さんのお店と手作業の作業場が一緒になってるところにお伺いしたときに、
やっぱりもともと組紐の使われるメインだった帯締めっていうんですかね。
帯締めがやっぱり今もちゃんとモダンな感じで作られてすごく大事に扱って売ってるっていうのを見たときに、
15:04
やっぱりこれは伝統工芸なんだなっていう、すごくあんまりロジックじゃなくて感覚的に伝わってくるのもありましたね。
なんでかっていうと、じゃあ組紐の帯締めを普通にどこでも行って買えるかって言ったら多分買えんだろうなっていうのはなんとなくちょっと思ったんですよね。
そのロットもそうだし、結構いろいろ。
なんかそんな良い印象なんですが、どうでしょうね。
今の糸の素材のことでいうと、省円組紐さんでもポリの素材を使ったりってことはある?
ありますあります。
ただ、自社でいろいろ商品作ったりするときはやっぱり絹がメインですけど、
ポリエステルだから何か悪いとかっていうことは特にないので、用途に合わせてポリエステルを使う場合も結構ありますし、
素材で伝統工芸品かどうかっていうところは特に違いは出ないとは思うんですけど、
難しいですね。確かに機械で量産する紐ももちろん中にはありますし、
ただそれをわざわざ組紐とは言わないケースもあったりとか、
組紐っていうメリットが感じられなければ多分組紐とはわざわざ言わずに単純に紐っていうふうに表現したりしてるんだろうなとは思いますね。
あとあれですかね、昨日お伺いした話で、まず何の色にも染まってない、今ポリであろうが絹であろうがっていうところですけど、
糸を染める工程から初音組紐さんでやられてるというふうに伺ったので、それって普通なのかどうかっていうのもちょっと思いました。
珍しいというイメージが私の中にあるけど、全部やるところって。
そうですね、あまり多くはないと思います。組紐も結局、
おそらくさっきの成虫期っていう成虫っていう言葉が結構キーワードなんですけど、
紐を作る会社って成虫をするのが主な仕事で、糸を染めたりとか糸の手配をしたりとかっていうところはおそらく本来の業務ではないんだと思うんですけど、
でも、やっぱり京都で伝統工芸としていろいろ仕事をしていると、その染め屋さんとのいろいろつながりがあったりとかお話を聞いたりしてて、
染め屋さんもどんどんなくなったり廃業したりしているので、最終的には自分たちで染色もできるようになった方が今後のためにもなるし、
18:10
ロットとかももちろん少なくできるし、染めができることによって自分たちの技術がさらにもう一つプラスアルファでいろいろアプローチすることができるので、
だいたい10年前ぐらいからですね、染色を始めたのは。
10年?そんなまだ?
そのぐらいだったと思います。
結構やっぱりオーダーしていいとこの色っていうのにちゃんと行き立つのに何回も何か作ってもまた失敗だとかやってたら1ヶ月とか平気でかかっちゃうから、
そこから自分のところでやれるっていうのはすごい最強だなと思って聞いてます。
あと組紐っていう、組紐の他の紐と組紐の違いが分かってきたところで、予備知識のことで言うと、組紐にもいくつか3種類ぐらいの種類があるんですか?
形もそうなんですけど、まずよく見るベーシックな丸い紐と、形状としてはあと平らな紐と、一応四角っていう厳密な四角ではないんですけど角紐っていうのもありますね。
で、大きくはその3種類なんですけど、丸の紐も円筒状というか中が空洞になっているような構造の丸い紐もあって、逆に中まで糸がぎっしり詰まっている構造の紐もあるんですけど、
円筒状になっているものに関しては、場合によっては紐の真ん中の中に別の素材を入れて、ちょっと紐の違う使い道をしたりとか、場合によっては強度を上げたりとかっていうことができるような構造になってますね。
じゃあ靴紐とかも組紐ですか?
靴紐もそうですね。組紐のものが多いですね。
だからひら、よくあるのがひら紐。
そうですそうです。ひらなんですけど、靴紐の場合はひらでも巧妙に丸紐をつぶしてひらにしているものとかもあって、ひらって一枚で作ると結構ペラペラで薄いんですよね。
分厚く一枚の紐を作るって結構難しくて、なのであえて靴状の紐を作って平らにペタッとつぶして2層に、要は2枚分厚みを持たせて靴紐にしているっていうものは多いですね。
21:01
へー、そうなんだ。
それって、羽田さんが組紐に精通されてるから靴紐を見たらそうやって作ってるってわかるって感じですか?
分かります分かります。
つぶしてるっていうのは熱をかけて?
いろんな方法があると思いますけど、熱も一つだと思いますし、よく聞くのは漏引きしてるとか、漏引きしてつぶしてるとか。
うちも靴紐専門で作ったりはしてないので、メーカーさんによってやり方がいろいろ違うんだとは思いますけど、見ればだいたい一枚でできてるか丸い紐をつぶしてるかってのはわかりますね。
うーん、なるほど。
あとは機械でやるといろんな、早いし糸の色とかもたくさん機械だから一貫でバーってできるから使えるけど、
柄とかを出したりとかするのは機械だとやっぱり一貫した同じパターンは作りやすいが、
例えばサイトでチラッと見た文字みたいなのとか、2位のところに色を出すとかって機械でやるとしたらすごいプログラミングが必要だなと思って見てて。
ちょっと言葉で伝えるのが難しいんですけど、昨日お店で見たときのひらくみ紐の桜の花がランダムに散ってるような柄とか、
これは、いわゆる織りで言ったらジャカードのようなものを出すとこと出さないところを詩的に分けるみたいなのが、
ちょっとそれを想像したら結構ゾッとしたんですよね。
それが昨日はったさんのお話を伺って、これがまだ機械ではできないですよねっていう話で、
そういうものが未だにあるんだなっていうのを直面して時も抜かれましたね。
その機械ができないっていうのはどういう理由で機械だとできないんですか?
機械のお話が出てたので、手組と機械の大きな違いとしては、もちろんベースにあるのは手組の技術で、
その技術を機械化したものが製中機なんですけど、機械といってもプログラミングとかで動いてる機械ではなくて、
全部歯車で連動して動くからくりのような機械なんですね。
機械組っていうと全自動で紐が出来上がるようなイメージかもしれないんですけど、
24:03
ボタンを押すと紐が出来てくるようなイメージで結構取られがちなんですけど、
めちゃくちゃアナログでめちゃくちゃ手のかかる機械で、
本当に自転車のギアみたいなパーツがいっぱい付いていて、
それを作る紐に合わせてギアを毎回取り替えて大きさ変えたりとか、
場合によってはボビンの配置を変えたりとかっていうのをやるんですけど、
アナログすぎて出来る形っていうのがある程度決まってるんですね。
要は手で動かす動きを機械で再現するためにレールのようなものを盤面に走らせていて、
そこを糸がぐるぐるぐるっとずっとぐるぐる回るんですけど、
そのパターンでしか紐を組めないので、
特殊なものってなかなか今ある成虫機っていう機械では作れないんですね。
ただ一定のリズムで組んでくれる分、すごく安定して綺麗な均一な紐が出来て、
かつ手でやるより圧倒的に早いので、重量生産、大量生産も一応出来るんですけど、
重量生産から大量生産が機械では出来て、
逆に手の方は機械では出来ない特殊な柄だったりですとか、
途中で模様を切り替えたりとか、お話しされてたように桜の模様を入れたりとか、
そういうことが出来る代わりにどうしても時間と労力がかかってコストが上がるみたいな、
どっちにもメリットとデミリットがありますね。
私実はハードウェアの仕事をしているので、今分かったと思ったのは、
手でやったら時間もコストもかかるっておっしゃってたんですけど、
新しい柄を作るためにわざわざ機械を変えなきゃいけないの方が、
もしかしたらそれがすごい大量生産になるって分かってたら、
100万円とか1000万円とか数億とか工場に投資してやるんですけど、
そんなレベルになっちゃうんですよね。
結局それを取り戻すために大量生産しなきゃいけなくなっちゃうから、
そういうことじゃないじゃないですか、量で勝負とかいう世界じゃないから、
新しいデザインをしつつ伝統を入れながらお客さんの要望に合わせていくのだから、
やっぱり手の方が効いてて全然効率いいなって思いました。
納得です。
とはいえ資本の原理から言って、ただお金を稼ぐためだけに組紐を作っているところと、
伝統を守らなければという意図だけかどうかわからないんですけど、
手作業のセクションを残しているところみたいなところで、
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最初の伝統との違いは何なんだろうねっていうのがうっすら今の話で浮かび上がってくるような気がしますね。
明確な切り分けがないにしても。
まさにその通りで、機械を導入すれば違うパターンの紐ももちろん作れるようになるんですけど、
作ったとてその紐単体の需要がそんなに多くないとそもそも意味がなかったりとか、
柄が違うだけで機能としては同じ紐なので、
帯締めの世界とかだと違う柄があった方がもちろん喜ばれるんですけど、
その柄の紐一本だけで投資した機械分を回収しようっていうのも相当難しい話なので、
よっぽどそれを使って特殊な自分たち独自の組み方を使ったりとか、
何かプラスアルファでその紐を活用できる要素が見つかればもちろん投資する価値には値するんですけど、
おそらくそれで組紐の業界の中に、
例えばパナソニックさんみたいなとかめちゃくちゃ大手が組紐の業界に参入してこないっていうのはそういうところなんじゃないかなと思います。
なるほど。
参入してしまった会社に私がいるんですけど。
それはちょっとお世話になります。
今気づいてちょっとしたアイデアが頭の中に出てしまって。
やばいですね。そうなるとちょっとやばいですね。
やばいから今抑えてる自分も頑張って。
それは本編では出しちゃうとまずいアイデアですか?
いやいや違う違う。ビジネスでこういうのをやったら面白いのかなっていうのは今もしかしたらあるかもしれないなっていう。
それはなんかね、しほさんが思いついてたら結構喋りが止まらなくなっちゃう。
私ばっか喋っちゃうからそれしか抑えてるっていう。別に秘書費義務なんてないんですけど。
なるほどね。
簡単に短く何かというと、どっちかっていうとDIYのファブリケーション?ファブラボとか。
あれってある意味機械と手作りの中間みたいなポジションじゃない?
完全に手だけでっていうのと半分機械半分手っていうプロトタイピングみたいなのと
完全にもう機械を設計してボタンでポチってやってオートメーション。
このまま3つぐらいに分けられるとしたら組紐の中でそのファブみたいな感じってどうなんだろうってことを今話し聞いてて思い始めたのね。
そしたら例えば今私も使ってるんですけどめちゃめちゃ流行っている女子の中で
携帯のストラップこれも組紐なんですけど
30:04
これ結構自分で作った、紐は自分で作ったんじゃないんですけどこういうパーツ売ってて携帯のアクセサリーで今女子の中ですごい爆発的に売れてるんですよね。
なんでかっていうと、話が長くなってきた。
女の人の洋服にはポケットが少ないんだよね。スカートとかワンピースとか。
ちっちゃなバッグだと携帯2台とかお財布とかパソコンとか入らないから出すのがめんどくさいってことでこれが流行り始めた。
そういうお店もあるし。
もちろんありましたよ。ショーエンクミモさんも。
ここの部分が自分でデザインしたいと思ってたんですよ。この紐。この色で個性出したいし。
あと毛玉すぐできちゃうからもうちょっといい毛玉ができにくい紐とかできると嬉しいなとか。
ちなみに言うとショーエンクミモさんのはここにまたちょっとオシャレな部材があって。ここって言ってもらえますか?
長さ調節できる。
そういうの嬉しいですね。
機能面も。
これをファブっぽくするのにネットとかお店のその場でこの色とこの色とこの色でって言ってパーってそこで作れるようになったらそれでたのか私は楽しそうと思った。
組紐のファブ感みたいな。
それは多分どっちの知見もちょうど合わせるとちょっとできそうなのでってことですかね。
プレゼントにもいいしやっぱなんかファッションの一部に紐があって。
でも私他の紐、これ紐じゃないんですけどフィルム?なんて言ったらいいんだろう。
これはわかんない。
テープですけど。
カラスよけの。
カラスよけの。
おしゃれになってる。カラスよけじゃないんで。
なんて言ったらいい。ホログラフィックフィルムのテープでこれもこれで気に入っててもうファッションの一部になってきてる。
手元なんですね。ストラップとか紐状のものが。
これだけで売っててケースと別で買える。ここがポイントですよね。
でも紐ってものすごく根源というかすごくシンプルな道具なだけに。
なんかほらストラップって一回ガラケーからスマホに世の中が変わった時になんかかなり世の中から一回消えたじゃないですか。
それが今ネックストラップがかなりまた今度主流になってきてるみたいな。
33:04
なんか面白いですよねその紐の使われる。
たぶん松原くみひもさんってその辺のニーズの移り変わりみたいなことを割と早めにキャッチして自社のプロダクトに落とし込んでるような印象があるんですけど。
なんかその辺ってどうですか。
いやいやそうですねあの今のそのショルダーのストラップはえっと3年前たぶん3年前ぐらいかな日本で割と流行りだして初めやっぱりなんか若い女の人が結構ファッションと機能も兼ねて使ってたんですけど。
なんかそのえっと日本人特有だなと僕が思うのは結構流行がワーっていろんな人がつけてるのを見ないと絶対に手を出さないタイプの人たちも中には一定数いて。
でもみんなつけ出すともうあの自分も馴染んできてあの格好が当たり前に見えてきてなんかみんなつけ出すっていうのがたぶん今ぐらい去年ぐらいなのかなと思って。
でも若い人がもうそれ一周全員行ってあのそれを今度見てた母親世代とかがそのショルダーのストラップに抵抗がなくなってきて買い出してるっていうのがなんとなく市場の流れな感じがします。
いやでもそこでえっと実はその3年前ぐらいにえっとショルダーストラップの話が出てたんですけどあのえっともちろん市販されているショルダーストラップも組紐なんですけどえっとどこのそのストラップも組紐って言ってないんですよねわざわざで多分それがさっきのあの工業品と工芸品のあの違いなのかなと思ってて。
で自分たちもその時にショルダーストラップを例えば出したとしてじゃあ組紐、工芸品の組紐ってどこが違うんですかって言われた時の答えがなかったんですよね。
なので結局えっとその時はあの見送ったんですけどえっと今はまあ自分たちであのそういう紐を使ったいろんな加工をやるのでえっと長さ調節の部分もえっと紐でやろうっていうアイデアが出てでそれがうまくまああのえっといろんな実験してたらちゃんと機能するなってわかったのであのリリースしたんですけど
あえてその色合いをちょっと渋めの色合いにしてあの娘さんがつけてるのを見て欲しくなるお母さん世代とかを狙うんでいうようなあえてそこを今目指してやってましたね。
そこから次はあの母親の渋いのを見て娘がちょっと他の人が持ってないような違うオシャレなのが欲しいって思い出すのがこれからだからもうなんか自分で作らせればいいんじゃない?
36:10
でもそれもすごくあのえっとショルダーなのであの今そういう自分で作ったら売れるかもっていう話が出たんですけどもともと帯締め自体もあの結構自分で作る人が多くて着物の中で唯一帯締めだけはあの自分で結構簡単に簡単にってわけじゃないんですけど
まあ帯ってものによっては100万とか着物も何百万とかする中でえっと自分で折ったりとかってなかなかやっぱりできないんですけど
首紐は割と帯締めを作る教室をやってたりとか場合によってはもう体験とかで1日で帯締め作ったりとか
1日で帯締め作れるんですか?
ざっくりしたものだったらできるのでそこは自分で作るっていう人も多かったり場合によってはうちでもそのえっと見本品をお店で並べてるんですけど
全部色替えを配色を指示してもらってでオリジナルで作るっていうこともやってて
オリジナルで作っても値段一緒で全然チャージとかもらってないんですけど
もう私もう完全に今次
自分のストラップ作る気満々になっている
でも着物着るときの帯締めって全体のアクセントとして
他のものは今畑さんおっしゃった通り自分で作るどうこうみたいなのを考えることもできないようなもんですけど
そういうファッションの一つのアクセントを自分で作れるっていうのはいいですね
そうですね
でやり方さえ覚えれば本当にそんなに難しい技術じゃないもの
シンプルなものだったら結構簡単にできるんで
ショルダーストラップとかでも自作されてる方とかも結構多いですし
でもさっきの手でやると最低限1日ぐらいはかかるので
工場にパッて遊びに来て好きな色を糸を選んで
カチャってやったら1本分ぐらい紐が自動的にできるみたいな仕組みがあるとめっちゃ面白いですよね
そこのファブの感じだよね
リリヤンってそれはニットなんだけど
一本の糸を筒状にチューブみたいに
昔やったんですよ
そうそう流行ったんだけど
ぐるぐる回すだけ
ぐるぐる回すだけですよパーってできる
レベルでもいいのかもみたいな
おもちゃ屋さんとかとコラボして
自分のオリジナルの組紐ストラップを作ろうっていうのを
39:02
クリスマスプレゼントに子供に押し付けるみたいな
あったらいいなと思いながら
レールのガシャガシャ鳴るのが子供よりどのくらいのアレンジがいいかな
でもシャルフさん思ったんだけど
組紐っていうのってさっき説明されてたけど
映像とかで見るとすっごいわかりやすいんだけどスローモーションで
なんでこのちっちゃな糸のボビンを何個か回ってるやつが
例えばなんだろう
サークルに円を描くようにボビンを置きますと
それが八の字みたいにボビンが八の字みたいになって
こうやって動いて交互に
それ自体も回ってて
メリーゴーランドのメリーゴーランドみたいな
ブシャーって見えるんだけど
ボビンも例えば上に馬の形したオブジェとかがあるとめちゃめちゃ不思議な感じ
みんな同じだから見てても理解できないんだけど
例えば違う色とかでやってたらわかりやすいんだけど
それ自体も回るので
それが何個かあったりするから
すごいややこしく感じるんだけど
すごくそれを想像するのって
頭をめちゃくちゃ使うんだよね
使うし動くものに対して猫とかが反応するじゃん
多分追いつかないぐらいのスピードじゃないですか
普通機械のそれこそ成虫期
僕も見たことあるんですけど
超高速で暴れていくものとかって目にも止まらない速さ
それで思ったのは
折って縦糸があって横糸をこう入れてアップアンダウンだなって
割とこうなんて言ったらいいのかな
冷静に考えると頭の中で想像はつくんだけど
組紐の難しさって
3次元っぽい考え方ができないとすごく難しい
時間と軸と回転と糸の置く場所によって柄が変わるとか
これね本当子供の教育のおもちゃにすごいいいと思うんで
地域玩具の企画会議みたいになってきちゃった
手作業から機械になった時にスピードがどえらい差があるんですけど
今ちょっと思ったのは目で終えるぐらいのスピードの機械があったら面白いな
あえてそういうものがあっても確かに面白いな
スピードも調整できればいいじゃん
慣れないうちはゆっくりやってみて考えながらやれる
これもうおもちゃ会社にどうですかね
42:01
プレゼンテーションのうちに
実はうちの機械は結構スピードが遅いんですよ
多分映像で見られたのはまさに量産してる会社さんの成虫器だと思うんですけど
うちめちゃくちゃスピード遅くて余裕でボビンを目で終えます
金額高そうだから子供のおもちゃとかにするに
小屋組紐を使ってる機械をクリスマスに子供に教えつける親とかに
どんな絵で再教育なんですか
僕は組紐の会社にいるんで結構ことあるごとに
組紐に関する情報を掘ったりしてるんですけど
知らない間に有名なおもちゃ会社さんから
なんとか組み組みみたいな名前のおもちゃがしれっと発売されて
しれっと発売終了
何個か見たことがあります
ハンドルみたいなのをぐるぐる回すと
ニョキニョキニョキって組まれていくみたいな構造のものがあって
ビジネスとしてはハードルがあるってことを今おっしゃってた
むちゃくちゃ欲しいんですけどどこにもないんですよね
組組は多分マーケに失敗しただけだから
それを学校とかに導入すればいいんで
学校の工作室とかに
結局でもあれだったと思います
作った紐の使い道がその時はあんまり提案ができてなかったんだと思うんですよね
女の子のアクセサリーみたいな感じで
ビーストセットに入ってて
自分でブレスレットを作って友達にあげようみたいな
結構今だったら全員がもうそのショルダーストラップ作って
それを人にあげるとか誰かの代わりに作るとかできるので
ごめんなさい思い出したけど
ハットさん同世代なんですけど
小学校の時にJリーグが始まってちょっとしてミサンガ
自分で作るみたいなの流行りませんでした
流行りましたね
あの時にそういうおもちゃって出てましたよね
ありましたありました
ミサンガってあれは
ミサンガも組紐ですね
あれも組紐だ
今もね友達に作って送ったりしてるよ
女の子は足首につけるお願い事を
例えば学校の転校するとか卒業とかの時期になると
これあげるって言って
ミサンガとは違うの?
お願い事ミサンガだけど
45:00
お願い事とかそういう思いとかを
友達として交換みたいな
じゃあ需要はあるけど
なんとか組み組みが
立ち入りがなくなった理由はまだ判明しませんけど
いろいろ考えられると思います
なんとか組み組み作ってほしい
結構量できてしまうんだと思うんですよ
一人で使い切れないぐらい量ができてしまって
ミサンガを作る貴重さと
思った以上にできてしまうバランス感が成立しなかった
ミサンガは自分で頑張って作ったっていう気持ちが込められるから
今のネックストラップみたいな
ある程度長さがあるやり込み要素みたいなのが
今はある
ゲームで言うとやり込み要素みたいな感じがあって
ちょうどいい長さで
何本作ってもいい
初回から企画会議モードになってますけど
ちょっとそろそろお時間なんで
2話目にそのまま企画会議続行でもいいですけど
次のエピソードに行きたいと思います
最初にお話した通り
今回収録してすぐの配信になるんですけど
ハッタさんなんかこのタイミングで
省エンクミヒモさんとして
告知しておくこととかあります?
告知ですか?
告知は今のところは別に特にないと思います
オッケーです
今取り組まれてることとか
まだこの後のエピソードで聞いていくとして
コンクラの方は告知があるんですけど
と言っても21日配信で
21日当日の話なんで
来てねっていうのも今更なんですけど
コンクラがそもそも生まれた
クラフトソンっていうイベントの
僕ら2020年で参加したんですけど
2022年度の最終発表っていうのがあって
そこでコンクラが今どうなっているのかっていうのを
僕が代表してちょっとプレゼンしてきますので
一応参加申し込みをすれば
誰でも見に来れるという
京都リサーチパークというところでやるイベントが
このエピソードが配信されている当日にあります
ということだけ告知しておきます
あとあれですね
代わりに省エンクミヒモさんのお知らせを言うとすると
今宇次本店の駐車場がご利用が難しいと
ぜひ行こうと思ったときは
48:00
公共交通機関で行けるといいかなという
コインパーキングも近くにありますけど
今工事中で周辺がちょっとざわざわしてますので
コインパーキングをご利用いただけるとありがたいです
はいというわけで来週もまた引き続き
畑さんよろしくお願いします
よろしくお願いします
あとあれですね
いいですか
言っとこうとないですか
もちろんコンクラのコレクティブも
随時メンバー募集してますので
めっちゃ圧かけてしまった
概要欄から気になった方は
コンクラというコレクティブもチェックしてください
質問とか
俺も何か思いついたぜという企画等々ありましたら
ハッシュタグTOMTRAもしくはフォームにて
どしどし応募しております
では来週もよろしくお願いします
ありがとうございました
49:20

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