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スピーカー 2
今どんな事業を行っているのか、梨沙さん教えていただけますでしょうか。
スピーカー 1
はい、CoachEdの事業はですね、リーダーの育成とメンバーの育成を両方両輪でやっていくような
人材育成組織づくりのサポートをしていく会社になっています。
もともとですね、ちょっとCoachEdが出来上がった経緯というところからお話をしたいんですけれども、
私が先ほど自己紹介でお話したオンラインカウンセリングのコトリーという会社をやっていた時に、
メンタル不調の方と向き合っていくことが多かったんですね。
その中で分かってきたこととして、メンタル不調の原因のほとんどは人間関係によるものであると、
周りの人との人間関係がうまくいっていない時に、人ってメンタル不調を起こすことが多くて、
それは特にリーダーとか先生のような影響力のある方々との関係性がうまくいっていない時に、
それが加速する傾向があるなというふうに感じていました。
一方で、同時にリーダーとか親とか先生といった方々もものすごく悩んでおられるんですよね。
やっぱりメンタル不調に陥られるケースも多いですし、
その多くはよりよく関わりたいのに自分はうまく関われないとか、
いい関係性を築けないというところに悩んでおられた。
そういうところからリーダーあるいはパワーを持った立場におられる方々が、
自分のセルフマネジメントをしっかりしていく、
それから関係性のマネジメントをしていくためのコミュニケーションスキルを身につけるための
プログラムとしてコーチェットというのが立ち上がってきました。
なので、もともとコーチェットの最初の授業というのは、
ライズアップ型のリーダーのトレーニングプログラムで、
3ヶ月間毎週1回コーチングを受けたり学んだりしながら、
自分自身の自己認識を高めてコミュニケーションスキルを身につけるようなプログラム。
3ヶ月後にはリーダーとして一覧、成長しているようなプログラムを提供し、
始めたのが2020年になります。
一方で、同時に見えてきた課題感としては、リーダーだけが育っても、
例えばリーダーが人を生かす、育てる関わりをしたとしても、
今度はメンバーレベルでそれを受け入れる準備がないと、
やはり育てる関わりというのは機能しないなというふうに感じるようになったんですね。
コーチングをチームで学ぶとすごくうまくいくんです。
なぜかというと、お互いにコーチングをしあえるし、
お互いにコーチャブルな状態であるからなんですが、
リーダーだけがコーチングを学ぶと、
なかなかメンバーとの関係性づくりで悩まれるケースも多かった。
なので、今コーチェットがやっていることというのは、
リーダーがしっかりと自己変容していくためのプログラムというのは、
もちろんメンバーのコーチャビリティを上げていく、
つまりメンバーの成長意欲であったり、対話能力であったり、
批判的に自己内施する力を身につけていくためのプログラムを両輪で提供することで、
自立的な組織づくりというのが可能になる。
そんな仕組みをつくっているというのが、
今私たちがやっていることです。
スピーカー 1
長くなりました。
スピーカー 2
【森】ありがとうございます。
当初はリーダーをライズアップ型で育成していくというところから、
メンバーのコーチャビリティのところも両輪でやっていかれるような感じの
事業体験になってきたんですね。
スピーカー 1
【佐藤】そうですね。
今の時代って組織の形が大きく変わっていく時代の流れがあるというふうに言われていて、
具体的に言うと、組織が今までトップダウンだったところから、
よりフラットにボトムアップに、
メンバー一人一人が持続するような組織が必要になってきている。
なぜならば、社会の変化が非常に早くて、
かつ複雑性も増している中で、トップダウンでできる範囲では、
なかなかうまく課題を解決できなくなっている。
なのでメンバーレベル一人一人の自立性が大事ですよねという、
時代の変化という話と、
それから今、人的資本への要請も含めて、
人を育てていく、自立的な人材を育てていくということに、
国からも、社会からも要請が来ているということがもう一つ。
それからもう一つは、
コミュニケーションのあり方自体が変わっていて、
リモートコミュニケーションになったということもそうですし、
多様性が推奨されるような社会になってきた中で、
今までのように前提を共有しているコミュニケーションではなくなってきているわけですね。
いろんなわからない、たくさんある中で、
その対話をする力、わからないことを問いかけていく力とか、
相手の意見を受け止める力というのが同時に必要になってきている。
それを実現するのは、自立的にして一人一人が対話をすることができる、
学んで成長していくことができるような組織であるということで、
今までのようなトップダウンではない組織づくりが必要とされてきている。
そのニーズに私たちは、
リーダーレベル、メンバーレベル両方にアプローチできるような
仕組みを提供しているというような形ですね。
【森】なるほど、ありがとうございます。
マクロの時代の変化もそうですし、コミュニケーションのあり方というところも、
スピーカー 2
私自身考えても、コーチェットのような、みんなコーチングを学んでいる人たちの中でも、
前提の共有がなかなか難しかったりとか、意外と知っているつもりで話し始めて、
そこは対話が必要だったよね、というふうに思うこともすごくあるなというふうに感じて
聞いていたんですけれど、コーチェットがリーダー方から両輪に移っていくときに、
見えてきた課題の部分で、具体的にクライアントさんの声だったり、
森さん自身が感じていらっしゃることだったり、というのってありますか?
スピーカー 1
【森】そうですね。リーダーがコーチング、つまり人を生かす、育てる関わり方を
習得したときに、何が起こるかというと、自分の見え方がまず変わってくる。
自己認識も変わって、見える世界とか、人の捉え方が変わっていくということが起こって、
こんなにもコミュニケーションというのがパワフルなんだ、
こんなにいい影響を与えることができるんだ、ということを喜んでいただけることが多いんですね。
それによって人が育ったとか、今まで話してくれないことを話してくれた、
リーダー側のコミュニケーションスキルによっても、かなり世界は変わるわけです。
でも一方で、どうしてもコーチングが効かない人がいるんだよねって話も聞くわけですよね。
どうしたらいいんですか?という課題なんです。
コーチングって、実は相手がコーチャブルじゃないと機能しないと言われているんですね。
1兆ドルコーチングのビルって、読まれた方はわかると思うんですけれど、
ビルもコーチャブルじゃない人にはコーチングをしませんと言っているぐらい、
そのコーチングの威力というのは、受ける側の状態によって左右されるというのがあります。
スピーカー 2
マリさんにとってどんな意味がありますか?
スピーカー 1
そうですね。コミュニケーションの課題を解決すると、
世界平和になると思っています、私は。
世界平和。
本当に多くの戦いとか、怒りとか悲しみとか、
すごく悪意にまみれたものから生まれているものってほとんどなくって、
おそらくミスコミュニケーションであったりとか、相手の背景を想像できないとか、
そういうことによって、怒りや悲しみや戦いというのが生まれているなというふうに思っているんですね。
それを一人一人が受け入れるスキルを持つということと、
キャパシティを持つということ。
それから、それを世界に話しても伝えてもいいんだっていう安心感ですね。
心理的安全性を感じられるような、
そういう繋がりを作っていくということで、
そもそもたくさんの争いだったり、メンタル不調だったり、
不幸がなくなっていくというふうに思っているので、
それが少しずつでも輪が広がっていくといいなという思いがありますね。
スピーカー 2
なるほど、確かに傷ついたときって、
悪意を感じてしまうみたいな傷つき方をするときもあるんですけど、
実は聞いてみるとそうではなくて、
ただのミスコミュニケーションだったみたいなこともあるような気もするなというふうに思っていて、
対話ができてミスコミュニケーションが減っていくと、
平和になって豊かになっていくんだろうなというのを私も感じてじんわりしていました。
スピーカー 1
じんわりしてありがとうございます。
スピーカー 2
ありがとうございます。
なるほど、
今後のコーチェットの向かう方向性みたいなところで言うと、
どんなことを考えていらっしゃいますか?
スピーカー 1
そうですね、ここまで私たちが土台を整えてきていた感覚があって、
リーダー育成だけじゃなかなか組織が変わっていかないねというところから、
リーダー育成はもちろんだけれども、それ以上の組織への変化を生み出せる仕組みを作っていこうというのが今出来上がってきているので、
組織が変わりつつあるタイミングにある企業さん、
例えばですけど、代表が変わるタイミングとかですね、
1代目、初代の代表はすごくトップダウンだったんだけど、
2代目はなかなかそうはいかないみたいな、
代表が変わるタイミングってリーダーシップが変化するタイミングであり、
リーダーシップが変化するタイミングというのは、
組織が変わらなければいけないタイミングでもあると思っていて、
そういうタイミングで自分たちだけではなかなかマインドの変容、リーダーシップの変容を起こせないという場面で、
サポートをしていけるような仕組みとして、どんどん届けていきたいなと思っていますし、
あるいは組織がどんどん成長していった時に、自分だけじゃ自分の力でトップダウンでやりきれない、
範囲地を超えてきたみたいな時に、次のリーダーを育てていくというようなタイミングで使っていただけるようなものであったり、
そうしたリーダーが変化しなければいけない、組織が変化しなければいけないタイミングで、
ちょっと使おうというふうに思っていただけるような、
スピーカー 1
そういう組織になっていかなきゃいけないなと思って、今なっていきたいなと思っていて、
まだまだ私たちは知られていない存在ですし、
私たちが誰なのかというのも、私たち自身もまだまだ発信できていないところがあるので、
そこをしっかりとメッセージとしてお伝えしていけるようになっていきたいなと思っていますし、
私たちすごくピアコーチングというのは日本で唯一、
このクラウドサービスを私たちが作っているんですけれども、
この横のつながり、育て合いということの豊かさというのは、
私たちは本当に信じていることでもあるなと思っていて、
ここに関しては本当にたくさんの方に届けていきたいなというふうに思っています。
リーダーが育たなきゃいけないのは、もう本当に組織の皆様、
ほとんどの方が認識されていることだと思うんですけれども、
メンバー同士も育っていかなければいけない。
そのためにはやはりピア同士の力を活かし合うということがめちゃくちゃパワフルなんですというのが、
海外ではかなり浸透してきている部分もあるんですけれども、
日本ではまだまだ活かされていないリソースでもあるなと思うので、
ここがしっかり伝わっていくように発信もしていきたいですし、
しっかりサービス作りに反映をさせていただきたいですし、
それがしっかり交換つながっていくというのを積み上げていきたいなというのがこれからですかね。
スピーカー 2
なるほど、ありがとうございます。
確かに今おっしゃっていただいたピアプラスで横のつながりのところなんですけど、
私が数えていることを伝えたくなって言いたいんですけど、
COZETの社内でもピアプラスを使っていて、
私も一メンバーとして横のつながりを体験しているんですけど、
やっぱり直続のLINEのリーダーに対して言うまでもないような悩みだったりとか、
あと自分の振り返りだったりとか、
同僚だったり斜めの関係の横のつながりの人に話を聞いてもらうだけで、
すごく涙が出ることもよくあるんですけど、
すごく自分ってこんなことを考えていたんだというふうに思って前に進めたりとか、
あとはピアの話を聞いているうちに、
もっと応援したくなるというふうに思ってですね、
応援することができて、
自分のコーチング力の向上も感じることもありますし、
本当に日々横のつながりで育て合いということが可能なんだなということを
すごい実感しているので、
聞いている皆さんにもすごく使ってもらいたいなというふうに感じるので、
ワニさんが熱が入るのも分かるなと思いながら聞いていました。
スピーカー 1
ありがとうございます。
これに関しては私すごくやっぱり素晴らしい仕組みだなと思う理由、
もう一つはですね、私リーダーというポジションにいますけど、
人間としてはまだまだ未熟な中で、
例えば今朝、リサさんが私に対してコーチングをしてくれるという、
そういうピアコーチングもあるわけですね。
必ずしも横のつながりだけではなくて、
こうした斜めとか斜めとかでコーチングをする中で、
メンバー全員が対話ができることの素晴らしさというのを本当に感じていて、
全員が問いを投げかけることができる、
全員が話を聞くことができる、
今日なんて本当にリサさんに本気の割とコーチングをしてもらったという感覚で、
私も本当に気づきをたくさんもらったんですけど、
やっぱりこれまでの時代とは違って、
リーダーのポジションにいるからって何でも知っているとか、
何でもできるというような組織ではなくなってくるはずなんですね。
むしろ新しくいろんなものに触れているメンバーの方が知っていることもたくさんある。
だからこそ、パワーでつながるということよりも、
コミュニケーションによってしっかりと生かし育て合うというのが、
本当に可能なんだなっていうのが、
私の体感としてある全員に対話力があれば、
リーダーが育ててもらうということも、
メンバーで育ててもらうということも本当に豊かに起こってくるなというふうに思うので、
これはリーダーにとってはものすごく大きなリソースにもなると思いますし、
メンバーにとっても本当に上にどんどん進んでいくための
きっかけになるといいなというふうに思ったりもするので、
固定的ではない組織、全員がパワーを持った組織になっていく上で、
私は今日のリサさんに受けたコーチングとか、
結構感動的な体験でしたね。
スピーカー 2
嬉しいです。
そんなほどですよね。
ありがとうございます。
こういった効果とか、いろんな人に伝えていきたいなと私自身も思うんですけれど、
まりさん、どんな人にどんなことを伝えていきたいかというのを
端的に言うとどうでしょうか。
そうですね。
スピーカー 1
どんな人にどんなことを伝えていきたいかというと、
まず今、変わらなければならないと思っている組織の形で、
今の組織でうまくいっている会社さんは、
今のまま突っ走ればいいと思うんですね。
どこかできっと、それは何か変化と向き合うべきタイミングが
来るのかもしれないですけれど、
今じゃないのであれば、それはもう突っ走ればいいと思うんです。
組織の課題って、事業がうまくいっていればある程度隠れてしまう部分が
あるんじゃないかと、
向き合う必要性を感じないということも多いと思うんです。