それは季節によって違うから、常に透明度が高いとは言い切らないかもしれないけど、世界一透明度が高い、世界一深いバイカル湖で生息しているアザラシが固有種として存在している。
バイカルアザラシは淡水にのみ生息してますけど、ほとんどのアザラシは海に生息しております。バイカルアザラシしか淡水にいないんだけど、なんでバイカル湖にいるのかということなんですね。
バイカルアザラシがバイカル湖に住み着いたのは氷河時代のことなんですね。だいたい今から40万年ぐらいですね。
祖先は北極海に住んでたんですよ。ワモンアザラシというアザラシなんですけども、40万年前は北極海がバイカル湖の近くにあって、海が広がってたんですよね。
そこで先ほど言ったエニセイ川を泳いでいて、バイカル湖とが生きていたわけなんですよ。海に近いしね。
その当時はね。それから気温がどんどん上がって、氷河がどんどん交代していって、北極海が今の位置になった時にですね。
あれ?みたいな。海どうなってもおてるやん。
間違えてバイカル湖に住み着いたワモンアザラシの祖先がバイカル湖で独自に進化して、バイカルアザラシになったということなんですね。
寒くて海が広がってた北極海がバイカル湖に近かった時にですね。間違って南に下って、間違ってエニセイ川に入り込んで湖にたどり着いたのがバイカルアザラシになったということなんですね。
なので間違って来ちゃったんですよ。戻れへんやん。もう北極海だいぶ北部に行ってもおてるで。みたいな感じで取り残されたワモンアザラシがバイカルアザラシに進化したということなんですね。
このバイカル湖は世界一深い、世界一透明度、世界一古いということなんですけども、めちゃめちゃ過酷な環境なんですよ。
バイカル湖、Googleマップとかで調べてみてください。ほぼ中国のところですけど、ロシアの内陸部にあるんですよ。想像にお任せしたいんですけども、それ見ただけで思うことがあると思うんですよ。
たぶんこれめちゃ雪降るんちゃうみたいな。こんな内陸部、絶対寒いよねっていうことで。確かにめちゃくちゃ寒いんですよ。夏は20℃ぐらいになるんですけども平均気温ね。
冬はめちゃくちゃ寒い。マイナス20℃を超えて、マイナス50℃ぐらいでもなるとき、そういった季節もあるし、そういった都市もあるみたいなんですけど、めちゃくちゃ寒い。
湖面がね、めっちゃ凍っちゃうんですよ。全部ね、1700mもあるから、一番深いところで、全部は菅に凍らないんだけども、湖面がめちゃめちゃ凍っちゃう。
さらに凍っちゃうと、水の中って暗いですよね。なので、バイカルアザラシってめちゃくちゃ目がでかいんですよ。
それはですね、効率よく獲物を見つけて食べるために目が大きくなって、そういう風に進化してきたんだけども、さらに寒いですよね。寒いから体温調節をしっかりしないといけないですよね。
なので脂肪分の多い食べ物を食べて、この寒さを乗り越えなければならないというところなんですけども、このバイカルアザラシ、祖先はワモンアザラシだけど、
ここにたまたま入って生き残れたのはですね、ある魚との出会いというかね、ある魚を優先的に、独占的に捕れたことによって生き残ることができたんですね。
何かというとですね、ゴロミャンカというですね、猫みたいな名前ですけど、ゴロミャンカという魚がいたからこそ生き残れたんですね。
このゴロミャンカはですね、鱗とかもないんだけど、浮き袋もないんだけども、海水魚のホウボウみたいなカジカの仲間なんですけども、
これね、そもそも寒いから、魚も魚で苦風凝らしてて、脂肪分を非常に多く蓄えてるんですね。
このゴロミャンカはですね、なんと体の4割が脂肪になっておりますので、それをめちゃくちゃ食べるので、脂肪分、ゴロミャンカのおかげで、脂肪分を蓄えることができて、この寒さを乗り越えられたということで、独自の進化をして、今では10万頭近くいるらしいんですけども、
ゴロミャンカも非常に大繁栄しておりますよね。ほとんど天敵もいないし、バイカルアザラシをやっつけようみたいな、立ててしまおうみたいな生き物もなかなかいないから、ゴロミャンカもいるしね。