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はい、みなさんこんばんは。元高校理科教員のちょぼ先生です。
今日も夜のホームルームの時間帯になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、朝の時間帯のホームルームでは、時事問題や自己啓発系のお話をしております。
夜のホームルームでは、生物のこと、サイエンスのこと、教育問題について思い取り上げてお話をしております。
気まぐれのランダム放送ですので、1日朝だけとか、夜だけとか、1日2回とか、基本的に日曜日は配信しておりませんけども
気まぐれな配信ですけども、ぜひレスポンスをいただけたら非常に嬉しいですので、気軽にコメントの方もよろしくお願いいたします。
ということで、6月21日月曜日ですね。今日は下死の日ということで、1年で最もお昼が長い時間ということですけども
北と南で日の出の時間がどこまで違うのか調べてみたら、北海道って日の出3時40分なんですね、午前。めちゃめちゃ早いんですか。
本州にしか住んだことないので、4時前に明るいってなかなかないですよね。
でもそうやって沖縄は日の出5時半とか5時40分なんですね。
日の入りが沖縄7時40分とか、北海道7時15分とかで、地球って広いなってことと、自転してるんだなってことと、地軸って傾いてるんだなってことがそこから分かりますよね。
面白いなと思ったわけですけども、この時期昼間も長いし、梅雨なのでジメジメしてますし、
この時期、もう一つよく耳にするニュースとして、食中毒のニュースが結構耳にするわけですけども、
皆さん、植物の毒による食中毒事故の患者数で、ナンバーワンは何だと思いますか。
植物の毒による食中毒事故の患者数ナンバーワン。思い浮かびました?
じゃがいもなんですね。
じゃがいもって、じゃがいもの芽食べると危ないよみたいなのね。
お母さんお父さんから聞いたことある人もいると思いますけども、その通りで、ソラニンとかチャコニンとか呼ばれる毒物がじゃがいもにはあります。
その原因、毒性があるということは、なんとなく理解してますけども、理解してるのにも関わらず、圧倒的にナンバーワンはじゃがいもなんですよね。
で、厚生労働省によると、有毒な植物による食中毒のうち、平成21年から平成30年の10年間にじゃがいもを食べて食中毒になった人が346人いるんですよ。
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1年で年間35人程度はじゃがいもの食中毒によって苦しんでいる人がいるということなんですね。
被害があるということなんですけど、じゃがいもは最も食中毒の頻度が高い植物となっております。
で、その中でですね、どこで多いのって言われたらですね、実はですね、9割近くが学校で起こってるんですね。
じゃがいもの食中毒の9割は学校、さらに学校菜園で育てたじゃがいもから起こってるんですね。
えっ、なんでなん、学校で育てると毒がめちゃ作られんのってみたいなこと思われるかもしれませんけども、
分かった、子供がやるから目を取るの忘れちゃったんかなみたいな感じはすると思いますけども、
ちゃんと調理も教員についておりますし、目も取ってると思います。でもそこじゃないんですよ、そこじゃないです。
で、なぜ学校菜園で栽培されたじゃがいもは有毒な物質が作るのかどうなのか、なんで学校で多いのかということをちょっとお話したいと思います。
主に食中毒になるというか、食中毒被害が多いのは、2月3月頃に植えて、6月頃今頃に収穫される春じゃがいもで多いです。
春に取るじゃがいもだから多いの?そうじゃなくて、じゃがいもってですね、茎が肥大化したものなんですね。
カイケイとか言いますけども、種芋を植えて、そこから芽が出て、また茎が肥大化していって、こうじゃがいもを作っていくわけですけども、
小じゃがいも、ちっちゃいじゃがいもって緑色してるんですね。緑色してて、その緑色した小さいじゃがいもには毒が含まれてるんですよ。
その皮の四角、表皮の部分に毒が多いし、小さければ小さいほど、毒の占める表面積が非常に広くなりますので、
でも、肥大化してどんどん大きくなると、その毒も薄まっていって、毒性はなくなると言われてるんですけども、
学校で育てて、せっかく児童生徒が植えたんやから、ちっちゃいけど、これも料理しよっか、みたいな。
って言って、ちょっと緑色した毒性の濃度が高まっている状態のものを調理してしまうというのがあるみたいなんですね。
親芋を入れて、芽が出てきますよね。
あと、芽かきという方法をするらしいです。
ピューって地中に芽が出てきて、栄養分を集中させるためにいっぱい芽が出てきてるんだけど、
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ちょっと何本か抜いて、よりその芽に対して、要は栄養分を集中させるために間引きをするわけなんですけど、
それがなかなかできていない。
そうするといっぱい芽が出てきて、いっぱい出てきた、いいね、どんどん育てようって感じで、
そうするといろんな栄養分が集中せずに分散するから、ちっちゃい芋ができてしまうらしいんですよね。
そうすると、ちっちゃい芋が出てくる。
せっかく育てたし、作ろっか、みたいな。
ちょっと緑色してるけど、みたいな感じで調理しちゃって、食中毒が起こるっていうのが考えられてるみたいなんですね。
さらに、ジャガイモの育て方とか性質を考えていくと、食中毒につながるわけですけど、
芽が出ました。クキンですから、クキンが肥大化したものがジャガイモなので、やっていくと、
芽が出てきて、その芽の下から親芋の上らへんに甲芋が出てきます。
そうすると、地中に露出しちゃうんですよね。
芋が。ジャガイモの甲芋が。
そうすると、ジャガイモって火が当たると、緑色になるというか、
なっちゃうわけなんですね。
さっきも言ったように、緑色の表記の部分にソラニンとかチャコニンという毒性が作られますので、
露出しちゃって火の光が当たると、目が出てしまうわけですけど、
ジャガイモとしては、光を浴びて初めて地中に出てきたら、
怖いですよね。ずっと地中にいたのに、露出して地上部に出てきたら光当てて、
誰に何か食われるかわからない。
露出しちゃうと昆虫とか動物に食べられるかもしれないから、
動物としては、自分の中に毒を作って食べられないようにしているわけなんですね。
結構、動物とか植物に食べられないようにするために毒性を持っている。
花粉をつけてもらったり、種を食べてもらって、
糞とかハチとか飛んでいって、自分の子孫を他の動物に広めてもらうという戦略を持っているけど、
全部食べられちゃったら自分は死んじゃうし、自分の命が死んじゃうから、
毒を持っている植物が結構多いんですよね。
そうすると地上部に出てきました。光当たりました。
いきなり始めて出てきたから、やばいやばいってなって食べられてしまうと思って、
光当たると緑になる。
要は毒性を作って、これ以上食べられないように防御反応が働くわけなんですね。
で、目が出てくるという戦略を取っているので、露出しちゃうんですよね。
なので、土寄せという作業が必要なんですね。
露出しちゃうから、濃いもが、それを防ぐために光当たると毒が作られるから、
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土寄せということで、土をかぶせて隠してあげるという作業が必要なんだけど、
それがなかなか行き渡らなくて、露出したまま育てちゃうと、
毒性を作ってしまうジャガイモが誕生してしまうわけなんですね。
なので、学校菜園でジャガイモの食中毒が多いのは、うまく芽かきができない。
なので、ちっちゃい小芋が作られてしまうということと、露出してしまった芋をそのまま放置しちゃう。
そのまま収穫して、緑色の部分とか小さい芋のまんま調理をしてしまい、
毒性の面積が広いというか、毒性が強いジャガイモをそのまま調理してしまって、
それを食べてしまって、食中毒が起こるということなんですね。
じゃあ、毒性だから熱したらええんちゃうん?とかね。
火通せば大丈夫なんじゃない?と思いきや、意外にソラニンやチャコニンは熱に強くて、
農林水産省がホームページに記載する、参考にした文献があるんですけども、
何度ぐらいで毒消えるの?という話ですけど、ジャガイモを150℃の油で5分間揚げた場合でも、
ソラニンやチャコニンはほとんど分解されてないということがわかるんですよ。
もう少し温度を上げて、170℃で5分間揚げた場合、有毒物質は少し分解される。
さらに温度を上げて210℃で10分間揚げた場合、有毒物質の量は約半分になっているということですけども、
ところがその条件ではジャガイモが茶色く焦げてしまっており、食べられる状態ではなかったという報告があるので、
それだけ無茶苦茶揚げて、210℃の温度で半分減らへんし、そんな料理食えたもんじゃないですよね。
小吹き芋とか、ジャガイモ料理で茹でるとか、そんなの210℃になりませんから、
毒性が残ったままになってしまうということなんですね。
今日は植物の毒で、植中毒被害のランバーマン、ジャガイモということで、
圧倒的に9割近くが学校で起こっているということでしたけど、
そういった子供のために思って、ちっちゃくてもええかと思うことが植中毒につながっているということなので、
そういった知識をしっかり持っていただいて、いろんなことに味方が変わりますから、
こういった知識を持っていくことによって自分の防衛にも働くし、そういったことをやっていると、
未然に防ぐこともできますので、生物とか植物は面白い性質がありますから、
そういったことをやっていけば、より人生が楽しくなるかなということと、
そういった知識があっていると、命を守ることにもつながりますので、
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皆さんね、科学、サイエンスは面白いですよ。
ということで、今日下肢の日、ホームルーム、これで終わります。
それでは皆様、良い一日を。バイバイ。さようなら。