自然の映像と痛みの関係
はい、みなさーん。こんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。
ということで、非常にね、今週はあったかいということでね。
昨日もね、結構あったかかったんですけど、聞いてないよっていうぐらいね、嵐になってね、雷とかなってめちゃくちゃ雨降ってたんですけど、
みなさんのね、お住まいのところどうでしょうかね。
今日もね、非常にあったかいんですけども、やっとね、春が来たという感じでね、桜がね、全然ね、咲く気配がないんですけども、
去年の今頃はもう結構咲き始めてたと思うんですけど、
今年は寒かった影響なのかですね、桜の開花がちょっと遅いかもといったところでね、
でもね、今週末、今週の土日がね、また寒の戻りということでね、また桜の開花がね、ちょっと遅くなっちゃうかなとはいったところですね。
ということで、今日のお話はですね、結構ね、すごいっていうか、結構すごい研究です。
何かと言いますとですね、自然の風景、雄大な自然の風景を映像で見るだけで、
実際にそこに行くわけじゃなくて、その自然の映像を見るだけで、痛みが和らぐよと、痛みが軽減するよというね、お話をしたいと思います。
これね、どんな研究かと言いますと、オーストリアのウィーン大学を中心とした国際的研究チームが、
FMRI、脳の活動を調べる機械を使って実験をしたんですね。
身体的な痛みに悩む人たち、腰痛痛いな、肘痛いな、膝痛いなという風に、痛みに悩む人たちに、自然の風景、屋内の風景、都市の風景の3種類の映像を見せて、
その時の脳の反応を調べたんですね。
するとですね、自然の風景を見た人たちは、脳の痛みを感じる部分の活動が明らかに低下したことがわかった、
要は痛みが軽減していたということなんですね。
さらにですね、被験者本人たちも、痛みが和らいだという風に実感していたそうなんですね。
じゃあね、なんで自然の映像を見るだけで痛みが軽くなるのかということなんですけども、
脳の痛み処理メカニズム
その秘密はですね、脳が痛みを処理する仕組みにあったということなんですね。
痛みはですね、パズルのようなものらしいんですね。
この研究を率いたウィーン大学のマックス・シュタイニンガー氏によるとですね、
痛みはいくつかの要素で構成されるパズルのようなものなんだそうですね。
そのうちの一つが、感情的な反応、つまりどういうことかというと、
痛みそのものだけでなく、痛くてつらいというね、気持ちが痛みをさらに強く感じさせてしまうということなんですね。
確かに肘とか膝とか腰とか首とか痛いなと、身体的な痛みがある人はですね、
なんで痛いのかというとですね、この感情的な部分、痛いからつらい、痛いとなんかこう体動きにくづらいなみたいな、
脳の部分がさらにその痛みを増さされていると。
感覚的に痛いとなんかつらいという感情があるからこそ、痛みがさらに増しちゃって、痛みが治らない、軽減しないということで、
脳の部分に痛みというのは関わっている。
確かに膝痛いんだけど、その痛みは脳が感じ取っているというかね、
脳がさらに膝痛いと歩きづらいなとか動くのつらいなという風に痛みを増強させてしまっていると。
脳の部分に痛みを増幅させる、そういうシステムが備わっているんだと。
そういう仕組みがあるんだということなんですね。
これね、どういう観点、それが似たような現象があるんですけども、
ただの雨や水でも医者から痛みに効くと言われると、
これ飲むだけで実際に痛みが軽減されることがあるんですね。
これをプラセボ効果という風に読んで、全然痛み止め入ってないんだけど、
医者から痛みに効くから飲んでみてくださいという、ただの水なのに飲むと、
痛みがなくなった気がするなみたいな、膝の痛みがないなみたいな、
思わせぶりみたいな、これはプラセボ効果って言うんですよ。
ということで、痛みというのは脳が支配していて、
痛くないという風に脳が思えば痛みも軽減されると。
結構そういうところがあるわけなんですよ。脳が結構支配してますからね。
自然の映像は感情的な反応だけでなく、脳が痛みの信号を処理する方法そのものを
変える力を持っているということなんですね。
だから自然の映像を見ると、シグナルというか、
そのメカニズムを変えることができるということなんですね。
なので自然の映像は心の痛みだけでなく、
体の根本的な痛みを和らげてくれるかもしれないということに
繋がっているということなんですね。
これまでにも、自然の中にいると痛みが和らぐという報告はあったんですけども、
その理由ははっきりしなかったんですね。
でも今回の研究で、自然の映像を見ることで脳の痛み処理が変化して、
痛みの元となる刺激自体が弱まることが明らかになったと。
なので脳とその身体的な痛みっていうのは結構密接に繋がっていて、
脳がシグナルを出しているからさらに痛みが増していたんだけども、
自然の映像を見ることによって、その痛みを増すシグナル自体、
仕組み自体を和らげることができるということでは、
研究の未来と実用化の可能性
つまり体の痛みが和らぐということに繋がるということなんですね。
なので、痛み治療の新しい可能性を広げる発見というふうにして、
今すごい注目されているんですね。
この研究チームは今後さらに詳しいメカニズムを解明して、
医療現場での実用化を目指しているということなんですね。
将来的にはVR技術を使ってリアルな自然体験ができるヒーリング施設が
病院内に登場するかもしれないというふうにも言われていると。
痛みを感じたら自然の映像を見る、そんな未来が来るかもしれないということで、
非常に大きな研究として、大きな発見として注目されているということなんですね。
なので、確かに身体的な痛みはあるんだけども、
脳がさらにそれが痛いと辛いというふうになっちゃうから、
より痛くなって軽減しないんだけども、
そのシグナルそのもの自体を自然の映像を見るだけで和らぐことができる。
そのシグナルを弱めることができるので、
結果的に痛みが軽減されるということなんですね。
本当にその被験者とかもね、
自然の映像を見ると痛みが和らいだというふうに言っているので、
統計学的に見ても、自然の映像を見ることによって
痛みが軽減されるということも示唆されているというか、
効果があるよということが言われておりますので、
ぜひ痛みを感じたら、自然の映像を見てね、
忙しいからなかなか外に出られないけども、
映像を見るだけで痛みが軽減されますから、
脳痛持ちとか首痛いとか肘痛い膝痛いという方は、
自然の映像を見ると痛みが軽減される。
要はそのシグナルを、脳の痛い痛いというシグナルを
変換することができると。
ポジティブな状態に持っていくことができるので、
ぜひ自然の映像を見るだけでもいいですからね。
痛みがある場合はぜひ試してみてくださいということで、
今日はこの辺にしたいと思います。
さようなら。バイバイ。