ビタミンCの重要性
はいみなさん、こんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、秋田県で93歳の男性が死亡しているという事件で、当初、警察はクマの仕業、クマがその男性を
殺害したというか、クマに被害があわれて亡くなったということを発表していたのですが、司法解剖の結果、これはクマの仕業ではないということと、刃物によって切りつけられて死亡したのが主原因であるということで、一点、殺人事件に切り替えて
19日の深夜、同居する51歳の長男が殺人の疑いで逮捕されたということで、最近、クマに襲われたりとか、クマの被害というか、そういったものが多く報道されているので、何でもかんでもクマのせいにしていないというふうに私は思ったのですが、
その筋のプロですから、見た時に、これは殺人事件ではないかというふうに思いませんということで、何か全部クマのせいにして、事を済まそうみたいな感じになっていますし、ラウス岳で登山客の方がクマに襲われた、痛ましい事件があったんですけど、それも射殺したということで、
26歳の男性を襲ったであろうクマを射殺したみたいな報道があって、クマは生態系の頂点ですから、捕食者ですから、ちょっとなっていうことが思っているのですが、皆さんどう思いますかねということで、今日のお話は、我々の人類進化についてお話したいなというふうに思うのですが、
これは皆さん全員そうなんですけども、我々人間って体内でビタミンCを作ることができないんですよね。だから食べ物で摂取するしかないんですよ。このビタミンCって非常に素晴らしいビタミンで、体のコラーゲンを作ったりするんですよね。
コラーゲンを作らなくなっちゃうと、皮膚とか血管とか、そういったものがうまく作れなくなってしまうんですけども、なんでそんなに重要なビタミンCをわざわざ作れないのか。なんでこれ、他者から依存というか、食べ物でしか取れないようなふうに進化してしまったのかという、このビタミンCが合成できない理由っていろいろあるんですけども、
最新の研究でビタミンCを作れないのは、これが原因じゃないみたいな、これ、このことなんちゃうかみたいな最新研究では分かってきましたので、そちらの方を皆さんにシェアしたいなというふうに思うんですけども、先ほども言ったように、我々はビタミンCを作ることができません。でも、ほとんどの哺乳類は体内でビタミンCを合成できるんですね。
で、なんで猫は肉しか食べないのに、なぜビタミンC不足にならないか。ビタミンC不足になっちゃうと、非常に恐ろしい病気がありまして、これね、戦争中の船乗りの方が非常に流行った病気なんですけど解決病っていうふうになっちゃうんですよね。
さっきも言ったように、ビタミンCを材料にしてコラーゲンを作りますので、コラーゲンを作らなければ血管が作れない、皮膚が作れないとかですね、そういった大変な状況になるんですね。作れてないと、血管とか作れないから出血しちゃってとかね、そういった恐ろしい解決病になっちゃうんですけども、猫とかね、肉しか食べてないのに、なんで解決病にならないかっていうと、肝臓でビタミンCを作れるんですね。
なので、野菜とか食べなくても、野菜、果物を食べなくても必要ないということなんですよ。牛とか馬とかもね、体がでかいですよね。でも草しか食べてないんですけど、あれもね、体を形作っているタンパク質であったりとか、そういったものを酵素が作ってくれるので、微生物が作ってくれるので、そういう過程をやってるんですけども、猫もね、肉しか食べてないのにビタミンC、なんで不足にならないかっていうと、ビタミンCを作ることができるんですね。
我々人類を含む霊長類とか、モルモットなどの一部の動物だけはですね、約6千万年前にこのビタミンCを作る能力を失っております。あれあれって感じですよね。それ以来ですね、我々はですね、食べ物からビタミンCを摂取しないと解決病とかですね、そういった重度のビタミンC不足の併発する病気になってしまうというリスクを抱えているにも関わらず、なんでこんな不便な進化をしてしまったのかということなんですけども、
近年ですね、科学者たちがこれじゃない、作れなくなった理由というか、作らない能力を獲得したというかね、作らなくなったのはこれが原因なんじゃないかというふうに勘明したというものをいくつかありますので、
中国とアメリカの大学の合同の研究チームが発見したんですけども、いろんな説があります。果物いっぱい食べてた説とかね、果物いっぱい食べてたから、別にビタミンC作らなくても、そういったね、ビタミンCを合成しなくても、ビタミンCをたくさん含んだ食べ物を食べてるから、別に作らなくていいよねみたいなね、
他の生命活動に重力しようみたいな、そういった進化をしますので、いっぱい食べてたから、もういらないよねっていう説がだいたいそういうふうに言われてたんですけども、新たな説はですね、さっきも言ったように、中国とアメリカの大学の研究チームが発見した、発表したのはですね、
ビタミンCが少ない環境だと、寄生虫が卵を産めなくなるという驚きの説を世に発表したんですね。
どういうことかというとですね、実験をして、ビタミンCを作れないマウスと普通のマウスを寄生虫充血吸虫に感染させて比較したんですね。
そうするとですね、ビタミンC不足のマウスは寄生虫の卵がほぼゼロになって、臓器のダメージも激減したということなんですね。
普通のマウスは肝臓に卵が溜まって重症化してしまう。
さらにですね、ビタミンCがないと寄生虫の卵は未熟で死んでしまうことも判明して、
つまりですね、宿主、我々人間とかマウスとかっていうのが、ビタミンCを渡さないことで寄生虫を飼い殺しにできるわけということで、
寄生虫に感染しないようにするためにビタミンC不足をあえて作り出したというのがですね、驚きの真事実ということなんですね。
なんでビタミンCがないと寄生虫は卵を産めなくなるのかということなんですけども、その鍵はですね、KDM6という酵素にあったと。
このビタミンCがあるとKDM6が活性化して、この酵素が活性化して、卵の形成の遺伝子がオンになって寄生虫がバンバン卵を産むと。
でもビタミンCがないとKDMが働かないので、卵が作れない寄生虫が繁殖不能というような状況になってしまうということなんですね。
なのでですね、寄生虫が感染されて、餌があるとどんどん繁殖のサイクルが起こって、卵を産んで、その寄生虫が孵化しちゃうんだけども、
餌がないとそれは増えないよねっていう話なんですよ。なのでビタミンC不足に陥ってた方が寄生虫の増加を抑えられる、繁殖を抑えられるということで、
わざわざビタミンC作れる体だったんだけども、食べ物でいっぱい摂取できるし、もともと寄生虫に感染した時に繁殖して自分の命が危ういから、
ビタミンC作るのやめろかっていうふうになったということなんですね。この人類はビタミンC立ちで、ビタミンCを絶って寄生虫と戦っているということが、
歴史上、そういった歴史があるんじゃないかというふうに言われているということなんですね。この発見からわかることは、ビタミンCを作れないという進化は偶然ではなく、
生存戦略だったという可能性が高いということと、特に人類の祖先が暮らしていたアフリカやアジアでは、アフリカで誕生しておりますからね、
ホモサーピンスは、2、30万年くらい前に、充血給虫などの寄生虫が蔓延していたという事実がありますので、
ビタミンCを自給しないという選択は、感染リスクを減らすための究極のトレードオフだったのかもしれないということで、
現代への応用
ビタミンC不足、今の現代でも非常に危険ですから、解決病とか、10度のビタミンC不足は解決病になってしまうので、
なかなかそこまで、いろんな食べ物にビタミンCが溢れているから、なかなかそういう風にはなりにくいんだけれども、
当時もたくさんの果物があったから、ビタミンCを供給できるし、自前で作っちゃうと感染症になっちゃうね、
寄生虫の感染の繁殖が促進されるから、立っちゃおうぜっていう風になったんじゃないかという風に、この研究から分かるということなんですよね。
なので、これが現代にどういう風にフィードバックするかというと、寄生虫がビタミンCに依存するという仕組みを逆手に取れば、
新しい治療薬の開発につながるかもしれないということですね。
ビタミンCの摂取量を調整して寄生虫の繁殖を抑制したりとか、
このKDM6をオンにすれば、卵をどんどん産んで孵化していくっていうのを、オノ酵素の働きをブロックすることで、
寄生虫の繁殖を抑えることができるんじゃないかという風に、現代の医薬に役立つんじゃないかという基礎研究になっているんじゃないかというところですね。
一見、ビタミンCを作れないのは、そんなに大事なビタミンCをコラーゲンを作るためのビタミンを、わざわざ合成しないようにした。
他社から依存して、食べ物を食べたり野菜を食べたりして補給しないと、一見弱点なようなデメリットな感じもするかもしれないけれども、
この進化のレベル、進化のひもとを置いていくと、寄生虫の感染があったと。
ビタミンCが不足していると、寄生虫が増えにくいので、そのようなビタミンCを作らない、合成しないという道を選んだんじゃないかという風に言われているということですね。
ということで、人類進化って、進化って面白いよねということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それでは、みなさん、さよなら。バイバイ。