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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。 ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。皆様いかがお過ごしでしょうかということで、今日はですね、久しぶりにですね、まとまった雨で、一日中雨が降ってたんですけども、皆さんのお住まいのところはどうでしたかね。
本当に久しぶりのまとまった雨でですね、雨がね、今年の冬は暖かいということもあるし、雨もあんまり降ってないなということと、あと雪もね、毎年数回積もるんですけども、全然雪も降らない。寒かったんですけどね、一昨日とかね、今週の初め頃は。
でも雪降るほど寒くないし、おかしな、今年はおかしな冬だなと思ってたんですけども、近くのダム湖もね、めちゃくちゃ水少なくて、僕が見た中で一番今年がね、水少ないんですよ。
貯水率5%ぐらいなんちゃうかなっていうぐらいね、もうめちゃくちゃ水が少なくなってるんですけども、それだけ雨が少なかったっていうのもありますけども、この雨でね、ちょっと貯水率が増えてくれたら嬉しいなと。水大事ですからね、ということでね。
魚のゆりかご水田米の誕生
今日のお話はですね、皆さん、スワラ、魚のゆりかご水田米というお米を知ってますでしょうか。スワラ、魚のゆりかご水田米。魚?水田?米?どっち?みたいな感じかと思うんですけども、
これですね、何かというとですね、滋賀県の野洲市のスワラ地区と呼ばれるところにですね、琵琶湖の東側ですね、琵琶湖を走りやや北に位置する野洲市スワラ地区、昔からね、水豪地帯なんですけども、日本の昔ながらの美しい水田の景色が望めるところなんですけども、そこで栽培されてるお米のことなんですね。
じゃあこの魚って何なん?魚のゆりかごって何なん?って話かと思うんですけども、琵琶湖とね、水路を整備しますよね、お米、稲作ね、水田水耕栽培などで、だから水と非常に密接な関係があるんですけども、琵琶湖から直接ね、水を引いて水路を整備して、琵琶湖の水をね、この田んぼに入れていくわけですけども、魚がね、鯉とかフナとかナマズなんですけども、
琵琶湖から蘇生してきて、田んぼに入り、そこの田んぼの中で産卵をして子孫を残すということで、田んぼがですね、魚に優しい田んぼになっておりましてですね、魚のゆりかごになっているわけなんですね。
この魚のゆりかごで育ったコシヒカリが、スワラ魚のゆりかご水田米なんですよ。もうね、自然の力をね、ここまでかっていうね、これまでこれほどね、自然の力を利用したね、水田というかね、お米の栽培ね、私はもう知らない、知らなかったですね。
なので、魚が蘇生してくるので、除草剤とかですね、化学肥料とか農薬ですね、そういったものを極力使わない、無化学肥料栽培、無農薬栽培にチャレンジしているということで、ちょっとしたね、除草をすっさりするとか、ちょっとはね、使っているみたいですけども、非常にね、魚のゆりかご水田米っていうね、ゆりかご水田米を使って、
自治体からね、ここは魚のゆりかご水田米ですよっていうね、マークとかあってね、認定されないといけないので、非常に厳しい認定基準があるらしいんですよ。なので、使ってもいい除草剤とかいろいろあるらしくてですね、だから極力使わない、作ったとしてもちょっとだけしか使わないみたいな感じで、ほぼ無農薬、無化学肥料で作っているということでですね。
この水田米、魚のゆりかご水田米っていうね、シールが貼られておりますので、もう見た目でもわかるということなんですよ。だから魚がやってくる、処状してくるので、極力そういったものは使っていない。自然の力だけを利用してね、魚とか生き物のサイクルですね、土壌を整備して環境が良くなるとですね、プランクトンが増える。
プランクトンのために魚がやってくるね。魚がやってくると、糞とかね、いろいろしますから、それがまた土壌の形成に役立ってですね、このうまく自然の生態系のサイクルをうまく利用したお米栽培の策ということになっているんですね。
素晴らしいですね。食味ね、お米の味もですね、食味ランクは特AとかSということで、一番めちゃめちゃ高いというレベルになっておりますしですね、これでもう認定基準もしっかりクリアしておりますしですね。
大体県内でしかほぼ今は買えないみたいですけども、野洲市の農協とかですね、そういったところで買えますので、ぜひ買っていただいたほうがいいかなと。
ちょっとまだ調べてないんですけど、ふるさと納税とかでも出てくると思いますので、野洲市のね、ふるさと納税見てみてね、これが魚のゆりかご水田米かということを見ていただくとですね、チェックしていただければなと思います。
このね、割と値段は高めなんですね。大体ですね、玄米10kgが税込み4500円、白米10kgが5000円、10kg以上単位でしか買えないんですけども、玄米30kgで13000円、白米30kgで13500円ということですね。
これはちょっとね、原農薬こしひかりなので、ちょっとは使ってるんで、魚に影響がない程度に使ってるということだ。
無農薬こしひかり、もう全く使ってないよっていうのは、お問い合わせくださいってね、サイトでホームページに載ってたので、それはね、お値段は聞いてくださいというふうになっております。
なかなかちょっと高価なお米なんですけども、それだけ食味なんかも高いですし、無農薬にチャレンジしておりますしね、なんせ魚がね、もう溢れてると、自然豊かな場所で作られたお米って聞くだけでですね、なんかちょっと、いつも食べてるお米と違うかなっていう感じはね、伝わるかなという感じなんですね。
じゃあ、昔からこうやってたかというと、そうじゃなくてですね、昔の農家さんのコメントとかですね、こういったふうに作ってますよ、みたいなね、いうのもホームページに載ってるんですけども、
昔からこう水合地帯で、この巣原ね、野洲市の巣原の地区っていうのをね、そういった今の年寄り、その農家さんは昔、子供の頃ね、たくさん水路に魚が相乗してきて、琵琶湖からね、非常にその魚を捕ったりとか、そういうふうに遊んでたと。
でも、昭和47年頃からの、もっと区画整備であったりとか、農薬の使用とかね、やっぱりその草刈ったりとか、散歩に入る雑草とか抜くのはめんどくさいですよね。
そうすると、それに効くような、雑草に効くような農薬とかを使用すると、まあまあ手間が省けますよね。それをやっていくとですね、いつの間にか田んぼに魚がもう相乗してこない、入ってこない、水路にもおらへん、みたいなね。
一見したら綺麗なのかもしれないけども、自然、その生態系とか多様性っていう観点で見ると、非常に乏しくなっちゃったと。これはあかんということで、平成の27年ぐらいからですね、ちゃんとやはり自然の力を使ってですね、再生をして、無農薬、無化学肥料にチャレンジをして、
自然豊かな水耕地帯、もう一回スワラを復活させようということを、プロジェクトとして立ち上げたと。なかなか最初は理解を得られなかったみたいですけども、無農薬を使ってたし、手間がまた増えるやんってことでね、高齢化にもなってくるしということで、反対の意見が結構多かったらしいんですけども、
ネイチャーポジティブな取り組み
でもそういったプロジェクトをやりましょう、やりましょうということでですね、農協、自治体全てが力を合わせてね、タッグを組んでね、ちょっとずつ前進していきましょうっていうことをやっていくとですね、もう今ではもう魚も戻ってきて、蘇生してきて、うまくね、魚堂とかもしっかり整備したらしいんですよ。
琵琶湖からちゃんとね、その田んぼに入っていくように、魚堂とかも整備して、魚がやっと蘇生してきたということと、こういったね、何か付加価値をつけた方が、今後そういったブランドっていう思考っていう面で見るとですね、非常にいいのかなということと、この自然の力を使ってもう一回再生しようって、サステナブルとかね、SDSが言ってますよね。
なのでこういった自然の力でもう一回再生して、あの良かった、あの綺麗な景色をもう一回見ようぜっていうね、そういったプロジェクトが非常に盛んになっておりますので、そういったことをですね、ネイチャーポジティブとかですね、リジェネラティブっていうふうに言うんですね。
ネイチャーポジティブっていうのは自然再興の意味ということで、まあ生物多様性をもう一回復活させて、自然の力で、自然の力でサイクルをして土壌とか生き物とかを復活させようっていうことなんですが、あとリジェネラティブっていうのも自然再生を意味するって言葉で、このね、SDSサステナブルっていう言葉も結構浸透しましたけど、今度はね、ネイチャーポジティブとかリジェネラティブっていう言葉がね、
今後も流行ってくるかなっていう感じがします。自然の力でもう一回再生をしてですね、この魚の水田にゆりかご舞いじゃないですけども、そういった自然の力を使ってですね、徐々に徐々にこう変えていこうよ、もっと良くしていこうっていうね、もうですね、我々にできることで少ないですし、人間が何でも操作できませんから、自然の力に任せて、もうこうネイチャーをもう一回復活させようっていうね、まあその一つのプロジェクト、働きとしても非常に評価ができて、
非常に素晴らしいことをやってるなということでね、まあなんかそういったね、科学薬の場合に頼っちゃいますけども、便利になってますから、でもやっぱ自然には勝てませんから、この自然のこの力をもう一回利用してなんかこうやるっていうのはね、非常に素晴らしいことだなということでね、ぜひね、応援していきたいということでですね、ぜひね、買いたいですね、食べてみたいですね、まあ千賀県で割と近いところにありますので、
もちろん今度注目して、チェックしてみてね、ちょっと買ってみたいなというふうに思っておりますということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。