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はいみなさん、こんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっとちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、台風10号のですね、影響が日本各地で出ておりますけども、
天気図とか衛星画像を見ると、だいぶ勢力の方も落ちてきてですね、今994ヘクトパスカルぐらいですかね、上陸時は935ぐらいだったんですけども、やっぱり九州に上陸して瀬戸内海を通り、四国、紀伊半島ってくるとですね、やっぱり勢力も落ちますけども、雨が今回多いので、最大限の注意は引き続き必要かなと言ったところですね。
天気予報を見るとですね、私の住んでいる東海地方はですね、雨、雨と言った感じでですね、今週末はですね、8月最後の土曜日になるわけですけど、お家でね、ゆっくりっていうね、のんびりかなっていう感じでね、もう怠け者のようにですね、のんびりゆっくりしようかなというふうに思ってるんですが、今日のお話につながるんですけども、皆さん、怠け者はなぜ怠け者なのか、
なんであんなにゆっくり動くのかっていうね、お話をしたいと思います。 怠け者なんですけども、16世紀にですね、発見されてですね、ヨーロッパの人間がですね、中央アメリカとか南米に行った時に、怠け者を見つけたと、ネッタヨーリンでね、
めちゃくちゃ小食なんですよ。怠け者ね。野生の怠け者はですね、1日に葉っぱをですね、7gから15gぐらいしか食べないんですね。7gから15g。葉っぱ1枚とか2枚ぐらいのレベルですよ。
これがね、小食っていう判断はね、どういうところがするかというとですね、例えばこのコアラなんかね、1日にゆうかりの葉っぱね、500g食べるんですよ。コアラの体はちっちゃいですよね、怠け者に比べてね。そう考えると、めちゃくちゃ小食ですよね。
なので、そんだけしか食べないから、食事のシーンを見られるだけでね、怠け者のね、かなりレアなところなんですけども、それぐらいですね、小食なので、見つけた時のヨーロッパ人ね、小食すぎるので、怠け者がですね、葉っぱ以外のものも食べてるんじゃないか。
どういうことを考えたかというと、風邪食べてるんじゃない?っていう風にね、考えられてたんですよ。凶食すぎるし、その葉っぱの枚数の割には、少ない割には体がでかいから、葉っぱ以外からも栄養分を摂ってるんじゃない?風邪?空気から摂ってるんじゃない?って思ったわけですよ。
事実は全然違うわけなんですけども、それぐらいね、小食なんですね。このね、小食やからこそ怠け者がゆっくりっていうところもあるんですね。我々はご飯食べてね、そのエネルギーを消費しているわけで、食べる量が少なければですね、それだけですね、エネルギーを消費する量も減ってきますよね。
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食べる量が少ないからこそ、省エネだから、あんまり食べないからエネルギー消費できないし、することができないから、動きがゆっくりということも言えるわけなんですよ。凶食だからこそ怠け者になったみたいなところもあるわけなんですね。
怠け者ほんまに動かなくて、トイレするのも10日に1回とか3週間に1回なんですよね。基本的にずっと木の上で生活しているので、動き遅いじゃないですか。ほとんど筋肉もないんですよ。筋肉あるとね、筋肉ってすごいエネルギー消費しちゃうから、筋肉いっぱいあっちゃうと、凶食やのにめっちゃエネルギー出てますやんみたいなね、エネルギー収支がね、計算合わないわけですよ。筋肉もほとんどないんですよ。
地上うまく歩くこともできないから、トイレ行くのが、もしも外敵に襲われたら逃げれないんですよ。命がけのトイレなんですよ。怠け者ね。だから、あんまり木から降りたくないから、トイレの回数もめっちゃ少ないみたいなね、そういう生活様式をしているわけなんですよ。
木の上、ぶら下がってますよね。さっきも言ったように、エネルギー消費しちゃうから筋肉もないし、腕にもほとんどないんですよ。どうやってぶら下がっているかというと、カギ爪みたいな手で引っ掛けてね、ほんまにぶら下がっているだけで、ブラーンってしまうんですよ。
力を入れちゃうと、エネルギー消費しちゃうから、本当にぶら下がっているだけで、カギ爪で引っ掛けているだけっていう感じなんですね。怠け者なんですけども、面白い特徴もありまして、身指怠け者と二指怠け者、そのカギ爪の前足が、爪が2本か3本かで、二指怠け者と身指怠け者に分けられるんですね。
でも、二指怠け者は後ろ足が3本あるので、前足だけ2本なんですけども、この2種類とも面白い特徴がありまして、体温が外気温によって変わっちゃうんです。
要は、我々哺乳類って高温動物ですね。外が寒かろうが、暑かろうが、我々の体温って大体36℃付近なんですね。怠け者は外気温によって変わっちゃう、要は変温動物のような特徴を持っているわけなんですね。
体温が25℃から35℃ということで、結構10℃近く体温が変わっちゃうんです。寒いところに行けば自分の体温が下がっちゃうし、暖かいところに行けば体温が上がっちゃうというような、蛇とか爬虫類とか、そういった生き物と同じような特徴を持っているわけなんですね。
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さらに面白いことに、体温が下がりすぎたりとか上がりすぎたりすると、代謝活動を停止させるという特徴があるんですね。
これはコスタリカを拠点とする生け物保護財団の創設者で研究をしているレベッカ・クリフ博士が、その事実を突き止めて研究をしているわけなんですけども、
代謝が止まっちゃうって、命といじゃないですか。我々って物を食べて、体温を維持するために多くのエネルギーを消費しているわけで、全く我々の哺乳類とは真逆の、全然違うようなエネルギー代謝活動をしているわけなんですね。
代謝活動が終わっちゃったら、止まっちゃったら死んでしまいますからね。体温を維持できなくなって。生き物は全くそれを捨ててるんですよ。代謝活動を止めちゃうの。
なんで止めるかっていうと、体温調整するとエネルギー出てっちゃうから、無理ですよ、みたいな。物をあんま食べてないし、できることならば何も動きたくない。消費したくないから。
食べてる量も少ないし、動くとエネルギー出てっちゃうじゃないですか。超省エネな生活をしているわけなんですよ。だから代謝活動を止めちゃう。
この止めるということが、哺乳類のエネルギー代謝活動から逸脱しているし、どういうことなのかということで、実験をしたわけなんですね。どんな実験をしたかというと、
8匹のミウビ生獣を隔離して、酸素の消費量を計測したんですね。その際に、熱帯雨林環境と同じような気温の変化を再現したんですね。
実験前からクリフ氏は、生獣が爬虫類のような振る舞いを見せると予想していたんですね。つまりどういうことかというと、寒い時にはほとんどエネルギーを使わなくて、温度が上がるにつれて徐々にエネルギーを使うようになるという仮説を立てたんですね。
生獣って、寒くなると身振るいしたらブルブルするじゃないですか。ブルブルもしないんですよ。ほとんど筋肉ないし、ブルブルしたらエネルギー使えませんよ、みたいな感じでブルブルもしないんですよ。
暑くなればなるほど分子活動は活発になりますし、暖かくなると代謝活動は上がっていくんだけど、
暖かくなると流石に生獣もね、暖かくなると代謝活動は上がるよなと思ってたんだけど、温度が上がるにつれてですね、暖かいところの方が食事をたくさんとるってことは以前から分かってたんだけど、
暖かくなりすぎるとですね、代謝活動は止まるんですね。え、嘘やんみたいなね。
温度が高い方がですね、いっぱいね、いっぱいというか少ないけど、餌を食べるようになるし、暖かくなればなるほど代謝活動は上がると思ってたんだけど、暖かくなればなるほどですね、代謝活動は止めてるんですね。
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え、嘘やんみたいなね。で、これね、暖かくなればなるほどですね、汗かいたりとかですね、エネルギー消費がですね、活発になりすぎてしんどいんですよ、生獣にとってみれば。
だから、高すぎれば高くいくほど、いろんな生き物が活発になるんだけど、生獣は逆で、暑すぎたらエネルギー消費が盛んになっちゃうから、あんまり食べてないし、エネルギー消費したくないから、代謝止めてるんですよ。
これ全くね、逆の方向っていうかね、全然我々と違うんですよ。でね、暖かくなりすぎたらどうするかっていうとですね、代謝をストップさせて低下させて、暑さが和らぐまでじっとしてるんです。
めちゃくちゃしょうがないじゃないですか。で、生獣ってね、その体温変動しちゃうから、寒くなれば樹上の高いところにゆっくりゆっくり登っていって、直射に1個当たるようにして暖かくして、ブルブル震えられないから、上に行くしかない。
暖かいところ、より暖かい直射に1個浴びに行くんですよ。浴びに行ったら、代謝ガスが上がりすぎたらエネルギー消費しちゃうから、もうちょっと下に行って木陰に行こうみたいな感じで、繰り返しですね、熱帯雨林、暖かいし暑いけど、うまく変温動物みたいになってるから、温度調節、上に行ったり木陰に隠れたりしながらですね、ちょうどこのエネルギー代謝が最小限になるように移動していると。
ゆっくりね、筋肉の辺からね、本当に消費しないように省エネしながら、体温をうまく調節していると。で、下がりすぎたり上がりすぎたりすると、より代謝活動が盛んになっちゃうから、代謝活動をストップさせているということなんですね。
本当に面白い生き物ですよね。生け物はいろんな体弱活動とか、葉っぱ食べる量とか、生活様式そのものが生け物は生け物になるべくしてやっているということなんです。面白いですね。
今度ね、動物園とかで見かけたらですね、本当に一番省エネの生き物ですから、そういったところを感じてみてもらうと、より生け物が愛着湧いてくるかなと。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。