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2022-02-08 11:10

#151 アワビの貝殻が強固な秘密〜生物の構造を深く知ろう〜

2021.10.25収録。
こんにちは♪ちょぼ先生です。
今日は、アワビのお話をしました。
アワビの貝殻の構造を真似したセラミックスがあればもう食器を割らなくてもすむ!?
それではまた!

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はい、みなさんこんにちは、こんばんは。元高校理科教員のちょぼ先生です。
今日もホームルームの時間になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、皆さんに多学的な思考力を身につけてもらって、人生豊かにしていこうということを目的に放送しておる
ホームルーム風のラジオ番組になっております。お話するジャンルは、生き物から教育からサイエンス全般と
時事問題も話しております。ぜひ気になる方は概要欄の方をチェックしてください。
毎週木曜日は、ケン先生とコラボ収録、コラボ配信を、金曜日はライブでホームルームということで、18時からライブ配信しておりますので、ぜひ気になる方は来ていただいて、ホームルームに参加していただければと思います。
今日は月曜日ですので、生き物をお話しする日となっております。
今日取り上げる生き物は、アワビです。
貝ですね、貝。
今日はアワビについて取り上げたいんですけども、どんなことを取り上げるかというと、アワビの貝殻の方に注目していきたいと思います。
アワビの貝殻なんですけど、95%が炭酸カルシウムでできているんですね。
これは人工のセラミックスという素材とほぼ同じなんですね。
皆さん、セラミックスと聞いて何を思い浮かべますか?
セラミックス。
陶磁器とか、セメントもそうですけども、お茶碗とかそういったものに使われているのがセラミックスということで、炭酸カルシウム95%ぐらいと、セラミックスと同じ構成成分になっているんですけども、
そういった陶磁器とか、そういった食器を洗って手を滑らして床にバーンと落としたら、割れますよね、結構な確率で。
でも考えてみてください。アワビの貝殻を手に取ることってなかなかレアなんですけども、
貝殻を落としてみたら割れます?パリパリパリって言って、割れないですよね。
さらにハンマーで叩いても、なかなか割るのもしんどいぐらいめちゃくちゃ強固じゃないですか。
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同じ95%ということで、炭酸カルシウムでできているというのにも関わらず、
なぜセラミックスは人工で作ったやつは割れやすいのに、アワビの殻は割れにくいのかということなんですけども、
アワビは食べても美味しいですよね。高級食材な感じで食べるのも美味しいですし、
ヤマタイ国の女王ヒミコも好物だったというふうに言われております、このアワビ。
旬は夏なんですけども、冷水性のエゾアワビとか、暖水性のクロアアワビ、メガイアワビ、マダカアワビと言いますけども、
クロアアビが一番高級ですかね。私、伊勢サミットも開かれて、オバマも来たと言われる。
オバマは違うか。誰が泊まったやつ?メルケルでしたっけね。シマ観光ホテル。
今、名前変わりましたけどね。シマ観光クラシックホテルだったかな。
アワビのアワビステーキを食べたことがあるんですけども、めちゃくちゃうまかったですね。
バターで焦がしバターでソテーしたアワビステーキというのがあるんですけども、
あれが外食した中で一番美味しかったですね。
1個8000円しますからね。そんなことを置いておいて、食べても美味しいアワビですけども、
貝殻の内側は非常にキラキラしているので、虹色をしていますから、
虹色を活かしたラデンザイクなどに利用されてきておりましたし、
中身の貝殻をすりつぶして、漢方薬、赤血明とかでも利用されてきたアワビですけども、
食べて良い貝殻もそういった装飾品とかでも使われるし、
その貝殻なんですけども、キラキラした部分とか貝殻の外側の部分ですね。
実はですね、厚さ1ミクロン、だいたい1ミリの千分の1、1ミリの千分の1は1マイクロメートルですから、
1マイクロメートル以下の極薄の板がですね、
厚さ1ミリの中に千枚以上の薄い層がいくえにも重なっているんです、実はアワビの貝殻ね。
なので、例えばハンマーで殴ったとしても割れないのは、
千枚以上の薄い薄い層がいくえにも積み重なっているので、
ヒビが入ってもですね、次の板で方向が反れたりするので割れないということで、
その薄い薄い層がですね、接着層でこう繋がっているので、
その接着層のエネルギーが叩いた時のエネルギーを分散したりとかするのでですね、
そのいくえにも繋がっている板で衝撃をストップしているということなんですね。
なので、そういった薄い薄い層がですね、セラミックスというか酸酸カルシウムのね、
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そういったものが何枚にも積み重なっているからこそ衝撃を吸収してくれるということなんですね。
でも、そういったいくえにも積み重なった酸酸カルシウムの層を、
これを当時期、セラミックとかに応用できないかな、成分一緒ですからね。
こういうふうに薄い層を何回も積み重ねることができたら、
強い食器が作れるんじゃないかということを考えた人がいるわけですよ。
それでですね、独立行政法人物質材料研究機構の柿沢秀樹博士がですね、
この新素材、いくえにもアワビの貝殻を参考にして、
セラミックスのこの層をいくえにも重ねて、
セラミックスを強くしようという研究に着手したわけなんですね。
セラミックスはですね、アワビの殻と違って軽くて熱に強いという特徴もありますので、人工のセラミックスはね。
なので、いくえにも積み重ねて、アワビの構成とかね、
そういったものを参考にし、熱に強いというものがそもそもセラミックスにはありますから、
その両方を融合して、さらに強いセラミックスを作ろうということでですね、
既にもういくつかの新素材として試作してね、研究結果もいろいろ出ておりますので、
製品化も着々と進んでいるということなんですね。
たくさん論文とかも出ておりますので、ぜひ見てもらえればいいかなと思いますけども、
普段のセラミックスよりも1000倍以上の破壊抵抗をもう達成できているという結果も出てますからね。
この貝殻ですね、その真珠層と言われるところですけど、キラキラしているところね、
アワビの真珠層というのをその構造を利用して、さらに強いセラミックスを作ろうということをしているんですね。
ということでですね、アワビの殻のように、こういった素材を大量に作ることができれば、
周りのセラミックスを落としても割れないみたいなね、さらに熱に強いからそもそもね、
そういったものを利用してより良い製品がどんどんできてきて、
我々の生活とかそういったものがもっと豊かになっていくと、
もっと便利になっていくということにつながっていくのではないでしょうかですね。
こういった生物の体とか、生物が作り出すもの、あと雲の糸とかも強いじゃないですか。
あとフジツボとかね、なんで水の中におんのにあんだけ強くつながっているの、
これ接着剤に利用できないからとか、そういった生物をヒントに、
いろんな工業製品とかそういったものが作られておりますので、
そういったものも紹介できたらいいかなと思います。
ということでね、そのアワビの真珠層の部分、キラキラした部分は実はもう薄い、
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薄い炭酸カルシウムの層が幾重にもつながっていて、
ハンマーで殴っても割れないのは、そういった層が幾重にも積み重なっているので、
衝撃をやられているというお話でした。
しかもね、もうちょっとアワビのうんちっこを言うとですね、
アワビって耳がいかアワビ族なんですけど、
あのですね、巻貝の仲間なんですね。
巻貝の仲間なのに、見えてもうてるやんみたいなね、
身がね、見えてもうてるやんみたいな感じで、二枚貝と見間違えてしまうということで、
片側にしか殻がないので、片思いの恋にもじってという言葉の意味があるみたいですね。
なので、片貝の合わぬ身ということで、アワビとね、
合わさらない、合わさらないといけないと、片思いということね。
合わさって初めて巻貝みたいに見えるみたいな、という意味もあるみたいですね。
ということでですね、食べてもおいしい、めちゃめちゃ強度もあるし、
工業製品にも利用されているというアワビのご紹介でした。
漢方薬にも利用されているし、装飾品としても使われていると。
もうね、全部利用してますよね。
なかなかね、高級食材なんで、中華料理とかでもね、
干しアワビとかでめちゃめちゃ高級食材として使われてますもんね。
ということで、久しぶりにアワビステーキ食べたいですね。
という、最終的にはグルメの方向に行ってしまいましたが、
そういったね、生物の生態とか、生物の形態とかですね、
そういったものを利用して、いろんな工業製品とかも作られていますので、
そういったものもですね、ご紹介できたらなと思います。
ということで、今日はこの辺にいたしまして、
それでは皆様、さようなら、おやすみなさい。
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