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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しておりますということで、
今日も、昨日に引き続き、空っぽした、非常にすがすがしい1日になったんですけども、ちょっと汗ばむぐらいの陽気で、非常にいい天気だなという風に感じたんですけども、
でも、天気予報を見ると、来週1週間ほとんど雨マークということで、いよいよ梅雨明けかと言ったところなんですけども、
梅雨が明ければ、夏本番と言ったところなんですけども、今日のお話は、そんな話と全然関係ないんですけども、
皮肉仮定理論の紹介
みなさんは、こんな経験ありませんか?やっちゃダメと言われると、逆に何かやりたくなるみたいな、そういったことありません?
これ、なるべく考えないようにしようと思ったことほど、余計に頭から離れなくなって、そのことばかりを考えてしまう経験で、そんなことあると思うんですけども、
この現象、やっちゃダメと言われるほど、何かやりたくなるみたいな、これを、この現象を皮肉仮定理論という風に言うんですね。
これを実験によって、科学的に証明されているということで、それを科学的な実験で証明した、有名な実験なので、みなさん知っている人もたくさんいると思うんですけども、
アメリカの心理学者、ダニエル・ウェグナーという方が、やっちゃダメと言われるほど、逆になりたくなるよというのを実験で証明したということなんですね。
実験の参加者に対して、まず、ダニエル・ウェグナーの白クマ実験と言うんですけども、白クマの1日を追った、ドキュメンタリー映像、ドキュメンタリー番組を見せたんですね。
次に、その参加者たちに、3つのグループに分けて、第1のグループには、白クマのことを覚えておくようにしなさいと言うんですね。
第1のグループには、白クマのことを覚えておくようにと伝える。
第2のグループには、白クマのことを考えても考えなくてもいいよと伝える。
第3のグループには、白クマのことを絶対に考えないようにしてくださいと伝えたということで、
第1グループには覚えておいてねと言って、第2グループには別に覚えてなくても覚えなくても考えなくてもいいよと。
第3のグループには、白クマのことは絶対に考えないようにしてくださいと伝えた場合ですね。
一定の時間が経った後、それぞれのグループで、白クマのドキュメンタリー映像を覚えているかどうかということを質問して確認して、いろいろな項目を付け付けて確認したということなんですけども、
その結果、第3のグループに絶対に考えないようにしてくださいと言われた第3のグループの人が一番詳しく、白クマのこの映像を覚えていたということがわかったんですね。
まさに気にしないようにしていることほど、気になってしまうという皮肉な現象なんですね。
心理現象の応用
これを一般的に皮肉仮定理論というふうにして、ダニエル・ウェグナーの白クマ実験として非常に有名なんですね。
もしそのような状況になったら、無理に考えないようにするのではなく、何か別のことをしてそちらに集中するようになるのが良い方法と言われているんですね。
なので、やっちゃダメというふうに言われるほど、逆にやりたくなってしまうということが、科学的な実験で証明されたということなんですね。
不思議ですね。面白いですよね。確かに絶対に見ちゃダメみたいなね。
例えば、街歩いてて覗き穴があって、絶対に覗かないでくださいというふうに書かれる方が、よけ見ちゃいますよね。
なので、人間の心理上、やっちゃダメと言われるほど、やってしまうというところなんですよね。
薬物にも通じるところがあるかなと思うんですよね。やっちゃダメというふうに縛り付けて、法律でダメと言ってしまうと、やってしまうみたいなね。
それが依存症もあるから、依存的なこともあるので、なかなかそれはリンクしないかもしれないですけども、
なので、ダニエル・ウェグナーのように、白熊実験のように、やっちゃダメというふうに言われると、逆にやりたくなってしまうというのは、科学的にも証明されているというところでね。
これを逆転とって、いろんなことに利用できないかなと言ったところなんですけども、ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それでは皆様、さよなら。バイバイ。