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2022-11-25 08:01

#321 「くさや」はなぜあんなにもクサいのか?

2022.11.22収録。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、くさやについてお話しました。
それではまた。

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00:26
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭SPPのちょぼ先生です。
ちょぼ先生の教室、2022年11月22日火曜日のホームルームの時間になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうかということで、今ですね、カタールではワールドカップが開催中ということで、
今ね、グループリーグも2日目に入ったんですかね。
毎日毎日ね、サッカーが見れるということで、私はサッカーを見るのが好きなんですけども、
連日寝不足でございます。
同じ教具の方もいらっしゃると思うんですけども、お祭りですからね、仕方ないかなという感じで見ておるんですけどもね、
明日日本戦になりますのでね、注目されている方もいらっしゃるんではないでしょうかという感じですかね。
今日のお話はですね、草屋ってなぜあんなに臭いのっていうね、お話をしたいと思います。
皆さん、草屋ってご存知ですかね。
陳味、陳品としてですね、日本古来から作っているわけですけども、
草屋ですけども、伊豆諸島名産の魚のひものなんですね。
思わずね、鼻をつまみたくなるような独特の匂い。
まあね、うんうんってみたいな匂いしますよね。
好き嫌いがはっきり分かれる食品だと思うんですけども、
あの匂いは確かに独特なんですけど、食べたら食べたで美味しくないですか。
鼻に抜けるあの匂いは取れないですけど、
焼くとちょっと匂いが和らぐので、割と私は好きな方なんですけども、
あの草屋ですけども、これ魚が臭いんじゃないかみたいなね。
草屋の使っている魚が臭いんじゃないかと思いきや、そうじゃないんですよね。
ご存知の方もいらっしゃると思いますけども。
この草屋作りに使われる魚はですね、伊豆諸島近海でたくさん獲れる。
どんな魚を使っているかというとですね、アオムロ、トビウオ、ムロアジなんですね。
これらの魚の背や腹を開いて開きにして、草屋汁。
もう見るからに臭いよね。聞くだけで臭いと思うんですけど、
草屋汁と呼ばれる汁に漬け込んでから、乾燥させると天日干しして、
草屋汁に漬けとく時間、どれくらいなのかというとですね、
あんだけ臭いから半年くらい漬けてるんじゃないかとかいう感じでね、
思う方もいらっしゃると思いますけども、
魚の種類や大きさによるんですけども、油のりとか鮮度とかにもよるんだけど、
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だいたい半日から1日ほどなんですよ。
そんなもんだろうという感じがするかと思いますけども、
魚を開いて水洗いして汁に漬け込んで、また水洗いして干すので、
2回水洗いしているのにめちゃめちゃ臭いという感じなんですね。
この草屋汁、臭いだけだったらあれなんですけども、
旨味のもとであると同時に独特の匂いを持っているということで、
あれが美味しい秘訣というか、美味しい汁になっているわけなんですよ。
この草屋汁、そもそも何なの、どんなの入っているの、
何なのこれみたいなことですけども、
東京海洋大学の田中宗彦教授によるとですね、
草屋汁はやや紫色を帯びた褐色の液体ですが、
これはもともと塩水だったんですね。
魚をその塩水に漬けて干して塩干しを作っていたんですね、昔の人がね。
普通、この塩水は数回使うと捨てて、新しいものと取り替えてしまうんですけども、
伊豆諸島の伝統のこの草屋汁はですね、これを捨てなかったんですよ。
だから使い続けているんですね、塩水をね。
だからあんなに匂いするんですけども、同じ塩水を使い続けているうちに、
微生物が魚に含まれているタンパク質とか脂質、油ですね、
を栄養源として活動を始め、どんどんどんどん発酵が進んでいると。
草屋汁はですね、バクテリア、微生物の宝庫で生きている汁ということなんですね。
こうして長い年月をかけて発酵が続き、現在のような草屋汁になったということでね、
今日、明日でできるものじゃなくてですね、伝統歴史があるということなんですね。
独特の匂いもですね、この微生物の働きによるもので、
このバクテリアの働きによるもので、成分としてはアンモニア、
硫黄化合物、ラク酸。ラク酸って結構ね、
最近、栄養学とかで注目されてますけどもね、健康食としてね、
そういったものが含まれているんでね、アンモニア種、硫黄化合物、
臭い代表みたいな感じなんですね。
ちなみにですね、この草屋ですけども、世界臭いランキングで第5位らしいんですけどもね、
1位がですね、スウェーデンのシュールストレミング、ニシンの塩漬けですね。
これが断トツ1位なんですけども、そこまでは匹敵しないんだけど、
世界で第5番目に臭い食品としてですね、世界ランキングに入っていると。
ワールドカップで言うなら5位とかどこですか?ベルギーぐらいですか?
それぐらい臭いという感じなんですね。
じゃあなんで、心に疑問が思い浮かんだんですけども、
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なんで捨てんかったん?みたいな。
臭いやん、みたいな。
それは発酵進むでしょ、みたいな感じでね。
その塩水、なんで捨てんかったん?ということでね。
まあ、捨てなかった頃からこそ、草屋というものは誕生したんだけど、
いやそれ捨てろやん、みたいなね。
めちゃめちゃ匂いしてるで、みたいな、いうことを思うじゃないですか。
で、魚の科学という書籍によるとですね、江戸時代幕府の直轄地であった伊豆諸島はですね、
年古として塩を収めなくてはならなかったんですね。
その貴重な塩を節約するために、やむを得ずですね、
同じ海水を繰り返し使ったという記録が残っております。
年古で塩を収めなきゃあかんかったから、もうしゃあなしでもずっと使ってたらですね、
名産になった、珍品だったということなんですね。
なので、現在伊豆諸島で使われている草屋汁は、
最低でも100年以上も前から使い続けているものらしいんですね。
老舗の中には300年から400年以上も使い続けている草屋汁もあるということでですね、
こういった歴史背景とかね、そういったものを繰り返しながら草屋汁、草屋が誕生したということで、
案外深いところもあるのかなという感じですけどもね。
草屋汁とかね、YouTubeで調べるとつけている様子とかですね、
伊豆諸島の方々が草屋を生成している様子も見れますので、
ぜひ気になる方は検索してみてもいいんじゃないでしょうかということで、
今日はですね、草屋ってなんでこんなに臭いのっていうお話をいたしましたということで、
今日はこの辺にしたいと思います。
それでは皆様さよなら、バイバイ。
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