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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭SPPのちょぼ先生です。
ちょぼ先生の教室、2022年10月20日、木曜日のホームルームの次回になりました。皆様いかがお過ごしでしょうかということで、
もう10月も下旬に来ましたね。もう早いですね。もうすぐ11月ですよ。そしたらもう12月ということで、
もう2022年も終わりですよ。本当に1年が早いですね。ということで、今日の話をしていきたいと思います。
今日ご紹介するのはですね、超理不尽な世界を生きるアリについてですね、お話ししたいと思います。
まあ人間もね、公平不公平かと言われたらですね、まあお金持ちもいれば貧乏もいるということでね、
仕事もですね、ある一定の人に集中的に集まって、あの人はなんかサボってんなみたいな感じで、
公平不公平で見るとですね、まあまあ不公平な理不尽な世界を生きているかなというような感じもするんですけども、
そういったものが人間社会だけではないということでね、野生の世界、昆虫の世界でも理不尽な社会を築いているものがいるということなんですね。
で、そのアリなんですけども、どんなアリかというとですね、アミメアリというアリなんですね。
これは本当にね、日本のそこここで見られるアリなんですね。
まあだいたいね、黒オオアリとか黒アリとかが多いと思うんですけども、その黒アリに匹敵するぐらいよくね、一般的なアリ。
まあだいたい行列しているのはアミメアリかなと、非常に小さいアリなんですけどもね、体がアミメ模様なんでアミメアリって言うんですけども、
このアリですね、非常に面白い特徴がいくつかもありましてですね、
アリっていうのはだいたい女王アリがいて、兵隊アリがいて、働きアリがいるみたいな感じなんですけど、
このアミメアリね、女王アリというものが存在しなくてですね、アミメアリ全てが働きアリなんですよ。
だいたいね、働きアリっていうのは黒アリとかそうですけど、おばあちゃんアリ、年老いたメスが巣の外に出て働きアリになるんですけど、
このアミメアリは全員働きアリなんですよ。女王アリというものが存在しなくてですね。
全てがもうメスなんですね。全てメスで、交尾をせずに卵を産めるので、オスも不要なんですね。
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たまにオスも産まれるんですけども、メスにはね、交尾機がないので、オスと交尾することができないから、
産まれたオスはですね、その辺うろうろしてやがて死んでしまうというのは結構ね、その時点でも理不尽なんですけど、
だからアミメアリの場合ですね、全てが女王アリっていう言い方もね、できますよね。
他のアリとかは女王アリしか産めないので、それを産んだものをせっせと育てるっていうイメージですけど、
このアミメアリは全て働きアリで全て女王アリっていう言い方もできるかなということで、自分たちで卵を産んで育つということなんですね。
またね、面白い特徴としてですね、それぞれが産んだ卵を飼えるとですね、産んだ親が育てるわけじゃなくてですね、
自分の子、他人の子の区別なく子供をみんなで育てるということなんですよ。
コロニーができたらその中で生まれた子供は全部自分の子供とか区別なくですね、全員で育てるっていう特徴があるんですよ。
素晴らしいですよね。昔の村社会みたいな感じですかね。
なので自分勝手に卵を産むことができて、全員が女王アリっていうことも言い方もできるし、全員が働きアリっていうこともできて、自分で産んでおせ必要ないんで、
自分の卵を産んだらもう区別なくみんなで育てると。コロニーにいるものは全部みんな家族という感じでみんなで育てるということなんですね。
何が理不尽なのかというとですね、このアミメアリの社会の中で極めて平等って言えるじゃないですか。みんなで産むことができるし、みんな育てるから。
でもそうじゃなくてですね、働かない働きアリがいるんですよ。
なんか矛盾してますけど、全く子供の世話をしようともしないし、巣作りとかそういったゴミ出しとかね。
巣の中にゴミが溜まってきますよね。そういったものも何にも処理をしない、働かない働きアリというものが一定数いるんですね。
矛盾してますけどね。働かない働きアリなんでね。
同じアミメアリなので卵を産むことができますよね。
働かない働きアリから生まれる子供はですね、ほぼ単一生殖なんで自分一人で産むことができるから、だいたい遺伝子に似てるんです。ほぼ一緒なんですね。
ってことは働かない働きアリの親から生まれた子供は働かない働きアリの子供なんですよ。
なので働かないんですね。働かない働きアリから生まれた子供っていうのは働かないんですよ。
そういう遺伝子だから。だから働かないんですよね。
でも働きアリの、このアミメアリの特徴として区別なく育てるから、働かない働きアリから生まれた子供も働きアリは育てるんですね。
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で、働かないからエネルギー有り余ってるんでめっちゃ産むんですよ。働かない働きアリはその子供。
でもそうすると働かない働きアリがどんどん増えていくんですけど、働きアリはせっかくそれを育てるからめちゃめちゃエネルギー必要なんですね。
そうすると2倍3倍で働かないといけないっていう感じでどんどんどんどんしんどくなってきて、やがては過労死で死んでしまう働きアリが出てくるんですね。
でも働かない働きアリだから何にもしてなくて何のこともしないから生き残るんですよね。周りがめっちゃ働いてくれるから周りバタバタ倒れてるのに、でも自分は働かないんですよ。
そうするとですね、その頃にはですね働かない働きアリの方が優勢になってくるんですね。そっちの方が数多くなってくるんですよ。
そうするとですねどんどんどんどんどん働かない奴が増えてくるからどんどんの巣も汚れてくるし働きアリの遺伝子がどんどん薄くなってくるとですね働かない働きアリが増えてくるとどうなるかというと最終的にはそのコロニーがですね消滅してしまうんですね。
なんということでしょう。超理不尽ですよね。みんなで育てようと言ってたのに働かない奴がどんどん出てきたんやけど、でも私が働きますということでどんどんどんどん働くんだけどどんどん増えてくるから働かない奴がこうすると過労死で死んでしまうというですね理不尽なことになってるんですね。
しかもねこの働かない働きアリはですねめちゃくちゃ頭いいことに働かないのにエネルギー有り余ってるからどんどん産みますよね。
そうするとですねこのコロニーちょっとやばいなと思ったらまた違うアミメアリの他のコロニーにシュッと忍び込んで卵を産んでそこに自分の遺伝子を残してその子供をね違うコロニーに産みつけるって育ててもらうんですよ。
すごい秀逸じゃないですか?すごくない?もうここのコロニーあがんなぁみたいな。
もうでもぐーたらしてるの最高。
違うコロニーそろそろ行こうかということで違うコロニーの方にピュッて卵を産んでもちろんその子供働かないから他の働きアリに育ててもらう。
またそこに移り住んでいくみたいなことがですね普通にやってるんですね。理不尽ですね。
でもそういう人いません。あまり言うと炎上しそうですけど言えませんけどね。
こういった面白い研究をですね京都大学の土畑教授ってことをやっておりましてそれが発見されたわけなんですね。
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この働かない働きアリっていうものがね。
うんということでねなんかねそういうのをね見るとですねアミメアリを今度見るとですね
あー一生懸命働いてるなと働きアリの分までこの子たちは働いてるんだなっていうねちょっと考え深くね今度見ることになりますからね。
ぜひね皆さんねアミメアリを探してみたらですね働かない奴おらへんかなみたいなね。
そういったこととことと働きアリ頑張ってんな働かない奴の分までっていうねちょっとね応援してあげてくださいということでね。
ストレスのある現代社会ですけどもそれよりもはるかに理不尽な世界を実はアミメアリは生きてたということでね。
面白いですよねということで今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさんさよならバイバイ。