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2023-12-04 10:44

#588 カマキリを入水自殺させるハリガネムシのスゴい寄生術

2023.12.4配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、ハリガネムシについてお話しました。
それではまた。

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サマリー

ハリガネ虫はカマキリに寄生してマインドコントロールし、驚きの寄生術で水辺で自殺させます。マインドコントロールのメカニズムには、ドーパミンの操作、水面の光による行動促進、外実リズムの変化に関連する遺伝子の操作の3つがあります。

ハリガネ虫の寄生術
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教授のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。ということで、もう12月なんですね。早いもので、もうシワスに入りました。
今日ね、めちゃめちゃ寒いなぁと思ってたんですよ。朝ね、いつも寒いんですけど、私は霜が降りておりました。
ゴミ捨て行ったんですけど、ゴミ捨て場の近くの草むらがですね、なんか白いなぁと思ったら、霜が降りておりましてね、もう寒いなぁという感じなんですけども、
なんか今年なんか、暖冬暖冬とか言われておりますけど、寒いよね。冬寒いですから。暖冬だろうが何だろうが、冬は寒いから、もうなんかそういうね、
期待をさせることをやめてほしいなという感じはしてるんですけども、今日のお話はですね、
皆さん、ハリガネ虫は知ってますか?生物に詳しい方、昆虫に詳しい方はですね、ハリガネ虫と言えば、
カマキリに寄生するやつね、みたいなね、そういったね、知識を持っている方もいるかなと思うんですけども、このね、ハリガネ虫ね、
とんでもないこの寄生のメカニズムと、とんでもないことをしてね、
命の場と繋げてるんだっていうね、この寄生のスペシャリストみたいなところがありますので、もうプロフェッショナルですね、もうプロフェッショナルに取り上げられてもおかしくないみたいなね、
ところがありますので、今日はですね、ハリガネ虫についてお話ししたいなと思うんですけども、カマキリに寄生する、寄生虫、ハリガネ虫、
総称なんですけども、このハリガネ虫ですね、ハリガネ虫ってついてるから、昆虫なんかなみたいな、寄生虫って虫って虫の字書いてますから、
昆虫なんかなって思いっきりは全然違いますからね、仙系動物っていうね、動物に属しておりまして、
宿主がいて寄生して、どんどんバトンを繋げてるわけなんですけども、ハリガネ虫ですね、水辺で産卵するんですよ。
水辺でハリガネ虫同士が絡み合って、それでパートナー見つけて産卵して、そこで一生終えるんですけども、基本的に生物っていうものはですね、
子孫を残す、命のバトンを次世代に繋げていくということがですね、大きな目的になっておりますから、ハリガネ虫はその水辺で産卵をするということなんですね。
で、あれと、カマキリって陸上にいますよね。そういった陸上にいる昆虫に寄生して、水辺で産卵できるの?っていうふうに思いません?
で、これ100年くらい前からですね、よく知られたことなんですけど、カマキリが泳げないのによく溺れていくみたいな、溺れると水辺の方に向かっていくっていう現象がですね、100年くらい前からですね、言われてるんですね。
それがなぜかというとですね、ハリガネ虫がそうさせてるんだっていうことがですね、割と100年くらい前から言われてるんだけど、その詳しいメカニズムについてはですね、いまいち分かってなかったんですね。
カマキリのマインドコントロールメカニズム
で、ハリガネ虫ね、カマキリに寄生してですね、基本的にカマキリの考えとか脳を持っとって、要はマインドコントロールして入水自殺させるっていう方法を取ってるわけなんですよ。
なんかそうやって言うとね、めちゃめちゃ怖いですよね。で、これどういうふうなメカニズムでカマキリを入水自殺させるのかって、基本的には水辺で産卵するから、水辺に行きたいから、
寄生する生き物は、その宿主を乗っ取ってですね、要は水辺に行ってほしいってことなんですよ。
で、その寄生のメカニズムというかですね、最終的なプロセスね、最終的なゴールにどういうふうに辿り着いていくかというとですね、水辺で産卵しますよね。
で、まずね、ハリガネムシの幼虫というかね、小さい時はですね、まず水性昆虫に食べてもらうこと。ボオフラとかヤゴとかもそうですし、あとはオタモジャクシとかね、そういったものに食べてもらうことからスタートなんですよ。
で、食べてもらって、そいつたちがね、孵化してね、陸上に出てきます。で、その孵化してきた陸上に出てきたやつをカマキリとかが食べますよね。
で、それを食べて、で、よし、最終的なヤゾヌシに辿り着いたわけですよ。ハリガネムシはね。
で、その後どうするかっていうとですね、時が来るまで待ち続けるんですね。で、どんどんどんどん成長して、要は寄生ですから、カマキリが食べたものをですね、ちょっとずついただきながらね、成長していくわけですよ。
で、いざ、成虫っていうかね、大人になりました。繁殖期間に来ました。もういつでもゴーサイン行けるっていう時にですね、どうするかっていうとですね、カマキリ陸上ですよね。
水辺に行ってもらって、死んでもらわないと困るわけですよ。なんか今すごい怖いことをさらっと言ってますけど、どうしてるかっていうとですね、これハリガネムシね、カマキリの、最新の研究で分かってきたんですけど、
カマキリの遺伝子を盗んでるんですよ。これをね、水平伝播っていう言い方するんだけど、カマキリの遺伝子を盗んでですね、書き換えて、で、マインドコントロールするためにカマキリの遺伝子をちょっとずつ盗みながら、カマキリそのもの自体をマインドコントロールしていくんですよ。
めちゃめちゃ怖ないですか。遺伝子盗まれてるんですよ。ウイルスとかね、新型コロナウイルスも入りましたけども、それは細胞の中に乗っ取られて、遺伝子を書き換えられてね、どんどん細胞を乗っ取って増殖していくっていうのは、過等な動物というか、ウイルスとかでは考えられてたんですけど、こんなハリガネムシのような多細胞生物が遺伝子伝播、遺伝子を盗み取って増えていくっていうかね、生活してるっていうのはね、
超珍しいことみたいなんですね。それで盗んでいってですね、マインドコントロールしていくんだけど、じゃあどういうふうにしてマインドコントロールしてってどうなっちゃうのかっていう話なんですよ。
いろいろわかっていたこととかもいろいろあるので、今わかっている段階でですね、3つの遺伝子を盗んでマインドコントロールさせていることがわかってきました。
1つ目はですね、ドーパミンのような神経伝達物質を操作することをしているらしいんですね。
このドーパミンレベルが非常に高いとですね、どうなるかというとですね、非常にね、動きや意欲を刺激してですね、前のめりになるようなドーパミンを出させてですね、活発化させる、動きを活発化させるということなんですよ。
2つ目はですね、水面に反射した光に向かって移動するように遺伝子を促すということなんですよ。
それをですね、水面変更と言うんですけど、水面ってギラギラしますよね。
水面のそのギラギラの変更の光をですね、より特異的に感知して、水面のギラギラに向かって飛んでいくようにさせるように遺伝子を変えていくと。
要はその水面のギラギラに反応して、ドーパミン出てるから、水面のギラギラ見たら、うわぁ、なんか、行くね!みたいな感じにアクティブにオンになるようにカマキリを操作しているということなんですよ、遺伝子を操作してね。
で、これでもうほとんどもう決着付けてきてますよね。
で、もう一つね、最後3つ目なんですけども、カマキリの外実リズム、要はこの体内時計ね、生物の体内時計ね、この外実リズムに関連する遺伝子の変化させてですね、より昼間に活発に行動させるようにカマキリを操作することですよ。
で、水面のギラギラね、夜だとギラギラしないじゃないですか、太陽の光がないからね。
で、その太陽の光がギラギラしている時に、昼間に水面のギラギラ、この水面の反射の変更をより感知しやすいように操作させて、より昼間に外実リズムを変化させてですね、なんかこう、昼間にめっちゃ動きたくなるんやけど、みたいな感じになるわけですよ。
昼間に動きやすくなるし、昼間の方がギラギラしているから、昼間により活発化させるドーパミンを出して、外実リズムをいじる、水面のギラギラによく反応するようにするということで、遺伝子をノットってね、書き換えてね、そういう風にして、それによく反応するような遺伝子をより発現させて、もう要は変えていくみたいな感じです。
カマキリをより自分色に染めていくみたいな方法をして、水面に飛び込ませて、あれ、なんか水の中に溺れる溺れるってことで、そっからね、肛門からピューって出てって、アリガリムシが集まって産卵するということですね。
このカマキリを水の入水自殺させるように、カマキリの遺伝子をノットって、水面に生かそうとするように、カマキリをマインドコントロールしているということなんですね。恐ろしいよね、これね。
うーん、なので、人間に置き換えなかったら、そうでも、人間は大丈夫らしいですからね。アリガリムシにノットられてもそういうことはなりませんから、それはお安心ください。ということでですね、そういう風にしてですね、命の的をつなげていってですね、既成に次ぐ既成にして、このマインドコントロールする、もう末恐ろしい、でもよく考えられた生き物ということで、今日はカリガネムシをご紹介いたしましたということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではまたまた、バイバイ。
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