サム・バーンズの紹介
こんにちは、ちじゅです。
エコーオフライフ、EoL、今回もやって参りたいと思います。
今回ご紹介する言葉は、まずこちらなんですが、
自分を憐れむことに時間を費やさないようにしている。
だってそんなことをしたら、幸せになるための余地がなくなってしまうから。
という言葉を残した、サム・バーンズという若い彼に関するお話をさせていただきたいと思います。
もう一度言うとね、自分を憐れむことに時間を費やさないようにしている。
だってそんなことをしたら、幸せになるための余地がなくなってしまうから。
ということなんですけども、ご存知でしょうかね。
そうかね、彼はね、プロジェリア症候群という100万人に1人っていう、そういった病気を抱えていた人なんですよね。
もう亡くなっちゃったんですけども、ちょっと彼について今回はご紹介したいと思います。
では、人物からいきたいと思います。
サムの人生哲学
1996年、1人の男の子が生まれました。
サム・バーンズ。
彼の両親、レスリーとスコットは医師でした。
しかしサムが生後22ヶ月の時、両親は衝撃的な診断を受けます。
プロジェリア症候群100万人に1人という僧侶病。
体が通常の8倍から10倍の速さで老化していく治療法のない難病でした。
多くの親なら絶望したかもしれません。
でもレスリーとスコットは違いました。
2人は自らの医学知識を総動員し、プロジェリア研究財団を設立。
世界中の研究者たちと協力して、この病気の解明に人生を捧げることを決意したのです。
そんな両親の下で育ったサムは、どんな少年だったんでしょうか。
彼は音楽が大好きでした。
小さな体でマーチングバンドのスネアドラムを叩き、仲間たちと一緒に演奏する喜びを全身で表現していました。
このドラムなんですけどね、マーチングバンドだから持って歩かないといけないじゃないですか。
もう彼の体ほどもあるようなそんな大きなものをね、持って叩いて歩いたということなんですよね。
それからスポーツも大好きで地元のフットボールチームの名誉キャプテンを務めて、
ボストンレッドソックスの強烈なファンでもありました。熱烈なファンでもありました。
彼の部屋はレッドソックスのグッズであふれていたと言います。
サムの体はとても小さくて身長は約91センチ、体重はわずか23キロしかありませんでした。
脱毛から関節の硬直、心臓病、彼の体には次々と困難が訪れました。
しかし彼が選んだのは自分ができないことではなくて、できることに焦点を当てる生き方だったんですね。
2013年16歳の時にサムはTEDのステージに立ちました。
僕の幸せな人生の哲学と題されたそのスピーチで、彼は自分の人生哲学を語りました。
できないことを嘆くのではなく、できることを見つけること、友人や家族との時間を大切にすること、
そして自分を憐れむ時間があれば、その時間を幸せでいることに使うこと。
会場にいた大人の多くたちが涙しました。
16歳の少年が人生の本質をこれほどまでに明石に語る姿に。
このスピーチは世界中で数百万回再生され、多くの人々の心に火を灯しました。
しかしプロジェリアは容赦ありませんでした。
2014年、サムは合併症により17歳で亡くなったんですね。
17歳で老衰により亡くなったということなんです。
彼の両親は深い悲しみの中にありながらも研究を止めませんでした。
時間の尊さと幸せ
そして2020年、サムの死から6年後、初めてプロジェリアの進行を遅らせる治療法が承認されたのです。
サムの人生が未来の子どもたちの命を救う礎となったんです。
サムは決して長い人生を生きたわけではありません。
でも彼が残した言葉と生き方は今も世界中で生き続けています。
限られた時間をどう生きるか、何に焦点を当てるのか、その選択こそが人生の質を決めるのだ、と彼は教えてくれたのです。
はい、ということでサムの言葉を今度は英語で味わってみましょう。
I try not to waste time feeling bad for myself, because when I do, there's no room for happiness.
ですね。
I try not to waste time feeling bad for myself, because when I do, there's no room for happiness.
ということです。
じゃあちょっと頭から意味を引いていきましょうかね。
I try not to しないように勤めていると。
何をしないのかって言ったら waste time 時間を無駄にすることですね。
で、どういう風な時間の無駄にすることを言ってるのかって言ったら
feeling bad for myself 自分を哀れに思うことに
ということですね。
なので自分はね、自分を哀れに思う、そんなような時間を無駄にすることっていうものはしないように勤めてるんだよということですよね。
なぜならそれをしちゃうと
これは場所がないとか予知がないっていう意味ですね。予知ですね。
どんな予知がなくなるのかって言ったら
幸せでいるための予知がなくなるっていうことですね。
はい、じゃあもう一度言うと
I try not to waste time feeling bad for myself. Because when I do, there's no room for happiness.
ということです。
この there's no room っていうのは結構覚えておくといいかもしれないでしょうね。
There's no room for this とかって聞くことあると思うんですけど
room っていうのは物理的な場所っていうことだけじゃなくて、心の余裕とかそういった脳みその余裕とかそういったものにも使ったりとかする
余地とかね、余白とか余裕とかそういうふうにも使ったりとかします。
では今回ね、そのサムの言葉から私たちはちょっと何を学べるのかなっていうことなんですけど、まず私が思うのはね、その
選択の力ですよね。選び取る力だと思うんですよね。
サムはできないことのリストを作ることもできたと思うんですよ。
でも普通に考えてできないことのリストは普通の人たちよりも長かったはずなんですよね。
普通に歩けない、普通に成長できない、普通に長生きできないってもう決まっちゃってるっていうね。
そのリストっていうのはもうとてつもなく長くなったことだと思うんですよね。
でも彼はそこに時間を使わなかったんですよね。
代わりにできることを見つけてそれに全力を注いだっていうことなんですよね。
だから私たちの英語を学習とかでももうできないことをね、自分は英語が苦手だとか発音がダメだとか覚えるのが苦手だとか語彙が足りてないとか
そういうなんかできないこと、できないことリストなんてもう作ってる暇ないんですよね。
そうやって自分を責める時間をもうあったら一つでも新しい表現を学ぶ時間に変えたりとかしたらどうなるんでしょうね。
サムはそういったことを教えてくれたんじゃないかなと思います。
自己批判は学びの余地を奪うんだというふうに教えてくれていると思います。
あとはやっぱり心のスペースの概念ですよね。
スペース、だからまあRoomですよね。
サムはThere's no room for that. Wasting timeというふうに言ってました。
私たちの心には限られたスペースしかなかったりするんですよね。
だから不安とか、まあまあ自分がねかわいそうだっていうようなそういった心で満たしてしまえば喜びや感謝が入る余地っていうものがなくなってきちゃうんですよね。
これはねもう物理的な真実でもあって、脳科学の研究でもね。
ネガティブな思考パターンというものは脳の学習機能を低下させるっていうことがわかってるんですよね。
だから逆に言えば心を整えること?感謝とか希望とかそういった美しいもの、ポジティブなもので満たしてあげることが学びの脳を言ってみれば活性化させることにつながるんですよね。
これは私の英語学習法の哲学でもあるんですけど、心と体を整えると学びの脳は活性化するっていうふうに私は信じているんですけれども、これの核心と同じじゃないかなというふうに思います。
心を整えると学びは本当に活性化されるんですよね。
それからまた最後に彼が教えてくれたのは時間の使い方ですよね。サムは誰よりも時間の尊さっていうものを知ってたんですよね。
だからこそ一瞬一瞬を幸せでいることに使おうっていうふうにしたんだと思います。
これは私の英語を通して人生に向き合うっていう視点そのものになるんじゃないかなと思うんですけど、
英語の勉強というのも単なるスキルの習得ではないし、自分の時間を何に使うのか、何が大切でやっているのか、自分がやっていることは一体どういう意味があるのか、どう生きたいのかっていうそういった人生の選択にもつながるんじゃないかなというふうに思います。
サムは残念ながら17歳っていうすごい短い人生で、それでも多くの人が一生かけても学べないようなことを私たちに教えてくれました。
幸せっていうのは状況によって決まるんじゃなくて、自分が何に焦点を当てるかによって決まるんだと。
幸せっていうものはすでにあるけれども、それを探して自分でこれが幸せだって見つけることを、ちゃんと幸せはいてくれるので、それを見つけてあげることによって自分たちは幸せになれるっていうことなんじゃないかなというふうに思います。
はい、それでは最後にもう一度彼の言葉で締めたいと思います。
はい、それではまた次回。またね!