ナポレオンの教え
こんにちは、ちょっと常識外れて固いぶりの英会話コーチ、ちじゅ|です。さて今回もEoL、Echo of Lifeをやってみたいと思います。今回はですね、ナポレオンなんですね。ナポレオンは、ご存知の通り、フランスの方なので、英語の文章を残したわけじゃないんですけれども、後ほどですね、英語の訳になっちゃいますけど、
はい、もともとのフランス語から英語に訳したものとして、名言として残っているものをご紹介したいと思います。で、ナポレオンについては、もうご存知の予の辞書に不可能という言葉はないっていう、これがまずは思いつくと思うんですよ。
私もナポレオンといえばこれだなって思ったんですけど、これね、実はね、正確に彼が残した言葉として、史実でどこかに残っているという言葉ではないらしくて、どうも一人歩きしてしまった言葉ではないかというふうには言われています。もう彼の言葉として広まっちゃってるんですけど、
なんか確実な資料が残っているわけでは全然ないらしいんですよね。はい、なので今回私がご紹介するのは、一応文献とかでも拾える言葉でして、物事をきちんと成し遂げたいなら自分でやれ。
物事をきちんと成し遂げたいなら自分でやれという言葉ですね。こちらの方を後ほど英語でちょっと一緒に味わっていきたいと思います。その前に人物の背景を知ることによって、より言葉が胸に刺さりますから、人物の紹介をしたいと思います。
はい、1769年地中海のコルシカ島に一人の少年が生まれました。名前はナポレオン。裕福ではないながらも、弁護士の家庭に育ちます。当時コルシカ島はフランスに併合されたばかり。ナポレオンの家族はイタリア系の地を育つコルシカ人でした。
10歳の時、彼はフランス本土の士官学校に入学するため、家族と故郷を離れます。フランス語もろくに話せない少年が貴族の子供たちに囲まれた環境で過ごす日々、訛りをからかわれて孤独を感じる日々でした。しかしナポレオンはその屈辱をバネに変えて、ひたすら勉強に打ち込みました。
若くして将校となった彼は革命期の激動に乗り出し、ある反乱陣圧で一躍倒革を表すんですね。やがてイタリア方面軍を率い、勝利を重ねる姿に他の兵たちは魅了されました。
小柄な体に秘められたカリスマは人を従わせずにいられない、そういった不思議な力というものを放っていたのです。
やがてクーデターによって権力を握ったナポレオンは国内を建て直すために教育や銀行制度を整え、ナポレオン法廷、有名なナポレオン法廷ですね、これを制定しました。
しかし同時に自ら皇帝の冠を頭に乗せたりとかして、誰にも縛られないっていう存在になろうという風にします。
愛する妻ジョセフィーヌをめとりながらも、夜継ぎを得られずに離別して、名門ハプスブルク家の娘マリー・ルイーズと再婚して息子が生まれ、ついに皇帝としての系譜を持つということになります。
ところが栄光の頂点に立った彼を待っていたのは、ロシア遠征の失敗と度重なる敗北。故郷を追われた少年は今度は世界からも追われる身となりました。最後は遠いセントヘルナ島に流され、51年の生涯を閉じます。
ナポレオン。野心に突き動かされ多くの戦争を起こした男。しかし同時に自らの才能と努力でヨーロッパを揺るがした時代を変える存在でもありました。
自己責任の重要性
ということなんですね。はい、それでは今回の引用文を英語で味わっていきます。
はい。
"If you want a thing done well, do it yourself." でございます。
はい、頭から意味を拾っていきましょう。
もしあなたが望むなら。
その望むものをね。
これをどういうふうに望むかって言ったら。
きちんと成し遂げられるようなことを望むのであればっていうことでしょうね。
なので、望むものがよくいくっていうこと。
それを成し遂げたいのであれば。
やれと。どうやるのかって言ったら。
自分でちゃんとやれと。
なので、ちゃんとやりたいんだったら、自分でやりなさいと。
そういった意味になります。
このナポレオンがね、物事をきちんと成し遂げたいのであれば。
自分でやりなさいよというふうに言ったとき。
それは単なる自己責任の話ではないんだと思います。
27歳でね、イタリア方面軍の司令官に任命されたとき。
彼は現場に立って兵士たちと共に行動し、そして自ら戦略というものを立てて実行いたしました。
他人任せにしていたら、あの数々の勝利はなかったんじゃないかと思います。
宝典を作るときも細部にまでこだわって、自ら目を通しました。
誰かに丸投げということをしていたら、今もう残るナポレオン宝典というものは生まれなかったはずなんですね。
でも、この言葉にはちょっと矛盾もありまして、皇帝としてナポレオンは多くの将軍や大臣に仕事を任せていました。
全てを自分でやることっていうのは不可能だったからですよね。
では彼は一体何を言いたかったんでしょうね。
それはね、おそらくなんですけど、最終的な責任を持つ覚悟っていうことだと思うんですよ。
人に任せるとしても、丸投げじゃなくて、自分が納得できるまで関わるっていうね。
だからうまくいかなかった時には他人のせいにはしないと。
自己責任ね。そういう姿、そういう視線のことを彼は言っているんだというふうに思います。
まあ私たちの英語の学習においても、ちょっと同じことが言えるんじゃないかなと思います。
学びの主導権を取り戻そう
もう任せちゃうっていうんじゃなくてね。
海外に行けばもう環境が何とかしてくれるだろうとか、英会話学校に行けば話せるようになるだろうとか。
教材を買えばうまくなるはずだとか、アプリに頼っちゃってアプリだけやるとか。
そういうのは有効なのかもしれないんだけれども、でも最終的に英語を習得するっていうのは自分自身になってくるっていうことなんですよね。
誰も代わりに学んではくれないんですよね。
なので、時にはどうなんでしょうか、他人のせいにしたくなることもあったりとかすると思うんですよ。
だけどそうじゃなくて、やっぱり本当にこれ自分でやってることなのか、自分が選んで自分が責任を持ってやってるのか、自分の目的にあっているのか。
そういったところっていうのがやっぱりマインドセットとして必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。
だけども全てを一人で抱え込む必要なんてないんですよね。
なので助けを求めることも勿論必要なのですが、最終的な学びの主導権というものを誰かに渡してしまうっていうね、ここは避けるべきなんです。
自分の成長には自分で責任を持っている、そういったところが必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。
なので英語学習とかね、私たちの人生とかね、結局は自分の手の中にあるっていうことじゃないですか。
なのでこの言葉はね、そういうふうなことを教えてくれるのかなというふうにも思ったりしたわけでございます。
なので今日からあなたの学びの主導権をあなた自身の手に取り戻しましょうということでございますよ。
はい、それでは最後に彼の言葉をもう一度言ってお別れしたいと思います。"If you want a thing done well, do it yourself."
はい、それではまたねー!