00:00
地域経営 × MEDIAlize。このポッドキャストは、地域経営に主体的に関わるプレイヤーとともに、骨をあおれるが魅力にあふれる、地域経営のこれまでこれからストーリーを言語化していく番組です。
パーソナリティーの MEDIAlize プロデューサー 永野真代です。
Earth Travel Mito 株式会社 尾崎佳彦です。
今回のテーマは、前回に引き続き、地域の事業承継のカタチ、です。
尾崎さんは、東京の会社でも働いた経験があるということで、どうでしょう。
比較すると、東京の大きな会社っていうのは、大抵は第三者承継だと思うんですよ。
そうですね、確かに。
サラリーマン承継と言いますか。
会社内で次期社長が決まっていく。
そうですね、確かに。
地域はなかなかプレイヤーが少ない。
難しいですよね。
サラリーマン承継も難しいし、先ほど言ったように、地域の子どもたちは外に出てしまうと帰ってこないみたいなことで、家族内承継も難しい。
そんな中、従業員承継でもなく、本当に真の第三者承継みたいな形を、尾崎さんたちはやられたのかなというふうに見ていたんですが。
大層に話を持っていただいてありがとうございます。
僕がやってることは大したことないんですけど、でもチャンスかもしれないですね、そう考えると。
地方のそういう、誰に継がせようとかっていう考える余地もない企業って結構たくさんあると思うので、
東京で働いている若者であったりがそこにジョインをしてやっていくっていうのは変化がすごく起こせそうで、めちゃめちゃワクワクしますよね。
地域の新しい産業が立ち上がったり、大きくスケールしたり、チャンスあるんじゃないかなと思います。
おっしゃるとおりですが、尾崎さんを見ていてああって思ったのは、地域の中小企業の経営資源もまた地域資源であるというか、
それを家族でも従業員でもない第三者が継ぐことができるっていうのは、すごく地域にとってはチャンスなんじゃないかなと思いまして。
確かに近くでも確かにあんまり見ないですよね。
東京のそれなりの大きい企業はサラリーマーション系で行きますけど、確かに地方の、僕らみたいな小さいところだとなかなかないなっていう印象があるので、
こういうのも定着していって、マッチングがうまくいけば、残っていく産業ですとか、衰退ちょっとしてるけど、
03:07
社長が変わったことで伸びていくみたいな形って、なんか想像できますよね。もっと増えていってくれたらいいなと思います。
地域だからこそ、その一つの企業の経営資源は一つの企業に閉じ込もってないというか、
一つ一つのもしかしたら経営資源は小さいかもしれないが、地域という一つの、もう一つ大きな括りで見ると、その地域にやはり資源がある。
それもまた地域の資源であると思えば、とても資源としては価値があり、
それをまた継ぐ人の母数も家族や従業員に限らず、尾崎さんのように関わる第三者の方、そして愛がある方。
選択肢広がりますよね。めちゃめちゃ広がると思います。
そのためには、経営者として何が必要ですかね。
経営者として。
例えば、まだ尾崎さんはついだばっかりなのに、こんな話もなんですが、尾崎さんが事業承継を考えるとき、誰かに渡すとき、考えると。
そうですね、話ずれちゃいますけど、代表とか社長とか言われるんですけど、全然僕はそういう感じもないじゃないですか。
何かこう、威厳もなければ、ウォーラーも全くないので、正直誰がやってもいいんじゃない、向いてる人がやったほうがいいんじゃないかなと思ってます。
夢を描ける人とか、あとは周りを巻き込める人とか、最初ってやっぱり立ち上げたばっかり、ついだばっかりって大変じゃないですか。
だけど、その人を応援してあげようとか、あいつこういう目標を持ってるから、巻き込まれちゃおうかなみたいな、パワーがある人がやったほうがいいんじゃないかなと思ってるんで。
はっきり言って、僕じゃなくても、社内でやりたいっすっていうやつがいれば、すぐ渡しちゃってもいいかなって思ってます。
何か多分向き不向きだなって思ってます。
その向いてる人っていうのは今おっしゃったので言うと、夢があってパワーがある人。
たぶんもっと細分化するといろいろなタイプがあると思うんですけど、僕の今のスケール規模感で言うと、そういう人が何か必要かなって思ってます。
社内ではもうすでにそんな声ありますか?
そうですね、言っては来ないですけど、
この前ですね、うちの社員、僕本3冊買って机の上に置いといたんですよ。
どれから読もうかなーみたいに思ってたんですけど、
あ、沢木さんこれ本もし読み終わったら貸してくださいみたいに言われて、
06:01
いいよいいよ、先まだ他に2冊読むからこれいいよって渡したんですけど、
その本の複題がめちゃめちゃ面白くて、上に立つにはこれをやってなきゃいけないみたいな。
あ、もしかして上狙ってる?みたいな感じで、
まあちょっと冗談で話したときあります。
面白い。
はい。
その方はそうそうっていう感じでした?
いやもう、いやいやいやみたいな感じでしたけど、
なんかちょっとね、狙ってていいよって思いますよね、ダメだったら変わるとか、
全然なんかもうそのぐらいのスタイルでやっててもいいんじゃないかなっていうふうに思います。
ちょっと2年やってみるとか。
ダメだったらじゃあ戻るかとか。
へー。
はい。
ちなみにその、授業を昇継した後の最大のピンチは何ですか?
最大のピンチですか。
いやあの、もう度々になっちゃうんですけど、もうコロナ真っ只中だったんで、
あれよりピンチはないんじゃないかなと思って、
もうむしろ今ポジティブな気持ちに溢れています。
最大のピンチですか?
え?コロナ中ですか?
コロナ中やっぱりこう、あの、ね、やっぱりこう旅をするのが悪な時代だったので、
イコール収入が我々も得れなくなってしまうので、
予約が入っては、一瞬コロナが落ち着いて予約がたくさん入っては、
またコロナが盛り上がって全部延期になってキャンセルになっていく、
繰り返しだったので、
メンタル的にもアップダウンがあり、
あれよりたぶん辛いことはもうないんじゃないかなと思っております。
その会社の収益的にはどれぐらいのダメージがありました?
そうですね、もうそのコロナになって、
なんとなくね、中国からなんかまずいのが来てるぞみたいなニュースがあって、
そうですね、金額で言うとやっぱり3億円ぐらいが、
電話、来る電話、来るメール、
とりあえずちょっと取り消しますみたいなのがあって、
あっという間にまず無くなりました。
3億円。
3億円、無くなりましたね、一瞬で。
その時の気持ちを思い出せますか?
いや、まあでもしょうがないですよね。
しょうがないなっていうのと、
ピンチはチャンスっていうのと、
半々で思ってた記憶があります。
先ほどメンタル的にもかなりやられたってお話でしたけど、
そこでメンタルダウンせずに今も経営を続けていられるのは何があったんでしょうか?
今ですか?
何か救いになるものがあったのかしらと思いました。
09:00
そうですね。
本当にコロナ中の時はいろんな方が心配してくださって、
応援してくださって、
メールをくれたり、
コロナが落ち着いたら必ず頼むから頑張って生き延びてくれよ、
みたいな応援のメッセージやお電話をいただくことが本当に多くて、
それはもうありがたかったなっていうふうにすごく思います。
どんな方から?
仲のいいお客さんであったり、
よく知っている友人であったり、
もう様々ですね。
それを経てコロナを乗り越えて、
今見える世界ちょっと変わりましたか?
どうでしょう?
そうですね。やっと計画が出てられて、
事業に向き合う気持ちはもう前向き100%ですね。
150%っていう感じになっています。
何か事業、それから旅行業界全体、
もしくは地域に対する向き合いに変化はありましたか?
そうですね。
茨城にある我々会社なので、
旅を通じて、旅のデザインで、
茨城にお金を落としたいなっていうふうに思っています。
ちゃんと数字はきっと出てないと思うんですけども、
旅行貿易みたいな考え方をすると、
きっと茨城県赤字だと思うんですよ、めちゃくちゃ。
初めて聞きました、旅行貿易。
勝手な言葉なんですけど、
要はやっぱり茨城から外に旅行に行く人が、
もちろんたくさんいる中で、
逆に茨城に旅行に来る人は、
そんだけいるかっていうと、
そんだけいて、お金をちゃんと落としてくれるかっていうと、
間違いなくそうではないので、
その旅行貿易のところを、
僕はその旅のデザインで変えていきたいなって思っています。
茨城の魅力をしっかりお伝えをして、
茨城に来ていただいて、
茨城のおいしいものを食べていただいて、
泊まっていただいたりすると、
そこを生産者さんたちにもちゃんとお金が
間接的に落ちていく仕組みになるかなと思っていますので、
そこを旅のデザインでやっていきたいなと思っています。
それが尾崎さん流の地域貢献。
そうですね。
まだ小さい地域貢献かもしれないんですけども、
茨城県内のある会社としては、
必要なことだなって気持ちに銘じています。
そうですよね。
地域貢献というと、
途端にふわっとした、
12:00
ふわっと言うと語弊がありますが、
ちょっと概念的なものになりがちですが、
もう少しシュッと言うと、
それが尾崎さんたちなりの地域経済への
お返しというか、循環を生むというか、
そういったことでしょうか。
そうですね。
言葉が悪いのかもしれないですけど、
やっぱり遊びではないので、
ちゃんといただいた対価を地元に落としていく。
その地元からの信頼を得て、
さらに少しずつ会社としても大きくしていくというのが
私の夢でもあります。
そうですよね。
いや、ほんとそうですよね。
事前事業でもなければ。
そうなんですよ。
なので、きちんとプロダクト化して、
地域経済に良い循環をもたらす。
これこそが地域経営の使命の一つでもあるのかなとは。
そうですね。
旅行貿易の赤字だと思うので、
そこをですね、ちょっと、
遅らなければちょっと無理ですけど、
黒字に近づけていきたいなと思っています。
ちなみに、貿易先は日本国内ですか、国外ですか?
貿易先ですよね。
現状はですね、今国内なんですけど、
これからは海外にも目を向けて、
やっていく計画を立てています、今年は。
でもですね、すごい嬉しいことがあったんですけど、
某大手の旅行会社の支店長さんがですね、
わざわざ、僕らが大阪から呼び込もうと思って、
大阪でイベントをしたんですよ。
わざわざですね、そのイベントに、
茨城から新幹線に乗って来てくださって、
茨城さんたちのやってる旅は本物で、
本来は私たちもやりたいと。
でも、その会社の方向性であるとか、
マスもある程度の人数を追わなきゃいけないので、
できない、でも応援してる、みたいな形で
差し入れを持ってきてくださって、
その後もメールをくれたり、一緒に授業やらないかみたいな、
何か困ったことがあったら何でも言ってね、みたいな
応援をしてくださって。
それびっくりしますよね、同業他社の、
しかも大手の支店長さんが。
本当に今すごくびっくりしてます。
はい。
なんでそういうふうに思われてるんでしょうか、支店長さん。
何か聞いてみたことありますか。
そうですね、やっぱり、本来届けたい旅の価値で
気づいて、最初は入りますよね、旅行会社にみんな。
15:02
でも何か入ってるうちに、
どんな販売会社も一緒ですけど、
数字を追う、ノルマを追うことが仕事に置き換わってるんですよね。
本来は価値をお客様に届けるんですけど、
知らない間に会議の内容全部数字じゃねえかみたいな。
僕も前、サラリーマン時代はありましたけど、
どういういい旅を提供していくためにやろうかって
会議は一つもなかったんですよ。
今月の数字どうなってる、年間の数字どうなってるっていう話しかなかったので、
本来の価値にやっぱり戻ってくださったんじゃないかなって思ってます。
一個人事業主の尾崎さんでは難しかったですか。
そうですね、これも本当によくある言葉ですけど、
山に早く登るならば一人で登ったほうがいいし、
仕事も自分でやっちゃったほうが早いんですけど、
より高い山に登るんだったら仲間がいたほうがいいっていうのをしみじみ感じてます。
一人では絶対無理だったので、
本当にスタッフの話に変わっちゃいますけど、
もう何もなかったんですよ。
私が代表に変わったときって何の資産もなければ、
働いてる部屋もよく部室とか来た人に、
アジトじゃねみたいな風に言われてましたけど、
今ちょっと引っ越して少しは環境良くなりましたけど、
そこで何もない中入っていただいたメンバーに、
もう私は恩返ししなきゃいけないので、
感謝と恩返しを今年も来年もしっかりやっていきたいと思います。
全然話がね、変わっちゃってごめんなさい。
いやいやいやいや。
最後にお伺いしたいのは、
ズバリ第三者紹介して良かったですか?
もう良かったですね。人生が変わったと思います。
新しい個人事業主サラリーマンでは、
分からなかったことも分かりましたし、
何より目標ですね。大げさだけ生きるための、
自分が成長していくための目標ができたなと思っています。
ありがとうございました。
今回はこの辺りで締めたいと思います。
この番組が気に入っていただけましたら、
ぜひフォローしていただけると嬉しいです。
質問・感想・出演希望などは、
メールもしくはハッシュタグ、全て漢字で
地域経営でつぶやいていただけると嬉しいです。
また尾崎さんに連絡を取りたいと思われた方は、
合わせて概要欄の連絡先にお寄せください。
それではまた次回。