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スピーカー 1
地域経営 × MEDIAlize。このポッドキャストは、地域経営に主体的に関わるプレイヤーとともに、骨をあおれるが魅力にあふれる、地域経営のこれまでこれからストーリーを言語化していく番組です。
MEDIAlizeプロデューサーと株式会社Earth Travel Meの代表取締役尾崎清彦さんを迎えて
スピーカー 1
パーソナリティの MEDIAlize プロデューサー、永野真代です。前回に引き続き、ゲストは、Earth Travel Meと株式会社の代表取締役、尾崎清彦さんです。よろしくお願いします。
もう慣れましたかね?
スピーカー 2
いやいやいや、これなかなか慣れないですよね。今日も緊張しています。
スピーカー 1
そうですか。よろしくお願いします。
スピーカー 2
はい、お願いします。
スピーカー 1
今回のトークテーマは、地域経営をピボットピボット。
スピーカー 2
はい、なるほど。
スピーカー 1
尾崎さん、お話聞いていると、事業も、そして業界、業態も、そして連携も、さまざまなピボットを生計語されているなと思ったので。
スピーカー 2
なんと、ありがとうございます。
スピーカー 1
ぜひ一個一個お伺いしたいなと思っています。
スピーカー 2
わかりました。
スピーカー 1
まず事業のピボットですが、改めて、生計前はどんな事業で、生計後はこんな風に変えたよという話。
スピーカー 2
そうですね。生計前はですね、他の多くの旅行会社と一緒なんですけれども、我々は茨城にありますので、茨城県内の人たちを茨城県の外に連れて行くモデルですね。
沖縄行ったり、北海道行ったり、ハワイ行ったり、外に出していくっていうのをモデルでやっていたんですが、生計をさせていただいて、ちょっとコロナっていうこともあったので、近場の旅がこれから来るんじゃないかと思って、茨城専門、茨城のプロを目指した旅行会社を今やっております。
スピーカー 1
素晴らしい。
スピーカー 2
素晴らしいですね。
スピーカー 1
その結果、茨城内の子どもたちを茨城内という旅だけではなく、茨城の外の子どもたちを茨城にという旅も提供しているんですね。
スピーカー 2
そうですね。茨城県内の子たちが茨城県内を回って、主に大地産業に触れるってことが多かったんですけども、茨城って大地産業がすごく盛んな土地で、それで茨城県内の子たちが、普段も触れ合えそうですよね。
触れ合えそうなんですけど、意外と行くと、すごい高い反応を示して喜んでいただいて、価値を分かってくださって、先生方も、後ろで見てる先生方も、これいいよねってなっているのを見て、これもしかして茨城県外の東京の都心部の子たちが
なかなか難しいじゃないですか。東京の都心部で、大地産業の現場に深く入り込むって難しいので、茨城に来てくれてそれをやったら、もっと価値が上がるんじゃないかなっていうふうに思ったのが最初のきっかけです。
スピーカー 1
そう思って事業化するにはどうされたんですか。
スピーカー 2
数少ないですね。私の友人で、東京で先生をやられている仲間がいるんで、そこに相談をしに行って紹介をしていただいたり、様々やりましたね。
茨城で東京の私立学校にチラシをたくさん送らせていただいて、こんな茨城の旅行セミナーやりますみたいなのをやらせていただいたり、
ひたすらに営業に飛び込みで行ったり紹介していただいたり、直接価値を知ったことがない人がほとんどなんで、直接価値を伝えに行くという努力をさせていただいて、
そしたら下見で来てみようかとか、茨城でやるセミナーに来てみようかみたいな人がちょっとずつ増えてきて、今少しずつ増えている感じ。去年で言うとまだまだ少ないんですけど、1000人ぐらいになってきたような感じです。
スピーカー 1
すごい。飛び込みだったんですね。
スピーカー 2
飛び込みもしましたね。熱く。でもですね、飛び込みって結構無駄じゃないんですよね。意外と話を聞いてくれて、そこからつながった仕事もあります。
スピーカー 1
学校に飛び込みってなかなか想像難しいんですが、でも向こうも真剣に話を聞いてくれたっていう感じだったんですね。
スピーカー 2
そうですね。今私立の学校、公立はなかなか動きにくいようなんですよ、一原点。ただ私立の学校は今ターゲットで動いているんですけど、やっぱりより良いものを求めたいっていうニーズがすごくあるので、
茨城県外から茨城に来る子たち:本物の人の力を活かす
スピーカー 2
良ければじゃあ行ってみようか。下見に行ってみようか。プレイでちょっと小さい単位でモニターでやってみようかみたいな動きはですね、非常に私立学校は軽いなっていう感じがします。
スピーカー 1
その結果、やっぱりちょっと茨城はやめておこうみたいな動きはありましたか。
スピーカー 2
ありがたくですね、なくてですね、一回来てくださった学校はまた来てくれてまして、今のところリピート100%で来てくれてて、今年も新しい学校、来年も新しい学校、ちょっとずつ増えてきている感じです。
スピーカー 1
へー、すごい。今は首都圏の子どもたちが茨城に行くようになった。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
その子たちの反応はどんな感じですか。
スピーカー 2
そうですね、茨城県内の子たちよりも、普段目にもしないですよね。畑があったり港があったり森があったりっていうのを、なかなかコンクリートの中に囲まれてるんで、そもそもやっぱり本当に旅に来たなと、反応が大きい気がします。
スピーカー 1
単純に都会の子どもは田舎の産業や人々に触れる機会が少ないから刺さってるんだと思いますか。それともそれ以外にも何かある。
スピーカー 2
そうですね、やっぱり一つは近いっていうのもあると思います。何かあった時に保護者が迎えに来て、熱を出しちゃったとか、ちょっと怪我しちゃった時に保護者がさっと迎えに来れる距離っていう、場所の位置の強みっていうのも一つあるかなっていうのもありますし、
専門家であるんですよ、我々は。専門家をまだ目指してるっていう方が正解なんですけども、茨城のプロを目指してるので、茨城に厚い大人をその農業に専門家、トマトをすごい一生懸命作ってる専門家、いろんなもの、作物を作ってるプロの専門家を知っているので、
学校のニーズに合わせては、熱い人間を提供できるっていうのが大きな強みだっていうふうに、自立学校の先生方がおっしゃってくれます。出てくる出てくる人が、思いを持ってるし、いい仕事をしてるし、それがやっぱり子どもたちにちゃんと刺さってるっていう評価をですね、ありがたくいただいてます。
スピーカー 1
それは東京では味わえない。
スピーカー 2
そうですね。本物の人ってなかなか出てこないですよね。我々が本当にありがたいのは、アーストラベルがやろうとしていることをその生産者さんたちがご理解してくれて、
普段はあまり行かないけど、アーストラベルだったら出てきてくれよっかなみたいな人が多いわけですよ。
スピーカー 1
普段はそういうふうに子どもたちの見学や体験を受け入れていないが、アースさんが組んだ座組ならいいよって言ってくれる。
スピーカー 2
そうですね。そういう方もいらっしゃいますし、本当にやっぱり忙しくて、そんなにやってられないよって人もいるじゃないですか。
ものすごい知識と技能を持っている方とかいらっしゃるんですけど、そういう方も、予定を空けてくれるわけなんですよ。
そういう方々から話を聞く言葉ってやっぱり刺さったり重かったり、心がこもってたりするので、この差はやっぱり大きいんじゃないかなと思います。
スピーカー 1
決して東京で出会えないわけではなくて、東京にもきっといらっしゃる。
スピーカー 2
いると思います。
スピーカー 1
ただ、その大人の本気や心髄を見せるプロであるっていうところですね。
それが茨城で展開できるよっていうのがアースさんたちの強みだ。
スピーカー 2
そうですね。大きな強みだと思います。
子どもの夢中は夢中な大人が引き出してくれるっていうワードを大切にしています。
スピーカー 1
そのワードはどこから生まれたんですか。
スピーカー 2
これはですね、僕らが作ったわけじゃなくて、東京のですね、素敵な広告代理店さんがあるんですけど、そこに相談をしに行ったら出してくれたワード。
めちゃくちゃ気に入ってます。言語化が下手なんで、やっぱりプロですね。やっぱり彼らは。
子どもの夢中は夢中な大人が引き出す。
スピーカー 1
実際にその場面に出会いましたか。
スピーカー 2
そうですね。毎回ですね、見させていただいてます。
スピーカー 1
子どもたちの反応は違いますか。東京の子どもたちと茨城の子どもたち。
スピーカー 2
大きくは変わらないです。やっぱり子どもは子どもなりの反応をしていると思います。
スピーカー 1
その後の変化みたいなのに変わりますか。
スピーカー 2
その後の変化ですか。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
その後の変化は。
スピーカー 1
そもそもバックグラウンドが違いますもんね。
そうですよね。
茨城の子どもたちはベースには、僕たちが住むこの茨城に価値なんてあるんだろうかってネガティブな擦り込みがある中をポジティブに変える。
一方で東京の子どもたちのバックグラウンドってどんな感じで来るんですかね。
スピーカー 2
そうですね。でもあんまり期待してきてないんじゃないですかね。
スピーカー 1
茨城印象薄いなみたいな。
スピーカー 2
そうですね。そもそも場所がどこにあるのかとか、僕も分からなかったですからね。
埼玉住んでた時に全くやっぱり東京の方しか見てなかったので、東京の子たちってどこ見てるんでしょうね。
なんか今いい質問をいただいた気がします。
茨城に来る子どもたち、東京の子どもたちはどういうベースの思いで来てるのかなと思って、それがどう変わるのかなっていう。
スピーカー 1
たぶん体験している表情とか、出てくる感想とかもしかしたら、茨城の子たちとそう変わらないかもしれないんですけど、
何か元々持っていたものが変わるみたいな、もしくは元々何もなかったものに何かが加わるみたいな、何か違いがあったりするのかなと思いました。
スピーカー 2
そこをちょっとうまく話せませんね。まずいですね。
スピーカー 1
いやいや、先ほどおっしゃってた、茨城がそもそもどこにあるのか分からないし、魅力どころか印象も薄い。
スピーカー 2
そもそも印象がないんですよね。
茨城って何だっけみたいな。
水戸ってどこにあるんだろう、どうやって行くんだろうみたいな。
新幹線がやっぱり通ってるのって強いなってすごく思います。
スピーカー 1
それくらい印象が薄い土地っていうのを逆に逆手にとって、ポジティブな思いを持って帰っていってくれるみたいな感じですか、子どもたちの。
地域経営と私立学校
スピーカー 2
そうですね、言い方悪いんですけど期待値が多分低いので、上がりやすいかなとは思いますけども、これ明確にでもちょっとあれですね、やっぱりアンケートを取って、来る前、来た後にしっかりちょっとアンケートを取ったりしなきゃダメですね。
スピーカー 1
ぜひアンケートを取ったら教えてください。
スピーカー 2
ありがとうございます。ちょっとお答えできなくてすいません、皆さん。本当に恥ずかしい。
スピーカー 1
でも、リピートしてるってことは先生方には少なくともその兆しは感じ取ってるでしょうからね。
スピーカー 2
そうですね、やっぱり東京の私立学校、私立学校同士で格闘、競争があったり戦いがある中で、こちらに対する要求度も高いんですよ。
私たちはその筋トレだ、成長するためのありがたい機会だと思って受け止めてるんですけども、体験価値、出てくる人、どんな話をしてくれるのかみたいなのにはですね、非常に高いレベルを要求されていて、
そこで我々が学んで、ものを県内の子たちに還元できるという循環もできるので、非常にありがたいなと思ってます。
スピーカー 1
旅行で言えば、最初茨城県内の子どもたちを茨城へ、茨城県外の子どもたちを茨城へ、次子どもだけじゃなくて大人も茨城へ。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
されてますか?
スピーカー 2
始めようと思ってます。
前もちょっとお話しした、後ろで見ている先生、大人がですね、感動してると。
こういう世界があったのか、こういう人がいたのか、こういう産業があったのかということで感動していて、大人にいけるんじゃないかと思ってですね。
いわゆる企業研修ですとか、企業合宿みたいなものを茨城に誘致したいなってふうに思っています。
なんかね、でもちょっと企業合宿とか、企業研修ってちょっと言葉が重いですよね。
なんで今ちょっと考えてるのが、社員遠足みたいな。
なんかちょっと、研修の後飲み会があったり、今若い子たちって好きじゃないじゃないですか。
スピーカー 1
って聞きますよね。
スピーカー 2
聞きますよね。僕好きですけど。
遠足っていう感じだと、なんかこう引き返り感もあったりとか、なんか参加しやすいなと思って。
社員遠足っていう新しいプロダクトをですね、ちょっと作ろうかなって考えてます。
スピーカー 1
それは、今度子どもたちから大人たち。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
なんていうか、からっていうか、子どもたちだけじゃなくて大人たちも茨城の魅力を感じてほしいっていうことですか。
スピーカー 2
そうですね。将来ですね、やっぱり茨城が選択肢の一つになってくれたらいいなと思うんですよ。
研修で遠足で訪れた茨城が、あ、意外とよかったねと。
で、その後じゃあ茨城の野菜を食べてみようかなとか、茨城で獲れた魚を東京で買ってみようかなって風になっても欲しいですし、
またこっちは今度家族で旅行に来るときは、ちょっと今まで栃木の温泉がよかったけど、群馬の温泉がよかったけど、じゃあ茨城に行ってみようかなみたいな選択肢になってくれるんじゃないかなって風に期待しています。
スピーカー 1
もともと東京の人たちが食べるお野菜や魚や肉は、結構茨城産であることって多い。
スピーカー 2
めちゃめちゃ多いと思います。
スピーカー 1
それは選んだ後に、あ、茨城産だったって気がつく。もしくは気がつかないっていうことが多い。
今度はそれを茨城だからこそ買ってみよう、茨城産だからこそ買ってみようっていうポジティブな選択肢の動機になるっていう風にしたいと思いますか。
スピーカー 2
したいと思っています。
スピーカー 1
それはいいですね。
スピーカー 2
大体そうですよね。買ったら、なんか茨城産だったとか、熊本産だったとかっていう感じが多いですけど、自ら積極的にこういう茨城県産を探してくれたら嬉しいなという風に思います。
社員遠足と茨城の魅力
スピーカー 1
そうするためには大人の社員遠足ではどんな価値を、プログラムを提供したいなと思ってますか。
スピーカー 2
基本的にはですね、全く同じものをやろうかなと思っても、もちろん言葉の使い方であったりは大人向けにするんですけども、特に大きく変えずにまずはチャレンジしたいなと。
もちろん泊まるところとか、大人が泊まって喜ぶところがいいと思いますけども。
スピーカー 1
なるほど。一時産業や厚い大人に触れるっていう、ざぐみ自体は変えずに。
スピーカー 2
全く変えずに。
スピーカー 1
ワクワクしますね。どういう反応ですか。
スピーカー 2
まずはちょっとやってみて、どうなんだろうなと思うんですけど、やってみたいなと思います。
スピーカー 1
実際にそれやってみたいっていう企業さんって今いらっしゃるんですか。
スピーカー 2
そうなんですよね。本当に運がよく生きてるなと思うんですけども、先ほど申し上げた子どもの夢中は夢中な大人が引き出すっていうワードを作ってくださった広告代理店の方が、ちょっと茨城でやりたいんだよ、合宿。
その広告代理店さんも素晴らしい企業さんで、新しいちゃんと広告の概念を破っていく。
アーストラベルさんも旅行の概念を破っていく仲間ですよね、みたいなことを声をかけられて。
やりましょう、もちろん。
なのでまずはちょっと最初のステップですけど、5月に早速来てくださるようなんで楽しみです。
スピーカー 1
ありがとうございました。今回はこのあたりで締めたいと思います。
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それではまた次回。