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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で解く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、今第2釣りが全国すすうらうらの書店に並んでおります。大変ご好評いただいております。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は2026年10月1日木曜日、新しい月の始まりです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さあ本日の話題なんですけれども、英語史界のイタコ、ミディアムの話と題してお届けいたします。
イタコといえば、あの霊媒師のイタコです。 英語史界のイタコと名前をつけてみましたけれども、これ何のことかお分かりでしょうか。
ミディアムという英単語の語源話となるんですけれどもね。
イタコとどう関係するのか、この辺ぜひですね、想像を働かせながら、ご期待いただきながら
聞き始めていただければと思います。 それでは行ってみましょう。
英語史界のイタコ、ミディアムの話です。 どうぞよろしくお願いいたします。
さあいよいよ10月に入りまして、秋となりました。 この秋もヘルカツ元気に進めていきたいと思います。
ヘルカツの秋っていう感じですよね。 私これまでですね、ヘルカツ英語史をお茶の間に届けたい。
このモットーを掲げて、英語史のアウトリーチ活動を長らく続けてきております。
活動を始めた当初はですね、 17年ほど前ですかね、ヘログ、英語史ブログ。
これが事実上唯一の発信手段だったんですね。 ところがその後ですね、
沖のボイシーヘルディオのような音声配信も始まりまして、 YouTube動画配信も開始しましてね、
本を書いたり雑誌の連載を書かせていただいたり、 そして講演会などに読んでいただくようになったということで、
様々な媒体、今日の話題なんですがメディアですよね。 メディアでこの情報を発信すると、
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英語史のアウトリーチ活動を行うということになって、 気づいてみたらいろいろな複数の媒体で発信するようになっていたという、
そんな経緯なんですよね。 そこでこの媒体を意味する単語、英単語ですがMediumですね。
これラテン語から入ってきた単語ということで、 複数形はSをつけるというよりは普通はMediaですね。
これがMediaなわけですけれども、Medium、Media、 この単語の語源に今日は注目してみたいと思います。
この単語は先ほど述べた通りラテン語の単語に遡るんですね。 ラテン語の形容詞Medius、真ん中のという意味です。
この形容詞に遡りまして、この中性形Mediumですね。 これがそのまま形容詞としてだけでなく名詞としても使われるようになった。
つまりもともとは真ん中のもの、真ん中にあるものという意味だったんですね。
ごく普通のラテン語としては日常的な形容詞、 それが名詞に品詞転換したものということなんですね。
これが英語に取り込まれたのが近代期になってからなんですね。 ルネサンス期、16世紀後半のことなんですね。
この頃は時代的にはラテン語学習が盛り上がってきていて、 知識人はラテン語をそのまま英語に取り込む。
こんなことが流行っていた時代なんですけれども、 まさに時代的にはだからふさわしいタイミングで、
このMediumですね、Mediumとして英語に入ってきました。
当時はラテン語というと学術用語にふさわしい言語ということで、
最初に英語に入ってきたこのMediumの意味は真ん中という意味よりも、 既に学術用語、専門用語として入ってきていたんですね。
既科学用語としての平均ですね。
だから論理学用語としては中名字って言うんですかね。 中の名前の辞書の字ですね。
論理学の専門用語だと思うんですけれども、 こんなことを意味していたんですね。
だいぶおかたい学問的な語感を持った単語として、 まず英語に導入されたということだったんですよ。
ところが、それも本当に最初のうちだけで、 入ってきてすぐに非学術的な意味、
日常的な意味がどんどん展開していくんですね。
ラテン語の原理通りの真ん中という意味も出ました。
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それから真ん中にあるものということで、 今回注目している語彙ですね。
媒体とか媒介ということですね。
そして情報伝達の媒体といえば、 これ手段ということになりますね。
情報伝達手段、こうした意味がどんどん展開して、
最初は固かった学術用語があっという間に 日常語へと広がっていったということになるんですね。
さらに時代が進みまして、19世紀になると、 この世とあの世を結びつける霊媒ですよね。
これも媒体であり、触媒でもありますね。
2つのものの間に真ん中に入るということです。
霊媒師、日本でいえば板子さんということになりますが、 こうした意味が加わってくるんですね。
この意味で使われる場合は複数形は mediums になるんじゃないですかね。
メディアではなく、だと思いますね。
そして20世紀にかけては、 メディアのまさに時代ですよね。
新たな媒体がどんどん生まれていきます。 情報伝達の媒体。
新聞はもっと前からありましたけれども、 ラジオ、テレビといった大衆の情報伝達の手段がどんどん発達していって、
これが総称として複数形、メディアと呼ばれて mass media を意味するようになってきたという流れがあるんですね。
こうして見てくるとですね、面白いのは、 私がヘルカツで日々頼っているブログであるとか、
この音声配信、動画配信といった様々な媒体、メディアですね。
これは確かに発信者である私と受け手の皆さん、 この音声配信の場合にはリスナーの皆さんということになりますが、
ちょうど真ん中に立っている道具が、 このボイシーというメディア、音声配信というメディアだったりするわけですよね。
単数形なのでメディウムというべきですが、 他にブログもあり、動画配信もありというと、
これを集めてですね、メディアと複数形で呼ぶのがふさわしいと、 こんな風に考えられる。
こんなことをメディアの歴史、語源ですね、 振り返りながら考えていたときに、
ちょっと思いついたんですね。 視点を変えてみますとね、別の見方ができるのではないかと。
つまり私自身が英語史の世界であるとか、 その知見というものと、
世の中の人々の中間に入って、 両者を結びつけようとしている、
そういうアウトリーチ活動をしているという意味では、 私自身が実はメディアム、媒介員だったのではないかと。
いわば英語史界のいた子、英語史界の例媒師みたいな役割を 果たしているのかもしれないなというふうに思ったんですね。
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メディアム、メディアというのは、 あくまで私は情報伝達の手段というふうに捉えてきて、
ボイシーのことであるとか、ブログのことであるとか、 YouTubeであるとか、
そういうものを指すものだと思い込んできたんですが、
今回語源を遡ってじっくりとこのメディアム、 メディアという単語について思いをめぐらせた結果ですね、
真ん中に入っているのは何もそういう道具だったり、 サービスだったりするわけではなく、人間であってもよかろうと。
これは例媒師、いた子でそういうことを思い立ったわけなんですけれども、
ある意味英語史でアウトリーチ活動をしている私自身がですね、 例媒師、いた子、メディアムなんではないかというふうに思ったわけですよね。
アウトリーチ活動をやっていく上で、発信手段を何にしようかというふうに 迷っていらっしゃる方いらっしゃると思うんですよね。
ブログにするのか、YouTubeにするのか、 あるいはボイシーのような音声配信にするのかとかですね。
これは第一の意味でのメディアムですよね。 これについて考えることはもちろん大事ですし、私もずっと考えてきたんですよね。
ただですね、どの手段でアウトリーチ活動をやるにせよですね、 実は発信している人自身が第二の意味でもメディアムなんだということに、
今回思い当たったということなんです。
皆さんもですね、もし今後何かを発信していきたい、 伝えたいというような立場に立つことがあったらですね、
実は自分自身が一つのメディアムになっているということ。
それを分かった上でですね、自分にあった手段、 メディアム、あるいは複数のメディアを見つけていけばいいんではないかと思った次第です。
ここでですね、英語司会のイタコみたいな表現をしました。
真ん中に立っているという意味では、なんだか花々しい、 いわばセンターに立つようなイメージがあるかもしれませんが、
これ裏を返せばですね、真ん中というのは中途半端の中でもあるんですよ。
あるいはですね、良くも悪くもないとか、 凡庸なという意味の中、中間、ここにも通じてしまうんですね。
実は英語のメディオーカルという単語がありますね。
これ凡庸なという意味で、このメディオーカルの最初の部分は、 もちろん今回のメディアムと同語源ということになりますね。
真ん中に立つということは、こういう二面性、両面性があるということでですね、
これは注意してかからなければいけないなと、 気を引き締める次第です。
今回、メディアムという単語を取り上げましたが、 このメドの部分が真ん中というのは、
いろいろ皆さん思い当たる英単語がたくさんあると思うんですよね。
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英語にたどり着いた経路は様々ですが、 例えばミドルがもちろんそうですね、
それからアミドというときのミドがそうです。
他には、mean、medieval、median、先ほどのメディオーカル、
mediterranean、meridian、intermediateなど、 どれも真ん中に関係する単語だと思うと、
なるほどと繋がってくるのではないでしょうか。
皆さんも改めて、メディアム、 この単語について思いをめぐらせていただければと思います。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきまして、 ありがとうございました。
英語司会のイタコ、メディアムの話としてですね、
これまでの私のアウトリーチ活動などを振り返ったり、 再定義するきっかけとなった単語ですね。
やはり当たり前のように知っている単語でも語源を調べたり、 その意味の広がりを確認するというのは、
思いもかけない発見があるなと思いましたね。
皆さんもぜひ、英語語源、ハンドブックや英語語源辞典、
ちょくちょくと日常的に引くようにしてみてはいかがでしょうか。
さあ最後に絶賛発売中の新箇所、 なぜ三単元目撃マップ企画のお知らせです。
全国のリアル書店でなぜ三単元この本を見つけましたら、
町と書店の名前を添えて、 本が置いてありましたよと私にお知らせください。
Googleマップ上にピンを立てていきます。
もうすでに日本地図がかなりの密度で埋め尽くされていますが、 まだまだです。
拡大地図にするとですね、まだスカスカというか、 ピンが立っていませんよという地域はたくさんありますので、
ぜひですね、真の意味で日本中にこの本、 そして英語史の面白さを広めていきたい。
これがですね、企画の趣旨であります。
また本書を独立された方におかれましては、 ぜひ様々な媒体ございますので、
メディアですね、本書のレビューなどいただけますと幸いです。
それでは、今日もそして今月も皆さんにとって良い時間となりますように、
英語史研究者の堀田隆一がお届けしました。
また明日。