【再】#801. wind と window 「風」と「窓」
2026-09-29 20:00

【再】#801. wind と window 「風」と「窓」

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は8月10日木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
windとwindow、風と窓です。どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に2点ほどお知らせです。 まず1点目ですが、昨日の放送会800回でしたが聞いていただけましたでしょうか。
リスナーさん参加型企画と題してお届けしたんですね。 英語は〇〇です。あるいは英語は私にとって〇〇です。
を募集しますということなんですね。 このチャンネルをお聞きの皆さんはですね、英語にも数年以上付き合ってきた方が多いんではないかと思います。
義務教育あるいはそれ以前からですね、 英語に触れてきたという方もいるかと思いますが、
英語との付き合いが長いとですね、 それは独自の英語感と言いますかね、英語に対する思い入れであるとか、英語に対するまなざし、
それぞれあるんではないかと思うんですね。 これ住人トイロなんではないかと思います。そこで、
皆さんにとって英語とは何なのかということをですね、 お寄せいただきたいんですね。
あるいは私にとっての部分はカッコに入れてですね、 英語は〇〇であるというような、
個人的ではない意見でも結構です。 まあ平たく言えばですね、英語、少しでかい主語ではありますが、英語は〇〇ですの〇〇、
本当に自由に考えて入れてくださいということですね。 そしてそう考える理由、根拠と言いますかね、
それを添えてコメントに投げていただくということです。 数日かけて皆さんからそのコメントをいただいてですね、
そして今度の日曜日です。13日日曜日の 午後7時から19時から1時間ほどの生放送でですね、
皆さんから寄せていただいた 英語は〇〇である、これをですね読み上げるというような、そんなちょっとしたイベントを開催しようと思っています。
ということで数日間ありますのでたっぷり考えていただいて、 一人一件である必要もありません。
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たくさんくださっても結構です。 ということでいろんなですね、英語感が集まると最終的に面白いイベントになると思いますので、
ぜひどしどしとお寄せください。 昨日の配信会のコメントの方にですね寄せていただければと思いますね。
このチャプターに昨日の放送会へのリンクも貼っておきます。 既にですね、いくつかコメントを投げていただいています。
それに続く形で皆さんもぜひご参加ください。 そして2点目のお知らせなんですけれども、
このボイシーの有料放送のシリーズでですね、 英語の歴史の解説書、英語で書かれたものなんですが、
名著があるんですね。 Bow & Cable という著者が書いた A History of theEnglish Language
この英語史の古典的名著である Bow & Cable の英書をセクション1からですね、
ゆっくりと読み進めていくというオンライン読書会のようなシリーズを始めています。
今のところ週1回というペースでですね、 第4セクションまで行ったんですかね。これとてもゆっくりです。
というのは1セクションですね、英語の文章として1ページぐらいというところが多いんですね。
これがですね、264セクションあります。 なので、いつ終わることやらというようなペースで進めているんですけれども、
まだ始まったばかりでですね、ようやく4節が終わったところです。 ですので、まだお聞きでないという方もですね、全然間に合います。
とってもゆっくりしたペースなので、 第1セクションから追いかけていただくこと十分に可能ですので、
ぜひご検討いただければと思います。 オンライン読書会といってもですね、1文1文の英文を解釈していくということではなくて、
皆さんがですね、同じ箇所ですね、当該のセクションというのを読んでいるということを前提に、私が英語誌の観点から
重大無人にコメントを加えるというような配信です。 既にシリーズで聞いていただいている方からは大変ご好評いただいておりまして、
私自身もですね、まだ4節なんですが続けていこうという、こういうモチベーションが皆さんからですね、得られているということなので、少なくともしばらくはいけるんじゃないかということなんですけれども、
この頻度をですね、上げてもらいたいというような要望もありまして、少なくともですね、この夏休みの間は私も少しだけ時間が取れそうだということで、週2ということでやってみたいなと思っています。
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これずっと続けられるかはこのペースでね、これわかんないんですけれども、 前回月曜日だったんですけれども、今日ですね、
木曜日ということで、今週の2回目っていうのをお届けしてみようかと思っています。 お昼頃にですね、配信できるんではないかと思いますので、関心がある方は是非ですね、チェックしてみてください。
本当に優れた英語誌の解説書となっていますので、このチャンネルを聞いて英語誌という分野にですね、関心を持たれた方は是非ですね、
もう少し体系的にこの分野を学んでいただきたいと思うんですね。 そのためには最良の一冊というふうに私は確信して選んでいますので、
是非ご検討いただければと思います。 有料配信ということで1回200円ということになっております。
Voiceアプリから入る方法とWebブラウザから入る方法がありますが、アプリからですと手数料がたくさん取られてしまいますので、
是非ですね、アプリではなくてWebブラウザから入っていただければと思います。 第1チャプターは視聴、試し聞きできるチャプターとなっておりますので、雰囲気をつかめるかと思います。
ちなみにですね、前回の第4回につきましては、最初のチャプター、視聴できるチャプターでほぼほぼ言いたい内容は詰め込みました。
ですので、普段こんなふうに第2チャプター以降で話しているんだということの、いわばサンプルとして前回の第4回は第1チャプターでみんな示したということですので、
こんな雰囲気だよということを感じるにはですね、前回の第4回、8月7日に配信したものですね、そちらをお聞きいただければと思います。
ということで、英語詞解説書のオンライン読書会シリーズのお知らせでした。 今日の本題ですけれども、ウィンドとウィンドウ、風と窓についてです。
風といえば台風来ていますね。 沖縄、九州地方は台風6号ですね、こちらが接近して北に抜けつつあるというタイミングでしょうか。
大きな被害が出ていないことをですね、祈っておりますけれども、まさに台風シーズンこれからということになりますよね。
そんな風のシーズンということで今日はですね、ウィンド、風の語源をひも解いてみたいと思います。
これは日常的な気象現象ということでですね、当然語源も古いと言いますか、どの言語にも間違いなくあるタイプの単語なんですね、こういう気象現象ですね。
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もちろん古英語にもありまして、そのまんまです。つづりも発音もWIND、英語も歴史が長いですので1000年前の古英語ですね、から今の現代英語までなんだかの形で意味が変わったり、発音が変わったり、つづり字が変わったりっていうことが99%なんですが、
まれにですね、影響を受けずに影響をすり抜けてと言いますかね、様々な変化をすり抜ける形で全く変わらずに現代に受け継がれたものっていうのもあって、そのうちの一つがこのWINDなんですね。
発音もつづりも意味もずっと変わっていませんので、1000年前にタイムマシーンで戻って英語でWINDと言っても通じるわけですよ。
このように変わっていないものって本当に珍しいんですね。あまりありません。頑張って探さないとないっていうぐらいなんですね。
古英語ではWIND、風という単語ちゃんとあったっていうことですね。さらにさかのぼるとこれは古い単語というふうに予想されますよね。その通りでゲルマンソ語でもWINDASという形で存在しました。
語尾が少しついているので、全く今と同じ形ではないんですがWINDAS、ASっていうのがついているだけで基本的には同じ語源ですね。さらにさかのぼるとインドヨーロッパソ語にさかのぼります。
その大元の語形はWENTという形だったと考えられています。WENTですね。母音の部分が少し変わってますね。それからWENTというようにTなんですが、これがDになるということなんですが、そこそこ原型をとどめているというか型は一緒ですよね。
小英語でWINDという形になって伝わり、さらにそれが千年後の現代英語でもそのままWINDっていうことなので、インドヨーロッパソ語から割と順当にたどれるっていう本当に古い単語ですね。
さらにインドヨーロッパのWENTという形なんですが、これをさらに分解しますとね、語根って言いますかね、大元はWEという部分、ここからの派生ということが分かるんですね。このWEというのは何かというとフクです。風が吹くのフクですね。
動詞的な意味ですがWEという形だったというふうに再建されています。再建っていうのは再び立てるということなんですが、理論的に再構築されているということですね。こんな形だったろうということが推測されているということです。
このWEという形、これ音からしてもですね、いかにも音象調と言いますか擬音語、擬体語のタイプで、日本語だと風っていうのはピューピューとかヒューヒューとかそんなふうに言うことが多いんですが、もしかしたら陰陽祖語の和歌たちはWEというふうにWの音で聞いた可能性があるわけですね。
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ここに行き着くっていうことなんですよ。フクとか風という基本的な意味ですから、この周辺の単語ですね、関係する単語というのも数多くですね、英語に入ってきています。様々な形で英語に入ってきています。
直接このインドヨーロッパ祖語からですね、ゲルマン祖語を経て、古英語、現代英語というふうに、いわば直形で直接に流れ着いたものとしては、このWINDのほかWEATHERなんていうのもそうですね、天気っていうことですが、このWEの部分がWINDと同じ語句に遡るっていうことですね。
他にコーノルド語、北欧語ですね。北欧語の昔の形ですが、こちら経由で英語に入ってきたもの。一度コーノルド語に流れ着いたものが、そこから英語が単語を借りるっていう形で受け入れた単語として、例えばWINGがあります。翼ですよね。これも風に関係しますね。
それからラテン語周りのもの。ラテン語の方に行ったのを、後に英語がラテン語から借りたというような単語もいくつかありまして、例えばですね、ファンっていうのがそうですね。ファンっていうのは扇風機、送風機、あのファンですよ。
うちはなんていうのもファンって言いますけれども、ファンですね。これ、シーンが変わっておりますが、引用祖語のWEにやはりですね、最終的にはたどり着くという単語なんです。それから典型的にはラテン語ではVで綴る音になりまして、これが英語に入ってまさにV音で発音されますが、VENT、通気口のことをVENTって言いますね。
あるいは換気扇のことを言いますけどね。そしてまさに換気を行うという動詞がVENTILATEと言いますが、このVENの部分がファンなんかと同じです。それからWINDなんかと同じ語源っていうことですね。
さらにですね、これサンスクリット語になるんですがNERVANAという単語が英語に入ってきています。これは聞いたことありますでしょうか。NERVANAというとこれは仏教用語のNEHANです。NEHANの境地のあのNEHANですね。
これNERVANAって言うんですが、このVANAの部分です。これが風に関係するんですね。あるいは福に関係するんですね。NEHANっていうのはすべて吹き出してしまうこと。絶滅、死滅っていうことですね。NEHANの境地、煩悩もすべてですね、追い払って吹き払ってしまうっていうようなところからこのWINDと語源的には関係するということになります。
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さてここまでは風、WINDに関係するということだったんですが、もう一つ注目したいのはですねWINDOWです。これ窓です。これなんとですねWINDプラスOWの部分は目なんです。愛なんですよ。
ただこれは英語ではなく同じゲルマン語だけれども英語そのものではない兄弟言語にあたるコーノルド語です。先ほどもWINGの時に出ましたけれどもバイキングの言語ですね。北欧語です。
1200年頃にこのコーノルド語でWINDOWがちょうど英語のWINDにあたってOWGAっていうのが現代語の愛に相当する動形の単語です。WINDOWというコーノルド語を英語が借りたものに由来するんですね。借りた後にそれぞれ近い言語ですからコーノルド語と英語ですね。英語にも結局対応する単語があるんですよ。
コーノルド語のWINDはちょっとだけ母音を変えて英語でWINDってありましたしコーノルド語のOWGAっていうのはMEという意味で英語ではちょっと母音を変えたりしたですね。当時はエアゲっていう形だったんですが今アイですけれどもねこれに差し替えたっていうことです。
WINDOWというコーノルド語の単語をいわば英語化した形で取り入れてWIND EYEという言い方をしたんですね。それ以前にも実は小英語でですねコーノルド語からこの単語を借りる以前にも窓っていうものはあって表現としてはAIR DOORつまりEYE DOORのように言ってたんですね。
目のドア風を通す穴っていうことですよね。ちなみに日本語の窓もですねもともとは間のと間っていうのは間と書いて間で床の間とか松の間とかのいわば部屋とか空間スペースぐらいを意味しますよね。
なので作りはとても似ています。英語でもEYE DOORのような言い方を本来は小英語でしていたと。
AIR DOORみたいにつまりちゃんとあったんですね。あるいはAIR THRILLのような形でTHRILLっていうのが穴の意味です。
まあ似たような作りですね。ちゃんとあったのにコーノルド語のWIND EYEを借りてきたっていうことなんですね。
そもそも小英語内部で窓を表す単語はあったのにあったにもかかわらずたまたま接触したコーノルド語から借りてくる。これ結構よくあるパターンなんですね。
釈用語って面白いと思いませんか?そのものがないからしょうがなく外国語を使うっていうパターンだけではなくてすでに自分の言語にあるのにわざわざよそから借りてくるっていうこともあるんです。
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エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日はWINDとWINDOWの語源に迫りましたが、いずれも陰陽祖語のWAY、FUKU、風が吹くのFUKUですね。
を意味する動詞語句に遡る単語だということになります。
そしてWINDOWというのは実はコーノルド語で言うところのWINDプラスI、風のMEに対応する単語ですね。
これがコーノルド語から入ってきて発音等が英語化した形で今伝わってきているのがWINDOWっていうことになります。
こんな風に語源っていろいろとつながっているものなんですね。
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それでは台風のないお盆休みになると良いのですが、
今日も皆さんにとって良い1日になりますように、ほったりうちがお届けしました。また明日。
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