#1947. 圧巻の至宝『ケルズの書』
2026-09-28 16:01

#1947. 圧巻の至宝『ケルズの書』

【今日のひとこと】

先日,アイルランドの至宝 The Book of Kells を拝んできました🙏

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #ダブリン #アイルランド #旅hel #中世写本

【参照URL】

https://digitalcollections.tcd.ie/collections/ks65hc20t?locale=en


▼パーソナリティ、堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ。

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

▼2026年6月10日に本が出ました。発売前増刷決定。Amazon 新着ランキング「語学・辞事典・年鑑」「英語」「新書」3部門で第1位を獲得しています。

📕堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉、2026年。

関連情報はワンストップで著者公式特設HPからどうぞ👇

https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/nazesantangen/index.html

▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の第20号が公開されています

- 第20号(2026年5月28日):https://note.com/helwa/n/nbcb5d662f7c3

▼2026年2月25日に、一押しの伝説的な教科書が新装復刊されます

📕市河 三喜、松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社、2026年。

- 本書の公式HPよりどうぞ:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10155519.html

▼heldio 入口プレイリスト 最新版(上位10本)

1. 「#1171. 自己紹介 --- 英語史研究者の堀田隆一です」 https://voicy.jp/channel/1950/nsefrco7tl
2. 「#444. 英語史を学ぶとこんなに良いことがある!」 https://voicy.jp/channel/1950/xh5nkkivxg
3. 「#729. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生のための英語史」 https://voicy.jp/channel/1950/hzowkzzoaq
4. 「#1. なぜ A pen なのに AN apple なの?」 https://voicy.jp/channel/1950/eg1ffa2pn2
5. 「#705. ゆる言語学ラジオにお招きいただき初めて出演することに!」 https://voicy.jp/channel/1950/fmstk5sb6g
6. 「#1474. ゆる言語学ラジオの『カタルシス英文法』で関係詞の制限用法と非制限用法が話題になり…」 https://voicy.jp/channel/1950/4w2kl8zgfl
7. 「#1607. 英語帝国主義から世界英語へ」 https://voicy.jp/channel/1950/j8ktxr4px3
8. 「#1576. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/xg195k9qdq
9. 「#1581. 歯科医学×英語史 with 無職さん --- 『英語史ライヴ2025』より」 https://voicy.jp/channel/1950/4th1404k03
10. 「#406. 常識は非常識、非常識は常識 --- 私の海外体験の最大の成果」 https://voicy.jp/channel/1950/8q0i86tmgp

▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています

- https://voicy.jp/channel/1950/premium

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- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で説く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、今、第2釣りが全国つつ裏裏の書店に並んでおります。大変ご好評いただいております。ありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ。英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年9月28日月曜日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私のアイルランド滞在も今月末までということで帰国の日が近づいてまいりました。
この1年間研究休暇という形で海外に寄りましたけれども、もう終わりですね。
最後に3ヶ月ほど過ごしたアイルランド。主に首都のダブリンにいたわけなんですけれども、これを拝まずしては帰ることができないという司法、アイルランドの宝物があるんですね。
ケルズの書、The Book of Kellsと呼ばれるものです。中世の装飾写本。その華麗さはですね、アイルランドの宝というよりもですね、ヨーロッパ全体の宝と言っていいほどなんですね。
こちら、ダブリンについてすぐに行くか、少し溜めてからですね、満を持して行くかということだったんですけれども、結構後になってから行きましたね。先日ようやく訪れてきました。
その感想のような形になりますけれどもね。旅へるアイルランド編、ダブリン編の一環としてお届けしようと思います。本日は、圧巻の司法、ケルズの書です。どうぞよろしくお願いいたします。
ダブリンの英語詞ゆかりの地を訪ねて歩く旅へるシリーズダブリン。今回はいよいよですね、アイルランドが誇る司法、The Book of Kells、ケルズの書と呼ばれる写本。こちらを訪ねてきましたので、その体験をお話ししたいと思います。
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ケルズの書というのはですね、ラテン語で書かれた4つの副印象を収めた西洋中世を代表する装飾写本なんです。紀元800年前後の作と言われています。
アイオナ島という島がありまして、今はスコットランドに属している島ですけれども、アイオナ島の修道院で製作が始められたとされているんですね。これがもう細密画のこの緻密さがですね、尋常じゃないんですよ。細かい。
虫眼鏡で見ないとですね、細かいところは見えないですね。というくらい細かいんですね。
ケルト由来のトモエ模様ですね。ミツドモエのトモエ。この衣装はもちろんのことですね、アングロサクソン風の動物の模様、あるいは組紐模様ですね。
それからラテン的な動植物のモチーフ、そしてギリシア風の鍵模様、さらにはコプト的と言われる点錶が打たれているんですね。
このように実に多様な文化が一冊の写本の中に織り込まれているという点でですね、大変価値が高いということです。
国際色豊かと言いますかね。当時のヨーロッパの文化的交差点、これがヨーロッパの端っこではあるんですけれども、
アイオナ島、そしてその後ですね、アイルランドに場所を移しまして、今保管されているというわけなんですね。
この司法を所蔵しているのがダブリンにあるトリニティカレッジダブリンのオールドライブラリーという古い図書館ですね。
ここにですね、宝物として収められているんですね。
このオールドライブラリーという図書館、これ自体も非常に見物でしてね。
その中にあります壮麗な書庫、ロングルームと呼ばれる部屋がありまして、
ケルズの書とこのロングルーム、この2つをですね、大学最大の司法として位置づけているようなんですね。
先日事前予約を取った上でですね、朝の8時半だったと思います。
9月になってからだったので観光客は8月に比べればだいぶ減っていたわけなんですが、
それでもですね、開館直後を狙っていったんですが、やはりですね、結構な観光客が並んで待っているんですよね。
06:01
まあ人気のほどが伺えます。
これを目当てにこのダブリンにやってきたという人もですね、いると思うんですよね。
中に入るとですね、まず案内されるのがケルズの書の成立背景であるとか、
衣装を開設する展示室、パネルがたくさん並んでいて博物館のようになっているんですね。
それでオーディオガイドもありまして、そちらを聞きながらじっくりとですね、
本物に対面する前に時間をかけて学べるという仕組みになっているんですね。
これはですね、テンション上がってきますね。
パネルで勉強している最中からですね、テンションが上がってきます。
時間をかけてしっかりとですね、読んで学習しました。
そしてその展示室を抜けて一段高いフロアに上がると、いよいよ写本の実物との対面ですね。
ガラスケースの中に大切に収められてきましてね、あるフォリオが開かれています。
写真撮影は禁止ということで、みんな周りから覗き込むだけということなんですね。
薄暗い部屋の中に、その中央にガラスケースがあってですね、その中をみんな覗き込むということなんですけれども、
いやーもう思わずため息が漏れましたね。
細密がそのものの芸術的価値というのもですね、すごいものがありまして、
パネルで学んだばかりなのでね、関心しただけでなくですね、やはり成立過程に思いを馳せると、
よくぞここまで、現代まで生き残ったなという気がするんですよ。
紀元前800年前後ですよ。
浦淋市アイオナ島の修道院で、修道僧たちがこれほど緻密な作業に長い時間をかけて取り組んでいたのかと思うとですね、
なんだか恐れ多い気持ちになるんですよね。
こうしてブリテン諸島で小さくコツコツと育まれていったキリスト教文化が歴史を通じて広がり、
今ではこうしてアイルランドを代表する司法として公開され、
そして世界中から人々を引き寄せているということなんですね。
文化の力というものを目の当たりにした気がしましたね。
さあ、その部屋を出まして、次に2階に上がっていくんですが、
これが先ほど述べたロングルームという壮麗な閲覧室なんですね。
ちょうどですね、今大規模改装中ということで、数年がかりの大改造ということのようなんですね。
なので書棚の本の多くは退避されていたんですけれども、
それでもこの部屋、ロングルームの異様は十分に伝わりましたね。
09:02
こんな荘厳な雰囲気の中で研究などができたら、さぞかし素晴らしいだろうなと思わずにはいられませんでした。
さらにですね、その図書館とは別の建物になるんですが、別館のパビリオンみたいなものが設けられていまして、
ケルズの書とロングルームをもう一歩掘り下げて紹介するデジタル展示みたいなものも用意されていてですね、
これも両方直接本物を見終えた後の学習という感じでですね、
予習と復習がちゃんと用意されているというのが、さすが大学が運営するこの全体博物館のような手をなしているわけなんですけどね。
この辺りの仕組みにもですね、私は驚きましたし感心しました。
そして最後にショップ、お土産屋さんがあってという作りだったんですけどもね、すっかり満足してしまいました。
このケルズの書については、ヘルティをで語ったことがあったかわかりませんが、ヘログなどでは取り上げたことがありまして、
精密画像をですね、オンラインで自由に閲覧できるサイトがあります。
さらにですね、今回聞きながら見て回ったというオーディオガイドですね、これが一般公開されております。
こちらはThe Book of Kells Experienceというものなんですが、こちらは私聞きながらですね、予習のパネルを見たというところで、こちらもですね、合わせておすすめしておきたいと思います。
ヘログ基準に一つリンクを貼っておけばよろしいでしょうかね。そちらから飛んでいただければと思います。
さあ、英語史の観点から付け加えるとするとですね、これはヨーロッパを代表する写本ということで、ラテン語で書かれているんですね。
そしてアングロサクソンの衣装、動物の衣装であるとか、組紐模様みたいなものが組み込まれているという点で、間接的にアングロサクソンとはもちろん関係するんですが、
英語の歴史というとですね、直接というわけではないんですね。ただ横の関係というか斜めの関係ということでですね、やはり関係はあります。
実はですね、Lindisfarne Gospelsという、これまた僧侶な中世の写本があるんですね。これとしばしばですね、ケルズの書というのは比較されたり、一緒にですね、扱われるということが多いんですね。
というのは、当初キリスト教文化という同じ文脈の中でですね、ケルズの書より少し早いんですが、100年ほど早い、紀元700年頃、イングランド北部の島で制作されたとされる写本なんですね。
12:11
ホーリーアイランド、あるいはLindisfarne島と呼ばれるところでですね、制作されたとされる写本なんですよね。このLindisfarne Gospelsと呼ばれるものですね、これが納められている写本もやはりラテン語で書かれているわけなんですが、実はですね、決定的にケルズの書とは違う点があります。
このLindisfarne Gospelsには、制作自体はラテン語で書かれて700年頃なんですが、その後10世紀頃に、当時のアングロサクソン人の手によって行間注釈、行間にですね、小英語のメモとかアンチョコですよね。
私たちも英語の文を読むときにですね、上にちょこちょこと単語の意味を日本語で書いたりしますよね。ああいった、アンチョコと言いますか、部分的翻訳ですよね。これがですね、小英語でなされているということなんです。
10世紀の小英語で書き込まれているということですね。これが早い段階の小英語、特に北部なのでLindisfarne等はですね、ノーサンブリア方言を伝える非常に貴重な資料になっているということで英語史でよく知られています。
つまり、ケルズの書は芸術としての凄みを見せてくれる、ヨーロッパ中世写本の極みということなんですが、同じくらいですね、精密に作られているLindisfarne Gospelsは、とりわけ英語史上の資料としての凄みを見せてくれているというような、そんな関係にあると言っておけば良いでしょうか。
こちらの写本もですね、画像がオンラインで見られると思いますね。どこかにあったかと思うんですが、ぜひこの8世紀あたりに作られた、当初キリスト教文化の花、中世写本をご覧になっていただければと思います。
そして、アイルランド・ダブリンに訪れる予定のある方はですね、まあこれですね、やはりケルズの書でしょうということになるかと思います。
こちらはですね、感激感動すること間違いなしです。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
悪感の司法、ケルズの書と題してお届けしました。
やはり本物を見るというのは、感動の仕方が違いますね。
15:02
関心の持ち方も変わるということでですね、本当に勉強になりました。
さあ、最後に絶賛発売中の新刊書、なぜ三単元目撃マップ企画のお知らせです。
まだまだ展開しております。
全国のリアル書店で本書を見つけましたら、町と書店の名前を添えて、なぜ三単元が置いてありましたよとお知らせください。
私がGoogleマップ上にピンを立てていきます。
日本地図をなぜ三単元で埋めていき、英語史をお茶の間に広めていきたいというのが企画の趣旨です。
また、独立をされた方におかれましては、Amazonレビューなど各種のプラットフォームで本書のレビューやご感想をお寄せください。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。
英語史研究者のほったり打ちがお届けしました。
また明日。
16:01

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