2025-02-19 10:00

heldio #214. -er か -or か迷ったときのヒント

#英語史 #英語学習 #英語教育 #接尾辞 #綴字 #行為者接尾辞
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サマリー

今回のエピソードでは、英語の語尾である-erと-orの使い分けについて考察し、特にその歴史や発音の違いを解説しています。また、記憶を助けるためのヒントとして、語源の知識が役立つことも紹介されています。

英語の語尾の概要
おはようございます。英語の歴史を研究しています。慶応義塾大学の堀田隆一です。
このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも師匠も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を癒やしなっていただければと思います。
今回取り上げる話題は、-er か-or か迷ったときのヒント、というボキャビルのためのちょっとしたコツですね。
これがどれだけ役に立つのか、本当はわからないんですけれども、この-er と-or これは非常に間違いやすい後遺者語尾ですね。
何年する人という意味で、er だったり or だったりするんですね。
実は他にも-ar があったりですね、いろいろとややこしいわけなんですが、大多数は-er と考えて良い。
ただ、割と重要な、よく出る単語に or というものもあるので、これ注意が必要ということですね。
そして発音上は困ったことにですね、語尾に来る、そして強制のない設備字ですので、-er も-or もですね。
結局のところ、-er という曖昧母音になって、発音上は区別つかないんですね。
なので、発音で覚えたとしてもですね、綴り字上は-er か-or かっていうことを区別しなければいけないので、別途暗記しなきゃいけないっていうことになりますね。
非常に厄介な、この単語群ということになります。
語源と記憶のヒント
歴史的に言えばですね、これ-er か-or と綴り分けているわけですから、やはりですね、文字通り-er っていうのと-or っていうので、発音は異なっていたんですね。
この異なった発音のまま現代に来ていれば、それぞれですね、-er と曖昧母音でマージしてしまうことはなく、それぞれ-er、-or と発音上もしっかり区別されて、
綴り字と平行的にですね、綴り字でも発音でも異なるものは異なるというふうになっていたはずなんです。
ところが、語末の音節、矯正のない設備字ですね、この場合に-er と-or というふうに、しっかりした母音の違いが本来は区別されていたところがですね、弱まってすべて曖昧母音になってしまった。
これは近代英語の音韻変化なんですね。これがなければ、綴り字上も発音もしっかりと両者は区別されていたはずなんです。
現代は、この音韻変化のためにですね、発音としては全く同じ。ところが、綴り字では-er か-or かを別途暗記しなければいけないという単語群に学んでしまっているというのが悲劇なわけですね。
では、本当に完全に暗記しなければいけないかと言いますと、英語詞の知識、そして語源の知識をもってすれば、多少緩和するんですね。暗記のヒントみたいなものがあります。
まず、大原則として、10中8句は-er です。こっちの方が圧倒的に多いということですね。
その中で、ただ少数のものが-or なので、これだけ別途覚えなければいけないということになりますね。
この覚えなければいけない、暗記しなければいけないということを少し緩和することのできる、ある種のヒントですね。
英語詞上語源上のヒントというのを、今日はお話ししたいと思います。
まずですね、大枠としては、例外もあるんですけれども、大枠としては-er というのは、本来語形の設備字なんですね。
なので、そのベースの部分ですね、-er の前に来るものですね。このベース、機体と言いますが、機体の部分も本来語であることが多いということです。
例外もありますが。一方で-or っていうのが、もともとですね、ラテン語の、つまり外来の設備字、後遺者設備字なんですね。
ですので、-or の前に来る機体、ベースの部分も、もともとはラテン語であるというような傾向が強いです。
必ずしもそうではないといえ、機体と設備字がそれぞれ本来語、本来語という組み合わせ、あるいはラテン語、ラテン語という組み合わせのものが圧倒的に多いということが、一つヒントになりますね。
例と応用
ただですね、機体が結局ラテン語なのか、本来語なのかわからないと、これヒントになるようで、結局ヒントにならないわけですよね。
そこでですね、もう一つ面白い特徴がありまして、-er っていうのは、本来形の設備字なんですが、本来形の設備字っていうのは、この-er はですね、この後にさらに
派生設字っていうのをですね、つけることは絶対にできないんです。-er だったら、-er で終わりなんです。
ところが、外来形、ラテン形の-or っていうのは、これで終わりっていうことも多いんですが、そうではなく、さらにですね、派生設字をつけることが可能なんですね。
典型的には IAL と綴られる IAL というのを合わせてですね、
-orial というような発音になる、そういう単語が存在することが多いです。
-or の場合は、その後に IAL っていう、さらに派生設字を付け加えてですね、典型的には形容詞なんですが、これを作ることがあるっていうことです。
すべて付くわけではないんですけれども、なかなか多くのものがですね、-or のものは IAL っていうものが付いて、-orial という発音になります。
そうするとですね、さらに IAL が付くと、問題の-or の部分は、実は強い発音になるんです。
IAL のところが語尾になるので、ここが弱くなって、その1個手前の-or の部分は実は強くなる。
強い発音ですね、強制のある発音だと、-er というふうに曖昧語尾にならずに、元通りの-or と綴った通りの-orial、-or という語尾がちゃんと響くんです。
なので、これとセットで覚えると、もともとの後位者設字ですね、これが BR じゃなくて OR だよっていうことが分かる仕組みになっています。
例えばですね、エディター、これは ER だったっけ OR だったっけというふうに思ったら、これに IAL を付けた editorial も一緒に覚えてしまうことです。
これは、エディターの、つまり変者のっていうことですね。それから、名詞化してですね、変者の書いたもの、つまり写説っていうことになりますね。
編集者の書いたもの、エディトーリアル、この長いバージョンはトーリアルっていうふうに-o の音が響きますんで、もともとのエディターも ADIT OR である。
ER ではなく OR っていうことが分かります。他にはですね、例えばチューター、これどっちだっけな、ER OR、これはチュートリアルという単語を知っていれば、これは OR なんだなっていうことが分かります。
それから、ファクター、これファクトリアル、オーザー、オーソリアル、アンバサダー、アンバサドリアルという具合ですね。
もちろん IAL の付いた単語は、派生英語、さらなる派生英語ということで、より難しい単語であって、あまり出てこない単語っていうことが多いかもしれません。
ただ、プラスアルファで単語を覚えるってことは、それ自体はいいことですし、しかもそれを覚えることによって、もっとよく使う本の単語ですね、エディター、チューター、ファクター、オーザー、アンバサダーの語尾が ER ではないよ、OR だよっていうこともおまけにですね、付いてくると。
つまり暗記する必要が、ER か OR かだけを、ただ暗記する必要はなくて、もう一つプラスアルファ形容詞形の単語を覚えつつ、大元の何をする人っていうのが OR だよってことも教えてくれるということで、これは単に ER、OR を暗記するよりはずっと良い単語もさらにプラス1個覚えられるし、ER と OR を間違えることがなくなるっていうことですね。
さあ、この手の単語をいくつか読み上げて終わりにしたいと思うんですね。
元の単語、後遺者語尾が OR であるっていうことが、一発で覚えられる。こういう語尾になりますね。いきます。
のごとくです。これで OR を間違えないっていうことになりますね。それではまた。
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