支障字の基本概念
英語史つぶやきチャンネル ということで、数日ぶりになりますが
hel活単語リレー続けたいと思います。 文字言語さんから-etという設備字を受け取りました。
この-etという設備字は、典型的には小さいものを示す支障字と言いますよね。
小さいものを指す字、言葉という意味ですね。 支障字というふうにディミニューティブなんて言うんですけれども、これ結構英語にいろいろあるんですよね。
この-etというのが一つの典型なんですが、今回ですね、この-etと引っ掛けて同じ-etという語尾を持つんですが、その前に-lを加えた-let。
この3文字からなる-letとそれ自体も支障字として使われるんですね。 例えばですね、pigletっていうのがありますね。これ小豚っていうことです。
それからbooklet、これなどはもう横文字で日本語になっていると言ってもいいですよね。 いわゆる小冊子とかいうことですよね。
それからですね、armletであるとかringletのように身につける類のものが小さいっていうのは結構あるようなんですよね。
ブレスレットなんていうのもそうですしね。 小さいという意味にしたい場合にどの支障字をつけるかというのは、英語でもですね、なかなかこの設備字を選ぶということがあるようなんですよね。
ただ、やっぱり多いんですよね。 他にですね、増大字という、つまり逆ですね、大きいものを表す増大字、augmentativeというのがありますけれども、これは種類が少ないですし、そんなにたくさんつくわけではないんですね。
それに比べれば、支障字、小さいものというふうな設備字の種類もそうですし、それがつく単語というのも多いんではないかと思われるんですね。 これ何でかなと思われるんですね。
ちっちゃいものを指すことの方が需要が多いというか、日常的に使う場面が多いっていうことなんでしょうかね。
-letの使用例
大きいものというのは、あえて設備字をつけてまで表現しないっていうことなんでしょうか。 この辺りの不均衡というのがですね、あるとすれば、これ直感的にですね、少なくとも英語における語彙であるとか、設備字を研究してきた感覚からですね、多くなさそうだということで、ちゃんとですね、コーパスであるとか辞書で調べてみないといけないと思うんですが、
おそらくですね、これ大きく間違いはないんではないかと思うんですね。 支障字の方が使い出があるっていうことなんですよ。
これは人を呼ぶときに、何々ちゃんとか何々さんっていうふうに可愛く呼ぶ場合ですね。 これは例えば子供に対してだったり、あるいはですね、可愛い子ちゃんというまさにそういう意味でですね、少女に呼びかけることというのは伝統的には多かったのかなと思いますし、
あとはペットですよね。人間より小さいものが多いので、相性的な意味で支障字を使うと。支障字とその相性系というのは非常に関係が深いと言いますかね、相性がいいわけなんですよね。
そうすると次第字であるとか増大字というんですかね、正確にはオーグメンタティブっていうのは使い勝手がそれほど多くないというのは、日常的には愛らしさとか相性ですよね。それと引っ掛けられる支障字に比べればそれほど次第字は出る膜がないのかなとか考えたりしますけれども、
これだから文化的な背景があって、この非対称というのが生まれるのかなというのはなかなか面白いところですよね。ちなみにこのレッドなんですけれども、これはですね、文字言語さんからついたその元となっているエッドとやはり関係してきていて、どうもレッドのETというのは結局エッドという支障字そのもののエッドと関係があると。
じゃあLはどこから来たんだというと、語源辞典によりますとこれはラテン語のなんとかアーリスというふうに形容詞形容を作るときに現れてくる語尾のLに由来するんではないかということなんですね。
形容詞も何々的という意味にするわけですよね。名詞があって、それにアーリスとつけると何々的なということで、的というのはそれそのものではないけれども、それに類するものというようなぼかしがありますので、ぼかしのところにですね、ちょっと支障字的な意味と言いますか、なぜ大きい方に行かなくて小さい方に意味が寄るのかっていうのは先ほど述べたような。
生活における需要の問題と言いますかね、小さく表現する機会の方が多いとか、そういうことと関わっているんではないかなと思うんですけれども、形容詞と小ささというのもものすごく強い相関関係ではありませんが、なんかありそうな気がする。
そうすると、えっとという独自で支障字を表すですね、こんな語尾とくっついて、結局レッドという3文字のですね、この繋がりそのものがまた1つの支障字として発展していくということはですね、これはあり得るんではないかと思われるわけですよね。
ということで、こうして支障字にもですね、バリエーションが増えていくということですし、このLっていう音はやっぱり柔らかい流音って言いますけれども、音声学的にはですね、流れるようなということで、なんか固くて大きいものにはあんまりつきそうにないなっていう感じもしたりするんですよね。
ということで、小さいものと関連するんではないか。このあたりの音象調みたいなこともですね、チラッと関係してくるのかもしれません。いずれにせよですね、英語には外から入ってきたものも多いわけなんですが、支障字というのはあふれてますよね。ということで、今回はですね、LETのこのレッド、これは設備字ととっても結構ですし、何々させるという動詞のレッドもありますし。
あるいは、なんとかレッドという単語はたくさんありますので、自由にこの後パターンをついていただければと思います。それではまた。