【再】#813. なぜ add と egg はこのスペリングなの? --- 「3
2026-10-11 15:11

【再】#813. なぜ add と egg はこのスペリングなの? --- 「3

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもとに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は8月22日火曜日です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は英語に関する素朴な疑問です。
なぜaddとeggはこのスペリングなの?です。
付け足す、加えるを意味するadd、addですね。
そして卵を意味するegg、eggというふうに詞印字を重ねていますよね。
これ、重ねずに一つでもいいんじゃないの?という疑問が湧くかもしれません。
これについて謎解きいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
今日の本題ですけれども、スペリングに関する素朴な疑問です。
なぜaddとeggはこのスペリングなの?
addそしてeggというふうに、詞印字を重ねるということになっていますね。
他にも類例はありまして、例えばab、引き詞を意味するabですね。
それからan、女性の名前でanありますね。
それからin、これ宿屋という意味の名詞としてはinというふうにnを重ねます。
それからer、間違える、謝るということでerですね。
erの動詞形です。
このように、詞印字を重ねるというものがいくつかあります。
今挙げたすべての単語において、詞印字は一つでも成り立つのではないかというふうに思われるかもしれません。
addというのはadで十分にaddという発音に対応させられるような通り字になりますよね。
それからeg、g一つだけでもegと読ませられないことはないわけです。
anとかinに関してもanで止めることもできるしinで止めることもできるところがそうなっていないわけですね。
一つの考えられる答えは、詞印字を重ねていない一つだけのスペリングの単語っていうのがすでに他の語として存在するということですね。
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例えばaddっていうのはadと綴る単語がありますね。
advertisementを省略した略語ということなんですけれどもね。
それからegと綴る単語もあります。
これはegではなく普通ですね、e.g.ということでfor exampleと読み習わすあの省略記号ですね。
これはちょっと特殊ということで横に置くとしてもですね。
他にan、これはもちろんanだけで不定漢詞が存在します。
それからin、もちろん前置のinはn一つですよね。
これらと重ならないように違う語であることがわかるようにという考え方はあり得るかもしれません。
同音異義語をそれぞれ区別するためにせめて綴り字状はですね、分けておくと違う形にしておく。
発音上は結局一緒になってしまうわけなんですが、せめて書き言葉上では区別するのが良かろうというような便宜を図ったのではないかと。
そのような考え方はできそうに思われます。
ただですね、英語の単語の中にも同音異義語というのは、そしてすべて綴り字まで一緒っていうね、ありふれていますので、
今挙げたような単語だけを取り上げて異なる単語だとわかりやすくするように綴り字を分けたんだという説明はですね、
必ずしも強い説得力はないように思われるんですね。
他に死音字を重ねるという技ではなくて、ダミーのeをつけるというようなものってたくさんあると思うんですけれども、
例えばですね、die、死ぬという意味の単語ですけれども、d-i-eですよね。
d-iと2文字だけでもまあダイって読めたりするんですよね。
ですが、eをつけてダイと読ませる。
eはダミーです。
同じようにfoeというのもありますね。
これfoe、敵、仇という意味ですけれども、これもfoで止めておいてもまあfoeって読めるんですね。
ですがfoeというふうにダミーっぽいeをつけ加えてfoeと読ませている。
それで言うと、見るを意味するseeもそうですね。
seで止めてもseeと読めそうなものなのに、もう1個eをつけるわけですよ。
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これは母音字をダブらせるというよりは、先ほどのdieとかfoeというのと同じようなダミーのeを最後にくっつけるという解釈になるかと思うんですけれども、
seeとしてseeなんですね。
さあ、こうしたしんじを重ねたりあるいはダミーのeを加えたりするというのはどういうことなんだろうかと思うわけですね。
これはですね、実は英語のスペリングの3文字規則と呼ばれているものなんです。
英語ではthe three letter ruleであるとかthe short word ruleというふうに言います。
この規則は何なのかと言いますと、ズバリ言いますと超高頻度の機能語を除き、単語は3文字以上で構成されていなければならないという規則です。
基本的には英単語というのはスペリングで3文字以上なければいけないというのが大原則なんですね。
ただし例外があって超高頻度、非常によく使われる日常語と考えていいです。
の機能語、機能語って何のことかと言いますとfunction wordですね。
機能の語ということなんですけれども、反対はですね、内容語と言います。
基本的には意味のある名詞、動詞、形容詞、副詞の類は内容語と言います。
しっかりした具体的な意味内容があるということです。
それ単独で言われても何のことかわかるというようなものですね。
それに対して前置詞、接続詞、代名詞のようなものですね。
いわば文法っぽい単語です。文法語と言っても良さそうな文法機能を表す単語なので機能語と呼んでるんですが、
これは場合によっては1文字、2文字でもいいですよというような特例です。
機能語というのは文法的な語なのでどんなタイプの文章にも表れます。
そして頻度が高いです。ですので超高頻度語が多いということになりますね。
こうした機能語に関しては3文字規則は当てはまらないと。
事実上3文字以上あるものも多いんですよ。とても多いんですが2文字であっても良い。
場合によっては1文字であっても良いということです。
1文字の例はほとんどなくてですね、「あ」ですね。不定漢詞の「あ」これも語彙的な語というよりも文法的な語ですよね。
次に母音が来る際の不定漢詞は「あん」となりますがこれも2文字ですね。
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他に全知であげればですねたくさんあると思います。
のように2文字で書くものも多いです。
代名詞で言いますと
これも1文字でしたね。
それから
2文字ということになります。
こんなのも2文字ですね。
接続詞で言いますと
他にはですね実は微妙なものもあります。
例えば動詞というのは内容語ですが
b動詞のbeそれからdoそれからgoというのは2文字ですよね。
これ大丈夫なのという気になってきます。
他には副詞のnoですね。
それからsoということです。
ただですねこれは区分けとしてはそれぞれ動詞だったり副詞だったりということなんですけれども
いずれも非常に高頻度な語ですし
しかも働きとしてはどちらかというと文法的といったほうが良いような働きをしますよね。
be、doに関しては動詞というよりも助動詞といったほうがいいかもしれませんし
goに関してもbe going toのような純助動詞の一部として使われている単語だったりしますよね。
文法っぽいということがあります。
さて3文字規則の逆を言いますと内容語は3文字以上でなければいけない。
もし2文字で収まりそうな場合はダミーでも何でもいいのでとにかく埋めて3文字まで持っていってください。
これでadd eggとなるんですね。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
英語のスペリングの3文字規則いかがでしたでしょうか。
あまり明示的に教わったことはないかと思うんですけれども
これ非常に重要なルールなんですね。
ただこの3文字規則に絶対に例外がないかというとそういうわけでもないんです。
先ほどのgoというのも危ういですよね。
ちょっと強引な説明で逃げたという気がしないでもないんですけれども
ただ概ね当てはまります。
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省略語のようなものは別扱いなんですけれどもね。
advertisementでadと略したりするというものはこの規則に当てはまらないという省略語なんで短くするのが命ということでですね許容されるんですが
基本的にはなかなか強いルールとして存在しているということで抑えておくと良いと思います。
このようなルールはですね誰かが明示的に制定したルールというわけではないんです。
近代英語期になんとなく発生してきたと。
みんなこの辺りは分かっていますよねという感じで
暗黙のうちに出来上がってみんなが従うようになっていったそういうルールなんですね。
言語の文法というのもですね誰かが述べたりみんなが示し合わせたりして作り上げていくものではないんですね。
お互いに日々のコミュニケーションの中でいわば擦り合わせていくというんでしょうかね。
相場をお互いに眺めながら全体として合わせていく結果としてみるとそれが一つのルールになっている。
そんな風に言葉のルールというのは出来上がることが多いです。
もちろん後から人間が明示的に作って制定するそしてそれを教育によって従わせるという形のルールいわば規範と言いますけどねこちらは。
これもないわけではないんですけれども自然発生的に言葉のルールというのはボトムアップですね。
下からいわば自然に出来上がってくるというケースの方が圧倒的に多いということですね。
これも知っておくと良いかと思います。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますようにほったり打ちがお届けしました。また明日。
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