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2024-10-10 09:33

heldio #82. be 動詞は4家の寄り合い所帯

#英語史 #英語学習 #英語教育 #be動詞 #補充法
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おはようございます。英語の歴史を研究しています。慶応義塾大学の堀田隆一です。
このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。
今回取り上げる話題は、be動詞は4家の寄り合い所帯、という話題ですね。
このbe動詞というのは、英語を学び始めて、まず最初に学ぶ動詞ということですね。非常に重要で、しかも当然ながら頻度も高いという動詞ですね。
なので非常に複雑な活用するわけですけれども、主語によってですね、いろいろ形が変わる。
さらに時制によっても変わるということで、厄介なんですが、これはさすがに覚えないわけにはいかないということでですね、最初に勉強するわけです。
このbe動詞という名前がついていますけれども、つまり他の動詞とは一線を画する性質があって、一つのbe動詞という名前をですね、特別な名前を与えられているわけなんですけれども、
これはやはりかなり特殊な動詞なんですよね。いくつかその特殊性というのはあると思うんですが、まずは既に述べたようにですね、他の動詞よりもですね、多様な変化形、活用形を持つということですね。
例えば通常の動詞、一般動詞でwalkならば、walk、walk、walked、walkingであるとか、せいぜいこれぐらいしかないんですよね。
で、goであれば、もうちょっとありますかね、go、goes、going、gone、そしてwentのような、5種類ぐらい異なる形を示しますよね。
ところがbe動詞では、もっと多いと。で、挙げてみますと、まずbeってのがありますね。
だから、am、is、are、was、were、being、beenというふうにですね、8種類あるということで、これあの英語の現代英語の動詞の中で最多ですね、この8種類異なる形があるっていうのは。
まずこの点だけ取ってみても、普通じゃないっていうのはわかりますね。
で、関連しますけれども、他の一般動詞では、いわゆる3単元のsっていうのがあって、逆に言うとそれ以外のところはすべて、現在形であればですね、sなんてつけないでいいよと。
つまり、sがつくかつかないかというだけなんですが、be動詞の場合は1、2、3人称、それぞれで異なるんですね。
I am, you are, he, she, it isというふうに、それぞれの人称で異なる。逆に言えばですね、ある意味be動詞の活用形を区別するために、人称なんていう概念が英語の中に残っていると言っても過言ではないくらいなわけですね。
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それから意味的な特性も非常に特徴的というかユニークですよね。普通に使われるのはA is Bのような、いわゆる連結詞としての働き、つまりイコール関係を表すという働きですね。
ですが、これだけではなくて、存在するという、自立した意味を表すんですね。
There is, there areのbe動詞がまさにそうですし、そうでなくても、例えばGod isと強調してisを発音すると、God existsの意味、つまり存在するという自立した動詞として使うこともできます。
さらにはですね、進行形や受動体を作るための、一般には助動詞と言われてますかね。助動詞としても働きを持っているということで、かなり多機能であるということですね。
とても変わったユニークな動詞であるということは明らかです。
あまりに頻度が高く重要すぎて、ある意味英語のコアを形成している動詞なだけですね。いろいろと特殊な事情があるようですね。
これ自体はですね、実は小英語に遡っても、このユニークさというのは変わっていませんし、さらに他の引用形の言語でも全部一緒です。
B動詞に相当するものというものは、現代語のこのBと同じように、いろんな意味で特殊なんですね。
その特殊さっていうのを浮き彫りにしてくれるのが語源です。
is、areのare、どれもあまり似てませんよね。しかもBなんていうともっと似てない。was,wereなんていうと、wで始まったりしてですね、全く似てない。
どうなっているんだということなんですが、実はですね、この状況は小英語からあまり変わっていません。
現代まで受け継がれているということなんですが、実はこのB動詞の活用表みたいなものを書くとですね、
一つの表の中に収まるというか表現できるわけなんですが、ここに入っているのは実は4つの全く異なる語源に由来する形がですね、この一つの表の中に収まっているということなんです。
つまりタイトルに述べたようにですね、B動詞は4家、4つの家族の寄り合い状態なんだということなんですね。
この4つの家族というのは全てですね、引用祖母、英語であるとかヨーロッパの諸言語の大元の姿ですね。
紀元前3000年とか4000年というレベルで、現代のロシア南部あたりに住んでいた人々の母語とされています。
ここの段階でですね、4つぐらい今のB動詞の初形態に伝わる形の単語の語源形があったということなんですね。
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まず一つ目はこの引用祖母でですね、Sというような形に由来するもので、いわゆる母音で始まる現代のB動詞の形の起源ですね。
つまりis、am、areというこの3つです。これそれぞれ今ではですね、だいぶ異なっていますが、共通しているのは母音で始まるということですよね。
これは引用祖母のSのような形に遡ると考えられます。
次に2つ目の家族はですね、現代の英語でBで始まるやつですね。つまりBとかBeanとかBeingという形です。
これは引用祖母のBearという形が大元だとされています。
英語ではですね、この系列というのは現在形というよりは未来の概要を伴ったB動詞、will beみたいな用途で使われたということなんですね。
そして3つ目がWで始まる、いわゆる過去形に連なっている形ですね。これが引用祖母のwestというのに遡ります。
こちらは現代では過去形の形態として用いられるということで、west、warに根石を留めているということですね。
この3つが基本です。4つ目はですね、このurのrですね。これは1つ目に指摘した家族Sというのに由来するということで理解しておよそ良いのですが、
もう1つですね、別に引用祖母のlという形が想定されていまして、これに遡るんじゃないかというような考え方もあります。
なので3つか4つということにはなりますけれども、こうしたですね、異なる家族が集まって寄り合い状態を形成している。
全体として、この引用祖母のそれぞれの形はですね、大元の形は異なっているんですが、全体として言えば、やはり現代のB動詞に繋がるですね。
何であるであるとか、存在するであるとか、そうした基本的な意味は共有している。ただ元々は別の語であった、語源であったということですね。
これが様々な形で集まって、古英語として、現代英語にまで続くですね、B動詞の活用表の中のいろんなところに座席を占めてですね、全体としては埋まっているということですね。
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おもとは3つのあるいは4つの異なる家族が集まってできているという、非常に変わった動詞ということになります。
そして何で変わっているかというのは冒頭にも述べた通り、あまりに重要すぎてですね、やはり何かおかしなことが起こっているというふうに考えざるを得ないかと思います。
英語だけではなく、他のヨーロッパ系の言語、引用祖母でも大体この状況は変わらないと思います。それではまた。
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