#1971. St Albans --- イングランド中部方言への入口
2026-10-22 16:19

#1971. St Albans --- イングランド中部方言への入口

【今日のひとこと】

8月のイングランド旅より.ロンドンから車で1時間ほどの町 St Albans は,ブリテン島最古の殉教者を祀る大聖堂で知られる.英語史的には方言学上重要な位置取りの町.

【ハッシュタグ】

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【参照URL】

https://www.stalbanscathedral.org


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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜ?の著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で解く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのか?が発売されました。
発売前増殺がかかりまして、今第2釣りが全国つつ裏裏の書店に並んでおります。大変ご好評いただいております。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年10月22日木曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はですね、この夏8月にイングランドを旅行した際のある街についてですね、お話ししたいと思います。
旅減るイングランド編ということですね。英語史ももちろん関係しております。
その街はセイントオーバンズという街です。ロンドンから1時間ぐらいと近いところなんですけれどもね、ここがイングランド中部方言への入り口ということで、
英語史上、そして方言学上を意義のある街ということで訪れてきました。
それでは行ってみましょう。セイントオーバンズ、イングランド中部方言への入り口です。どうぞよろしくお願いいたします。
この夏、イングランドをですね、ロンドンから北に向けてスコットランダに抜けるルートでドライブ旅行してきたんですけれども、
今日はですね、ロンドンからほど近いハートフォードシャーのセイントオーバンズという街を訪れた訪問旗としてお届けしたいと思います。
旅ヘルシリーズの一環です。目指したのはですね、旧市街の小高いところにそびえ立っているセイントオーバンズカティドラルですね、大聖堂があるんですね。
ロンドンから来るまで1時間ほどの距離ということで近いです。
ロンドンから日帰りでも十分に行ける距離ということでですね、ロンドン観光のついでに足を伸ばしてみるのも良いのではないかと思いますけれども、
このセイントオーバンズ、それからセイントオーバンズカティドラルという大聖堂なんですが、期限はですね、8世紀にまで遡ります。
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793年のことです。
マーシアの王オファーという有名な王様がいました。
在位は757年から796年ということですね。
このオファーという王様がセイントオーバンという聖人を祀るためにこの地に大規模な修道院を建てたんですね。
これが後に大聖堂になりまして、現代に至るということで相当長い歴史を持っているんですね。
このセイントオーバンズとはどのような人物、聖人だったのでしょうか。
ブリテン島の歴史上で記録に残る最古のキリスト教殉教者とされている人物なんですね。
伝承によりますと、時はまだローマ帝国がブリテン島を支配していたローマンブリテンの時代です。
キリスト教への迫害が激しかった頃です。
追われる身となった一人の司祭がいたんですが、オーバンはこの司祭をかくまってあげたんですね。
そして最後には、なんと自らが司祭の衣をまとって身代わりとなって、司祭自体は逃がしてあげて、自分自身が処刑されてしまうということになったんですね。
これで殉教ということになったわけです。
後世から見ると殉教者として祀られることになったわけですね。
時期については諸説あるんですけれども、3世紀終わりから4世紀初め頃という説が有力のようですね。
この殉教者セイント・オーバンを祀ったこのカテドラルですね。
元は修道院だったわけなんですが、これがオファー王によって建てられた793年ということですので、
1200年を超える堂々たる歴史を誇るわけです。
現在の私が見た大聖堂は、その後何度も増築が重ねられてですね、今の姿になっているということです。
公式サイトによりますと、今もなおこの聖人の聖遺物を祀る聖堂として巡礼者の方々を迎え続けているということですね。
1200年の歴史、殉教の時代から考えれば1700年ほどということで、本当に長い信仰の歴史といいますか、信仰の記憶が今も受け継がれているということですね。
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ここからが英語史的な話になるわけなんですが、このセイント・オーバンズという町ですね。
本当に地方の小さな小切れな町という村と言ってもいいですかね、ぐらいのところなんですけれども、
公英語方言学の観点から見るとですね、面白い位置どりにあるんですね。
公英語の方言学の伝統によると、基本的にはですね、4つの方言があったとされています。
北から順に言いますと、まずノーサンブリアンという方言ですね。
ハンバーガワの北という意味になりますので、一番北側ですね。
そしてその南、今で言うところのイングランド中部全域と考えていいんですが、これがマーシア方言、マーシャンですね。
そしてその南側、イングランド南部はですね、西側がウエストサクソン、そして東側、今もケント州が入ってますが、これケンティッシュという風に、
南部はですね、西と東で分かれて、全体として4つの方言があるということなんですね。
もう一度繰り返しますと、北からノーサンブリアン、マーシャン、ウエストサクソン、ケンティッシュという文部です。
このうち最初の2つですね、つまり北部と中部ですね、ノーサンブリアンとマーシャンをまとめてアングリアン方言という風に一括して呼ぶこともあります。
アングリアンということで、つまりアングル人ですね。
アングル人、サクソン人のアングル人の方です。
大体この中部以北にアングル人はやってきて、大陸からやってきてですね、この地を支配した。
そして王国を築いたという、アングル系の王国が中部以北ということになります。
一方でウエストサクソン、南側の西ですね。
ウエストサクソンはその名の通りサクソン系ということです。
残るケンティッシュ、ケントはですね、これ10都系列ということで、それぞれですね、大陸にいた時代のちょっとした民族さですね。
がそのままですね、移住した先のイングランドの中ででもですね、文部が見られるということなんですね。
そうしますと、今日話題のセイント・オールバンズの街はどこに位置するかというと、
南から北に向かって進んでいくとですね、ちょうどマーシアの入り口、つまりマーシア以北が合わせてアングリアと呼ばれるので、
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アングリアの入り口ということになります。
南部から中部に入っていくその入り口という感じですね。
方言がこの辺りから変わるというポイントなんです。
ロンドンは全体的に南部に位置づけられるので、南部から北に向けてですね、1時間ほどドライブするとですね、この中部に入るというそんな一撮りの街だったわけですね。
当時の中部以北のアングリア方言と古英語の標準とされるウェストサクソンですね。
違いをですね、一つだけ例にとりますと、現代英語のold、古い、年を取ったという意味のあのoldですが、形がですね、微妙にこの2つの古英語方言では異なっていまして、
南のウェストサクソンではエアールドという形だったんですね。
一方、中部以北のアングリア方言ではアールドということでALD。違いわかりますかね。
ウェストサクソンではEALD、そしてアングリア方言ではALDということなんです。
現代のoldは、このアングリア方言のALDを直接の祖先として持っています。
改めて言うとですね、古英語のいわゆる標準はウェストサクソン方言だったんです。
ここにウィンチェスターという当時の使徒があったからですね。
ですが、後世に標準語として伝わったこのoldという単語に限定するとですね、
これはウェストサクソン系のエアールドではなく、アングリア系のアルドに遡るということなんですね。
このように現代の標準的な語形、つまり私たちが英語学習で現代語を学ぶときの語形というのはですね、
多くの場合、中部系、つまりアングリア系であり、もう少し狭く言うとマーシア系であると。
今日のお話の文脈からですね、非常に優しく言い換えてしまうとですね、
現代の標準英語の元はロンドンの英語というよりも、セイント・オールバンズの英語と言ってよいというぐらいのことです。
もちろんちょっとした単純化は入ってますけれども。
距離としてはロンドンから1時間ぐらいのドライブで着くということなんですが、方言が異なっていたということですね。
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そして現代英語により近いのはどちらかとあえて言うのであれば、ロンドン英語ではなくセイント・オールバンズ英語なんですよという言い方になります。
なぜロンドン英語がそのまま現代の標準英語につながっていないのかというとですね、
これは一つの言い方なんですけれども、ロンドン英語自体が実はいろいろな方言が混ざって出来上がったものなんですね。
その混ざり合った様々な要素の中で、中部的色彩が強いもの。
ここで言うところのマーシア方言に近いものですね。
それも東寄りの方という微妙な調整が必要なんですけれども、東中部というんですかね。
イングランドの東の中部と呼ばれる地域の方言がですね、かなりの程度ロンドン英語に影響を与えているということで、
つまり素のロンドン英語というよりは、素のロンドン英語に東中部方言がかなりの程度かぶさったものが中英語のロンドン特有の英語になり、
そこから標準英語が発達していくというような込みった事情がありますね。
小英語方言学、それから中英語方言学、これまたですね、時代も違うので別々に考えた方がいいわけなんですが、
今回はですね、小英語の方言学に基づいて、要するに南部系ではない、中部以北の英語が始まるのがこのセイント・オールバンズから北の地方であると。
ここは中部、北部への入り口であるという趣旨でお話ししました。
方言学は地図とかですね、時代背景というのも分かっていないとなかなかですね、これ説明うまくするのが難しいんですが、そのような趣旨です。
セイント・オールバンズに訪れた日はですね、曇り空から時折日が差し込むような天気でしたね。
ただ大聖堂を包む空気は非常にひっそりと静かでした。
オファオーがオールバンズの順境を悼んで築いたこの地、これがですね、遥か後の時代の英語標準化の話に間接的ではあるんですけれども、
この時代を繋がっていくということでですね、ひとつヘルカツのあるいは旅ヘルのスポットということでですね、ここは寄っておきたいということでした。
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皆さんロンドン訪れる機会がありましたら、あそこからちょこっとの遠足ということになりますが、この中部地方への入り口、セイント・オールバンズ訪れてみてはいかがでしょうか。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
セイント・オールバンズイングランド中部方言への入り口と題してお届けしました。
最後に絶賛発売中の新刊書なぜ三単元目撃マップ企画のお知らせです。
全国のリアル書店で本書を見つけましたら、町と書店の名前を添えてなぜ三単元が置いてありましたよとお知らせください。
私がグーグルマップ上にピンを立てていきます。
日本地図をなぜ三単元で埋め尽くす。英語紙をお茶の間に広めていくというのが企画の趣旨です。
また、読了された方におかれましては、Amazonレビューなど各種のプラットフォームで本書のご感想をお寄せください。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように。
英語史研究者のほったり打ちがお届けしました。
また明日。
16:19

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