1. Catalyst by Publidia
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2024-07-09 16:15

#21 広告収益が60%減少する可能性も?プライバシーサンドボックス

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ゆるく、国内外のニュースや出版に関して解説します。

毎週、Publidiaというニュースレターも出していいます。
https://ayohata.theletter.jp/

<今回のトピック>

IAB Tech Lab: Grim Outlook For Google Privacy Sandbox(MediaPost)

そもそも、サードパーティ・クッキーはなぜ廃止されるのか?(Criteo.com)

プライバシーサンドボックス: プライバシー保護を強化したウェブのための技術です(プライバシーサンドボックス公式)

<出演>
ayohata https://twitter.com/ayohata

<関連情報>

メディア関連ニュースのまとめ|アヨハタ|note

サマリー

広告収益が60%減少する可能性もありますか?プライバシーサンドボックスに関する記事では、プライバシーサンドボックスの導入やGoogleのChromeにおけるサードパーティークッキーの配信により、中小のメディア企業の競争力が制限され、業界の成長に悪影響が出る可能性が指摘されています。

00:14
この番組Catalyst by Publidiaは、国内外のメディア出版に関するニュースについて、ゆるく開催する番組です。
ということで、まあ4月入って初の配信になるんですけど、先週ちょっとお休みをいただいてしまいまして、
まああの、単純に仕事がすごい忙しいという、おそらく今の会社に入社して過去最大の忙しさっていうのがちょっと押し寄せてたんで、
ちょっと配信をお休みさせていただいたんですけど、あとスタートのところで話している週3回というところなんですけど、ちょっとそこは取り払わせていただいて、
週に1回ぐらいは配信できればというペースで今後もこの番組をやっていければと思いますので、引き続きよろしくお願いしますというところで、
今日のCatalyst by Publidiaやっていきたいと思います。
プライバシーサンドボックスの導入とGoogleのChromeのサードパーティクッキーの配信による制限
今日のトピックは、広告収益が60%減少する可能性も?プライバシーサンドボックス、についてです。
こちらはですね、IABのEgg Labが行ったプライバシーサンドボックスのタスクフォースの分析結果で、
中小のメディア企業の競争力が制限されて、業界の成長に悪影響が出ると指摘しているという記事が出たんですけど、
これがメディアポストというところで伝えられているんですけど、この元になっているのがですね、
クリティオという広告の会社が行ったテストで、いろんなところで報じられてはいるんですけど、
このクリティオのテストが、場合によってはメディアを運営しているパブリッシャーが、
広告収益が今の60%程度に減少するかもしれないという報告をしています。
プライバシーサンドボックスの導入とGoogleのChromeのサードパーティークッキーの配信を行うことで、
Googleの支配がより強くなる可能性もあると指摘しているんですよね。
このIAB Tech Labというのが、IABというのは広告の業界団体でして、
いろんな広告の仕様の話し合いとか、広告の枠のサイズとかをもともと決めたりとかしている団体でして、
そこがそういう話を出しているということで、かなり衝撃的な話になっています。
プライバシーサンドボックスのAPIとトピックAPI
広告、AdTech周りとかメディアにいる人だと聞いたことがあると思うんですけど、
早くGoogleのChromeのサードパーティークッキーの配信というのが今年行われる予定だったんですが、
それが延期になりまして、一応来年に配信予定という話にはなっています。
そもそもなんでサードパーティークッキー配信と、それに代わる技術としてプライバシーサンドボックスというものが導入されることになったのかという背景はですね、
単純に言うとユーザーのプライバシー保護の必要性が出てきましたということでして、
Appleとかは一時期CMでプライバシーの保護をとてもしているというところで、先行してサファリの方でプライバシー保護の仕組みを導入はすでにしているのはAppleではあるんですけど、
Chromeも追っかけてそういうことをしようとしているというところにはなります。
その根源的な話としては、2018年にヨーロッパでGDPR、プライバシー関係とかそこら辺の個人情報の保護に関するものが施行されたり、
カリフォルニア州、アメリカのカリフォルニア州のCCPAというところで、言えるプライバシー関係の保護がされるっていう法律が各所で、言える欧米で出てきたという話で、
なので先ほど言ったAppleもそうなんですけど、シェアが低いんであれなんですけど、Firefoxもそういうトラッキングの仕組みとかを排除するような機能を入れていったりはしています。
それに代わるプライバシーサンドボックスっていうのはGoogleが主導して、いろんな広告会社とかが参画してやっている仕組みがあるんですけど、
もともとは2019年にプロジェクトが発表されてずっと進んでいるもので、去年2023年にそれに関するAPIが一般公開され始めています。
APIとはいえ基本的にはChromeにJavaScriptでアクセスする仕組みはあるんですけど、そのAPIの発表の前とかで比較的認知されているものとして、
フロックっていう、もう廃止はされてしまったんですけど、そういう仕組みがあって、これがいろいろと物議を醸し出してたものでして、
サードパーティークッキーを使わないということで、このユーザーが何を見たのかとか興味があるのかっていうのが広告に使いづらくなるというところがあって、
そこで最初にフロックといういくつかの、このユーザーはこういうことに興味がありますよというのをいろんな行動からタグ付けするというかそういう仕組みをやってたんですけど、
その分類自体が弱いというのでかなり批判を浴びていたんですけど、結局そのフロック自体は廃止になってトピックAPIというプライバシーサンドボックスの中にAPIができまして、
ただこれもそこそこちょっと課題はあるというか、一般的に公開されているGitHubで、GitHubというソースコードとか仕様とかを公開するサイトがありまして、
そこでトピックAPIが公開されているんですけど、大体400分類ぐらいの人の興味を分類していて、それを使って広告を出すみたいな話は使ってくださいとなってるんですけど、
400っていうのはもうらせがあるのかどうかというのは若干怪しいというところで、やっぱり日常の詳細を結局その分類に含まれてないので、拡張はしていくにしてもやっぱりちょっと足らないのではないのかって批判はやっぱりあるのかなと。
このトピックAPIにその400の分類からこの人はこれとこれとこれが興味あるっていう情報を持っていって、それで広告表示の時にそのデータを使うという形になるという、一応想定で作られてますね。
このプライバシーサンドボックス自体が今3つAPIが公式サイトで開設されていて、そのトピックAPIは先ほど言った通りの興味分類をクッキーに保存するというものになってます。
広告会社の対応と収益減少リスク
その興味分類を元に広告会社にリクエストして最適な広告を出すという形になってます。
いわゆるサードパーティークッキーとかでいくと、結局この人は例えばこの服のサイトでこういうのを見たから他のサイトでも広告を出すというかなりどんずばな広告を出していたんですけど、そこからなんかこう
いうのに興味がありますよってすごいふわっとしたものになってるんですよね。それだとやっぱりちょっと厳しいというところもあって、他にそのプロテクティッドオーディエンスというAPIがあるということで、
これが先ほど言ったサイトで商品を見たというところの情報を保存するAPIの部分にはなるんですけど、例えばその先ほど言った通りあるECサイトで商品を見て、
例えば服を、服よりかはサングラスを見ましたという情報を置いておいて、サードパーティークッキーには保存、他のドメインのクッキーとかには保存されずに、そのプロテクティッドオーディエンスのところに保存されるらしいです。
それを見たという情報は内部的に自分だけで保持している状態になっています。その後、例えばメディアを見たときに保存されているあれですね、違いますね、ちょっと間違えましたね。
ECサイトでサングラスを見たときに、その時にその情報を1回広告会社に送って、その後に広告の買い付け情報みたいなものがクッキーに保存されるんですよね。
それ自体はサードパーティークッキーには保存されていない。メディアを見たとき、いわゆる他のサイトを見に行ったときに、その保存されている買い付け情報、オークチョン情報をもとに広告会社にリクエストを送って、何度かのやり取りを経て広告が表示されるという形になっています。
これがそうですね、ちょっと今までのサードパーティークッキーの仕組みよりも結構やり取りが発生するので、広告の世界っていわゆる1秒以内の間でいろんなことが起きて、広告のオークションを押さえて広告表示がするっていう形になってるんですけど、
結局そのレイテンシー、遅延があるという話になっていて、ここがいわゆる先ほど言ってた60%ぐらい減少するみたいな要因の一つでもあるんですよね。
だからやっぱりその広告を買うときにとても問題が、やっぱり時間がかかって、ユーザーがサイトを見て記事を読み終わった際、1秒で記事を見ることはないとは思うんですけど、
やっぱり今までよりも表示速度が遅い、広告を表示する速度が遅いとなると、やっぱりユーザーにとっては目につかないとか広告効果としても弱いという風になってしまうので、まあ収益的にも効果的にも下がる可能性はあるという話があるのかなぁとは思います。
いろいろとここら辺、単純にプライバシーサンドボックスだけじゃなくて、いろんな広告会社を持っているID基盤とかとくっつけたりして、より精度が高い広告を出すという方法論があるので、大体そこを大きい会社は使っていくという風にはなるんですけど、
先ほど言った中小のメディアって話がやっぱり、そういう基盤くっつけてというのがやっぱり対応できないと収益的にも苦しくなるという話もあるので、要約するとやっぱりその大手じゃないと結構広告収入が厳しくなるって話もあったりしているという、そもそも仕組み的に結構しんどいものになっているというところなんですよね。
3つAPIがあるって言ってたんですけど、もう一個アトリビューションリポーティングっていうのがあって、ここも効果測定みたいなものに使われるところなんですけど、一旦そこはちょっと今回は説明を省かしていただくんですけど、
サードパーティークッキー自体よりももっと結構広告的には厳しい、現状単価も低くなってきているっていう話がある中で、より厳しくなるっていうところに今年廃止しようとしたけど、いろいろな反発なり難しさがあって来年になりますって言ってるんですけど、
来年本当にサードパーティークッキーの廃止が行われるのかっていうのは若干疑問はあるんですけど、もともとの根源のところはGDPRとかCCPAというプライバシー関係の規制というところがあるので、おそらく永遠にそこを先延ばしにするってことはGoogleもやれないとは思われるんですよね。
ということで考えたら収益減っていうのがその枠を打っていくっていう広告のモデルから加えて別のこともやっていかなきゃいけないとか、手売り広告をやっていくとか、そういう多様さを出すってことでリスクを分散するしかないのかなっていうのは個人的には思います。
はい、今日のカタリフトはいかがだったでしょうか。本日のトピックで売れたニュースなどは概要欄にリンクをしています。この番組では皆様のコメントやご感想をお待ちしています。Xでコメント頂けると嬉しいです。それではカタリフトバイパブリや次回の配信でお会いしましょう。綾畑でした。
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