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#52 本の価格を上げるための道はあるのか?
2026-07-02 19:26

#52 本の価格を上げるための道はあるのか?

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サマリー

今回のエピソードでは、出版業界における価格設定の課題について議論します。書籍流通の厳しい経営状況、特に輸送コストの増加が、取次や書店の経営を圧迫している現状が語られます。価格転嫁の必要性が指摘される一方で、本の価格を上げることは販売量の減少に繋がるというジレンマも存在します。スターバックスやAKBの握手券、ブランドムックなどの事例を参考に、商品自体の付加価値を高めることの難しさや、場所としての価値、特典の提供など、様々な角度から価格上昇の可能性と課題が探求されます。最終的には、業界全体での協力と、価格設定の見直しが不可欠であるという結論に至ります。

番組開始と近況報告
おはようございます。2026年7月2日、木曜日、ayohataです。
この番組、Catalyst by Publidiaは、国内外のメディア出版に関するニュースについて、
緩く解説する番組です。
ということで、すいません、ちょっとしばらく時間が空いてしまったんですけど、
ちょっとマイクの変更をしたんですけど、
実は一本前に撮っていたんですが、
今まで扱っていた音声データとサンプリングレートが合わなくて、
音がすごい変な状態になってしまって、ちょっとどうしようもないということなので、
一旦ちょっと環境の構築のし直しをしていて、
時間がかかりましたという感じにはなるので、ちょっと久々になるんですけど、
いろいろと直近いろんな話したいネタもあったんですけど、
今日はちょっと緩めのネタをできればなと思っています。
出版業界の危機的状況と日経新聞の記事
今日は先日本JPさん主催のイベントに登壇しまして、
ちょっと聞いていただいている方で、見ていただいた方もいるかもしれないんですけど、
特番2026年上半期の出版ニュースを振り返るということで、
今までエンタメ系とかフィジカル出版とかデジタルメディア、
一度お会いして話はしていたんですけど、
今回から3部線になってフィジカル出版、エンタメ出版、デジタル出版という、
ちょっと分かれる形になってやってたんですけど、
その中でフィジカル出版、私の方はデジタル出版を担当していたんですけど、
フィジカル出版の話も聞いていて、ちょっと興味深い話題もあったので、
その話題に少し触れればなと思うんですけど、
既にいろんなところで報道がされていますけど、
書籍取り継ぎの経営状況が厳しいということで、
日本の社長さんが言った発言がかなり衝撃的で、
これが2026年6月の日経新聞の記事になるんですけど、
そこで日本グループホールディングスと東派の26年3月に揃って最終赤字、
輸送コスト増という記事の中で、
日本グループホールディングスの戸賀市県社長が、
取り継ぎ事業の撤退も検討しなければならない環境が迫っているという危機感を持っているという、
かなり遠回りな言い方なんですけど、そういう話が出ています。
これがかなりインターネット上で話題になっている発言にはなるんですけど、
トラック新法と適正原価の導入
とりあえず厳しいという話があって、
特にこのイベント、本JPのイベントの方で、
フェジカル出版のところで司会を務められている古畑瑞穂さんという方が、
もともと日本で働かれた方なので、内情も以前のところでは知ってたりとかされるので、
そういう話もされていたので、詳しく知りたい方はまだアーカイブがあるので、
ご購入いただいた方がいいと思うんですけど、そういう話もされていました。
もともと2026年、1月29日に一般社団法人日本出版取り継ぎ協会の中で、
文化通信社という業界史の特別セミナーの中で、
東藩の社長さんですかね、が話した資料にも結構似たような衝撃的な話がありまして、
いわゆるトラック進歩というのが始まるということで、
もともとこれ、すみません、私もちゃんとは把握していないんですけど、
かなりニュースでも話題になって、2024年には年間960時間の残業の上限ができたりとか、
そういう話もあったりで、次に2028年までに出てくる話としては、
国が燃料費、人件費、委託手数料などの事業の適正な運営の確保のために通常必要と認められる費用を
的確に反映した積算を行うことにより、貨物・自動車運送事業の適正な運営を図るための
適正原価を定めるという話があって、それは下回るのはダメですという話が出ています。
要は、ちゃんと適正な価格で依頼しましょうという話になるんでしょうけど、
出版の流通はそこら辺はいろんな経緯はありつつも、そういうのがあまり反映されていないという話はあると。
ここはすごい複雑な話と私も正確に話はできないんですけど、
とりあえず安い価格で結果的に維持されているというのが今の書籍・雑誌の流通の仕組みであるという前提があります。
取次事業の選択肢と価格転換の提案
この2026年1月29日の日本出版取り継ぎ協会が発表した資料の中では、結構デカめの話として、
2つ選択肢があるという話があって、取り継ぎが事業撤退か出版流通の取引構造を変えて事業継続をするという話で、
事業撤退自体は先ほどの日本グループホルディングスの社長さんでも検討しなきゃいけないというちらつかせはあるわけなんですけど、
基本的には取り継ぎ側としては出版流通の取引構造を変えて事業継続したいんだろうなというのがその資料の中では後で書かれているんですが、
要は価格転換の話が出ているんですよね。
定価を上げて出版社の取り分を減らさずに取り継ぎ書店の取り分を増やすという提案がそこではなされていると。
例えば、すごい単純化したイメージで言うと、本体価格1,000円の本があります。
出版社が現状は70%取っていて、取り継ぎが8%書店が22%となっているのを価格を上げる。
本体を例えば1,167円にした場合、出版社の取り分を60%にして取り継ぎを10%書店が30%と、取り継ぎを取り継ぎ2%書店8%というふうに増やすという提案が書かれています。
他にも、例えば1,273円の場合というので提案が書かれているんですけど、
基本的に出版社の取り分を減らして、ただ値段も上げて取り継ぎ書店の割合を増やしてほしい、取り分を増やしてほしいという提案がされています。
この資料が出た時にかなり業界、界隈から反発を見た部分があったり、そもそも値段を上げれば同じ量が売れるわけではなくなるので、それはもう無理なんじゃないかとかいろいろとあるわけなんですよね。
正直ロジックは破綻しているとは自分も感じるんですけど、ただもうそういうレベル感の話をしている場合じゃないっていうのが取り継ぎおよび書店の立場としては感じるところだとは思うんですよね。
なので業界としてはやっぱり取り継ぎと書店の取り分を増やさないともう維持がそもそもできないというレベルにはなっていると。
出版社もそれはおそらく分かっている話なんであろうというところではあると思うんですよね。
価格上昇の難しさと付加価値の模索
これが前提の話としてありまして、本JPのイベントの方でいろいろとそこの難しさは会話をされているんですけど、その中で本の価格を上げる付加価値をつけるという話題がちょっと出てきて、
そこは自分も他の方もちょっとうーんって思ったところがあったんで、そこにフォーカスをして今日話をしたいと思うんですけど、
価格を上げるっていうのはとても難しいというのは前提としてはやっぱりあると思うんですよね。
おそらく値段を上げつつ販売量を減らさないっていうのはおそらく難しいと思うんですよね。
これは販売場所自体が数が変わらないとしたら、そもそも商品自体に魅力があれば買い続けるかもしれないっていうのはあるかもしれないです。
ただ書店に関しては購入場所プレイ数自体が減っているという数字も連動してあるので、おそらくはこれは値段を上げるイコール販売量を減るっていうのは値段を変えなくても販売量を減るっていう話は含んでいると思うんですよね。
なのでおそらく、とはいえそれもわかっているでしょうから、値段を上げればより減るという危機感は出版社側にあるのかなというのはあると思います。
とはいえ、世の中においての米相当、令和の米相当からでかなりお弁当の値段も上がっているし、中等情勢によっていろんなものの値段が上がっていると。
必需品ではない書籍というものの場合、消費者側が買い続けるかっていうのはかなり怖い資金レースだと思うんですよね。
値段が上がって成功した例がないのかっていうのを調べてみると、かなり古い例にはなるんですけど、そういえばそうだったなっていうのがスターバックスコーヒーなんですよね。
もともと安く喫茶店で飲めてたものが、スターバが結構それよりも大きく上がる金額で提供したということで、
結果、当たり前には今なってますけど、むしろスターバックスよりも高いコーヒーが出ているっていうのが現状だったりはします。
これが何が価値があったかっていうと、サードプレイスという場所の提供なんですよね。
これ自体、商品の価値ではなく、スターバックスおいしいんで商品の価値としても当然ありますが、
単純にブレンドないシングルビーンのコーヒーとかで考えると、それ単体ではなく場所というサードプレイスというところの価値があるのかなという気はしています。
他にも、これも言ってしまえばかなり破壊的な話ではあるんですけど、AKBの握手券ですよね。
CDというものに握手券を付けて購入する、1人の人が1個以上のものを買うということで、
逆に言うとCDを買っているというよりかは、握手券を買っているという感覚なので、おそらくかなり難しい話にはなるというか、
書籍に置き換えた場合は、たぶん著者イベントとかになるんでしょうけど、これも1人1個しか買えないという話ではあると思います。
他に雑誌の例で言うと、ブランドムックですよね。
色々と問題はあるんですけど、本を買っているのか、本というか雑誌を買っているのか、アイテムを買っているのかみたいなのが境目がない状態ではあると思うんですよね。
結局これって商品商品ごとで付加価値を検討してやっているという点で考えると、多くの流通している本全てなり半分なりで、なかなか適用が商品自体に付加価値を出すというのは難しさはあると思うんですよね。
例えば特装版とか愛憎版みたいな想定なり造本がすごい豪華なものとかだと、たぶん通常の本よりも2倍以上でも売れたりとかするわけなんですけど、やはり再現性が乏しい話だとは思うんですよね。
例えばメディアドゥーという会社が電子書籍取り継ぎ等、党版が組んでやっているNFTとかデジタルアイテムを配るっていう事業があったんですけど、それもかなり立ち行かなくなっていて、一部サービスは終了するという話は先日記事では出ていたんですけど、
付加価値、付加機能なり付加コンテンツを作るっていうのは通常の本を作るフローに加えてプラスアルファになるので、なかなかやっぱり難しさはあると思うんですよね。
場所としての価値って考えた時には、どっちかというと書籍というよりから書店の方の話になっていくと思うので、直近独立系書店という小規模の書店が流行っているというところには場所の価値が出てきているとは思うんですけど、
そう考えるとやっぱり書籍という商品自体に付加価値をつけるというのは個々では可能だとは思うんですけど、
価格平均するってことは全体的にそれぞれ、類似している商品の5割から6割ぐらいが付加価値がある状態にするっていうのは結局減価が上がる話でもあるので、
ちょっとそうですね、難しいのかなって個人的には感じるので、その業界全体で考えた時は書店側に魅力を持たせるっていうことをする必要があるのかなっていうのは、
これが書店だけになるとやっぱり経済的な体力の問題もあるので、取り次ぎ出版社はやっぱり共同でやっていく必要性はあるのかなというのは気がしていますね。
今後の展望と業界への期待
中東情勢の影響というのは徐々に出ているという中で、紙の値段とかインクの値段が上がっているという話もJPのイベントの方でも結構細かく具体的に話されているので、興味ある方はアーカイブ買っていただいた方がいいと思うんですけど、
値付けに関してはどうしてももうこれからであげざるを得ないとは思うので、とはいえ多分そうなるとさっきの出版取り次ぎの協会が出している当販のイメージでいう1,000円を1,167円とか1,273円に上げるっていうのは自然となっちゃうんですけど、
出版社の取り分としてはこれではちんどいって話にはなっていくと思うんで、これに関してはあと2年という中で業界が本当に解決取り組んで、取り次ぎ、書店、出版社の業界が取り組まない限り前に進まないと思うし、
どうなっていくかというのは、自分もその業界の中で働いているんですけど、どっちかというと上のレイヤーでやっている話なので、私は一切これは知らないんですけど、正直ハッピーになる人が多ければ多い選択肢が取れればいいと思うんですけど、それが何なのかはよくわからない。
なので、ちょっとここは見守るしかないのかなというのは個人的には感じます。
今日のカタリストはいかがだったでしょうか。本日のトピックで触れたニュースなどは概要欄にリンクしています。この番組では皆さまのコメントやご感想をお待ちしています。Xでコメントいただけると嬉しいです。
それでは、カタリストバイパブリッジや次回の配信でお会いしましょう。有方でした。
19:26

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