あ、あ、あ。わたなべ君聞こえますか?
はい、聞こえます。
あ、聞こえますか。ちょっと待ってください。
僕の声どうですか?
絶好調です。
意味がわかんねえ。何より非常に絶好調。
イヤホンから音が出ないな、僕のほうは。スマホから聞こえてるのは。
どっちでつないでいらっしゃるんですか?
スマホからつないでいる感じですか?
うん。いろいろちょっと複雑な、今。
外部マイクを、なんかイヤホンがなくなっちゃってね。
ライトニング端子のイヤホンが。
で、今だからマイク付きレコーダーにスマホをつないで、
そこから僕の声はたぶん、マイクかけ取ってんのかな。
これ音聞こえます?
聞こえますよ。
トントンって聞こえる?
あ、なんかどっかにモールス信号でも送ってんのかなっていう感じで。
聞こえるは聞こえますけれども。
音聞こえた?
変わらないですね。
あ、変わんないですか。
変わらず普通に聞こえますね。
あ、じゃあこれでいいですね。
じゃあ、全く打ち合わせしてないですが。
大丈夫ですかね。
先に本題の前の緊急報告をやりますか、はじめに。
はい。
ちょっとおたまとんちゃんと電池……ありました。
やば、最近電源入れてなかったから。
やばい、電池……あ、大丈夫だ。
大丈夫です。
大丈夫ですか。
はい。
じゃあオープニングからいきましょう。
はい。
せーの。
本のそばには楽しいことがあるをモットーに、書店員歴25年の元書店員、鈴木と。
出版取り継ぎ7年、出版社営業13年。
現在、書店と出版社の現場をつなぐ一冊取引所、運営……何年目だろう。
5年ぐらいのおたなべの2人で。
読者、出版社、書店の皆さまの素朴な疑問に答えている、本そばポツキハト休憩室でございます。
お久しぶりでございます。
大変にご無沙汰しております。
いろいろしゃべりたいことがあるんですが、
今日は緊急報告も程々にテーマとして組んでみましたものがありまして、
話題の「街の本屋はいかにして潰れてきたか」という非常にショッキングなタイトルの本なんですが、
飯田一志さんの平凡写真書の本が、業界内ではざらつくという本なんですが、
非常に中身が専門的で、面白いんですがなかなかわかりにくいというところもありまして、
今日は我々の大先輩もお呼びして、
これをつまびらかにしていこうと思っているわけでございますが、
ちょっと久々なので、先にちょっと軽く緊急報告などもしていきたいと思いますが、
渡辺文君はいかがですか。
一冊取引所に、ちくま処方さんがご参加いただけることになりまして、
一冊取引所から注文を受けるのは、
クレジットカード払いの直取引、一冊決済という仕組みがあるんですけれども、
それの受注が一冊取引所からちくまさんを受けていただけるということになりまして、
取り継ぎ経由のほうは、ちくま処方さんが今まで通り取り継ぎから仕入れたよという方は、
ちくまさんと今まで通りやっていただいて、
その他いろいろオルタナティブな仕入れの手段がありますけれども、
そこに一冊取引所からのクレジットカード払いの直取引というのが、
ちくまさんご対応いただけると。
ちくま処方さんが直で取れると。
取引条件についてはね、これからたぶん口からすこともあると思うんですけど、本のですね。
ちょっと今日の本の話題からつながるような緊急報告だと、そういう感じなんですけれども。
いきなり真面目に。
そうですね。
他には、今日の東京競馬場の第11レースの安田記念、
馬券取れたんですか取れなかったんですか?みたいな話はまたちょっとおいおい。
いいよ、長いから。
そうですね。こんなでございました。
もう半年ぐらい経った?前回やってから。
たしかスポティファイのポッドキャストの更新が、去年の11月ぐらいが最後なんじゃないかなと。
そうですね。
なんかいろいろと渡辺くんのほうも、僕の仕事とたまにかぶったりしてね。
あ、そうですね。
別に会ってないというか関わりがないわけでもないしね。
よくふなか説なんかもね、地元では流れているらしいですけども。
何度も言うようですけどね。ふなかになるほど仲良くないから。
そもそもね。
そもそもね。
鈴木さんはどうですか、近況で。
そうですね。昨日福島のほうにバイクレスリングに行って、
ちょっと帰るのめんどくせえなと思ってキャンプして、さっき帰ってきましたんで。
若干頭がもろとしてますが。
いい天気になるとちょっとそわそわするということと。
あと今年に入って大きなことといえば、文振りに出たってことですかね。
あれですか、ブースの内側というか。
そうなんです。今まで結局お客として行けなくて、
なんだかんだ行こうと思ってて行かないまま、
実は開港たけし記念会は前々からいろいろお世話になってたんですけど、
文振りに出るということで、ちょっと手伝うということになりまして。
ジムを作っちゃったりなんかして、グッズを作っちゃったりして初めて出ました、文振りに。
僕自身じゃなくて、あくまでも開港記念会の公演というか確か。
開港記念会が協力して、開港記念会含めて開港たけし好きの人の有志によるブースですね、どちらかというと。
そういった形で出ました。面白かったですね。
やっぱり内側と外側では違った景色が見えたんじゃないですかね。
なんかね、定点で見ると面白かったですよ。
今まで正直あんまり同人活動みたいな関心がなかったんですが、
出ると、商業とかで僕は本屋でやってたから、
それに比べるとだいぶ雰囲気もそうだし目指す方向も違うし、
ある空間自体が違うなって感じましたね。
そんなこんなやっておりまして、
まだまだ一応本のそばになんとかしがみついてる感じですよ。
思い出した近況。
なんですか。
奈良に競輪堂書店さんってございました。
秋の11月3日に競輪堂書店さん50周年を迎えるんです。
50周年記念でいろいろ店頭でいろいろ何かをやろうというようなところで、
ライツ社の高野社長と、私が今の競輪堂の林田社長とですね、
いろんな打ち合わせというか雑談を重ねた中でですね、
ちょっとその11月を挟んだ前後1ヶ月間ぐらいの間に、
いろんなイベントやら、店頭のフェアやらっていうのをやると。
そこに私はですね、自分ではポンコツチャットGPTって呼んでるんですけども、
ズームで打ち合わせするときに、できの悪い壁打ち相手みたいな感じで関わっておりまして。
いろいろやっぱり本のそばにいるんですね、ちゃんとね。
いるんですよ。
なんかすごい面白いことになりそうで、
9月ぐらいになったら告知も始まるはずなので、
ちょっと皆さまもお楽しみにしていただければと。
じゃあ今日はですね、僕は20年ほど書店員やってますけど、
渡辺くんも取杉にいて、そのあと羽元さんの営業もやってますが、
本のそばにどっぷり使ってた人が一人いますんで、
今日はですね、大先輩をお呼びしまして、いろいろなことを聞いていきたいと思ってますんで。
ちょっと待ってくださいね、今読みますね。
今回テーマとして挙げている、町の本屋はいかにして強いてきたかというのはですね、
戦後の日本の本屋さんの、実際何が起きていたのかっていうのをデータとか記録によってまとめてる本で、
昨今言われる、町の本屋がなかなか厳しいのは取杉のせいだとか、
廃本のせいだとか、いろいろ言われてる中で、実際どうなのっていう。
印象論とか感情論でしかなかなか出てこないところを、ちゃんと数字でデータでまとめてくれた本っていうのが、
なかなか実はこういう本がなくて、読むとなるほどっていうのと、
僕なんかは20年くらいまで、2000年に入ってくらいから書店に関わりだしたので、
そのときも結局書店員時代って、その業界が何を動いていたのかがよくわからなかったんですけど、
これを読むと、あの頃僕がこういう仕事になってたのは、この影響なのかみたいな、そういう背景もわかるみたいな。
自分が売ってたときに業界で何が起こってたのかっていうのがわかったりとかもしてたので、
それをもっと具体的に今回はいろんなところで読んでる方がわかりやすいようにということで、
前振り長いですが、鎌垣さんという取材長いことをやられていた方をゲストにお呼びしまして、よろしくお願いします。
鎌垣さん入ってますでしょうか、スピーカー。
はい。鎌垣です。
本の学校でもうすでに何か。
一応昨日ですね。昨日の土曜日の3時から本の学校という、もう30年ぐらい続いてるという団体の第2講座を設かりました。
独立系書店を開きたい方のための仕入れ方講座というのを、1時間半しゃべってまいりました。
名前さしくないんだぞってことを言ってきたんですか。
いえいえ。今回は鈴木さんにお見せして、渡辺さんにも実は取材もしてるんですが、
取引相手としての取り継ぎ問い屋さんの条件とかを一覧表にした対策を作りました。
それがいろいろちょっと評判を読んでると。
ですよね。あれはみんなが欲しがるものじゃないですか、やっぱり。
なかなかな対策じゃないかと自負しております。
これを録音でも聞いている方は、遅くはないので、
本の学校、春講座、2025春講座で検索していただければ。
たぶんね、アーカイブはまだ用意されてなくて、
第1講座のカニブックス・花田さんはすでにアーカイブ動画が用意されてて、
私がやったのはたぶん来週以降にアーカイブ動画が用意されるので、
あとからでも遅くないので申し込んでいただければ。
お金は取られちゃいますけど、一応1,000円ぐらい取られるんですけど、
もし興味がある方はぜひとも優先でも。
このスライドの資料なんかも別途でファイルでもらえたりするんですか。
今回、一応今事務局と話をしているのは、
ちゃんと聞いていただいた方には、パワポで38枚の対策をお送りする予定でございます。
これはちょっとした情報商材ですね。
本やる代表のための講座みたいな情報商材ですよ。
これはすごいんじゃないですか。
これは結構自分が言うのもなんですけれども、
党版の本やるっていうのと、ラクテンブックスネットワークさんのホワイエというのと、
例えば子どもの文化普及協会さんやトランスビューさんや一冊取引所さんもまとめてですね。
そもそも補償金はいるの?補償人は?っていうところから始まってですね。
掛け率はいくらで入るのかしら?というようなことが一覧化できておりますので。
玉木さん、そのまま何も説明しないでしゃべってるとだんだん怪しくなってくるんで、
まだ自己紹介しないと怪しくなってるから。
怪しい商材を売っていると。
何者なんだっていうね。自己紹介をお願いします。
それこそ、さっきの伊田さんの話をずっと聞いてきて、
1985年に私は大阪絵というところに入社してますので、もう40年前ですよね。
取り次ぎですね。
大阪絵という出版といって、今はラクテンブックスネットワークという名前になってますけども、
その大阪絵に入って、一昨年には定年で退職しておるんですが、
出版取り次ぎ一筋だったという感じですよね。
なので、80年代から書店が大型化していって、
Amazonの立ち上がりとかいろんなものが本の前で経験してるんですね。
そうですそうです。85年というのはまさしく雑誌の黄金期の真っ只中で、
それでそれを浴びるようにして、
90年代の終わりから大型書店、千坪書店が始まるんですけども、
そこも渋谷の阪急ブックファーストとか、準工堂さんとかとお仕事をして、
2005年ぐらいにはAmazonさんの仕事もしたんで、
本当に大きな歴史の中にずっと見ていたみたいな立ち位置ですね。
なので、今回の飯田さんの本はどちらかというと、
自分が鎌木さんの取り次ぎ人生の中で、
あったあったこんなことみたいな感じで読んだって感じですか。
そう。まずはね、1985年に僕が入った当時は、
この本って70年代の書店の闘争みたいなものが結構書かれてるんですけど、
それが終わった後だったんですよね。
終わった後って変な言い方ですけど、くすぶってはいたものの、
ある程度そういう賞味的な話がいろいろくすぶりながらも、
85年はさっき言ったように雑誌が爆発的に売れていくので、
おそらくちょっと売上が思いっきり上がっていったことで、
少し新鮮化してた気がするんですよね。
ただ当然、取り次ぎさんに入るといろんな歴史は、
当時はいろいろと先輩から教えられたりとか、
実際に町の本屋さんと話をする中でいろんな歴史を聞いていたので、
70年代、80年代の話っていうのは、
会社で聞いた話みたいな話とか、
85年以降は自分で実際に経験した話の中で、
書店さんがこう動いてとか、
結果論としてこういうことになっているとか、
複合していく当然歴史とか、
町田屋さんがどう出てきて、
文京都さんがどういうふうに動いていったみたいな、
そんなような歴史は、言ってみたらつぶさに出てきたって感じですかね。
さてじゃあ、今回この本について各賞が10賞ぐらいあるんですよね。
10賞ぐらいあって、あ、11賞か。
ちょっと個別に見ていくと時間もかかってしまうんですけど、
特に本屋さん周りのところで、
この本はとても親切なことに、賞の最後にまとめというのがありまして、
触れてるものをまとめてくれたりするので非常に読みやすい本ではあるんですが、
ただ語られてることは業界内のことなので、専門用語も含めて、
あと書店というものへの監修とか仕事の仕組みとかも、
前提条件がわからないと難しい部分もあるんですけど、
まず第一章の日本の新刊書店のビジネスモデルっていう、
特に新刊書店ってどんなものなのかっていうところが、
なかなか実は見えてない部分があると思うんですけど、
第一章は新刊書店のビジネスモデル。
特にこれの本で大きく言及されてるのは、本の価格が安い。
あとはマージンと言いますか、利益率が低いっていうことが前々からも言われてますけど、
そういったところの部分が当たり前のように語られてますが、
重要なのはこの価格が決められない再販売価格維持契約。
制度だと僕も思ってたんですけど、維持契約なんですね、鎌垣さん。
そうそう。昨日の僕の話の中でも、
制度って文章に書いちゃったのかな。
そろそろ指摘されて、契約だよねーみたいな話をされまして。
ですよね。やっぱりこのあたり、再販制度って僕も思ってたんですけど、
再販というのは、取り継ぎから本を委託で小売という書店が受けたときに、
ある意味再度販売するための価格を変えないで維持しながら販売する制度ですよね。
ちょっと補足すると、おろす側と仕入れる側で交わす契約なので、
出版社は取り継ぎ、問屋と契約を交わします。
取り継ぎは書店と契約を交わしますと。
だからゴリゴリにやろうとしたら、直取引で出版社と本屋さんやるとしたら、
定価で絶対売ってくださいねって出版社が心から思って、
本当にそれを守ってほしいと思ったら、
直取引相手と個別の出版社が再販売価格維持契約を結ばなければいけないみたいな話になってくるわけですよ。
これあくまでも契約なんですよね。
契約なんです。契約書が存在します。
2社の間で交わされるものだということですね。
実は出版社と取り継ぎ官、取り継ぎ官と書店官で、
言ってみたら出版社と書店ではないんですよ。
出版社と本屋、本屋と書店というところで結ばれている契約なので。
今言ってた出版社と直でやる際に、取り継ぎが通ってないので、
では直取引の際に書店は出版社から買った本を再販だって、
契約結んでないもんって言って、
価格を安く売ってもいいかっていうような問題をちょっと払うんだとか。
例えば神田神保町で秋に神保町ブックフェスティバルをやるんですけども、
そこで出版社さんがお客様に直接販売をしているんですね、ブースでも。
そこではわりと値引き販売をされている。
あとゴールデンウィークの絵本の上野の森で行われる絵本。
これも出版社ブースが出て、1割引きで売っているということに関して、
これも実はその再販価格維持契約の拉致害なんですよね。
出版社が直接読者に売っているので、その契約には当たらないという解釈である。
今後解釈ってことはたぶんたくさん出てくると思うんですけど。
出ないと出版社が直接売ることによって起こる安売りは説明がつかなくなっちゃうんですよね。
安く売ってええやんみたいな。安く売ってるやん、あそこで。
新品をって話になるので、一応契約上においては出版社が直接読者に売る際は再販というのは有定。
出版社権限では可能なので、出版社が直接売る際は可能であるという感じですね。
だから制度とか法律ではないっていう、細かい話をすると。
本書に引き寄せて言うなら、時代が時代だったら、
神保町とか上野の森で値引き販売しているなんてダメじゃないかって言って、
第三章の逃走する街の本屋っていうところに出てきかねないようなね、時代が時代だったら。
実際過去にはあったんですよ。
なんかあれなんですよね。
僕も制度なのか法で守られてるのかを誤解するときもあるし、言葉もそういうふうに使わせたりすると、
制度なんだとか言うと業界全体で決まってると思ったら、実は2社間の契約で。
2社間の契約に別の書店が文句を言っても、実は2社間の問題だから関係ないよって話になってる。
あくまで契約だよっていう。
これちょっとはっきりしたのも、本を読むと、ごちゃごちゃになってた部分がすっきりしてる。
ふわっとしたことが、実際そういうことだったのねっていうのがよくわかる本ですよね。
この本は本当そうですよね。
どうしても業界で公伝で先輩から聞いてきて教わってたみたいなのが結構あるんだけど、
実際成り立ちは見ると、やっぱりきちんと覚えておかないとダメだよね、みたいなのがあるよねっていう。
例えば仮に安売りをしても、書店さんがね、罰則規定がないんですよ。
何が起きるかというと、契約に基づいて、例えば書店さんが安売りをした場合、
取材さんがその書店さんに対して、それは契約上間違ってますよという話をすると。
例えばその一回に対して、売ってしまった事実があるということに対して、
バッキンオンみたいな話にはならなくて、
遠慮なく注意しますよと。
例えばその繰り返すようなことが起きたら、どうするかというと、
その契約に基づいて、書店さんと商取引をちょっと考えますよ、みたいなレベルだったりという感じですかね。
この辺の話って、わりと聞いたことないでしょ。
ないですよ。
話してるほうもそこそこドキドキしながら話してるんですけど。
たぶん場合によっては晴れ者に触る部分もあるかもしれないですよね。
別にどこから触られても間違ってない話はしてる自信はあるんだけど、
でもこういう話を語られてきてないなあという。
昔はそれこそ、発売日の例行みたいな、ちょっとずれるけど、
業界内取り決め、発売日を守りましょう、定価を守りましょう、みたいなことに対しては、
ある程度、なんとなく村社会でみんながある種監視しながらやっていて、
それに対して、もし破ってしまった場合はダメですよというレベル感で修正していきながらやってた。
たとえばそういった経験をしてかつ、そういうときはどうしたらいいかってことを見てきた人たちみたいなレベルだったんですけど、
ここ何年も別段、そういう事例が反則が起きてるようなことを知らないと、
やっぱり制度だけがガチガチにあって、怖いものみたいな、
触らないものみたいな話になっているっていうのはポイントなんだろうなって。
誰かが先輩から、実はこういうものなんだよとはいえ別に破っちゃいけない契約書がちゃんと存在するので、
そういうものなんだよみたいな話なんだけど、
その説明をするだけで、本当に触っちゃいけないところに触ってるかみたいな。
本当にドキドキしながら喋ってます。
この話が長くなっちゃうと、次に使えちゃうんですけど、
裁判制度っていろいろなものが業界の問題改善のときにぶつかっていくもので、
無くせばいいじゃんって言ってるけど、無くせばいいじゃんって個々の契約だから個々で無くせばいいだけじゃなくて、
全体で業界で無くそうっていう取り決めで、今日から無くなりますみたいなのはできないんですよね、結局。契約だから。
個別には契約が解消されるけど、業界で決め事じゃないから、別にそういうふうな明文化することはないんですもんね。
あとちょっと長くなるけど、ここだけお話をしておきたいんだけど、
いわゆる決められた価格で取引は決められた定価があって、
その掛け率で、というオロチネで書店さんには入ってしまってるんです。
例えばその原物、よく言う1,000円の定価の本を、書店さんには780円で買った商品があります。
220円売れば儲かりますという商品が手元にあるとするじゃないですか。
これを、いわゆる価格維持を無視して、900円で売るっていうことは、
その時点でも書店さんは自分の利益を削るんだよね。
そうですね。
そうですよね。
価格が決まって、掛け率が決まっていて、それでも入ってきた商品を安売りするっていうのは、
書店さんは言ってみたら、初垂れとか売れなくなった本を安く売るときは返せないから仕方がないよねって話もあるんだけど、
だけどやっぱり利益をなくすことになるので、
単純にすべてを安売りしようなんていう方向には一気にはいけない。
当然ね。
よく起きてきたこれまでの歴史からすると、
倒産してしまった出版社の本を返せなくなっちゃって、
書店さんで残った本は、もうそれは再販の契約からはいつだっていいんじゃないかって言うんだけど、
でも取り継ぎと書店さんの契約だから、出版社がどうなるのか。
一応縛りでは書店さんを安く売ってはいけないよということで、
でもそうすると書店さんは100%全部損金を自分で被んなきゃいけないからっていうところで、
安くしてもいいんじゃないかみたいな話はあるし、そこの悩みどころは抱えたまま今に至る。
この本でも書いてありましたけど、再販制度がうまくいくのは、
書店がちゃんと利益を取れるような価格設定を判物さんのところがしてるといい制度なんだけど、
それがたぶん全然安く売ろうっていうことで、
本の価格がどんどん抑えたまま売られてるんで薄利多倍になってるというのも書いてあったりとかして。
闇が深いときて。
だから結局、価格は決められていて、利益率みたいなものはある程度決められている世界だから、
書店への利益を渡すためには定価を上げるしか言ってみたらなくて、
実は先週ぐらいに取杉さんの協会が出版社に対して、
運賃の口頭を前提とした価格をちょっと考えてくださいね、
みたいな発言があるというような配信があるんですけど、
まさに今そこの価格を上げることが、
本屋さんも通り書店さんもキャッシュを獲得するにはそこしかないというところが、
まりと実はホットな話題ですね。
つきないんですけど、ここだけですでに。
こういうことを説明する機会が言うてないので、説明しろって言われたらなんぼでもしますよね。
けど再販維持契約は、何事も本屋さんが儲かる上で一番言葉が出てくるんで、
多少理解しておいたほうが、多少じゃないな。
しっかりと理解しておいたほうがいいなと思いますよね。
現実では決められた価格をレジ通したら出ちゃうんで、
それを売るしかないんだよねーっていう話はないんじゃないの、現場まで。
元書店員でスーパーマーケットに転職した方なんかはね、
キャベツ1個を半分に切ったやつの値段をつけたほうが、
最終的にはそれを売り切ったときに利益が変わるとか、
そういうところで頭を使ってやってるわけですけど、
本屋さんはそういう形の頭の使い方をなかなかしない小売りであるっていう。
また別の章で、兼業書店とかそういう話も出てくるんで、
兼業してるものによっては本当に商売商売した頭の使い方をするような商材も扱うわけで。
ただ出版物に関してはね、そういう頭の使い方ではない。
ゆえにいろいろな闘争もあったんだろうなと。
なるほど。もう終わんないよもう。
もう一つは言っておくと、本は二段バーコードという、
二段バーコードを読むコスレジというのがセットになっているので。
そうですね。本の後ろにある、主に書籍についてるやつですね。
だから書籍についている、必ず裏を見るとバーコードが二段になっていて、
一段目がジャンコードやISBNコードですが、二段目に価格が入っているので、
そうすると書店小売店は商品マスターを持たなくても、
これを読むことで価格がピョンと出て、それで販売できるという手軽さとセットなんですね。
これをもし安売りしようと思って商品をいじくろうと思うと、
別に商品マスターテーブルを持たなきゃいけないんですよ。
はいはいはい。
そうそう。本当に単純な話じゃないんですね。
安売りしようとか、どうしようみたいな話のときには、
結局決められたバーコードという、とても利便性のあるものに否定されてしまうので、
そうするともし安売りしようと思うと、まずはここの二段バーコードにシールを貼って読めないようにして、
例えば最近たぶん見たことあると思うんだけど、
雑誌を販売したあと1か月経って新しい本を雑誌を売ってたときに、
割引なんかでやっている書店が増えてきたんですね。
コウハンさんもニッパンさんもそういう施策でやってるから、
20%引きの雑誌なんかも、言ってみたらバーコードにぺったんとシールを貼って、
20%引きとして、これは結局デジで、友人で処理してくださいみたいな。
そういう方法を取らないといけないので、
単純に安売りをしようと思うとバーコードを消さなきゃいけないとか、
いう手間を書店・小売店は背負わなきゃいけないという、現状の仕組みの中では。
だから安売りして価格訴求でやりたいというときにもいろいろ問題があるとか、
出版社がこれは再販じゃないですよってことを表明できるんですね。
その際に、実はルールではバーコードは0円にしなさいってルールになるんよ。
あ、そうなんだ。0円なんだ。
そう。値段バーコードは0円ってルールはね。
だけどそれで市場に出しちゃうと、本屋さんは知らないから、
レースに持ってきたお客さんをピッてやると0円で出ちゃうんです。
なんやこれ。
ただ、ただですよ、ただ。
よく見ると、この子は非再販商品なので、
うんうんって書いてあるんだけど、知らん聞いとらんがなって話になってた。
ちゃんと仕組みは今言ったように値段バーコード仕様は、
非再販商品と出版社が命を打って出せば、
それをもって値段を自由にしてもいいよという権利を有するとしても、
バーコード問題って横たわってますよってことは。
僕高校時代スーパーでバイトしたんですけど、
小さい近所のコンビニ街の壺数のスーパーなんですけど、
行くたびに、出勤するたびにまず野菜コーナー見て、
全部の値段毎日買うから、メモ取ってレジで手打ちで売ってましたよ、当時。
10代だからまだ覚えられましたけど、たぶん今は無理だな。覚えられない。
多様に連綿と続くシステムに背負っているということは忘れちゃいけないこと。
簡単に声を上げて、こういう制度は悪いから壊せと言っても、実は結構大変なのよ、みたいな話がある。
システムっていうものは確立されちゃってますからね。
そういうことだけ知っておいていただければいいかなということで、この話は。
ややこしいですね。これから先RFIDの話なんかも控えてると思うけど、本当に香ばしいですね。
再販の話だけで30分話してるんだけど。
じゃあ次行きましょう。
日本の出版リューツの特徴でいいんだよね、確かね、第2章。
委託制度ですね。委託販売ですね。
委託販売って何ですか、鎌崎さん。
委託販売は返品をしてもいいよみたいな。がっくり言うとそういうことですね。
取り組みを通して商品を本屋さんが預かって、店舗で販売してるってことでいいですか。
これって非常に面白くて、第2章に日本の出版リューツの特徴とありますけれども、
①委託販売とか出てくるんですけど、
委託販売括弧と呼んでいる返品条件付き販売とかって、
ここら辺りにいろいろなものが含まれてるわけですよね。
僕の理解の中で長年の書店経過すると、委託販売は返せるっていう委託商品。
ただ、建前上は委託なんだけど、注文品は買い切りみたいな話ですよね。
返品条件付き販売っていうのは、通常注文は買い切りなんだけど、
返品できる条件がついてる販売を委託販売と呼んでるってことですよね。
言い方を逆にしてるだけなんですけど。
呼んでるというか、僕が最初に返品できることみたいなことをぶっちゃけ言ってしまうのは、
本来の委託というワードから、ちゃんと定義続けられる話になっていなくて、
ざっくりと考えられてるねというのが現状であるということを呼んでるだけで、
それを井田さんは結果的に委託と呼んでるけど、
委託期間内に実は売りかけが発生して支払いも発生しちゃうのに、
それを委託と呼ぶのかというので、実は内情は返品はできるよということにおいて、
もう販売しちゃってるんだよということを、なんとか説明しようとして格好付けをしたんだなということは、
これきっと、井田さんが最初から気がついていてこういうことを言わなきゃなと思ったのか、
いろいろこの本を出すにあたって、識者に聞いて、
ここはこうしたほうがいいよっていうふうに話しようになったかわからないですけど、
井田さんからは、きっと委託販売というふうにやっつけちゃいけないなと格好付けをしたんだなということは確かに見て取れます。
本来、委託販売は預かってお店に並べて、売れたら請求が立つっていうことですよね。
そうですそうです。
けど今の書店の支払いの習慣としては、売れる前に支えた分は支払ってるんですよね。
通常新刊は6ヶ月委託と称されて、夜に出てきているのに、
例えば取杉さんから書店さんには、取杉さんと出版社の間にはそういった条件が発生してるんですけど、
取杉さんと書店さんの間では、その本を仕入れた瞬間に、
とりあえず翌月払ってねという伝票に乗っていって、翌月払わなきゃいけないという形になってますね。
僕は書店自体は当たり前だと思ってたから、当たり前なのに委託って呼んでたからね、
僕はすごく買い慣らされてた気がしますよね。
ちょっとレボリューションを起こさないとだめだって。
なんで我々がやってたことは……。
でもみんな現場の人たちは、まあまあ言うて返せるからねって話なんだけど、
キャッシュフロー的には、返せると言っても一旦買って払っちゃうんだから、
払っちゃうんだけどでも返せるみたいな。キャッシュフローとしてはちょっとややこしいよね。
在庫してるものは一応自分とこの資産として持てるってことですもんね。
持てるというか持ってるというか。
そうそうそう。もうそうなっちゃってる。
これも結局制度じゃなくて単純な監修ですよね。
結局例えば返品をできる、買い切った商品を仕入れて一回払うんだけど、
その商品が一定期間売れなかったら売れ残ったものを返せるというような商売なんだけど、
井田さんの方に書いてあるけど、キャッシュフロー的には先に払っちゃって売り上げが後についてくるから、
構造的にやっぱりいつもキャッシュ不足するんじゃないっていう話をちゃんと書いてくれてます。
でもそれは実は多分鈴木さんがあんまりそんなこと意識しなかったなというように、
現場レベルでは意識がされない。経営レベルになるとなんだかなとか、
多業者から入って出版業界をすると、これ何?みたいな話になったりとか。
お金払うからするとね。
だからあれですよね。金融返品じゃないですけれども。
私が担当させてもらった、どことはいいませんけども本屋さんのバックヤードに行くとですね、
今月の返品目標みたいなものが書いてあるんですよ。
それはもうどこもそうですよ。
それをメモってですね、いろいろなですね、社内のですね。
この問題は実は、一番おそらく焦点となる未計らい配本につながるんですが、
結局小売店での書店は自分自らが注文もしていない本を送り付けられて、
それを当月に支払いが、売りかけが発生して、
翌月に払わなきゃいけないとされてるじゃないですか。
だから、それはいかがなものかなんですよ。
これは僕が毎回言ってるんですけど、
本当にね、支払いと仕入れの枠を設定しても、
未計らい配本という、いわゆる配本があるおかげで、
予想というか、ぼんやりとした数字しか予測はできないんですよ。
自分が発注したり、例えば事前に指定して、それしか入ってこないのがあれば、
来月の支入れ分、予算、売り上げが決められるわけですよ。
そうすると、ある程度コントロールできるので安定した経営といいますか、
お店の運営も可能なんですけど、
なかなかこれができないんでね。
これはなんとかして、正確な数字を出したいなと思ったけど、なかなか難しいんですよね。
よく業界では出物と呼ぶんですけど、
出物である書籍が、今月はとっても出版社さんがたくさん出しちゃったもんだから、
書店さんに見計り流れてきちゃったなんて予測できないもんね。
できないですよ。
小店側は、例えば大体3月が多いよとか9月が多いよっていう、
例えば前年で見たときに、ああそうか、支入れ金額は少し波があるなという認識はしていても、
なんかとっても大きなヒットが出て、その類称みたいなものがわさわさ出てくると、
いきなりよくわかんない感じで、支入れ金額が膨れ上がっていくみたいな。
あとね、どこの取り継ぎでは言いませんけど、
いつもだいたい補充注文とかすると、
だいたい転着までに10日とかかかるわけですよ。
客注文場合によっては10日かかるんですけど、
なぜか決算の前日だと3、4日で入ってきちゃうんですよ、月内に。
25日ぐらいに注文すると、たぶん来月ぐらいだろうなと思ってたら、
きっちり30日の月末までに入ってきちゃうんですよ。
やればできるんじゃんとか思いながらも、ぶっこんできたなと思いますけどね。
頑張ってんだなと思いながら。そういうのがありますよね、月内に合わせるっていうのは。
微妙な時代が埋まってるところに足を入れてますけど。
そういうものもありますけど、雑誌と書籍の一体型流通って、
これが分かれてるってことを、なかなか自覚してないというか分かりにくい部分なんですけど、
鎌田さん、これってやっぱり雑誌と書籍の流通って、
もともと雑誌の流通に書籍が乗っかってたって感じなんですよね。
そうそう。言うて今もそうですけどね。
雑誌は、先ほどちょっと触れましたけど、発売日というものに規定されてるんですよね。
だから言うてみたら、毎日発売日に応じて必ず瓶が立てられるわけなんですけど、
そこの瓶に一緒に書籍を積んでいくというスタイルになったってことですね。
雑誌流通がつつ裏裏に発売日をある程度遵守していくために、
整地な取り継ぎの配送システムを組んでいくわけですね。
過去にはそれこそ、ヤマトが宅配便をする際に参考にしたとまで言われる、
整地な一筆書き。
しかも発売日って、同一地区、同一発売原則っていうのがあって、
同じ県内でもこのエリアがこうだとかああだみたいなルート図を作って、
雑誌が入ってきて荷物にして、
それを運送会社が送り込んでいくというシステムが生まれたことによって、
結局マイエンティティーに荷物が配送されるわけだから、そこに書籍を載っている。
だからこそ、今雑誌がどんどんどんどん売れなくなって、量的にも減っていったところで、
そうすると書籍の物流が非常に難しくなってるってことなんですね。
まずは一筆書きでぐるっと回る。
配送ルート。
配送ルートが落としていく書店が少なくなっていくから、
店がまず減っていくことが一つと、
それから物量が、結局トラックいっぱいの荷物で一筆書きでやっていたのが、
物量が売れなくなることで雑誌の物量が減っていくから、
そうすると同じルートで同じふうに回っていっても半分になるわけじゃないですか。
そうすると、例えば重量で運賃を図られると、
同じ仕事をしているのに、運送会社は運賃が取れなくなるとか、
そうすると当然値上げをしなきゃいけないとか、
いろいろな要素が絡まって、今の状況、運賃側みたいな話になっていくんですけど、
そもそも安い中で、そういう一筆書きを落としていく階層だったので、
しかも、かつては夜に書店さんから鍵を預かって、
その一筆書きのルートの深夜の2時だろうか4時だろうかで、
鍵を開けて落としていくみたいな形でできたものを。
はいはい、やってましたね。
そういう中で、送るキロあたりが少なくなることで、
そこでは利益が埋めなくなってしまってるって感じですね。
あと本の定価とかもね。
厚生取引委員会との交互と言いますか、これもすごいエキサイティングで、
再販契約とかその辺も含めて、あと無駄社会ぶりもよく感じ取れるんで、ぜひ。
外書もいいですか、川脇さん。
うーん、じゃないかな。外書もわりと大事な話なんだけど、
何かを説明語るってことでもないので。
まあそうですね、外書は僕が書店やってたときは、
昔は百貨自転とか売り歩いたもんだよみたいな話は聞いたんですけど。
あとは僕が働いたところは、学校とか出入りはしてましたけど、
ちょっと外書もいろんなお店によっては、美容室に配達したりとかっていうところもあれば、
企業とかに入ってるところもあるんで、この辺もちょっと本を読んでいただければなと思います。
あと注目は第6章の兼業書店ですね。
兼業っていうのは先ほどの利益率の問題とかを考えると、
いろんな商材を書店としては扱って、なるべく利幅のいいものを置きたい。
昔からもやられてますけど、今も兼業でいろいろカフェやったりとか、
フィットネスジムやったりとか場所貸したりとかやってますけど、
これなんかも兼業書店の中ではもうだいぶ昔から、
50年代ぐらいからもうすでに書店の売り場と広さには限界があるんで、
文具っていう利幅のいいものを扱おうみたいなのも、
もうだいぶ昔から言われてたなっていうのが、あ、そうなんだっていう感動もあります。
大正時代から文具店との兼業は一般的で、
五福店や旅館、薬局でも雑誌を売っていた。
戦後も日書連の調査では、1967年から2016年まで、
専業書店よりも兼業書店のほうがほぼずっと多数派だなんていう。
この産業の記述からしてもちょっとカットさせられるというか。
そうなんですよね。
僕がいたときは、純粋な本屋さんをやっていたときの社員の前に、
実はバイトしてた本屋さんは総合書店なんですけど、150粒ぐらい。
ただレジの周辺には駄菓子が置いてたりおもちゃが置いてたり、
ファミコンカセットを売ってたりしてたんですよ。
2000年に入る前は1996年とか5年とかそんな感じかな。
あとは鈴木さんがいたときもそうだと思いますけど、音楽教室とか。
楽器販売とかね。そういうのも絡めたりとか。
だから最近カフェとか何やらってのがありますけど、
でもその一個前でここのメインはCDやらDVDやらレンタルやらっていう話ですよね。
やっぱりそこがこの本になると、すごく回転率がいいというか、
大抵頻度がね、レンタルの場合は必ず会社に来るからっていうことと、
非常に利益経営率が良かったという、当時のビデオレンタルは非常に商材としては書店に合ってたみたいなことがありましたんで。
川上さん、このあたりって書店から要望とか取り継ぎ時代あったんですか。
例えば本屋さんって、昔から街のある種のホットスポットだから、
必ずそのときどきの新しい商材の窓口にするっていう発想はみんな持つよね。
例えば携帯電話に入るみたいな。
あー、契約の。
そうそうそう。そういうのだって文庫を開けたりもしたじゃないですか。
そのときどきで、例えばレンタル屋さんがとか、
いち早く蔦谷さんなんかがレンタルと複合してとか、
そのレンタルの前の時代は、ここでも語られてくる郊外型書店と文京都書店さんみたいなところは、
結局行けばわかるけど、雑貨だったり、お菓子だったり、レジにガムとか売ってたじゃないですか。
売ってた売ってた。
言ってみたらそれも複合じゃないですか。
本って主力商品で、雑誌が最大主力商品というこの2つで回せた時代は、
実は本当に一家制で、その前も後も別にその時代もそうだけど、
いろいろなものを商売商店はいろいろとやるというぐらいのレベルで考えていいんじゃないか。
兼業書店みたいな、レッテルハルっていうのは、
CDレンタルとか文化雑貨をやっているのが花々しくなった書店を多分指してると思うんだけど、
それが花開いたのが90年代みたいな世界観というような。
歴史の変幻で書いてあるとすると、その話の兼業書店というのはこういうことがあった。
なんでかって言ったら、実は本のあらりが昔か少ないから、
それはある種当たり前だったんだみたいな結論になってるから、
まあそういうことだし、そういう歴史だったしとしか。
なんでとかいうことでもないね。そういう歴史だったということじゃないの。
またちょっとこの辺の話が第9章ともやや絡みも出てくる話でもあるんですよね。
僕なんかも働いてるときって、文具は結構軸として大きくやってたけど、
まあ考えてみればね、お菓子とかレジマンを売ってたりとかそういったのもあったろうし、
確かにね、本っていうメイン商材以外にも売ってたよねっていう。
モデルガンを売ったりとか、プラモデル売ったりとかもしてたもんね。
私も2000年から2007年まで取り継ぎましたけどね、
ソースネクストのパソコンソフトとか売ってましたよ。
あ、パソコンソフト売ってた。
2000円ぐらいで買えるやつ。
あったあった。黄色の、青と黄色の。
ダンボールの重機と一緒に提案してましたよ。
はいはいはい、確かに確かに。
僕は文房具は結構売ってたんですけど、
文房具はマンネリストがかなり担当してお客さんに売ってたんですけど、
9万円とか1本、8万円とか10万円とかするマンネリストが売るわけですよ。
そうすると買い切りなんであらりが半分取れたりするんですよ、文房具って場合によっては。
そうするとさ、9万円のマンネリストが売ると45,000円利益になったよね。
それやっぱり口頭で、対面ではもちろん対面でお客さんと話しながら売るんだけどさ、
その労力に見合うもんね。
もう一回の交渉でね、45,000円とか10万円とか20万円のマンネリストが予約とか、
お客さんがついていろいろお話とかで楽しみに来てくれるお客さんなんかは、
新製品の予約とかしてると25万円とか記念のマンネリストとか買うわけじゃないですか。
そういうのやってると、980円の雑誌を一冊売るのがだんだん悲しくなってきたよね。
全くセールスマンシップの塊みたいな話ですね。
本当に金額に見合った利益を出すにはそれなりの対応と、
ちゃんと安心感を与えるような仕事は必要だけど、そういうのを教わりましたけどね。
ダイナージュのスタンド鉄道会社系書店は特に鉄道系の駅の売店とかで本を売ってたっていうことも歴史なので、
この辺は本を買って読んでおいていただければと思います。
あとはコンビニストアについても、特に感想としては、
そういえばコンビニストアが一時期書店は敵対と言いますか、脅威には感じたけど、
今はちゃんとそういったことが聞かれなくなったよねっていうのがちょっと感じるんですけど、
河巻さんはこの辺りはどうですか。
僕が大阪や東京の町の本屋さん担当をしてた時期が、1990年代初頭なんですけど、
そのときはコンビニ一軒が町の本屋さんの近くに出ると、
思いっきり雑誌の売り上げがへこんで、かなり板手を食らうというような悲鳴をよく聞いていて、
コンビニの躍進とともにかなり町の本屋さんはいたんだというのは、そのときは思ってました。
それによって本当に、雑誌を主体とするような町の本屋さんは、
経営が苦しくなって辞めちゃうってこともあったので、
こういう書かれてることは、そういう歴史でした。
一時期書店が結構営業時間を伸ばした時期ってありますよね。
営業時間はいろいろな条件もあるので、
結局その雑誌の販売の時間を、
コンビニさんは夜中に配送されて、24時間やってるとすぐ出しちゃうから、
少年ジャンプが月曜日の朝じゃなくて日曜日の深夜だったりするので、
それはいろいろ業界内で調整が入って、
コンビニストアの雑誌の発売時間は朝の5時であるという取り決めをされたのが何年だったのかな。
明確に確かあったんだよ。何年だったか。
90年代の半ばぐらいだったかな。朝の5時にするのよってことで。
だからコンビニさんも荷物はついてるけれども、5時からしか開けられなかった。
でも5時に開くと普通の街のお屋さんは言うたら、
9時とか10時だったら開けちゃうし、
それに対抗して、例えば7時から開けるみたいなこともあったかもしれないけど、
でもね、みたいな話になった。
そうだ。ここの本で戻るとちょっとだけ気になったのは、
ジャンプの早売り。これジャンプって書いてませんでしたっけ、ここには。
ジャンプって具体的に出てくる記述もありますよ。
ありましたよね。ジャンプの早売り。
結構僕、小学生と中学校のときとか、パン屋さんでなぜかジャンプだけ土曜日に販売したんですけど。
いろいろ怪しいところでジャンプだけ売っているよろず屋さんいっぱいあったよね。
あれなんで売ってたんですか。どういう流れで売ってたんですか。
第三章の逃走する街のお屋の中で、スタンド販売ルートにあたる。
あ、そうだ。スタンド販売ルートだ。
スタンド雑誌の早売り問題って言った、たしか。
あといわゆる二次動員屋と呼ばれる、東半山日本さんの下にそういう会社さんがあって、
そこは結局タバコ屋さんルートを持っていて、
タバコ屋さんに雑誌を配送していくんだけど、
さっきの全国同一地区同一発売日を順序するために積み込みといって、
遠くのほうから順々に投げていく仕組みなんだけど、
例えばジャンプは、言うて土曜日にはお店に着くところも多々あるわけですよね。
そういった業者さんに渡すと業者さんは日曜日の夜配送じゃなくて土曜日配送してしまって、
店には配送するけど月曜日に売ってくださいね、みたいな。
たとえば家約束でやっていくんだけど、
土曜日とか日曜日に売ってしまうところが多発して、
それはダメよみたいなことをのいたちごっこするという時代もあったというか。
店頭には並べないけど、
あれなんですよね、酒屋さんのおばちゃんにジャンプくださいって言うとレジの下から出てくるんですよね。
僕の近所は紙袋に入ってたりしたついたつ。
たとえばね、今から昔を懐かしんで、昭和の時代はこうだったみたいなテーマで、
あのときジャンプを土曜日に買うやつがヒーローだったよなみたいな話をする分にはいいんだよ。
まあネタバレくらったとか言いますもんね。
あったからいいとしても、あのときの現場は大変だったね。
どこから入れてんだっつって調べて吊るし上げるっていうね。
ちょうど僕が、たぶん2015年か16年ぐらいに書店に働いたときに、
近所にリサイクルショップができたんですよ。
なんとか鑑定団とかそういうやつ。
お宝なんとかとかそういうやつじゃないですか。
そこのSNSをチェックしたら、本日ジャンプ発売って土曜日にツイートしてて、
おいふざけんなよと思って。
チクリはしなかったですけど。
けどたぶんどっからか欲張りが入ったのか、その後は全然販売したくなりましたけど。
最近でもそんなのやってるなと思って。
さっきちょうど言った発売日・例行委員会っていうのが業界にあって、
ちゃんと遵守することが正常な商売の原則なので、
そういうことに対してちゃんと一応見ていくみたいなことをやって。
なぜかというと当たり前ですよね。
じゃあ次ですが、その前にコラムの8番がちょっといろいろと面白いというか興味深いんですけど、
著籍の客注と新刊予約注文の歴史というのがコラムの中にあるんですね。
今もいろいろと新刊予約注文とか、新刊は見変わらなくていいしとかありますけど、
客注専用伝票って1979年に作られたのが。
僕も働いたときにはすでにあったんですけどもちろん。
けどそんな最近なんじゃないかって。
普通の短冊と呼ばれる、大きさ的には英語版で5枚切り取られるのを普通の短冊として取り付けたんであって、
それの1.2倍ぐらいの大きさを持つ、上のほうに黒い線が太く入っているのを客注専用伝票と。
産用ですよね、産用のやつですね。
そうそう、産用でね。
カーボン紙。
そうですね。鳥継さんから書店さんにそういうのを売って、
これだと、昔は短冊が入って本に挟み込んで流通が動いていたので、
流通現場でその短冊が入っていたものは先にピックアップして早く動かしましょうというための非常にアナログな話でしたね。
この本だと、それができたけどあんまり変わらなかったって書いてあるけど。
仮にピックアップできても、それ一冊を送るわけじゃないから、
それ一冊を荷物にして経済重量までたまらないと送らないみたいな時代のときは、
早くピックして明確に差別できるけど、
つくのは変わらない。
だからそういうことですね。
北海道のお店から短冊が届くのが1週間後ぐらいなんですもんね。
そこから出版社とかを倉庫に回すわけだから。
この本だと3、4週間客宅化って言ってたけど、
僕らの時代でもお客様に伝えるのはだいたい10日から2週間って言ってたから、
歌唱は僕の時代でも少なくはなってたけど、それも10日から2週間だからね。
手書きのアナログで客注とか注文を管理してた人たちは本当にすごいと思うけど。
でもそうですよね。早いほうだったという言い方もできるかもしれないですよね。
手作業だからね。
今でこそネットで注文したら明日届きますみたいな世界では当時ないんじゃなかったわけですから。
ファックスもない時代だと言うそうでしょう。
電話?電話っていうのもあるけどさ。
だって、書店から届くスリップ、注文連票、短冊は日版では1日20万枚、
当版では1日25万枚、30万冊分、うち25%が客注だった。
みたいなことが書いてありますけど。
そこに革新をもたらしたのがファックスですよ。
文明の力ですよね。
ストアオートメーション化という概念が語られ始めた1980年代に最先端ツールだったのがファックスなわけですね。
ファックスですよ。いまだに最先端ですよ、ファックスは。
便利なんですもん。
便利ですからね。手書きでそのまま送れるんだわ。
パソコンだとキーボードで打たなきゃいけないけど、絵も書いて送れますから。
このコラムはちょうど3ページ分に、非常に濃密な3ページですよね。
これは非常に今の書店の状況と、昔からの注文というものと。
あと、新刊の情報とかは何であったか。
これから出る本ってあったねっていうのがありましたけど、
こういうこれから出る本っていう冊子を、昔はよくみんなでチェックして、
数十売れてこれを仕入れる、これを仕入れる、
これ配本少なかったら仕入れるとかいろいろチェックしてましたよね。
買い切りでいいから書店にも仕入れさせろっていうのは、
本当にどの時代も同じこと言ってるんだなっていうのはありますけど。
第9章は、書店の多店舗化・大型化ですね。
これ大型化の中では大店舗の話とかも絡んでくると思う。
ちょうど僕が店長をやって、数年後に大店舗の改正とかいろいろあって、
ロードサイドに一つの駐車場でいろんな店舗が集まるみたいな感じのお店ができて、
僕が働いたところもそこに書店を出して集客するみたいなのがあって、
そんなのを僕は普通に見てたけど、
ちょうどこういうのが始まって大型化していったときに、
その世の中の流れに沿って僕が働いてたお店も変わっていったんだなーっていうのを考えずに読みましたけど。
これはもう鎌垣さん、バリバリ。
大型化といえば鎌垣さんですよ。
バリバリだよね。
バリバリの時代ですね。
ほんとだよね。
1998年に大店舗改正のルフ化されて、2000年からよく言われてるんですけど、
98年に渋谷の阪急ブックファーストと池袋の純工堂を手掛けるわけですよ。
もう最初、先頭を切って出店していく純工堂とブックファーストを担当だったので。
もう見学しに行きましたよ。
1998年から2005年ぐらいまでは大変でしたよ。
次に半年後に作るからな、千坪とかさ。
千坪とかも、あの頃どんどんお店が出て、都心だけでなく郊外にも出てましたもんね。
そういう大きいお店ね。地方とかでもね。
そうだよね。出店政策がよく語られている純工堂の工藤さんが、
当時の工藤社長が、95年に阪神の震災があったあと、
神戸の一地方書店だった純工堂が98年に池袋に乗り出してから全国展開をしていくんだけど、
ちょうどその全国展開をする際に、一つの手法として、
専門書を図書館のように置くという戦略に基づいて、千坪ぐらいを作っていくということだったので、
そこの庁合い取り継ぎだったゆえに、つぶさに見てしまったということですね。
だから別に俺がやったわけでもなんでもなく、
たまたまそこに出くわしてしまったわけですよ。
この本でよく書かれてた、大型書店が出店するときに近隣の書店とかにはどう説明してたんですか、川崎さん。
この本にも、ヤエスブックセンターのこととかもちょろちょろと書いてある。
同じで、必ずそのエリアの書店組屋さんに挨拶に行って。
ただね、千坪を出して、2000年以降なんかは挨拶には徴然行くんだけど、
例えば商品規制。
よく語られる、ヤエスブックセンターはコミックを置いちゃダメみたいな、
そんなようなことはなかったですか。
いやそれ本当に僕全然知らなくて、
そういう競技の末、周辺の書店との競技でそういう取り決めがあって、
ヤエスブックセンターはそうなってたんだとか、
えーっと思いましたよ。
意図的にビジネス向けに作ってるわけじゃなかったんだと思って。
当時は当然そういうことが大きく語られて、
当時を生きてる人は普通に知っていて、
でも例えば業界内では、
街の本屋さんをある程度守るじゃないけども、
言ってみたらちゃんと話し合いの中でそういう落としどころになったんだなというふうに受け止めてましたけど。
このあたりも歴史のひとつの出来事として、
自分が書店を始めたときって、ちょうど勉強に活かされてましたよ。
それこそ池袋純九堂、渋谷ブックファーストとか、いろいろ行きましたよ、書店に。
エスカレーターにエスカレーターに登ったら本屋があって、
全部人文書とか、ここ純九堂すげえ高い層の本屋なんて初めてだと思いました。
働いてる人と知り合いになっていろいろ飲み会で話すとなると、
あそこのフロアのどこどこってすごいよね、何階の本屋に行ってたら。
あ、私フロア違うからわからないとか。
え、わからないんだ、みたいな。そんなのもありましたけど。
場合によっては、大学の図書館にない本とかも売ってたりとかしましたからね。
買いましたよ、ギリギリ大学生ぐらいだったんで、90年代後半って。
どんだけありがたかったかって。
欲しい本が確実にあるだろうと思える本屋さんができるっていうのは嬉しいことですよね。
あと結局、出版点数がどんどん増えていくのね。
ああそうか、そういうこともあるんか。
例えば30年前だったら、年間の出版点数が2万点とか3万点だったのに、
2000年になると6万点、7万点と、当然倍になってるんですよ。
だからそういう、出版業界の売り上げが伸びていくにつれて、
点数が増えていくことを収納する装置としても有効だったというか、
それらをある程度全部網羅していくには
それぐらいの大きさの箱がいるよねという時代になったことと、
ただそうすると何が起きるかというと、
1年間7万点で10年で70万点出ちゃう時代になっちゃうと、
だいたい手袋の箱が70万冊だとしたら、
10年間で新しい本だけでいっぱいいっぱいになっちゃうわけですよ。
そうすると本来は基本図書とか、今渡辺さんが言ったように、
あんまり売れない、動かないけれどもある種の貴重な本を置いておきながら売っていくという商売が、
どんどん新しいものに追いやられていくみたいな世界観。
もしくは新しいものも早く返品しなきゃいけないみたいな世界になっていくけども、
お客さまが大きくすることによって発行点数に耐えていくみたいな。
そういうことでもあったなあというのは実感でしたね。
けどあれですよね。
売上自体には96年がピークで、
2000年入ると基本的にはもう下がりつつある状況で、
けど発行点数はそのときまだ見い方上がりだったんですよね、確かね。
そうそうそう。
もう全然見い方上がるよ。
コロナ前までほとんど伸びていたんだもん。
400%まで下がったんだもん。
だんだん店舗もそういった大規模書店から少しコンパクトになりつつある流れですよね、今ね。
単純に言うと売れなくなっている。
悲しいなあ。
売れなくなったのは、当然いろんな資料にあるけど、雑誌が売れてないわけで。
書籍そのものだけを見ると、売上の存在はちょっと鈍いんだけど。
あ、書籍はそうですね。
純駆動だけを考えると、書籍を置いてあるエリアが大幅にドカンドカンと売上を位置してるわけではないんだけど、
とはいえ、体をちゃんと保つぐらいの売上に満たないとすると、
今、千坪をお手伝いに提案しても、それに見合う売上が見込めないとしたら、
今は千坪を出す時代じゃないなというふうに考えるわけですね。
いろいろ時代は変わってますね。
あといくつかですけど、共同倉庫放送は面白かったですけど、
これはちょっと業界的な話なんで、ざっと読んでいってくれると。
コラムのQってとこですね。
本当にね、書店の人が巨大な共同倉庫をつくるという夢を描いたみたいなものがあって、
こういうのもあったんだなっていう。
もう一時期はすざか構想というだけでみんなが通じたからね。
そうですね。
すごいですよね、そういうのとかね。
渡辺さんが入ったぐらいのときも、すざか構想って名前をちゃんと聞いてたんですか。
ありましたけども、でもトンザはもうして……。
ちゃんとした歴史として語られたでしょ。
そうですね、はい。
そして今回の最後となりますが、ネット書店です。
これいろいろとクライマックスとしてネット書店はすごく関心もあるし、
Amazon上陸っていうのもあるんですけど、
その前夜としての日本のネット書店ごっこは、
鎌垣さんは超お詳しいと思うんで聞きたいんですが、
まずAmazon前夜って日本は何をやってたんですか。
1956年からキノクニアさんとマルゼンさんとが始めていて、
よく言われてるのは当時は通販みたいなもんだよね。
ネットでオーダーを受けて、店舗から抜いて発送する。
当然、送料はもらうみたいな形で。
たぶん1967年、68年ぐらいのトレンディーとかああいう情報雑誌にも、
今はこういう形でネット通販が始まっているみたいなことがあるという明記で、
当然海の向こうでAmazonが誕生して、
いつやってくるんだろうみたいな構えを、
2000年にAmazonがやってくるという感じですよね。
Amazonと同時にAOLとかやってきたりとか、
日本で国産でBK-1っていうのを作る。
さっきのTRCの当時の社長の話で、
合礼でBK-1を作るとか。
BK-1とAmazonがほぼ同時にできてたんじゃなかったかもしれない。
当然そのときには、よく言われてるAmazonさんが、
日本での流通の相手と選んだら大阪へだったという歴史もあるので、
Amazonに2000年くらいから私の会社と関わっていった。
生き地引きじゃないですか。
BK-1は、当時が仲良かった安藤哲也くんが所展してたので、
当然彼が華麗な転職でBK-1に行ったというような話を、
当然そのただ中にいるので。
しゃべれないことたくさんありますか。
めちゃめちゃ面白い話はたくさんあるけど、さすがにここでは語れない。
Amazon上陸のときって、僕書店員時代もいろいろ話とかも聞いたし、
うちの上の人間とかも話したけど、
基本的には成功してないだろうって話がメインであったんですけど。
やっぱりそんな感じだったんですか、初め。
某取り継ぎは断ったっていう流れですよね。
そもそも利益率も低いし、それを1冊ごとに発送して販売するってこと自体が
スケールとしてもそんなに儲かるわけないだろうって思ってた感じですかね。
人はネット通販でどれだけ本という商材を買うんだろうっていうのがまだわからないよね。
Windows 95が95年ですもんね。
そうそうそうそう。
ようやく人々はインターネット通販みたいなものに触れてくるのはまさに2000年前後だけど、
Windows 98以降なんですよ。
インターネットに強くなっていくのは98以降なので、
そうするとまだ始まったばっかりなの、インターネットという新しい商品。
人はそんなところで買わないよ。
だってすぐそばに本屋さんがあってそこで見て買うんだもんっていう対立だよね。
実はBK1はそのとき、ある知っている人から推薦されると人は本を買うということから、
例えば当時小泉京子がいいよって言ったらMOMOが売れたという例があって。
なのでBK1の中には本を推薦する人のコラボもいっぱいおいて、
そこに入って楽しんでもらった先にお買い物をしてもらおうという発想で始めたのね。
そうでもしないとある部分、本を買ってくれないんじゃないかという考え方も一部にあったぐらいだけど、
ドライに欲しい本があるんだったらワンクリックですぐにあんたの元へみたいな話をしていくという、
BK1とAmazonのある種のイデオロギー的な戦いがあったのよ。
結果としては、ネットで人を買うときは決まってて、
ワンクリックで明日来る方を選ぶみたいな。
歴史としてはそうなった。
ほんと振り返る。今、我がAmazonの現状を知ってるからこそ、この本を読むとすごいいろんなものが。
当時は僕もBK1派だった。
そうだよね、BK1の売り方のほうが本好きには届くよねみたいな。
本好き、本のヘビーユーザーが買うものだ、アーリーアダプターというのはそういうもんだと思ってたんで。
たぶんアーリーアダプターを引っ張る装置としては、いい勝負だったかもしれないけど、
どんどん普通一般の人が買ってくるにつれて、別にそんな要素はいらないから、
簡単に買って送料無料っていうところが一番必要があったよねっていうのは、
今や当たり前なんですよね。
当時は真面目にそうとはいえ、それが決定的になるとは実は思ってなかった。
一時期ロングテールってすごくもって話されたじゃないですか、Amazonを語るときに。
だからああいうのもいろんな言葉がどんどん出てきて、Amazonのメリットとかいろいろ出てきて。
だって有限の本屋さんでは買いにせん粒あっても目に触れない、そこにはないもん。
カタログ販売だから、カタログさえ用意しておけば、検索してヒットすればすぐ買えるんだから、
そこがロングテールの市場なので、
探していても本屋さんには置いてなくて、
注文したら一週間かかってしまうという時代だったところに対して、
探して注文したらすぐ来るみたいな。
これは便利だよねというところの市場がロングテールだったということですね。
一時期といいますか、Amazonがある程度広まってきて、Amazonで買う人が増えたときに、
本当に書店でしょっちゅう客注、本を聞かれて取り寄せになりますって言って、
10日か2週間って言うと、え、Amazonだったら数日で来るのにとか、
当時はまだ1日とか明日は来なかったけど、すぐ来るのにみたいなことをしょっちゅう言われましたもんね。
今でも言われるのかな。
けど昔相当言われましたよね。Amazonと比較されることを、お客さんが。
0年代はたぶんめちゃくちゃ言われてると思うんですけど。
一時期電子書籍がブーム来るぞって言われたときに、
異様に電子書籍で本を読むっていうふうに言う人が多かったのと一緒で。
ありましたね。
あと、再販契約についてここでまた、ポイントサービス。Amazonの。
今じゃ当たり前じゃないですか。割引にならないのかみたいな。
これも今じゃ当たり前のように普通に使ってますけど。
今書店もポイントカードとか作ってますし。
この辺りも非常にこう。
割引に当たるか当たらないかってずっと長年の話で。
例えば、書店の中ではルミネカードの10%オフをどう考えるか問題とか。
ルミネにいる書店さんは、ルミネカードの10%オフを年に4回ぐらいやる際に、
そこに退去して本屋に駆け込む。
本屋の本の割引屋がなかったんでね。
なので、それをどう捉えるかということを業界で話があったとかありますよね。
ポイントをつけるつけないは結構大事でしたね。
まだ2000年代はポイント問題はいろいろ大変でした。
ヨドバシカメラさんとか、普通に当たり前のようにポイントの世界が書籍を飲み出してきても、
その書籍の割引を同じように考えてはいかがかというような話も、
歴史の中にはあったということです。
それは深くはあんまり語ることでもないので。
そういう事実としてあったような。
たぶん横でいろんなことで巻き込まれてましたよ、私とヨドバシカメラさん。
特に2000年代以降のネット書店などって、
今は我々正解は知ってるから、その時代のことをやるとこうなってこうなってって言うけど、
当時はやっぱり色々と試行錯誤もしたりとか。
たぶんAmazonのところで、ここで一番うなったところが、
なんでAmazonは送料無料にできたんですかっていうところの記述で、
キャッシュコンバージョンサイクル、CCCが大幅なマイナスだったからっていうことが、
飯田さんがそこを指摘されてますけど、
こういうことっすよねみたいなふうに思ったんですけど、
さっきの見計らい廃本みたいな話とかにも、自分の中では通じるところがあって、
明らかにリアル書店っていうところのキャッシュの震度差っていうのと、
条件の悪さもあるかもしれないけど、
Amazonもある意味送料無料ってことは、条件はそこにおいては悪いわけじゃないですか。
でも長歩的なところの震度差みたいなところがえぐいなのが、
やっぱりいろいろ思って。
そこでそういう観点から大型書店が出たことを捉えるとどうなんだとか。
またちょっと違った見方のほうに妄想が膨らんでしまったわけなんですけど。
この本で最後Amazonのところで、今までの本の中でいろいろ書店がいろんなことを戦ったり、
頑張ったりしてきたことができなくなって、失敗してとんざして、
こうなっちゃってとかなんとかあってて、うまくいかなかったっていうところの最後。
けどそれをすべて実現したのはAmazonですみたいな話になってて、つれえと思いましたよ。
被社はAmazonを称賛したいわけではない。
そう。しかしっていうね。
しかし、書店がいろいろと目指してたものが実現できたのがAmazonっていうね。
なんかいろいろと、クソ、やはり黒船なのか日本は?とか思いながらね、言われましたけど。
それはもう顧客満足を正義とするなら、それはそう。
やっぱりそうなんですよね。顧客満足、顧客ファーストで徹底して投資してきたっていうね。
これを考えると、本当に書店って読者を見ていたのかみたいな部分って、ちょっと自問しますよね。
本当に読者なのか、本を売るってことも含めて読者のために何かやったのかっていうか、
読者よりもどうしても利益が少ない分、利益をなんとかしなきゃいけないってことになってとか、いろいろ考えましたね。
鈴木さんがかつて書店員であったという立場からそういうことを思われるってことですよね。
そうそうそうそう。
私からすると、かつて7年しかいなかったぺいぺいの頃ですけども、取り継ぎのときから思うこともやっぱりこの本読んであったし。
出版社の立ち位置としては、直取引メインの出版社っていう変畜人な、ニッチな立ち位置にいたんですけど。
ただそこに立たせてもらって、思うところっていうところで言うと、若干の清々しさも覚えたんだけど、
違う出版社とかにいたらまた違った考えがあったのかもしれないなとか思いつつ。
これは誰がいいとか悪いとかを書いた本では決してないので。
そうだね。
ここまで言語化していただくと、客観的事実や数字をもとに、
昔のちょっとした業界の機関紙みたいなところに載ってた一行二行を引っ張ってくるような、すごいお仕事されてるじゃないですか。
これが新書で読めるんで、読んだときに言葉を失うというかですね。
なんかあれですよね。
書店の立場とか書店の立ち位置から見てるときに、
結局配本がないとか、うちがんばってるのに全然本くれないんだよとかって、
非常にお気持ちだけでいろいろつぶやいちゃうけど、
こういうのを言っちゃうと、その理由を含めた上で、
プラス何か改善とか、配本がないなら配本がないなにに交渉できるとか、
窓口はどこなのか、どう改善する方法とかっていうのも。
まずこれを読んでから、お気持ちを表明しないといけない。
何をファーストにするか。自分の気持ちのカタロシを得るためにファーストなのか、
自分のアクションなのか、目の前のお客さんに対してできることなのか、
ちょっとうまく言えないんですけどとにかく。
何とも言えない気持ちになっちゃう。
ただやっぱり、この本を読んでみたら下手なこと言えなくなるよね。
下手なこと言えないですね。
記憶だけでね、あのとき本当に取り継ぎダメだなって、
ただそのときだけの感情だけで言っちゃうと。
いろいろとそういう事情もあったりっていうことも含めた上でね。
僕は本当に、経験していたことをこうやって系統づけて書いてもらったことに対して、
本当に答え合わせのように本を読んでたから、
答え合わせというか記憶合わせとかね。
はいはいはい。
本当に間違ってない間違ってないみたいなことで、
こうだっただったみたいなことで読み進めてきたので。
だから逆に、僕は特殊な立ち位置で読んでるなと思ってもいるんで。
まあそうですよね。
そうじゃなく、とはいえ業界の中の書店さんで働いているとか、
書家さんで働いているっていう人たちが、
この立場でどう読んだときにどの部分が一番ヒットしたかみたいなのを聞いてみたいなね。
その立ち位置の人はここかーみたいなことがあるような気がするので、
そこは皆さんの感想みたいなものを聞いてみたいんだけど、
この本って読んだよーとか読んでるよーっていう話が流れてくるけど、
こうだったとかああだったとか、ここがこうだったみたいな話はみんな話せなくて。
話せない。
何だろうね。確かに何を話したらいいのという本ではあるよね。
まあそうですね。
ただ僕はこう……。
立ち位置に対して何を話したらいいのって話してる。
定価販売とか価格決定とかのところも含めて、結構過去にいろいろやりあって、
実は書店側が望んで定価販売とか、いろいろ歴史があってあるので、
その歴史をちゃんと理解した上で、次の自分たちの変革とかをしないと、
この本読んでないと、ただ思いつきでやっちゃうと恥ずかしい思いしちゃうなと思うから、
ちゃんとこの本で歴史を触るだけは知っておきたいなっていうのはありましたよね。
大きい視点で見たときに、すごい順調だったときってなかったんだなっていう。
そういったものを、決して順調ではないんだけど、
そういうのを感じれずに済んだのは、もしかしたら人口が増えているっていうシチュエーションにおいては、
あまり感じずに済んでたところはややあるかもしれないんですけど、
こっから減ってきますからね。
僕は2000年代以降働いたときって、みんな本を読むって信じてたからね。基本的にね。
何も考えずにさ。そういうのもあるよね。
河合さんどうですか、最後の感想。
僕は85年からいると、さっき言ったような80年代後半から90年代は雑誌が売れに売れてたから、
そこはその当時出版は面白かったというのが感想だよね。
2000年から僕は結構大型書店とAmazonとかに付き合っていくから、
小売の最先端にはいるけれども、
80年代の雑誌でみんなが……
やっぱ雑誌って本当にすごく平等だった気がするもんね。
さっきの同一種、同一発売原則の世界観にしても、
情報を一番早く手に入れるツールだったから、
それを求めるという喜びも含めて、
あのときは本当に良かったなというのが考えだよね。
でも2000年以降はもう少しセレクトされていって、
セレクトされるものを提供していくんだけど、
発明品で一番利益をもとらせてくれた雑誌がどんどん売れなくなって、
しかもそれが返品まで増えていくから、
そこのつらさをひっくるめて、2010年代に取り継ぎが壊れていくんだけど。
そうですね。確かに。
そこまで経験するから、今振り返ると大変だったなって。
一読者としてのすごい雑誌好きな鎌垣さんっていう部分も含めた話ですよね。
話すぎだなあね。
自分の働く歴史を書いてやる本だから、という感想ですからね。
僕は何度も言うと特殊なのよ。
当事者だもんね。仲の人ですからね。
そうそう、仲の人なんですね。
確かに。
大人びっくは仲の人兼藩元という経験もあるから。
自分なりに自分ごとですけど、
ただ、自分が生まれた年ぐらいにあった出来事とかも書いてあるわけじゃないですか。
だからそういううっすらしか知らなかったこととか、
ある種の答え合わせというか知識でしかなかったところとか、
伝聞でしかなかったところがここまで書かれていると、
新書ってすげえなと。
なんか業界のいろんな記録とか文献とかでまとめてるんだけど、
ところどころに飯田さんの常念みたいなのが文章に入り込んでるのが面白かったです。
これはとても時々挟み込まれるものとか。
やっぱり何を書いて何を書かないかみたいなところで。
本当に一行二行で結構インパクトのある事実とかが書かれてたりするのが。
業界でできなくなっちゃったから、
当時の有林堂の社長さんが、「有林堂は?」っていう手で出版社を回ってお願いしたみたいなことが書いてあるやつとかも、
一行二行の記述なんだけど、すげえかっけえって思ったりとか。
あとやっぱりなんだかんだ言いながら、すごくいい言い方すれば人間味あふれるし、
ちょっと悪い言い方すると、あまりにもビジネス以上に何か忖度みたいなのが
うごめいてるような業界でもあるなというようなのも思うし。
あと面白かったのは、全然業界の書店とかのところは関係ないんですけど、
ISBNっていうものが本に振られるときに、反対した出版社が行ったっていうのが面白かった。
そんなのめんどくせえやってられるかなみたいな。
いわゆる体制的な、背番号制と同じように、本が一つ一つ管理されるみたいな。
体制から管理されるみたいな。たぶん反発だと思うんですけど。
そういう時代も60年代か70年代あったんだなっていう、
特に出版っぽいんですけど、そういうのも面白かったですね。
そういうお気持ち的な部分も含めて。
いろんなことが面白かったです、この本は。会話見えない部分も見えたし。
書店で働いてるだけだと全然業界のことわかんないからね。
あとデータベースっていうのはすごく強いんだなってわかりましたね。
全然意識しなかったけど。データベースっていうのは、書紙データとかね。
データにないのは実物がないのと意味は一緒になってきますからね。
とりつきに言うと特にそうじゃないですか。
鎌脇さんなんかもしょっちゅう言ってますけど、渡辺君もとりつきに言うとデータベースっていうか、書紙も含めて重要ってことがね。
さっき鎌脇さんも言ってたけど、ISBNとか二段バーコードとかPOSレジとかっていうインフラとしての仕組みっていうのがすごく重要だし、大きなものなんだなっていうのは感じましたね。
インフラは別に、使う人が別に意識せずに組み込まれるものなので、
逆に組み込まれてしまっていると、その先難しいよってなったりする。
さっきの二段バーコードって二段バーコードが当たり前なんだから、
再販を考えるときには、二段バーコードどうするもんだろう。
まあまあ言ってましたね。
だから別に、単純に言うと、ISBNは本に固有の記号で必ずこれからも永遠と続くんだけど、
それを一段で、ジャンで、バーコードで読み取りをするだけで本当はいいんですよ。
じゃあ全部が全部それに移行できるかというと、移行できないとすると、さあどうするみたいな。
たぶんそこで詰まるのよ、結局。
全体で変えようとしたときに今ある。
たとえば雑誌コードも去年ぐらいに構造が少し変わった。
変えましたね。
今までの構造だとちょっとはみ出ちゃうものがあって、
そこがはみ出続けることが見過ごせなくなっちゃったっていう。
いわゆるバックナンバーを売るっていうことを想定してなかった時代に作られた仕組みだったので、
それをバックナンバーを売る際に念を入れ込まなきゃいけないから、
ここに入れることで解決しようということで。
飽きがあったんで、なんとか今ある仕組みに乗せられたんだけど。
昔はそんなことを考えてもいなかったんですけどね。
今までは6桁の雑誌コード、個別の雑誌コードで配布があって、
例えば6月号だったら06の個別のコードだったんだけど、
バックナンバーを売ると、前の年の6月号も同じコードなんですよね。
それが想定としたバックナンバーも流通するようになると、非常に問題が起こるということですよね。
問題が起きて困っちゃったから、困っちゃったことをなんとか解決しようとして、
そういう話にしたということで。
例えば今今、二段バーコードが当たり前で、ボスレジもそういうことで入れちゃってるから、
それを変えようとは思わないぐらいの仕組みだから。
例えばどうしても問題になってくる配送を、毎日配送するから大変なんだったら、
毎日配送しなくていいじゃないか、みたいな論議もあったりするのね。
そうすると雑誌の発売日とはみたいな、一番大きな問題に触るとか、
根本的な命題に対して退治しないと、今や解決できないところに来ているんではないかと。
でもこの話はもう20年ぐらい前から、そこに来ているんじゃないかと言ってた気がするんだけど。
僕、書店員時代もそうなんですけど、思ったことが二つあって、
一つは価格なんですよね。価格が決められない。
これは本当に、じゃあ自分で決められるプライベートブランドを作ろうと思って、
文具メーカーさんの安い記事と法制をお願いして、
ブックカバーを原価350円で作ったのを1500円で売ったんですよ。オリジナルのPVを。
それが結構文庫のブックカバーがすごい売れて、利益が出たんですよね。
ただそれはあくまでも企画としてなんですけど、
自分で価格を決めて売るって利益っていうのは自由に取れるんだっていうのが分かったことは一つで、
書店はなんでそういうのができないのかって常に思ったことは一つと。
あとその雑誌の発売日。
大晦日に前に発売してるんですよ、特別販売。
雑誌を。大晦日に。
もうちょっと前かな。
2〜3年前に、正月に発売してもいいじゃないかということで、年末にあったってやつね。
あれは僕は結構ショックで、
あれ、書店が雑誌の発売日があることで影響をしなきゃならないんですよ、休んでても。
結局は商品の納品っていうか、美が決められただけで、
営業日が縛られてるっていうのを、あのときまざまざと見せつけられて、それも結構ショックでしたね。
書店の自由っていう部分が営業日も含めて、やっぱり配本とか定着って自由にできないというか。
まあ休めればいいじゃんって思う時は休めるんですけど、
基本的には発売日にゴミとかになってると、開けずにいられない。
開けないわけにいかないので、そういったものもあったりとかして。
まあやっぱり書店ってそういった部分で、フリーハンドじゃないなっていう感じがちょっとしましたよね。