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2025-08-13 18:58

#40 朝日新聞の買収案件がうまく見える件 / Dotdash Meredithが社名変更

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サマリー

朝日新聞はニュースレターサービスのtheLetterを完全子会社化し、伝統的なメディアがデジタルシフトを進める一環として注目されています。これにより、朝日新聞は新たな収益モデルを構築し、安定した経営基盤を強化しています。また、ドットダッシュメディッシュは「ピープルインク」という名称に変更し、ブランド認知の向上を目指しています。今後はデジタルコンテンツに注力し、主要ブランドに集中する方向性を示しています。

朝日新聞のtheLetter買収
おはようございます。2025年8月13日水曜日、あいわたです。
この番組、Catalyst by Publidiaは、国内外のメディア出版に関するニュースについてゆるく解説する番組です。
ということで、ちょっとまだ時間が少し空きましたが、久々にCatalyst by Publidiaやっていきたいと思うんですけど、
世間的にはお盆休みに入っているとは思うんですけど、私の会社はお盆休みというのが特定では存在してなくて、
自由に年内でどこか取ってくださいみたいな感じにはなってますので、全然普通にお盆中働く予定ではあったりはします。
ということで、今日はですね、2つトピックを持ってきましたが、
1つ目のニュースについて、まずこれはプレスリリースになるんですけど、
プロ専門家向けの執筆プラットフォームtheLetter運営のアウトナウ朝日新聞社グループに参画ということで、
8月6日にですね、朝日新聞がニュースレターのサービスであるtheLetterを100%子会社化する株式譲渡契約を締結しましたと出まして、
結構、まあ、界隈ではおっきめなニュースだったりはするんですけど、
まあそうですね、実はこのカタリストバイパブリディアの、そのパブリディアがですね、このtheLetterを使わせていただいてまして、
もう結構長らく使わせていただいてるんですけど、そうですね、まあそういう縁もあってかなりびっくりしたんですけど、
リリース直後にこの件についての説明のメールがその代表の浜本さんからいただいたんですけど、
まあ、何でしょうね、この話まあすごく面白いなというのが、いろんな側面もあるんですけど、やっぱり一番大きいのは、
いわゆる伝統的なオールドメディアである朝日新聞が、今来ているニュースレターサービスをグループにジョインするというところで、
朝日新聞自体はかなり出資もそうでしM&Aもやってる会社でして、
で、それとtheLetterに関しては、まあどっかで見た気がするんですけど、単月黒字は出してた気がするんですよね。
そうですね。もう2年前、2年前にすでにtheLetterは事業黒字化を記念してトップページリニューアルっていうプレスを打ったりもしてるんですけど、
サービス自体はのtheLetterはユーザ課金で、まあtheLetter自体はそこの手数料をいただくというモデルになっているので、
基本的にはサービスが順調に成長して書き手が増えて、無料でも配信はできるんですけど、有料でも配信はできます。
そこで課金がされていければ基本的に手数料収入が伸びていくので、
かつこのメディア事業としては、サブスクもそうですけどストック型のモデルに近いので、基本的には積み上がっていくものになるので、かなり安定した経営にはなると思うんですよね。
あとはそのtheLetter自体の、まあおそらく動いている人数とかもそんなに大人数でやってるわけではないので、すごい堅実な経営をしているサービスだなとは思ってます。
で、まあそこを朝日新聞社がグループ化するっていうのはかなりびっくりというか、びっくりと同時にかなり朝日新聞自体が筋がいい倍増しているなとは思うんですよね。
でちょっと今日はこの朝日新聞の話を少ししたいんですけど、朝日新聞自体結構先鋭的なというか進んだことをやってるなという印象を持ったのが、えっと2013年ですかね。
メディアラボっていう、まあ今はもう場所変わったと思うんですけど渋谷に拠点を持っていろいろと交流をしたり投資をしたりっていうのをやってて、
で2017年に朝日メディアラボベンチャーズってCVCの設立をしてるんですよね。
CVC自体は結構オールド企業とかJTC的なところの会社ではいろいろとCVCを抱えてたりはするんですけど、結構出資なりM1ではしているという感じで
過去で言うと2024年5月にTBSからライトアップショッピングクラブというのを買収していたり、で2016年にサムライとの買収もしてるんですよね。
でちょっと先日合併って形で、確かいくつかの会社とくっつけたりはしたんですけど、であとはスペースアイランドというECの会社を2022年に買収してたり、
であと結構驚いたのは2024年にアルファサードというウェブの制作とかもやってる会社なんですけど、パワーCMSというムーバブルタイムというCMSと連動するというか、
もともとはそこと連携するような高機能なCMSを作っている老舗の会社で、たまたまそこは社長さんとすごい昔の繋がりがあって、かなりびっくりしたんですけど、
あとアクセシビリティに関してもかなり知見がある会社で、日本ではトップクラスの会社なのかなと思うんですね、その分野に関しては。
まあいろんな事情があっての買収とはなんかうっすら伺ったりはしているんですけど、かなりいい会社をグループに入ってもらったなっていうのはあったりするので、
正直そうですね、メディア系の会社でM&Aしてる頃でうまくその、買収後に関しての自社のシナジーを出したりとか伸ばしたりっていうところの取り組みがうまくできてない会社も多く見てる中では、
比較的順調に買収して、当然買収ってうまくいくときもありましてうまくいかないときもあるので、ですけどもかなりうまくいってる方なのではと外から見てても思いますね。
他にも出資案件でスタディプラスとか学習管理のプラットフォームなんですけど、そういうところにも出資したりとかしているというところで、比較的そうですね、そういう新聞を出すっていうところ以外の領域でもかなりいろいろとやってる新聞社ですね。
だなぁと、規模的に余裕があるのがもう朝日新聞と読売新聞ぐらいになってきてるので、おそらくはそうですね、この2社、読売と朝日ぐらい、あと日経ですね、日経はまあちょっと別格なのでちょっと置いといて、
その中ではかなりうまい投資ができてるとは思うので、なので今回のザ・レターのグループ化っていうのは、
なんか、私新聞からすると読者、いろんな書き手、特にザ・レターに関しては医療従事者の書き手も増えてたりとか、そういうとこでの書き手のところでの共有だったり、
そういうシナジーは出やすいのかなぁとは、まあすごいジャストアイディアもあるし思いつき的には感じるところではありますし、でザ・レターからすると、まあ大きなグループに入るってことでの経営的な資金面での不安っていうのもなくなるという。
当然あのちゃんと黒字というか、売上を積み上げている会社ではあるので、その思い切った投資とかもやろうと思ったらある程度はできるとは思いますし、まあ無理なバリエーションをつけた形での経営っていうのも不要になってくるので、
まあこれ見た時はこんな上手いM&A、久々に見たわーと個人的には思いました。
メディアのデジタル化の進展
新聞自体の部数がどんどんやっぱり下がってきている中での、やっぱりその新しいビジネスなりその種だったり、新聞のデジタル化っていうところ、朝日新聞のデジタル版も結構苦しいとは言われてるんですけども、それはどこも苦しい状況なので、
その中で新しいことを比較的やってる新聞社だなーっていうのはとても思いましたんで、ちょっと今後ザ・レター注目したいなーと思いつつ、私もパブリディアの方引き続き会えていきたいなと思いますし、よかったら有料版もあるので入っていただけると嬉しかったりはします。
はい、で次のニュースはですね、こちらはですね、ちょっと日本のメディアではないんであれなんですけど、海外のドットダッシュメディッシュというパブリッシャーがピープルインクという名称を変更したというニュースなんですけど、
海外ではちょっと話題にはなってるんですけど、かなり巨大な出版社のドットダッシュメディッシュが、その会社が抱えるかなり歴史がある雑誌のピープルのそれを社名にするという発表をしました。
すでに変更は、もう今月の頭か何かにされてるみたいなんですけど、もともとドットダッシュメディッシュはですね、40ぐらいのメディアブランドを所有していて、トータルで1億7500万人が利用しているという会社になってて、売上的には2024年度で18億ドル、デジタルの収益で10億ドルあると。
という会社のようです。もともとは経営でいうと、タイムという雑誌の、タイムインクは1922年、もう昔過ぎてよくわかんないですけど、1922年に設立して、ピープル自体を1974年に創刊された雑誌らしいんですよね、そのタイムは。
その後、タイムといえばタイムワーナーとか、いろいろあったと思うんですけど、わかる人はわかると思うんですけど、そこから分社化されて、メディッシュコーポレーションがタイムを2018年に買収して、
メディッシュがタイム、雑誌のタイムをセールスフォースの創業者に売却するんですよね。
IACという会社の参加のドットダッシュがメディッシュのメディア部門を買収して、2021年にドットダッシュメディッシュが誕生した。そこがピープルを持ってるんですけど、
今年の7月末にピープルインクに社名変更しますと言って、もうすでになってるんですけど、色々な変遷を経て、過去の新生の雑誌のブランド名を社名にするという感じらしいんですよ。
変更の理由が発表の中ですごく面白いというとちょっと失礼なんですけど、記者のドットダッシュメディッシュを説明するときに私たちはピープルですと説明してたらしいんですよね。
先ほどもちょっと説明した通り社名が結構合併したりとかコロコロくっついたりとかして、ブランド認知が弱いっていうのがあるみたいで、そこで最もブランド認知が高いピープルを社名にするという選択をしたようですね。
かなりメディア企業としても発表の中で偉大なアメリカのメディア企業になるという野望があるみたいで、それでピープルという名前を入れたのと、
さっきのAI生成があふれる世界で人間が人間のために作るコンテンツをということを強調してピープルにしたという、ちょっと後付け感は否めないんですけど、そういういろんな理由があるらしいです。
なんか業界の反応としてはドットダッシュメディッシュというのが何を表す会社かよくわからないという皮肉なことも言われてたりとかしてるみたいですね。
デジタルコンテンツへの注力
ピープルインクっていう、もうわかりやすい感じなので、ミクシーがミクシーやってますっていうのはとてもわかりやすいと思うんで、ちなみにミクシーはeマーキュリーだったんですよね、昔。
まあそういう意味でブランド認知としてはわかりやすいのかなとは思うんですよね。
で、何をやってるかっていうので、結構いろんなメディアで語られてたのが、TikTok風アプリをピープルのアプリとしてTikTok風の縦型のコンテンツのアプリをやっていて、そこを注力してるみたいなんですよね。
それ以外にもYouTubeとかTikTokとかInstagramとかいろいろとやってるという感じみたいでして、デジタルでの投資を積極的にやっていくという話なので、そこら辺はどうなっていくのかっていうのはちょっと興味があるところではありますね。
今後持っているブランドもある程度絞っていって、中核にしていくという表現なので、おそらく辞めるって話ではないんでしょうけど、集中するブランドに関しては多分絞った上で投資をしていくという感じらしいので、そこら辺はいろいろと動きがあるのかなとは個人的には感じますね。
なのでそうですね、パブリッシャーの名前っていうのも伝統がないというか、ドットダッシュメリディッシュってもうドットダッシュとメリディッシュっていう二つが合併したって話ではあるんですけども、認知がないっていうのはやっぱりちょっとしんどいので、そういう場合はブランド認知を上げるために社名変更するっていうのは一つの悪くない戦術なのかなとは。
思いました。
はい、今日のカタリストはいかがだったでしょうか。
本日のトピックで触れたニュースなどは概要欄にリンクをしています。
この番組では皆様のコメントやご感想をお待ちしています。
Xでコメントいただけると嬉しいです。
それではカタリストバイパブリディア、次回の配信でお会いしましょう。
綾畑でした。
18:58

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