もう生物のときにやってたし、大学で絶対やってるはずなのに、10年経つと何も覚えてないんだなっていう言葉だけ聞いたことあるって言うんだけど。
そうなんだよね。
ということで、今回はそれ以外にもいろいろ働きがあるんですか?
なんで結構今回細胞骨格に関してこんなに元気いっぱいに話してるかっていうとさ、
僕は大学と大学院の頃に細胞間接着、細胞同士の接着構造についてを軸に置いて研究してたんだよね。
ひもりの卵を作っていろいろやってましたよね、暗い部屋で。
そうそうそうそう。
そのときにやっぱ細胞同士の結合っていうことはさ、ほら、もう一回皮膚引っ張ってみてよ。
皮膚引っ張るとさ、隣の細胞が引っ張られたら自分も引っ張られていっちゃうわけだよね。
そうだね。
これつまり機械的な力が働いてるよね。
だからそれを感知して、ダメだよそっちに行っちゃっていうようにグッと引っ張り返すではないけれども、
対抗するようなものがないとブチブチブチってちぎれていっちゃうだけになっちゃうよね。
そうだね、確かに。
なので、それをグッと引っ張り返すっていうか、その張力に対抗するっていうのが今回の細胞骨格に通ずるんですよ。
だから細胞同士の結合を調べるっていうのは、つまり細胞骨格についても調べなきゃいけないっていうことがもうイコールになるわけだよね。
なるほどね。じゃあトヨはもう細胞骨格を研究してたと言っても囲んではないんですね。
ちょっと過言なんだけど。
過言でした。
僕が見てたのはもう細胞同士をくっつけるタンパク質をすごい、超ざっくり言うと色付けてどんな感じで張り巡らされてるのかなみたいな、そこを結構見てたから、
正直、そうだね、細胞骨格に関してまでちゃんと見てたかっていうと、あんまり研究自体はそこまで深掘りはしてなかったかなーって感じはね。
なるほどね。
だけど、細胞同士の結合を見るたびには細胞骨格っていうのは外せないみたいなことをいっぱい勉強した。
はい。
ということで、サイドAでも言ったんだけど、学校で習う細胞って独立したものとしてよく登場するんだけど、
もう引っ張ってわかるように体を形作る細胞って当然独立して存在してなくて、細胞同士はくっついてるんだよね。
そうですね。多細胞の生物ですもんね。
そうですね。簡単にこう引っ張ってちぎれてもらっても困るんすよ。
そうですね。組織を作りますからね。
ねー。ということでね、細胞接着、細胞間接着っていう機能がある、構造があるんです。
ざっくりね、その細胞接着って何?って言うと、細胞と細胞の間が縫い付けられてるっていうようなイメージでいいかなと思います。
これはね、細胞の膜を貫いて、なんかね、タンパク質がビョコンって出てるんだけど、それ同士がくっついてるっていう感じなんだよね。
なるほどね。じゃあタンパク質とタンパク質がいい感じにくっつくってこと?
うん。そうそうそう、そうなのよ。
これをね、上からタイトジャンクション、密着結合とかって言うんだけど。
聞いたことある。タイトジャンクション。
そう。これはもう完全にビッチリシールされてるように、本当によく縫い付けられてるっていうようなイメージでいいかな。
なんかペンパスナーみたいな。
まあそんな感じかな。で、その下がアドヘレンスジャンクションっていうのがあります。
聞いたことあるぞ。
このアドヘレンスジャンクションをすごく見てました、僕は。
なるほど。
で、これはカドヘリンっていうタンパク質が出てて、そのカドヘリン同士でくっついてるっていうのがあるんだけど。
で、アドヘレンスジャンクションはこれね、アクチンフィラメントと一緒になってくっついてるのよ、カドヘリンと。
だからその張力を感知できるっていう感じなんだよね。
張力に対抗するっていうようなね。
で、その下にはデスモソームっていう中間系フィラメントとくっついてるような接着構造があったり、いっぱいあるんですね。
本当に知ってる名前がたくさん出てくるけど何一つ覚えてないっていうのが今回すごくわかりました。
まあね、そうなんだよね。
それって新たにくっつけることもできるの?
もうなんか、その細胞と細胞はさ、生まれてこの肩くっついてるっていう感覚に新しい細胞が出てくるとかはあるだろうけど、
細胞と細胞をここにくっつけておいたらそれが接着するってことがあるのか。
細胞と細胞。
あるよね。
ある。
細胞と細胞は一つ一つつぶつぶにして、一人ぼっちにさせられるんだけど、これはね、どうやるかというとカルシウムイオンを抜けばいいんですよ。
これキレート剤っていうのを使うんだけど。
ニカのヨーイオンだけを取り除くキレート剤っていうのがあるんだけど、これを使うとカルシウムイオンがなくなるんで、
カルシウムイオンに実は依存してんだよね。このカドヘリンとかっていうその接着タンパク質系って。
接着タンパク質って。
なので、カルシウムイオンを除けば一人ぼっちにさせてあげるし、逆にカルシウムイオンを入れてあげればまたみんなでくっつこうとするっていう。
なるほどね。
そうなんですよ。
海苔みたいな。海苔なの?なんかその断面のところにカルシウムイオンをここにパーって巻き散らしてピッてやるとくっつくみたいなそういう感じ。瞬間接着剤みたいな。
瞬間接着剤。あれだ、電車の連結部分あるじゃん。
あんな感じ。
あの連結の金具がカドヘリンだと思ってほしい。
それをくっつけますよっていうのが、カルシウムがあればくっつくし、カルシウムがなければそこはくっつかないってこと?
そう。止め金みたいなものだとしたら、そのカルシウムイオンを加えてあげるとその止め金がうまくカチャンってなるけど、
カルシウムイオンを抜いちゃうとなんか平切っ端になっちゃう。ガジャーンってくっつかないみたいな。
なるほどね。
そんなイメージ。っていうような感じ。
あとはね、ヘミデスモソウムとかっていうのは細胞もさ、足場がないとベリベリって剥がれてっちゃうよね。
そうだね、そうですね。
この足場を細胞外マトリックスって言うんだけども、ここにちゃんとくっつかなきゃいけないっていうのもあるんだよね。
これに関しても接着構造があって張力を感じる細胞骨格とかっていうのがあったりするわけよ。
これが最後のトピックになります。
美少感から見る神格生物への進化。
来ましたよ。
はい、来ました。進化。
まだ神格生物ですか?単細胞から多細胞ではなくて、幻覚から神格ですね?
そうです。
でももう神格細胞になったら多細胞体になるなんてもうすぐですから。
まずは神格生物がどうやって誕生したのかっていうところを知るのがいいんですよ。
突然なんだけど、シロはアスガルドアーキアって覚えてます?
アスガルドアーキア。何だっけな。取り込むやつ?
周りのモヤモヤとモンジャラみたいなやつで取り込んでみたいな話をした時のやつですか?
さすがですね。仏作ネオの第3話でやったE3モデルに出てきた子細菌の一種です。
一群です。アスガルドアーキア。神が住まうところみたいな感じで名付けられたです。
凄まじい名前がついた。
実はこの細胞骨格とか様々な性質がまさに神格生物への進化をたどる重要な情報を提供してるってことがわかったんだよね。
取り込み方で新しい進化モデルっていうだけじゃなくて、実は細胞骨格を見ても
あれ?これ神格生物と進化の道筋なんかわかるんじゃないの?っていうふうなものがわかったんだよ。
そうだね。確かに。
取り込んでミトコンドリアにしたわけだもんね。細菌を。
そうなんです。
これ何で見たの?っていう話なんだけど、
神格細胞以外で実は発見されていない細胞骨格があるんです。これが微小管なんだよね。
その3つの中で超重要な3つって言ってたけど、微小管って神格生物にしかないんだ。
微小管みたいなのはさっき言った、あるんだよ。原格細胞の細胞骨格で微小管みたいなやつっていうのはあるんだけど、
ちゃんと微小管っていうのはない。今回は微小管みたいな構造っていうのがあるんだけど、
これが非常に神格生物の微小管に類似してるねみたいな話なんだよね。
微小管みたいな構造が確かに存在するっていうのを確認したんだよね。
特に増殖期に強く発現すること、あとその時に重合した微小管が形成されてるんだけど、
それ以外のステージでは消失することっていうのが今のところ分かってるんだよね。
機能としてもだいぶ神格生物と似たような役割を担ってるんだよね、この細胞骨格がね。
ということでこの細胞骨格っていう共通性から徐々に神格生物の進化過程が明らかになってるということで大いに期待されてるんです。
なるほど。
アスガルドジョーカー、アスガルドアキア、まさかここまで研究されていたとはっていうところですよ。
単純に取り込んだだけじゃなくて、その細胞骨格っていう部分で似てるよみたいな感じになっていくんだ。
そこでも実は何か神格生物とのつながりがあるっていう。
面白いなあ。
こっちもこれも似てる、これも似てる、これも似てるってたくさん出てくるとなんか面白いよね。
しかもそれ本当に神格生物の途中じゃんみたいなね。
そう、だからまさにあの子細菌から神格生物が誕生っていうのはやっぱなんか正しそうじゃないっていうことなんだよね。
だって他の幻覚生物には微笑感はないって言われてるからね。
そうだね。
角持たないから、角持たないからっていうのは別にいいや。
角持たないというより、まあ細胞消極感がないわけだから、細胞内の輸送をする必要がないわけだもんね。
まあね、そうね。
面白い。
細胞骨格大事なんだね。研究に進むとそういうのもわかるんだ。
そうなんですよ。
すごいですよね。ということでした。
すごい説明みたいな話になってもう嫌だなって思ったかもしれないけど、なるべくそれをなくすようにね、話をしてみたけどでもやっぱ説明みたいになっちゃった。
まあそうですね。
仕方ない。
でも細胞骨格が大切なのはすごくわかりました。
うん、よかった。細胞骨格ないと存在してないと言っていい。
もう引っ張られたらもうちぎれていくよ、絶対。ちぎれて元に戻らない。
もう引っ張ってビヨンって伸びていくだけ。もう元に戻らないよ。
粘土みたいな感じなんですね。
それです、粘土。骨っていう周りに細胞を固めただけの粘土細工になっちゃう。
細胞骨格がもう完全にないってなったら、形も保てないと思う。
っていうぐらい。だから本当に大切だよってことだけわかってくれりゃいいです。
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ポッドキャスターもリスナーもぜひ京都でお会いしましょう。
では、お便り届いておりますので読ませていただきたいと思います。ありがとうございます。
では番組の感想、愛媛県はBZ2308-177番よどぎさんからいただきました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
豊さん、しろさん、仏作メンバーの皆様こんにちは。よどぎと申します。
久しぶりにお便りさせていただきます。
爪化けへの会、拝聴しました。
私はこの生き物の存在すら知らなかったものですので、
サイドAでは全くピンとこず、サイドBでこんな生き物がいるのかと驚きました。
恐竜と現存する鳥類の両方の形質を合わせ持つまさに生きた化石ですね。
公開収録ではかなり早い段階で生物名を当てられている方が複数名いらっしゃり、
さすが仏作リスナーの方は博識だなぁと感心しました。
さて、私ごとの報告で恐縮ですが、先日仏作の聖地ともいえる上野の国立科学博物館に初めて行ってきました。
仏作を聞き始めて約3年ほど、かなり初期の方から国立科学博物館、かっこ科学の話をされているのをお聞きして、
ずーっと行きたくて行きたくてたまらない気持ちを抱えていたのですが、
愛媛県在住で小さい子どももおり、なかなか自由に遠出なんてできません。
そんなおり、たまたま予期せぬ出張で東京へ行く機会を得ることができ、空いた時間で聖地巡礼を果たすことができました。おめでとうございます。
限られた時間ではありましたが、無理やり地球間と日本間の両方を一回りしてきました。
中でも地球間の地下2階は圧巻で、仏作でもお話のあったダンクルオステウスの頭部や、
巨大なパラケラテリウムの骨格標本など、図鑑やテレビでしか見たことのなかった展示物が目の前にあるという状況に知的好奇心が刺激されまくり、大興奮でした。
とにかく見応えがあって時間が全く足りなかったので、次はぜひ子どもも連れて家族で行きたいなと思います。
長文失礼しました。まだまだ猛烈に暑い日が続きますが、お体にお気をつけて引き続き配信を楽しみにさせていただきます。とのことでした。
ありがとうございます。おめでとうございます。行きましたか、カハク。愛媛県から。素晴らしいですね。
カハクデビューを。
カハクデビューしましたか。いやー、こちら側のこちら側ですね、もうね。
いやーいいよね、カハクね。
すごいね、日本感と世界感を両方ともっていうのは。
できないできない、そんなの。何かを諦め続ければそうなるけども、どこかで無理になっちゃうね。じーって何か見ちゃう。
すげーな。
いやいいね、ちびっこも絶対好きだよ、小さい子ども、何歳からわかるかな、1歳3ヶ月ぐらいからあの凄さはわかるよね。
早いか、まだ。そうだねー。まだ早い?