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2022-10-02 21:07

神無月の回「コトバノコト4」1

ガチャを回して出てきたことについて語る「文ガチャ」

今月のお題は「コトバノコト」 なんと二ヶ月連続で同じお題が出ました。

今週は「すごく」と「すごい」の違いについてお話しています。

長月の回で宿題になっていた内容を、頑張って説明しております。

お時間がありましたら、ゆっくりお聴きくださいね。

00:09
文ガチャは、ガチャを回して出てきた番組について、のんびりおしゃべりするポッドキャストです。
文ガチャ、神無月の回、椿雷道です。
咲夜です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ということでですね、前回の配信の最後、先週ですかね、先週の配信のガチャの結果がね、なかなか衝撃的な結果になっておりまして。
はい。
あの、ある種リアルだったかなと思うんですけれども、本当に何が出るかわかんない状態で、結果としては、2ヶ月連続同じテーマということになりましたね。
はい、頑張ります。
はい、大変でしたね。宿題が多くて大変でしたけど。
はい。
はい、ということで、今回はコトバノコトですね。
ではですね、今回は最初に宿題を済ませてしまおうと思います。
はい。
前回謎のままになっていた、すごくとすごいの違い。
はい。
ですよね。
すごいおいしい、すごくおいしい。
よくどちらも聞きますが、どちらが正しいとかがあるのかなっていう疑問でしたよね。
そうですね。
もうちょっと言うと、すごいおいしいってなるのがちょっと違和感を僕は感じてるんですよ。
うんうんうん。
それもあったのでっていう感じですね。
はい、わかりました。
ではそこの宿題を、まず今週は話していきたいと思います。
はい。
はい、まずすごくから解説していきたいと思います。
はい。
すごくは副詞の扱いになります。
うん。
用言にかかるんですね。
はい。
前回お話ししました用言、述語の部分のことです。
うんうんうん。
で、用言なので、動詞や形容詞につながります。
はい。
はい。
例えば、すごく動くとかすごくくっつく、すごく集まる、などなどが動詞ですね。
はい。
それから形容詞、い形容詞って言われるんですが、大きいとか早いとか、いで終わる形容詞、すごく大きい、すごく早い、すごく激しいなどが2つ目。
はい。
3つ目がな形容詞と言われるもので、大きな、小さな、きれいな、すごく大きな、すごく小さな、という風につながっていくものです。
03:10
これはこの後に何かと名詞が来ます。
そうですね。
うんうん。
はい。
で、使うものなんですね。
うん。
で、じゃあこのすごくって一番元は何なのか。
うんうんうん。
っていうと、これがすごいなんですよ。
はいはいはいはい。すごいの変化形ってこと?
そうです。活用ですね。
うん。
連用形になります。
なるほど。はい。
はい。
そうですよね。用言につくんですもんね。
そうなんですよ。
うん。
だから、連用形だから、用言についていくのがすごくなんですね。
うん。
はい。
ちなみになんですけど、すごいを活用させると、すごかろう、すごく、すごかった、すごい、もう一回すごい、すごければ、ですね。
そんなふうに活用していくんですけど、その中の連用形すごく。
うん。
です。
変化複雑ですね。
あ。
いになったり、か行に戻ったりする。
そうですね。
うん。
それから、じゃあすごい、いは何かっていうと、
うん。
今度は、これは体現にかかっていくんですね。
うんうんうん。
で、形容詞なんですよ。すごいって。
そうですね。
はい。
で、例えばすごい話、すごいテレビ、すごいポッドキャスター、
うんうんうん。
などなど。
うん。
名詞にかかることで形容詞として扱われています。
はい。
はい。
ということはですね、すごいおいしいの違和感は正しいんですよ。
うんうんうんうんうん。形容詞形容詞になってんだよね。
そうなんですよね。
うん。
だから、例えばなんですけど、テレビ番組でアイドルの方とか出らっしゃる方が、
すごいおいしいって言われることがあると思うんですけど、
はいはいはい。
テロップにはすごくおいしいになってるはずなんです。
ああ、そうかも。言われてみれば。
はい。テロップはちゃんと直してあるはずなんですね。
うん。そうか。あ、そういうことか。
今話してるすごくとすごいとは違うものでも、
はい。
一般の方とかに取材してるようなやつとかも、
字数の関係でね、デスマスをだに変えるとかそういうのももちろんあるんですけど、
ええええ。
言葉遣いそのものを変えてるように見えるテロップって見ることありますもんね。
ありますよね。
そのうちの一つがそのパターンなんだ。
06:00
そうなんですよ。
へえ。
で、もしテロップもすごいおいしいのままだったら、
うん。
ちょっとテロップを作っていらっしゃる方のご威力を、
うん。
感じてもらえればいいかなって思いました。
なるほど。
あ、なるほどね。
まあでもそうなんだよな、そろそろ。
なんか形容詞形容詞ですよねっていうのは確かにそうだなと思って。
そうですね。
なんか形容詞形容詞ってなることが、
はい。
それはそれでおかしくないっていう何らかの論理とかがあるんだったら、
それはそれで納得せざるを得ないのかなとは思ったんですけど、
ええええ。
まあ、そのさっきの対言につく、形容詞は対言につく、
はい。
で、副詞は要言につくっていう理屈からすると、
はい。
形容詞が形容詞につくのはおかしいってことですもんね。
そうなんです。
なるほど。
やっぱりこの辺が前回のとつながるけど、
はい。
考え方が対言、要言なのでやっぱり日本語の文法の説明の仕方、
独特の言い方ですもんね。
で、これやっぱり英語で普段喋ってるみたいな、
はい。
英語の話をするときに使うような主語目的語とか、
英語で言うところの副詞とかだとちょっと意味合いがちょっと違うのかな、
言語が違うのでもちろん違ってくるっていう意味で、
やっぱりその英語用の語学用語では、
やはり日本語の語学は説明できないんだなっていうことが新たに分かりましたね。
そうですね。
なのにどうして使われてるんだろうなって、
そうです。
思いますよね。
で、私も何か用例がないかな、しっくりくる用例がないかなって考えてて、
私も言っちゃうんですけど、
すごい人って。
人が多いときに言う意味のすごい人ってこと?
はい。
言いますよね。
言うことありますね。聞くこともあるし。
それだとあんまり違和感ないじゃないですか。
ないです。ないのは分かります。
それがまた何でかなって考えたら、
さっきの3番目。
すごくきれいな人。
で、最後に体言が来るのが、名詞が来るのが、
この真ん中の形容詞が抜けちゃって、
すごい人っていうのは違和感がなくなってきてるんじゃないかなって思ったんですよね。
仮説ですけどね、もちろん。
なるほど。
僕が今すごい人っていう言葉を単純に聞いたときにイメージしたのが、
例えば渋谷の駅前に降りたら人がいっぱいいるっていう状況を指すときに、
すごい人って言うじゃないですか。
それはすごく人手が多いという意味なんですけど、
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だからすごく多いのすごくであるはずなんだけど、
すごい人っていう。
字面だけで言うとすごい人だとその人に対する形容詞なんですよね。
人っていう特定の人に対する形容詞じゃないと辻褄は合わない。
で、今僕話聞いてて思ったのは、
すごく人が多いっていう風に言うと、
のが多分正しい場合に、すごくは多いにかかってるんですよね。
すごく多い、人がすごく多いって語順としてはいいはずなので。
すごく多い、多い、はい、そうですね。
だから形容詞にかかってるので副詞のすごくになってるはずなんですよ。
はい。
なんですけど、省略するじゃないですか、日本語っていろんな意味で。
主語の省略とかが象徴的ですけど、
すごく人が多いっていうのもすごくいるっていう意味で、
多いを省略しちゃってる表現ですよね、すごい人。
で、結果口にしてる言葉はすごいと人だけなので、
人が名詞だから形容詞のすごいになってるのかなっていう。
僕の今思った仮説みたいなのはそんな感じです。
そうですね。
表層的に出てきてるのが名詞だけなので、名詞にかかるように表現せざるを得ない。
すごく人が多いって言えばおかしくないけど、
すごく人って言ったら意味がわかんないじゃないですか。
そうですね。
その辺があるのかな。
でもなんかおかしいですけど、そういう言葉って日本語を探せばある気がするんですよね。
省略されてるから言い方が他が変わってくることみたいなのもありそうだし。
面白いですね、やっぱり。
ライドさんもさっきおっしゃってたんですけど、
すごい人をきちんと組み立ててみると2種類あって、
あそこにすごく人が集まっていると、
あそこにすごい人が集まっている。
だと意味が変わりますよね。
と、すごく人が集まっていると、すごい人が集まっている。
今私はわざとイントネーションを変えて混乱させたんですけど、
ライドさんはきちんとイントネーションを捉えて言ってらしたので、
もしポッドキャストを聞いてらっしゃる方は聞き直してみてほしいんですが、
すごく人が集まっているだと、人数がたくさん集まっているですね。
すごい人が集まっているだと、偉人が集まっている。
そうですね、すごい人が集まっている。
わざとすごい人ってあげたんです、私。すごいって下げないで。
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なるほど。
そうするとだんだん曖昧になってきて、
どっちだっけっていう風になってしまうんじゃないかなって思いました。
面白いところですね、そこは。
それもあるんですよね。これも今すぐパッと例を思い浮かばないけど、
どっちの意味にも取れるような文字面になることってありますもんね、日本語って。
省略の影響だと思うんですけど、どっちの意味で言ってるんだろうとかもあるし。
あとその形容詞と副詞の話で、
例えば食べ物の話さっき出てたんで食べ物で言うと、
甘くておいしいっていう言い方するじゃないですか。
おいしいは形容詞でしょ、その場合。
日本語ってそれは実際に甘くておいしいケーキなのかもしれないけど、
日本語としてはおいしいで終わってる文章がおかしくはないんですよね。
その形容詞が要言として働いて、そのまま文が終わる。
この本は熱いとかでも別になりたつのと同じことで、おいしいで終わってもおかしくなくて。
その時に甘くてって、これちょっと設備時とかの関係になってくるのかな。
甘くて、甘いおいしいを並べるので、
甘くの連用形に形容のてがついているかも。
そういうことですよね。
ってことは甘くてかつおいしいは、
名詞をつけて甘くておいしいケーキって言った場合、
甘くてとおいしいがそれぞれケーキを形容しているのかなと思うんだけど、
それだとすると甘いは副詞だから合ってるのか。
甘いは形容詞ですね。
甘いは形容詞で甘くてってなると、甘くはないのか。
甘いケーキは甘いケーキ。
甘いケーキ、おいしいケーキ。
そうか、名詞にかかってるからね。
連用形じゃなくて連体形っていうか、そういう形になるんだよね。
体言にかかる形で形容詞の形だから。
だけど甘くての方は甘くの連用形になっていて、
おいしいを飾ってる。
なるほどね。
と考えるとすごくと同じ扱い。
そうですよね。
それでも甘くておいしいは、確かにおいしいの要素として甘いが考えられるから、
おいしいのを形容してるっていう考え方、形容というか副詞として働いてるっていうのも成り立つけど、
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例えば黒くて硬い塊って、
両方が塊ですよね。
そうですね。黒くては硬いに向かって形容はしてないわけですよね。
形容とか副詞効果を生んでるわけではないから、
そこが副詞の形になってるのはちょっと、
僕が今理解してる感じからするとちょっと例外的な表現なのかなっていうようにも思いますね。
掘るといつもどこまででも掘れちゃいますね。
とんでもない話になってきましたね。
本当に専門家がやるような話になってきてるのかなって気がしちゃいますけど。
でも面白いは面白いですね。
どっちか迷ってしまって、あれどっちだっけ正しく言いたいんだけどってなった時は2つ考えてみてほしいんですけど、
まずはとてもに置き換えられるかどうか。
とてもっていう副詞と置き換えられれば副詞なんですよ。
とてもは副詞で、すごくは形容詞の連用形だから。
なるほどね。必ずしも形容詞の連用形が副詞ということもあるけどそうじゃない副詞もあるからね。
この話はすごい難しいなのか、この話はすごく難しいなのか悩んだらとてもに言い換えてみてください。
この話はとても難しいが副詞なのですごく難しいが正しくなります。
なるほど。とてもに置き換えて自然な違和感がなければ、すごいを使うんだったらすごくにする方が正しいことが判明するというか、判定の基準になるってことか。
はいそうです。
なるほど。
だけどこの話でうちの中学生がピンと来なくて、え?って言われたので、じゃあこれはって言ったのがすごくすごい話。
あー面白い。
すごい話は話にすごいがかかっています。
すごくはすごい話そのものが要言になるので形容詞プラス名詞ですごくすごい話が成立します。
だけどすごいすごく話じゃダメなんですよね。
あーそっか順番がそれだとおかしいのか。
はいはい。
そういう話だよね。すごいすごくかすごくすごいかっていうのでどっちかおかしい方はわかるよねっていうことですよね。
はいそうですそうです。
そうすると中学生もあーって。若干キツネにつままれた顔はしてましたけど。
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面白い。
あー確かにな。
同じその形容詞とその形容詞の連用形を並べるのは面白い例え方ですね。
ね。
なかなかそのこと自体がちょっとおかしいですけどね。
強調といえば強調なんだろうけど。
でもなんとなく意味はわかりますよね。
わかりますわかります。
その語順がおかしくなった時に違和感を感じるって意味がとてもよくわかる。
はい。
そうかおいしいはおいしいっていう形容詞は連用形っていうのはありえないのかい?
おいしく。
おいしくいただきましたってことか。
はいそうですそうです。
あーなるほど。
おいしくいただきましたっていう連用形に今あえて変えたんだけど。
すごくおいしくいただきましたは連用形がすごくが連用形になってるからおいしくにかかってるんだよね。
すごくおいしくいただきました。
福祉って形で二段で繋がってるようなイメージですよね。
そうですね。
すごいおいしくいただきましたっていうのはおかしいってことですよね。
そういうことです。
はいなるほど。面白い。
いやーでもなんかすっきりしたというか、僕が疑問に思ってたことは疑問に思うこと自体が正しかったことはよくわかりました。
よかったです。やっと夏が終わりましたこれで。
そうですね夏休みの宿題終了です。
という今週のお話でした。
はいありがとうございました。
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