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2024-09-10 07:50

#25 時代で選ぶ映画とドラマ:17世紀スチュアート朝時代のおすすめの作品

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この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。おすすめのドラマや映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなど、話しています。

 

今回は時代で選ぶ映画とドラマの2回目。17世紀スチュアート朝時代です

 

紹介するのは、この2本。

2018年の映画「女王陛下のお気に入り」。

日本で間も無く配信がスタートするドラマ「メアリー&ジョージ 王の暗殺者」

 

この時代についてものすごく簡単に言うと・・・

エリザベス1世の治世が終わり次に国王になったジェームス1世の時代から、アン女王までの時代がスチュアート朝と呼ばれています。

 

エリザベス女王には子供がいなかったため、スコットランドから迎え入れられた国王ジェームス一世がスコットランドとイングランドの二つの国を収めます。それから、ピューリタン革命でチャールズ1世の命を奪うという過激な結末から、国王不在の時期ができます。王政はその後復活するけれど、再び宗教的対立と王位継承問題への反発で、血が流れなかった名誉革命でメアリー2世とウィリアム3世によって新たな歴史の幕が開いた時代です。

 

 

▼ブログの記事はこちらから

 

『女王陛下のお気に入り』の背後:アン女王、サラ・マールバラ、アビゲイルの歴史が紡ぐ3つの運命

https://chstories.com/anne-sarah-abigail-the-favourites-trio/

 

 

『女王陛下のお気に入り』(The Favourite)ロケ地ガイド:映画の中の宮廷生活

https://chstories.com/the-favourite/

 

 

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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私がその魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
今日は、時代で選ぶ映画とドラマの2回目です。
前回は、16世紀のチューダー朝時代の作品を5つご紹介しましたが、今日はその後の17世紀、スチュアート朝時代です。
この時代のドラマや映画というのが少ないのか、日本で見ることができる作品をあまり探せなかったんですよね。
そこで、今日は2018年の映画「女王陛下との気に入り」と、日本で間もなく配信がスタートするドラマの「メアリー&ジョージ 王の暗殺者 こちらの日本」をご紹介します。
作品の紹介に行く前に、この時代について、ものすごく簡単に説明すると、
エリザベス1世の治政が終わって、次に国王になったジェームス1世の時代から、アン女王までの時代がスチュアート朝と呼ばれています。
エリザベス女王には子供がいなかったので、スコットランドから国王を迎え入れるんですね。
国王ジェームス1世がスコットランドとイングランドの2つの国を治めます。
その後、ピューリタン革命でチャールズ1世の命を奪うという過激な結末から、国王不在の時期もできます。
王政はその後復活するのですが、再び宗教的対立と大い継承問題への反発で、血が流れなかった名誉革命で、メアリー2世とウィリアム3世によって新たな歴史の幕が開いた時代です。
では1本目の女王陛下のお気に入りは、メアリー2世とウィリアム3世の後のアン女王の宮廷が舞台です。
ここでは3人の女性の駆け引きが、事実を散りばめながらコメディタッチで描かれています。
この3人の女性とは、アン女王。
アン女王の長愛を受けて皇爵夫人にまで昇りつめたサラ・マールバラ、そしてサラを退けて没落貴族から女王の女官にまでなったアビゲールです。
登場する3人はもちろん全員実在の人物です。
フランスとの戦争下にあるイギリスの宮廷では、陽気持ちで気まぐれなアン女王を幼なじみの女官長のサラが動かして絶大な権力を握っていたんですね。
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そこにやってくるのが没落した貴族の娘で、サラのいとこにあたるアビゲールです。
サラの働きかけで女王の次女になるんですが、彼女を裏切って知らない間に女王と親密な仲になっていきます。
野心を膨らませて再び貴族の地位にかいざく機会を狙っていたんですね。
イギリスは海外領土の拡大やスコットランドとの合同が実現した時で、議会では議論が紛糾している場面がたくさん登場しているんですが、
3人の女性同士の微妙な心の揺れ動きや野心などによって、男たちが取りしきる外の世界のことが動かされていきます。
実際、アン女王知性のほとんどがこの2人に動かされていたという史実からインスパイアされた、なかなか衝撃的な物語なんです。
アン女王が映画の中で悲しそうに若くして亡くなってしまった17人の子どもたちのことを語っていたんですね。
子どもたちの数と同じ数のウサギを飼って大切に育てているんです。
こんな女王の不安定な気持ちや裏切りとか駆け息とか乱れまくっている宮廷の様子を、監督は広角レンズや魚眼レンズを使い分けて撮影しているのがすごく面白かったです。
監督は、最近では哀れなる者たちで話題となったヨルゴス・ランティモスです。
カントリーハウスの豪華なインテリアと黒と白の衣装の組み合わせが本当に素敵で、ぜひ見ていただきたい映画です。
映画に登場した気になる3人の登場人物や衣装のインスピレーションにもなったという美しいロケ地については、ブログでも記事にしています。
概要欄にリンクを貼っているので、ぜひこちらも合わせて読んでください。
次の作品は、日本では9月18日なのでもうすぐですね。
アマゾンプライムのスターチャンネルEXで配信始まるドラマ、前7話のメアリー&ジョージ王の暗殺者です。
こちらは、ジェームス一世の時代の王室に影響を与えた母と息子、メアリーとジョージ・バリアーズを描いた物語です。
2人は巧妙な策略や性的な魅力を駆使して、ここをジェームス一世の長愛を受ける地位に上り詰めました。
当時22歳だったジョージは、貴族ほどお金や権力はないけれど、ある程度の土地や財産を持っている地元の名士だったのに、
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ジェームス一世に気に入られて、30歳にはバキンガム皇爵にまで上り詰めたのです。
社会的階層を上り詰めることへの批判や人間の権力欲、陰謀や裏切りが展開されて、
ジェームス一世の不安定な精神状態や、彼とジョージの特別な関係も描かれているみたいです。
これが政治的に問題になるのは目に見えていますよね。
ここが先ほどご紹介した女王陛下のお気に入りととても似ている構図だなと思います。
どちらも技術に基づいているけれども、かなり大胆な描き方ですよね。
ジュリアン・ムーアとニコラス・ガリチンがメアリーとジョージを演じています。
予告動画を見たんですが、ニコラス・ガリチンの美しさにもびっくりです。
ジェームス一世を惑わせた役にぴったりだなと思いました。
このドラマもとても気になります。
今日は、17世紀シュワート朝時代の映画、女王陛下のお気に入りと、
ドラマメアリー&ジョージ王の暗殺者、こちらの2本をご紹介しました。
放送をいいなと思ってくださったら、ぜひフォローやシェアをよろしくお願いします。
そして、感想などお便りもお待ちしています。
次回は新しい企画、映画公開までずっとダウントンアビーです。
ぜひ聴いてくださいね。
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