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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
今日は、映画公開までずっとダウントン・アビー、来年公開されるダウントン・アビーの新作映画がとっても楽しみです。
その前に、もう一度壮大な物語を一緒に振り返りませんか。
見たことがある方は復習に、まだ見たことない人も一緒に楽しもうという企画です。
今日はシーズン1の第2話です。
歓迎されていないのに、やってきてしまった一組と一人が、ダウントン・アビーにハプニングを巻き起こす回です。
この日本語タイトルは、招かれざる客ってなってるんですけど、オリジナルにはこんなタイトルがついてないんですよね。
知ってましたか。現代の方はただのエピソード2なんです。
日本にはこういうタイトルつけるっていう伝統がありますよね。
映画とかにもよくついてると思うんですけど、私の中では賛否両論ある日本語タイトルですが、ダウントン・アビーに関してはうまくまとまってるなと思います。
さて、ちょっと話が逸れちゃったんですけど、ダウントンにやってきた迷惑のお客様というのは、一組は新しく伯爵家の相続人となったマシューとイゾベル親子です。
もう一人は、覚えてますか、誰だか。シズジ・カーソンのかつての仕事仲間のチャールズです。
彼らの存在はトラブル発生っていう感じに思えるんですけど、実はこれがそうでもないんですよね。
僕がこの回の見どころだと思います。ではここでちょっとあらすじを振り返ってみましょう。
マシューとイゾベルが招待されてディナーにやってきます。
メアリーがもう見ててもハラハラするぐらいに嫌悪感をあらわにします。
マシューの方も貴族の暮らしに何か染まるもんかって、シズジのモーズリーの手も借りずに自分で何もかもやってしまうんで、仕事がなくて気の毒なモーズリーでした。
マシューの母のイゾベルの方は、バイオレットが院長を務める病院で役に立ちたいと積極的に関わろうとします。
ただでさえ中流階級の相続人ということでバイオレットは嫌がっているのに、自分の領域にドカドカと入ってくるイゾベルに対して怒っています。
マシューとメアリー、イゾベルとバイオレットというこの対立に使用人たちも面白がっているんですよね。
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さあ、そしてもう一人の客がやってきます。
突然現れた偉そうな態度の男は、カーソンが昔コメディアンだった時の相棒です。
歌って踊る二人のコンビ名はチアフルチャーリーズ、二人とも名前がチャールズだからですね。
恥ずかしい過去を晴らされたくなかったら金をよこせとカーソンをずっと脅してたんですけど、ついに伯爵も脅すことを考えてやってきたんです。
でも伯爵はとても冷静でした。お金を渡して次に来たら警察に通報するぞと言って帰らせるんですけど、チャールズの計画はこうやって失敗に終わってしまいます。
先ほどトラブル発生が実はそうでもなくて、そこが見どころだと言ったんですけど、その理由はこんな理由ですね。
メアリーは自分の結婚相手にはあなたはふさわしくないと伯爵に対してギリシャ神話に例えて通列に言い放つんです。
それに対して伯爵の返答は冷静でとても知的でした。
この二人のやりとりにヴァイオレットは驚いた顔をしてましたし、ちょっとぼやけてたんではっきりとわからないんですけど、ロバートはにやりとしていたように見えるんですよね。
こいつなかなか言うなって感じで。
マシューの知性や考え方に周りが少し驚いたような雰囲気でした。
私もここでね一気にマシューが好きになったんですよね。
メアリーのきっつい言葉を受けても冷静で優しくしかも強さを感じさせる対応した瞬間です。
メアリーの複雑な内面をすでに理解しようとしてたんですよね。
だから論破するんじゃなくて受け止めて優しく返した?
まさに優しさと強さを兼ね備えた男。
もちろんマシューがメアリーを好きになっていたからこそなんですけど。
メアリーは映画の2作目で彼はパーフェクトだったって言ってたんですけど、
その素晴らしさに実はメアリー自身も、そしてダウントーンの人々もまだ気がついていなかったんです。
その幕開けがこの第2話だったんですね。
いやーマシュー素敵でしたね。
カーソンさんのトラブルというと、
こちらはカーソンってそんなうちゃめなところがあるんだなって、
かたぶつな執事のイメージが覆ったところでした。
その場にいた伯爵やベーツやアンナも後で
チアフルチャーリーズって言って笑ってましたよね。
自分では恥ずかしいと思っているところが他の人から見ると魅力になる、
その典型だなと思いました。
落としに来たチャールズは伯爵にそんなに信頼されているカーソンを知って、
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今の自分の生き方と全然違うことに愕然としたんじゃないかなと思いました。
彼は伯爵に向かってお前たちの時代を終わると言い残して帰るんですけど、
家族制度の崩壊もこのドラマの大きなテーマでもあるんです。
この第2話には他にも素敵なシーンがいっぱいありました。
オブライエンが微笑んで見ていたデイジーとトーマスのダンスシーンとか、
モーズリーがマシューに認められていく瞬間など、
ちょっとじんわりする場面もたくさんありましたよね。
さて、ティナーでメアリーとマシューが話していた
ギリシャ神話に例えたという知的な会話はブログの方に詳しく書いています。
そちらもぜひ読んでみてくださいね。
今日はダウントンアビーの第2話を振り返りました。
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