お米作りとハーブの種取り
暮らしを支え、心に寄り添う、botanic life moments。植物たちの生きる力を借りながら、毎日をより楽しく、心地よく過ごすためのヒントをお届け。
botanical therapist ayakaが、神戸のアトリエよりお送りします。
先週、私の関わらせていただいている、平野コープ農園での田植えに行ってきました。
お米が大好きなメンバーの方たちが、率先してプロジェクトを立ち上げてくださって、去年からしているお米作りなんですけれど、
私、去年あんまりスケジュールが合わなくて、最後の脱穀作業にしかちょっと参加できなかったんですけど、
今年は田植えに参加させていただきました。
蒸し暑いかなぁとかね、お日様ギラギラだったらちょっと困るなぁとか心配していたんですけれど、
前日、たくさん雨が降ったにもかかわらず、ご協力いただいている農家さんの力添えもあって、
当日は曇り空の涼しい風が吹く気持ちの良い田植え日和になりました。
今はね、お米騒動、令和のお米騒動とかって言われているぐらい、ちょっとお米が入手困難だったり、価格が高騰していたりして、
ちょっと気が休まらない毎日ですけれど、技術がいるお米作りっていうのをこうやって経験させていただけるってすごくありがたいことだなぁって改めて感じました。
やはりその経験に勝るものはないというか、何もせずにね、美味しいものが食べれるのが当たり前になっている現代ですけれど、
お金には変えられない、大きな体験という価値を、いただいたような1日でした。
ここから秋までね、どんどんスクスク稲が大きくなっていく様子をみんなで見守りたいなと思っています。
あと私は種を、今一生懸命採っています。
一生懸命と言ってもそんなにたくさんあるわけではないんですが、少しずつね、花が咲き終わって種ができているハーブたち、植物たちがありますので、そちらを気がついたらせっせと採るようにしています。
代表的なのはカレンデュラ、ディル、ブルーマロウも少しずつ種になっているものとかが出てきました。
咲き終わったお花を摘むのと、並行して種になっているものを見つけたら、ちょっと紙袋とかにね、分けておいて、次植える秋とか来年まで置いておくっていうのをね、作業としてやっています。
もちろん種は買うこともできるんですけれど、それだけじゃちょっと寂しいっていうかね、育てていたら自然にできてきたりするものですので、自然のサイクルに習ってというか、無駄にせずにね、お花とか十分に楽しんだら、少しそちらを残しておいて、わざと種になるまで置いておく。
そうすると、次の育てる楽しみがまた巡ってやってくるっていう感じですね。皆さんもぜひやってみてください。
ドライハーブの活用法
今回のテーマは「いつでも使える、神ドライハーブ」ということでお送りしていきます。
収穫シーズンは、ハーブとか特に1年のうちでとっても限られた期間しかないんですよね。
たくさん採りすぎて余ってしまうということがどうしても起きていきます。
無駄にしてしまうっていうのがね、ちょっと残念だったりしますので、その時は乾燥させておくと、いつでも楽しむことができます。
フルーツとかね、お野菜もそうですよね。例えばリンゴとかバナナチップスとかもありますし、お野菜だったらさつまいもとかね、結構市販もされているのでご存知かと思うんですけれど、
ハーブもね、ドライにさせておいて保存状態が良ければ1年とか2年とか、ずっとね、楽しむことができます。
そのドライはどうやってするの?って時々ご質問を受けるんですけれど、私は天日干しすることが多いですね。
もう今からの季節って嫌でも、天気が良くてすぐに乾いてしまうので、あまり心配いらないというか、ただ天気予報をね、よく見ています。
次の日が雨とか、その後ずっと雨続くとかっていう予報の時はちょっと収穫を待って、しばらく晴れ予報が続きそうだなっていう時に、それっていう感じでまとめてカットしたり収穫したりしています。
フードドライヤーで乾燥させるっていうやり方ももちろんいいと思います。色んなものありますしね。
あとは使った後のオーブンの予熱で、軽い花びらみたいなのはドライにしてるって、パティシエさんからお聞きしたこともあります。
これはちょっと、コツいるかもしれないですね。なんか油断すると焦げちゃったり、私もしたことあるので、少しずつ様子を見ながらっていうのが一番いいと思います。
そして、ドライがいいのかフレッシュがいいのかっていうポイントがありまして。
ハーブをね、ドライにしても風味や味わいを楽しめるものと、フレッシュで味わった方がいいものってあるなーって自分でやってて感じています。
ドライにしてもとてもいいものっていうのは、例えば身近なところですと、青じそとか赤しそとか、あとはですね、スペアミントとかミント系、あとはレモンバーム、ラベンダー、ローレルあたりですかね。
ラベンダーとかローレルっていうのは乾燥させた方が、かえって香りが濃厚になるというか、楽しめるものであったりしますので、積極的にね、していただいていいと思います。
一方でフレッシュで味わった方が良いものっていうものもあります。
例えばスイートバジルとかディルとかチャービルとかですかね。もちろんね、ドライにしていただいてもいいんですけれど、なんていうか、その繊細な味わいであればあるほど、香りが飛びやすかったりしますので、
そういった、生で香りがガツンと来ないようなものは、フレッシュなうちにどんどん積極的に味わっていただいた方が楽しめるかなと思います。
【botanic life tips】のコーナーです。今回はサスティナブルハーブ間引き。
サスティナブルなハーブの間引き
サスティナブルであるということは、やっぱり無駄にしない、ゴミが出ない、循環するというようなイメージですかね。
間引き作業っていうものがあるんですけれど、これは何かと言いますとですね、種を蒔いて、種を蒔くときってバラバラバラってたくさん蒔いたり、もしくは土の上に筋を作ってそこにシューっていくつも細かい種だったらね、蒔いていったりするやり方があるんですけれど、
そうするとですね、次々芽が出てくると、おしくらまんじゅう状態になりまして、なんかそれ以上どの子も大きくならない、みたいな状態になってくるんですね。
そこでやることというのが、その間をね、ちょっと抜いて大きくしてあげるっていう作業が間引きなんですけれど、こちらは例えばお野菜でしたらカブとか大根とか人参とか
代表的なものがあるんですけれど。これはハーブにも代用できる、同じことができるなとあるとき思い立ちまして、ハーブの種も結構細かいものが多いんですね。
一粒一粒蒔くとか、もう途方もなく大変になってきますので、どうしてもパラパラって蒔いたりするんですが、そうするとやっぱりたくさん芽が出て、
それをね、間引いていかなくてはいけないんですが、それをね、やっぱり捨ててしまうのはもったいないですし、土に返してあげるのもね、すごくいいと思うんですけれども、せっかく大きくなってくれたのになと思って。
じゃあ、これでも全然大丈夫だよねということに気がつきました。
ちょっと注意点なんですけれど、種子をね、種を消毒していないものっていうのは、その間引いた小さなものも食べられるんですが、もしそういったことがわからない場合は、ちょっとむやみに食べたりとかっていうのは控えられた方がいいと思います。
消毒していないっていう前提の話になりますが、そのハーブでね、間引いた小さな芽はすぐその場でハーブティーとして飲んだり、お料理とかにね、ちっちゃいのでトッピング代わりにしても素敵です。
今からの季節でしたら炭酸水にね、ちょっと浮かべたりしてもほんのり風味が移って、とてもいいと思います。ぜひお試しください。
お聴きくださりありがとうございました。
番組ではボタニストさんからのお便りお待ちしています。
例えば、マイお気に入りハーブ、愛用中のガーデニンググッズ、この番組へのご感想、また私への疑問、質問など何でもOKです。
ダイレクトメッセージもしくはお便りフォームより匿名でお送りいただけます。ぜひお寄せください。
ではbotanic life momentsまた次回お会いしましょう。
ここまではボタニカルモーメント彩花がお送りしました。
植物たちの癒しの素敵な瞬間がたくさん訪れますように。