オフィス選定の背景
BOOTUP RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。
この番組は、ペライチ創業者でエンジェル投資家改め、オアシスファンドの橋田一秀さんと、
スタートアップを立ち上げる上での疑問や、企業に関するトピックを取り上げ、
シード企業家や企業界別の方に役立つ情報をお届けします。
橋田です。日本一オープンな企業家カフェ、オアシスの隣にシェアオフィスができました。
その名も、渋谷スタートアップジャングル。
こちらは、スタートアップのコミュニケーションが盛んなオアシスよりも、
もう少し個人または特定のチームで仕事をしたい、というスタートアップ向けのシェアオフィスとなります。
入居者のイメージは、1名から6名程度のチームで、
シードからプレシリーズAぐらい、数千万円の資金調達をした会社を想定しています。
初期費用や長期契約は必要ありません。1ヶ月ごとの契約となります。
入居者、大募集中です。資料とお問い合わせは、概要欄をご覧ください。
おはようございます。
おはようございます。
ちょうど、週6日の前の、週6日これ今、週明けの火曜日に撮ってるんですけど、
その前の金曜日にファンドのプレスリリースをしまして、
問い合わせが殺到してまして、結構テンパってます。
問い合わせっていうのは、企業からの問い合わせが結構多いんですけど、
資金調達の検討をしてください、みたいなやつが意外と来るっていうのが分かって。
あとは、僕もファンドレイズはまだ引き続きやってるので、
そこを新しく、これまでごやり取りになった方々に連絡をしたりとか、
っていうので、スケジュールが盛り盛り埋まり、
あとは、SXSWに行ったりするので、海外出張も入ってて、
結構スケジュールが埋まってテンパってます。
もしかしたらリスナーの方に、SXSWってなんやねんって思ってる方もいるかもしれない。
どういうものなんですか?
SXSWって、なんていうのかな、これ結構、
まずそのままサイトに書いてある原文を読むと、
SXSW Conference and Festivalsって書いてあるんですよね。
で、SXSWとCelebrate the Convergence of Tech, Film, Music, Education and Culture joined in Austin, Texasって書いてあって、
要は、もともと確か、由来はミュージックフェスティバルなんですよね。
Wikipediaによると、1987年に音楽祭として始まり、毎年規模を拡大していると。
最初だから、いわゆる音楽フェスだったんですよ。
場所はテキサス州のオースティンっていうところでやっていて、
街中、祭りみたいな感じですね。写真とか見ると。
で、結構音楽祭として始まって、94年から映画祭も同時開催みたいな。
で、だんだんそこからいろいろ拡大していって、
音楽、映画、あとはいわゆるテックカンファレンス的な感じのものもガッチャンコしてですね。
いろいろやってるという感じですね。
インタラクティブってやつなんですけど、いわゆるテックとかの話でいうと。
で、結構有名なのが2007年に、この2007年のインタラクティブフェスティバルの中で、
Twitterが賞を取ったりして、すごく世界的に広まるきっかけになったっていうのが、
2007年のサウスバイですね。
なので、もう18年前か。18年前のこの時にTwitterが出てきたみたいな感じでした。
多分Twitterの創業者の本とか読むと出てくるかな、そういう話。
なんか読んだ記憶あるなと思って。
なので、そういうのを毎年3月にやっているんですね、テキサスで。
で、なんで僕らがそれに行こうと思ったかっていうと、
うちのCEOのカズマ君とですね、野望がありまして、オアシスのですね、野望がありまして、
そのうちの一つがですね、渋谷でサウスバイ、サウスウエストみたいな、
いわゆるミクスチャーなテックカンファレンスだけじゃなくて、
ミクスチャーなフェスティバルみたいなものをやりたいっていうのがありまして、
それってなんかすごいサウスバイっぽいよね、サウスバイ、サウスウエストっぽいよねみたいな話をしてて、
でも僕らサウスバイ行ったことないですよねっていうので、
じゃあ今年視察しようぜって言って行くことになりました。
なるほど。
っていう経緯でちょっとサウスバイに行ってこようかな。
僕もでもずっと行きたかったんですよ。
10年以上前に、会社始める前とかかな、
サウスバイ、知り合いがサウスバイに行ったりしてて、そこのレポート、
行ってきた人のレポート会みたいなのに行ったりとか、
そういう話聞きに行ったりしてたんで、
サウスバイっていうのはどういうものかなみたいな、
なんとなく興味があったし、理解はしていたつもりなんですけど、
当然行ったことはなかったんで、
行くなら今年かなみたいな。
なるほど。
そんな感じでございます。
橋田さんと言えばフェスみたいな。
すごいフェスの人みたいになってる。
僕の25歳の時の夢がフェスやりてえだったんで、
まさにフェスは興味ありますね。
ということで、伊藤さん本題をお願いします。
今日の本題は久々にお便りが来ているので、そちらを取り扱おうと思っています。
お便りありがとうございます。
ラジオネームはのこるさんからです。
シード機抜けかけのスタートアップ経営者です。
これから人、過去特にエンジニアを採用するにあたって、
オフィスをよりよい、より通いやすい場所に移そうと思っています。
弊社は基本出社なので、コストはかけたいですが渋谷は高いなと悩んでいます。
橋田さんのペライチ時代のオフィス選定の基準や物件の見つけ方などを教えていただきたいです。
なるほど。
渋谷のオフィス事情
そうですね。
ちなみにこののこるさんはおそらく僕の知り合いですね。
なんとなくその会社、その人やその会社のことを思い浮かびながら話そうと思うんですが、
まず、コストはかけない渋谷は高いですね。
もちろんコスパよくやりたいっていうのは当然シード機とか、
スタートアップやる上で固定費をどこまでかけるかっていうのは必ず論点に上がってくると思います。
これはもう会社経営全般としてそうだと思います。
いくつか、例えばその場所の選定みたいな話でいうと、やっぱり通いやすさみたいなのは大事かもしれないですよね。
よくスタートアップの会社が、最近だったらどこにあるんですかね。
僕らはずっと渋谷にいて渋谷にあるんですけど、
渋谷、あとどこですかね、スタートアップって。
一時期六本木とかも結構ありましたし、あとは五反田とか結構増えた時期ありましたよね。
もちろんあと東京の東側だったりとかっていう会社もあるんですけど、
まず通いやすさで言ったら確かに交通の便の良いところっていうのはありますよね。
あとは駅近かどうかっていうところですよね。
ちなみに渋谷は、僕らずっと渋谷にいるので、7,8年ぐらい渋谷にいて思ったことで言うと、
確かに家賃高いです。他の地域に比べると当然家賃は高いです。
一方で、やっぱり古いビルとか、犬木って分かります?
要は前に入ってたテナントの重機、机とか椅子とか、そういったものを残してもらいつつ入るみたいなやつで、
移転コストを下げるみたいなのは工夫としてはやれるかなと思っていて。
ペラ市の時は犬木というよりかは、机、椅子なかったけど内装とか全部犬木でもらったりしましたね。
道元坂上のオフィスの時は。
それをさらにいじって、自分たちの色を少し出したみたいな感じでした。
だから内装工事全くしてないとかじゃなくて、シリーズAの調達、プレイAの調達した時とかは犬木でもらって、
そもそもおしゃれな感じだったんで、そこをさらにいじってやったっていう感じですかね。
机とか椅子とか全部入れてやりましたけど。
シード抜けかけって感じなんで、別にそんなに内装とか全然お金かける必要ないので、
アクセスしやすい場所で、かつ犬木の物件とかが出てきてるのあればめっちゃいいかなとは思いますけどね。
エンジニアを採用するっていう話なんで、
なんかちょっとこれ僕会社の状況わかんないんで何とも言えないんですけど、
エンジニア結構リモートしたいとか、
めんどくさくて出社しないとか朝来ないとかそういう人もいるかもしれないんで、
結構悩ましいところではあるんですけど。
ただやっぱりせっかく集まる、
これは弊社基本出社なのでって書いてあるんで、なるべくちゃんと集まれる場所を作りたいって思ってるんですよね。
僕は渋谷でやってるんでそれもあるんですけど、
渋谷とかで駅からそこそこ近くて、あとはもう古いビルを狙うとかですね。
オアシスが入ってるビルも完全に取り壊しが決まってるビルとかなんですよね。
取り壊しが決まってるビルを狙うみたいなのはスタートアップは結構良いというか、
結構ポイントあって。
必ず不動産屋さんとか全然紹介するんで、
それは不動産屋さんにスタートアップいっぱいやってる不動産屋さん、
スポンサーしてもらってる一歩さんとかそういうところに相談するといいなと思うんですけど、
結構コツがあって、
古いとか取り壊し予定とかイヌキみたいなのが結構キーワードです。
取り壊し予定で言うとオアシスも一応2026年の11月で取り壊し予定のビルを借りてますと。
これ僕ら2025年の2月から借りてるんですけど、
そもそも2024年の2月から借りてるんですけど、
2025年の4月まででっていう契約だったんですよ、もともと。
このビル取り壊し予定で再開発、渋谷駅近辺の再開発計画があるから、
このビルは2025年の4月末までの契約ですっていうので借りてたんですよ。
だからもう借りた時点で既に1年どんぐらい?
3ヶ月とかしかなかったんですよね。
まあいいやと思って借りたんですよ、一旦始めようって。
そしたら2024年の10月ぐらいにやっぱ伸ばしますって通知が来て、
これ全然僕ら伸びないと思ってたんですよ、みんなそう思ってた。
だけど2026年の11月まで伸ばしますって連絡来て、
やったあと2年使えるじゃんみたいな話になったんですよ。
これは完全に運が良かったんですけど。
だからこそ地区60年ぐらいの結構古いビルなんですけど、
教養部とかめちゃくちゃ綺麗にリフォームされてたりとか、
古いけど本当にちゃんと使えば使えるビル。
古い分家賃が安い、厚房単価が安い。
この渋谷駅統合分にしてはめちゃくちゃ安いみたいな感じなんですよね。
なんでそれは僕らあえて当然狙って入りに行ってますよね。
これスタートアップでも一緒なんですけど、
物件選択のポイント
スタートアップってフェーズが進んだらどんどん人数増えていったりするんで、
期限の短いビルでも入りやすいっていうのはありますよね。
普通の会社ってやっぱあと1年2年ですって言われたら多分入れないんですよ。
そういう速度で成長してないから。
普通の会社だったら軽減されちゃうんで、あんまり入居者がつきにくいんですけど、
それでもいいやっていう、1年とか2年でもいいやっていう人が入ってくる。
それがだいたいスタートアップだったりするんですよね。
条件にハマるじゃないですか。コストをなるべく抑えたい。
でもアクセスもなるべくいい方がいい。
でなると、期限がつくから安くなるみたいな。
古いし期限がつくから安くなるみたいな。
そういう物件狙うといいですよね。
っていうのと、あともう1個イヌキの話で言うと、
Oasisの隣に今ジャングルって宣伝のCM流れてると思うんですけど、
シェアオフィスのジャングルも、
Oasisが2月から契約して借りてて、
ジャングル8月から契約してるんですけど、
6月くらいに一方さんから、
隣の部屋が7月か8月に空きそうなんですけど、
橋屋さん借りませんかって連絡が来て、
マジかってなって。
僕は元々、Oasisは今コミュニティスペースみたいな感じで、
誰でも自由に入れる。
仕事もできるしコミュニケーションできるみたいな場所なんですけど、
シェアオフィスもやりたいなと思ってたんですよ。
もうちょっと企業家の人たちが集中して仕事できる場所を作りたくて、
それをいつかやりたいなって思ってたら、
Oasis始めて半年経たないうちに、
隣の部屋が空いて、マジか。
契約するかって契約したんですよね。
そんなことなかなかないんで。
っていうのと、もう一個決め手になったのは、
もう射抜き。
元々入ってた会社さんが、
机とか椅子とか全部置いてくって言ってくれて、
もう本当にノーコストで、
普通は机とか椅子とか全部買って入れたりとかしなきゃいけないんだけど、
ノーコストで営業開始できるってなったんで、
借りますってなったんですよね。
マジ射抜きがでかいですね。
ちなみにもう一部屋増やす予定なんで、ジャングル。
シェアオフィスもう一部屋増やす予定です。
これもほぼ、今申し込んでるんで、
多分決まると思うんですけど、そこも射抜きですね。
机とか椅子、基本全部残ると思います。
みたいな感じで、
もう一回コツを求めると、
取り壊し予定とかの、ちょっと古めのビル。
できれば取り壊し予定とかついてると、
あと借り手がなかなか入りにくいんで、
結構安く入れる可能性があります。
あとは射抜きで移転コストを抑える。
机とか椅子とか、やっぱり必要なんで。
っていうところかなと思いますね。
シェアオフィスの利点
あとは、もう一個はまさにサイズ感によるんだけど、
シェアオフィスみたいのも考えるかな。
シェアオフィスのいいところは、
これちょっと手前味噌で恐縮なんですけど、ジャングルとかだと、
基本は共用スペースになるんだけど、
これね、難しくて、
自分たちのカルチャーを作りたいってなったときに、
やっぱり専用スペース、普通に借りる方が、
僕はいいと思っていて、一方で、
シェアオフィスのいいところは、
他のチームとか、他に頑張っているスタートアップを横目で見ながら
仕事できるみたいなのは、僕は結構いいかなと思ってたり、
他のチームと、ジャングル結構横のつながり今できてて、
普段ね、すごい近い距離感で、
本当に近い距離感で横のチームと仕事しているから、
だから、普段会話も起こるし、
あとは、交流会とかも2,3ヶ月1回ぐらいやってるんで、
そういうタイミングで話す機会があったり。
大体同じようなフェーズ間の会社、
シードからプレーAぐらいまでの会社が入ってるから、
やっぱりそうすると、やってる事業は違うけど、
悩む事が近かったり、
例えば、人とかお金の話とかって結構やっぱり
共通してたりするんで、
それ相談し合ったりとか。
そういう事は起こってますね。
あとはフレキシブルに、
例えばジャングルみたいなやつだったら、フレキシブルに席増やせるとか、
一旦3人でいいけど、人を採用したら、
採用した分だけ席増やせるみたいな。
AWSみたいなもんですね。
上限とかないんですか、その会社ごとに。
もちろん、場所のキャパが上限になるんですけど、
ジャングルまだ空いてますみたいな感じです。
部屋も増やすし。でもやっぱりそういうのはあったりしますよね。
で、あとは普通の物件借りるのだと、
例えば、いわゆる個人で家借りるのと一緒で、
資金、礼金みたいなのかかったりとか、
会約予告何ヶ月前とかっていうのは大体必要なんですよ。
例えば、シードキのオフィスとかだと、
大体そうっすね。
資金2、3ヶ月。
ちなみに岡崎ビルは資金4ヶ月。岡崎ビルって今入ってるビルなんですけど、
確か資金4ヶ月だったと思うんで、
キャッシュフロー、別にこのお金、
後でたぶん1ヶ月分ぐらい焼却されて帰ってくるんですけど、
でもそのお金預けとかなきゃいけないんで、
割とキャッシュフロー大事なんで、
なんかもったいないなとか思いますけどね。
資金4ヶ月かな。
あと、会約予告が何ヶ月前あれ?
3ヶ月前なのかな?とかに会約予告しないといけないとか、
っていうルールになってる。
これ割と普通ですかね。もうちょっと大きくなってくると、
資金6ヶ月、会約予告6ヶ月とか、
もっと大きいオフィスビルとかになると、
資金1年分、会約予告は9ヶ月前とか1年前とか、
そういう風になってきて、
だんだんサイズが上がってくるごとに、
資金の額と会約予告期間が長くなるっていうのがありますね。
っていうのがあるんで、
シード機でコスパよくって考えると、
そういうシェアオフィスとかも、
全然検討してもいいのかなって思いますね。
ちょっと前の放送回でジャングルの今みたいなのありましたけど、
最近はどういう企業さんとか、
努力屋の人がいらっしゃるのかなっていうのが気になりました。
今言った通りシードから、
1席だけ借りてる人もいるし、
ほぼフルタイム1人で授業やってる人とかもいるし、
一番席取ってる会社で7席ぐらい取ってる会社がありますね。
1席、2席、3席ぐらいの会社が多いかな。
相談とフォローアップ
一番多く取ってる会社で7席ぐらいで、
もうちょっと、
今の部屋埋まってきちゃうんで、
もう1部屋を5月から借りる予定ですね。
ちょっとどこに、
どの会社を。
もしかしたら動いてもらおうかなとかちょっと考えてるんですけど。
でも新しく入りそうな会社が何社かあるんで、
そこでとりあえず新しい方を埋めようかなみたいな感じですね。
今、ちょっと春から検討してるみたいな会社がありますね。
やっぱそういう感じで、
でもね、僕結論は一歩さんに相談だですね。
一歩さん。
一歩さんのリンクを配信の概要欄に貼っておいてください。
一歩さんに相談です。
Boot Up Radioを聞きましたって言ったら多分、
相談載ってくれると思います。
分かりました。
Boot Up Radioは番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるお便りからぜひ送信してください。
そして、この番組がいいなと思ってくださった方は、
番組のフォローとシェアをよろしくお願いします。
それではまた次の放送でお会いしましょう。さよなら。
さよなら。