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LISTEN to books #2

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Amazon(古本で入手可能)

歩く速度で暮らす―あしたのための生活ガイド (シリーズしごとの発見 2)

note記事

-歩く速度で暮らす-〔閑話〕人

 

Camp@Us presents

サマリー

『歩く速度で暮らす』は、1985年に出版された本で、その中で当時のライフスタイルや社会的な変化について述べられています。この本では、現代の生活においても重要なテーマであるエコロジーや無農薬有機野菜、子育てなどが取り上げられています。

ライフスタイルと社会的な変化
Campus Presence、LISTEN to books、この番組では、タイトル通り本を取り上げるのですが、
LISTEN to books、本の声を聞くということで、本の紹介でもあるのですけれども、
書評ではないですね。いろんな本を取り上げていこうと思います。
今日は、2回目になりますが、ちょっと古い本でもう、たぶん手に入らないと思います。
1985年に初版が出ています。私が買ったのは、1989年に買って読んだ。
ちょうど私、大学院に入った頃に読んだのですが、非常に衝撃的だったというか、結構影響を受けた本なんですね。
歩く速度で暮らす、槌田たかしさんという、私より30歳ぐらい上の方で、今どうなんでしょうね。もう90歳近くなると思うんですけど。
この歩く速度で暮らす、タイトルもいいと思うんですが、出版社は太郎次郎社。
明日のための生活ガイド。仕事の発見シリーズというのの一冊なんですが、ちょうど今、いろんなライフスタイル、ミニマリストとか含めて、
今は常識になっているかもしれないけど、当時はまだまだ、やっぱり大量消費の時代で、消費は美徳だなんて言葉もちょっと前にはあったぐらいで、
それをもうちょっと見直そうよっていうね、そんな動きが出てきたんですよね。
一つはなんだろう、ちょっとやっぱりエコロジカルな。
今エコロジーって言葉ももう普通になっちゃいましたけど、当時はまだ日本ではエコロジーという言葉もあまり耳なじみがなかったわけですけど、
ちょうど西ドイツで緑の党っていうのができたのが衝撃だったんですが、これが1980年。
ちょうど私が大学に入るちょっと前なんですよね、緑の党。
グリューネンっていうのができたんですけれども、それから1986年にチェルノブイリの原発事故が起きるんですね。
これも衝撃でしたね、原子力発電所の問題。
私、大学に入ったのは1982年だったんですけど、いろんな意味で1980年代っていったらいろんなことが実はあって、
ある意味ちょっと、それまで工業化とか、豊かになる、高度経済成長するのがいいことだっていう風になってたのが、
だんだんそれがもう一つの限界にぶち当たって、地球の限界もそうだし、
逆にそういった大量消費とか消費的な生活っていうのを見直すっていう動きが出てきた時期なんですよね。
ある意味、社会が成熟してきたとも言えるんですけれども。
そんな中で、いろんなことを、私も学生時代だったのでいろんなことを考えたわけですよね。
この本、歩く速度で暮らす。もうタイトルも非常に気に入ったんですが、読んでもう完全にのめり込んで、
しばらくはこの本を人に勧めまくってたし、ここに書いてあることをもう人にしゃべりまくってたというね。
食事や買い物の考え方
いろんなことで出てくるんですけど、一つは例えば、これも今当たり前になりましたが、無農薬有機野菜。
当時はまだなかったし、そんなのは贅沢品だと言われてたわけですよね。
しかも無農薬有機に取り組むこと自体に対する批判もあって、それまでやっぱり化学肥料とか農薬の時代だったわけですよね。
これが無農薬有機野菜のすすめ。
あと卵もね。工場みたいなところで、にわとりがストレスを感じながら産む卵が いかにまずいかという話とかね。
ちゃんと地飼いで飼っていく卵、にわとり。いわゆる自然の生物の循環ですよね。
それからタンパク質を取るんだったら、やっぱり豆を中心に摂った方がいいんだとかね。
いろんな話が出てくるんですが、どう食べる。食べ方。何を食べる。そして何を買う。どう買う。
そして子どもをどう育てる。そして、どう変えるという。こういう章立てになっているんですけども、
いくつか影響を受けたポイントだけ少し ご紹介したいと思うんですけども、
なるべく薄着で過ごすとかね、いう話とか。
それから買い物もね、やっぱりお金に振り回されていろんなものを買っちゃうんだけども、
全部我慢すればいいわけじゃなくて、買いたいものは買えばいいと。その辺の考え方ね。
みみっちく買わずに、いいものを買いましょうとかね。そんなことも書いてあったりして、結構影響を受けたんです。
むしろ都会で暮らすよりも農的な暮らし。都会でもそれはできるんだということも含めて、農ですよね。
農業、農というものが重要なんだなんて話も書いてあってました。
子育ての視点
あともう1つは、子育てについても書いてあって、
ちょうど私は、この本を読んだ2年後ぐらいに、娘を持ったんですね。
自分の子供が生まれたわけですが、その娘に同じことを言いましたね。
この本に書いてあることを、ここから学んで。
高校は義務教育じゃないと。義務教育というのは親の義務なんだと。
子供は別に行かなくていいんだと。子供は教育を受ける権利を持っていて、義務教育というのは、親が子供に教育を受けさせる 義務を負うということだから。
それは中学校までで終わると。つまり、親の義務は中学校までだと。
高校は、親は義務がないと。別に高校に行かなくていいぞと。
高校に行きたいなら 何で行きたいか、言えと。
中学校2年の時に 息子と 旅行をして 中学校に入る時に それを考えろと。
俺は別に お前、高校に行かなくていいぞと いう話をしたわけですね。
勉強したくないなら 高校に行かなくていいと。
そんなんじゃ 行かせないと。
俺が 決めたら 別に 金も出してやらんと。
親父に 高校に行かせても いいと思わせるには どうしたら いいか考えろと。
中学校3年間で 考えろと 言ったんだね。息子にね。
何て答えたかは、この本に書いてあるんですけども。
同じことを 私も自分の娘に 言いました。
ちゃんと娘は 考えて 答えを くれました。
似たような 答えでしたけどね。
わかったと。
じゃあ、高校に行けと。
金は 出してやると 偉そうに 言いました。
そういうのも この本から 学んだことですよね。
今の時代は 頼むから 高校に 行ってくれと 親が 頼む時代に なっちゃって。
それは 本末転倒ではないかという 話を よくしてました。
授業でも してましたね。
この人は 使い捨て時代を 考える会っていう
大量消費に 対して 批判的な 会を 作ってやり始めたそうなんですけども。
そういった 活動のことも 書いて あるんですが。
世の中は 変わるのか 自分だけがやったってしょうがないじゃないかという考え方がある。
それに対して 自分が 変わるところから しか 始まらない
自分が 変われば みんなも変わるんだなんてことを書いてくれたりとか。
それこそ 駅の エスカレーター 乗る乗らないも 含めてね
エスカレーターの 前の 選択とかね そんなことも書いてあります。
とても いいなと思ったのは 人に 押し付けない、
自分に できることを 楽しみ 他人に 押し付けない。
正義を 振りかざすのは やめよう ということです。
あとは 相互批判より 茶飲み話の方が 大事だとかね
井戸端会議です。
相互批判や 自己批判なんてのが、昔は あったんですよ。
そうではなくて 茶飲み話で いいじゃないかと。
茶飲み話しているうちに いろいろと 信頼関係が できていくのでは ないかと かね。
そんなことが 書いてあって
僕にとっては いろいろな 意味で ヒントになった
自分の 暮らし方や 生き方を 見直す上で ヒントになった 本でした。
20代後半で 読んだかな
歩く速度で 暮らす 槌田たかしさん。
多分 手に 入らないと 思いますが。
そんな本も あったよ という 紹介でした。
では また。
10:11

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