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2024-06-18 1:04:59

BC092 『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』

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面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。

今回は、『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』について語りました。

久しぶりに「すごく熱中してすごくしっかり読んだ」という感じの本で、決して内容が難しいわけではないけれども、考えさせられることがめちゃくちゃたくさんある本でした。

雑な説明をすれば「所有ってなんなのか」ということを通じて、社会や人間を考えていこうみたいな話、というので終ってしまいます。ただ、本に書かれている事例の多くのことが「そういう風に考えたことなかった」というものが多く、知識というよりもたくさんの新しい視点を知ることが出来た、という感覚でした。

最近のブックカタリストはわりと昔に読んだ本を、脳内で整理できてるから語る、という漢字の内容が多かったんですが、今回は「めっちゃ面白かったから熱いうちに語りたい」というタイプのもの。

どっちがよりよい方向性なのかは簡単に答えは出ないんですが、まあそういうのを好きなように、楽しんで語れてる、という姿勢が一番重要なのかな、と思うので、そこらへんはこれからも「面白いと思った本」について語っていく、という姿勢で続けていきます。

以下、要約です。

* 本の紹介と著者について

* 紹介する本は「マイン - 私たちを支配する所有のルール」

* 2024年3月に早川書房から出版

* 著者はマイケル・ヘラー、所有権に関する世界的権威

* マイケル・ヘラーは不動産法を担当する大学教授

* 以前に「グリッドロック経済」という本も執筆している

* 所有権の概念とその重要性

* 所有権のルールは根拠をめぐるストーリーの戦い

* 所有権に関する様々な事例や理論が紹介される

* 具体的な事例と議論

* 飛行機のリクライニングシート問題

* リクライニングシートを倒す権利は誰にあるのか?

* 付属の権利:アームレストのボタンがリクライニングを許可するという考え方

* 占有の権利:もともとシートが直立していた空間はその人のものであるという考え方

* 早い者勝ち:シートを倒せなくするマシーンを早く設置した人が優先される

* 航空会社の責任:座席を二重販売しているとも言える

* アメリカの裁判の傍聴権

* 行列代行業者の存在

* 裕福な人が行列に並ばずに権利を購入する問題

* 早い者勝ちが資本主義によって歪められている例

* 大学のバスケットボールの試合のチケット取り

* チケットを取るために48時間キャンプを張って並ぶ

* 忍耐力競争としての行列

* 卒業後の寄付金制度によるチケット権利の獲得

* ディズニーのファストパス制度

* 待ち時間を減らすことで収益を増やす仕組み

* ファストパスからビップツアーへの進化

* 一般の人々が納得する仕組みの工夫

* 希少な資源をうまくコントロールすることでビジネスとして成功する

* 所有権の根拠となる6つの概念

* 早い者勝ち:先に取ったものがその人のもの

* 占有:自分がいた場所だから自分のもの

* 労働の報い:自分が働いて得たものは自分のもの

* 付属しているもの:自分の所有物に付随するものも自分のもの

* 自分の体:自分の体は自分のものだと言えるかどうか

* 家族のもの:家族のものは自分のものだと言えるかどうか

* 文化や社会的信頼の影響

* 所有権の概念は文化によって異なる

* 所有権争いがいかに大変かを示す事例

* スーパーでのカートの所有感覚の例

* カーネマンの実験:戦友効果が所有権の感覚を生む

* 現代社会における所有権の問題

* 著作権や特許の問題

* 権利の複雑化とその影響

* キング牧師の「I Have a Dream」演説の著作権問題

* 映画や音楽の権利が複雑化し、創造性を阻害している例

* 基礎研究の特許問題:複数の権利が絡み合い新しい薬の開発が進まない

* ファッション業界の例:著作権が存在しないが創造性が保たれている

* Linuxやオープンソースの成功例:著作権フリーで収益を上げる

* 結論

* 所有権のルールは絶対的なものではなく、常に変わり続ける

* 著者は所有権に関する問題を解決するためのヒントを提供

* ディズニーやオープンソースのような新しいビジネスモデルが示すように、所有権の問題には多様な解決策がある

今回出てきた本はこちらで紹介しています。

📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish



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サマリー

ポッドキャストBC092では、本日は「Mine! 私たちを支配する所有のルール」について話しています。この話題は、所有権に関する世界的権威であるマイケル・ヘラーさんが書かれた本からインスパイアされたもので、所有権に関する6つの根拠を考える内容が展開されます。バスケットボールの話、大学スポーツ、ファストパス、ディズニー、VIPツアーなど、専有や所有権の概念によって、人々は一時的な所有感を持ち、価値を高める傾向があります。また、所有権の概念は資本主義社会で広く活用されています。所有のルールは文化や社会的な信頼感によって成り立っており、所有権の争いや権利の正当化に関する問題は現代においても続いています。また、所有権と著作権の問題にも触れています。著作権により情報が制限され、多くの人が該当物にアクセスすることが難しくなったという問題も取り上げられていますが、ファッション業界では著作権を認めずにもイノベーションが進んでいるという事実も紹介されています。

早い者勝ちの概念と傍聴権
面白かった本について語るポッドキャスト、ブックカタリスト、第92回の本日は、「Mine! 私たちを支配する所有のルール」について語ります。
はい、よろしくお願いします。 今回紹介する本は、綾川書房で2024年の3月、比較的最近出た本で、マイケル・ヘラーさんという方が書かれております。
この人がどんな方だったかは、そういえばちゃんと調べてませんでした。 所有権に関する世界的権威の一人。
それは法律学者とかではないということなのかな? 大学、ロースクールの不動産法を担当している教授だった。
ご存知かもなんですけど、グリットロック経済っていう本を書かれています。
本のタイトルは知ってるね。 印象は残っています。
その話もちょこっと出てくるんですけど、複数人が所有権を細かく持ちすぎてしまったせいで、やりたいことがみんなできなくなってしまった。
そこも今回の本とも大きな意味で繋がっていたりもするかなっていう感じの話ですかね。
読んでて気づいたのが、第1回のブックカタリストがダーウィン・エコノミーっていう本を紹介したんですけども、
かなりそれとすごく関連性があるというか、自分の中では一周回って戻ってきたなっていう感じで。
何かある瞬間、強制とかではないけど規制とかをうまく使って、資源の分配とか税の分配をうまくしましょうみたいな話でしたっけ?
そうですね。これも同じく、所有権という概念をうまくコントロールしてあげることで社会を良くしましょう。
だとか、解決策というよりは今まで、例えばこんなことが所有権ということを基準にして問題を考えることができるとか、こんなふうにうまくいっている事例があるみたいな話が出てくるような感じなんですけど。
まずですね、俺結構オープニングというか掴みのところから、お、すげーって思ったんですけど、飛行機に乗ります。
飛行機に座るとシートを倒すことができますよね。
ちょっと倒していいですか?とか聞いてどうぞとか言って、倒されたりして、でも倒されるとクッソせめえなとか、言われて嫌だとは言えないよなとか、いろんなことを思うと思うんですけど。
アメリカ人はもっと過激な人たちが多いみたいで、リクライニングシートを倒せなくするマシーンみたいなのを売ってたりするんですよ。
面白いね。
その飛行機に乗った瞬間にリクライニングシートを倒せなくマシーンっていうのを取り付けたら、前の人がブチ切れ始めて大喧嘩が始まり、その人たちは強制的に飛行機から降ろされるみたいな問題が起こったりしたんですけど。
よく考えてみると、どっちに優先権があるのっていう話なんですよね。
つまり、角度のついたあの空間をどっちが持ってるかってことね。
そうですね。一つの考え方としては、アームレストにボタンがついてますよね。
ボタンがついているということは、リクライニングを倒す権利があると言っていいのではないのか。
もう一つは、もともとシートって倒れてないですよね。
ということは、そこはもともとその人の空間だったわけじゃないですか。
その空間を占有というか、乗っ取っていいのか。
さらに言えば、シートを倒せなくするマシーンっていうものは早くつけてしまえば、その人が確保した場所だと言えるんだから、その人に権利があるという言い方もできるのではないか。
つまり、普通の電車とかで先に乗ったら、座った席はその人の空間だと言えるっていうことの延長線上として、
このリクライニングシートの倒れてる空間は私ですよと主張したら、もうその人の空間だと言ってしまえると。
そう、ていういろんな観点があって、例えばで言うと、それぞれ名前をつけて概念を整理しようっていう感じなんですけど、
アームレストにボタンがあるから倒していいっていうのは、要するに付属している権利、付属の権利みたいな言い方を。
もともとの席についている権利ってことね。
そうですね、そのもともと自分が持っている、自分の所有物に付属しているみたいなイメージかな。
で、他にもさっき言った、もともとまっすぐの空間は自分のものだったっていう概念で言うと、これ占有という言い方ができる。
自分がここにいたんだから、ここは俺の場所だ。
だから例えば、土地とかで言うと、空間の土地部分だけじゃなくて、地上からある程度の高さの部分まで私の場所だと言えるっていう権利と一緒ってことね。
そうです、ていう言い方ができる。
で、他にもさっき言った、シートを倒せなくするマシンをとっととつけるっていうのは、早い者勝ちという言い方ができる。
で、こういういろんな所有権というものの根拠みたいなものって、いろんな人がいろんなことを持ち出してるんだけど、結局どれも明確な根拠という言い方はできなくって。
唯一絶対的だとは言えへんわけね、どれも。
そうです、結局、著者が言っている言い方だと、所有権に根拠はなく、すべてその根拠をめぐるストーリーの戦いであると。
なるほど。
結局、何が正しいというのは、少なくとも人文学的な回答がなかなか簡単に出せるものではない。
それも土地の所有だって、この土地俺が持ってるっていうのは基本的に政府の保障がないと成立せへんもんやからね、基本的には。
もともとは多分早い者勝ちなんですよ。
ガチそうよね、確かに。
ただ、それが親のものが自分のものかっていう、そういう言い方もあったりして。
ああ、だからそういう制度的な担保が所有っていうのを裏付けているってことね。
結構やっぱり、そういうのって人間が増えていろんな思惑があったりすると、それぞれの思惑がぐちゃぐちゃになって、いろんなことが問題にもなりやすいし、
その問題をうまく調整してあげることで、社会がうまくいったりすることもあったりするし、っていういろんな事例を紹介していこうという話なんですけど。
結構忘れてはいけないのは、さっきの飛行機の話なんですけど、それも実際に世間で問題になったらしいんですけど、航空会社のことを悪く言ってる人がいないんですよ。
ああ、その席を争っている2人だけが注目されているってことね。でも実際それは判定を下せるのは航空会社だけだよね。
さらに言えば、倒せる空間を作っておくのにそれが他人の場所を侵食するということは、航空会社は座席を二重販売しているという言い方もできるのではないか。
ここでまずは、この本はすげえなって思い知ったんですよね。
なんか目の前の問題ばっかり考えてるんだけど、実は裏ボスがいるというか。
なるほどね。だから共有するリソースの奪い合いになってるってことか。
そう。まさにその話なんですけど、希少な資源を持っている、希少資源所有者というものが、とてつもなく世界をリモートコントロールできる力というものを獲得できるよっていう。
ビジネスっぽく見れば、そういうビジネスっぽい観点でももちろん考えることもできるし、人文学とか社会学みたいな観点でも考えることもできるし、
どの観点で読むか。自分は割と社会学的な目線で、こう面白いなっていう感じだったんですけど、おそらくうまくビジネスに生かせば、いくらでもそういう使い方もできるんじゃないかと思います。
なるほど。
で、こういう感じで6つの根拠をもとにして、いろんな所有権とはどういうものかっていうのを考えていこうっていう話になっていて、ちょっと全部を触れようとは思わないんですけども、とりあえず6個だけ紹介しておくと、一番最初に出てくるのが早い者勝ちという概念。
先に取ったものがその人のもの。で、次が専有と言われるもの。この場所は俺がいた場所だから、俺がずっと座ってたから、これ俺のものだ。で、もう一つが労働の報いという言い方をしてるんですけど、
俺が働いて種を蒔いて育てたものだから俺のものだ。みたいな感覚。で、もう一つが付属しているもの。自分の、なんて言ったらいいんだろうな。自分の家があって庭があったら、さっき話してた、その上の空間って自分のものって言えるよね、とか。
自分の山の中で徳川埋蔵菌が見つかったら、自分のものって言えるよね。それ、他人が見つけても多分自分のものって言えるよね。っていう話と、もう一つは自分の体って自分のものだって言えるのかな。
というような話と、最後がその家族のものっていうのが自分のものって言えるのかな。
おー、それちょっと難しい問題含むんですよね。
そうですね。5と6は割と、その所有権というよりは最近生じてる問題みたいなやつが、よく言われてるやつかな。例えば、あの腎臓移植っていうか心臓移植にしても、自分が死ぬとして自分の臓器をあげることってほとんどの社会で違法なんですよね。
でも、所有権の概念で説明をしてあげれば、俺のものを何をしようが自由じゃないかという、その根拠が出てくるっていうような問題がいろいろあるとか、自分のがん細胞が超レアなものだから手術して取り除いて、お前これタダではやらんぞって言われたらどうなるのか。
あー、例えばその医学研究のためにその細胞が欲しいけど、その本人がお金払いって言ったときに、それは所有権があるかどうかっていうような話。
うん、っていう難しさだったりだとか。あと、その家族のものっていう話で言うと、これは全然知らんかった話なんですけど、かつて、なんかアメリカで黒人ってみんなが貧しい人みたいな社会的経済的格差が結構ついちゃってるんですけど、
一時ね、結構みんなね土地を耕してね、農場なんかは黒人が経営している農場みたいなのがすごいいっぱいあったらしいんですよ。
ただ、黒人の人たちが、当時、弁護士はやはり白人が多かったので、白人の弁護士はみんな嫌いなんですよね。
で、そのいわゆるちゃんと遺産というか、遺言を残さなかったせいで、土地の所有権が親族全員に行き渡ってしまって、その農場1個が30人とか、もう誰が持ってるかわからんみたいなことになってしまって、結局、大抵白人に乗っ取られてしまっている。
というような感じで、経済格差がついてしまったよね、みたいな話とかっていうのがあったりして、ひとまず個人的に一番面白かったのが、前半の部分だったので、まず早い者勝ちっていう概念に関する話をちょっと紹介したいと思います。
で、最初に出てくるのが、アメリカの有名な裁判の傍聴権みたいなやつ。
行列代行業者と資本主義
【佐藤】あー、その裁判を聞くための権利ってことね。 【おだしょー】ですね。っていうのが、最近は裁判、そういう傍聴権を取るために並んでるところを見ると、見るからに貧しそうな人たちがすげーいっぱい並んでるんですよ。
で、このような有名な話なので知ってる人も多いかと思うんですけど、いわゆる行列代行業者というものが存在しており、行列代行業者が貧しい人たちに給料を払って、裕福な人は並ぶことなく、本来は早い者勝ちでしか取れなかった権利というものをお金で買えるようにしてしまっている。
これも果たしてこんなんて正しいのかみたいなことってよく言われている問題ではあると思うんですけど、結局資本主義というか、どんな概念も現代の社会、人間が社会を作っている限り、やっぱりわかりやすく公平なシステムっていうものがあったとしても、絶対こういうハックして悪いことするやつは出てきてしまう。
これをどうにかいろんな工夫をして、例えば解決していかないとやっぱり難しいよねっていうのが、いわゆる早い者勝ちが早い者勝ちではなくなってしまった社会をどう考えていくか。
ショーのタイトルは遅い者勝ちみたいなよくわからないタイトルがついてたりするんですけど、それはさっき言った早い者勝ちというものが残念なハックをされてしまった例っていうのがそういう行列大興行みたいな感じなんですけど、
上手いことやっぱり使ってあげると、結構上手にコントロールができるというか、いい方向に使っていくことができるっていう話で、
アメリカ大学の大学のバスケットボールの話とディズニーの話が出てくるんですね。
バスケットボールの話っていうのは、アメリカって日本に比べて大学スポーツというものがめちゃくちゃ人気が高くて、セミプロというかそれに近いような状態だったりするみたいなんですよね。野球とかバスケとアメフトと、
オッケーもなのかな、まあその4大スポーツあたり。例えばその自分とこの大学のね、バスケの試合のチケットを取るということすらも、学部生にはとてつもなくハードルが高いもので、
一番、いわゆる日本でいうプロ野球、大学野球の総計戦、早稲田対慶応みたいな伝統あるすざまじい大会になると、金曜の夜からキャンプを張って、
日曜の昼まで並び続けて、そこ最後まで並んでいた人はチケットの抽選に参加する権利を得ることができる。
とかで、一番最初にいるからって帰る保証はないっていうこと? そうです。土曜日、金曜の夜から約48時間だったかな、その40時間だったかな。
根性を出して並ぶことによって、購入する権利、違う、購入のためのくじ引きに参加する権利が得られる。
そこで、さらにそのくじ引きで勝ち残って、まずやっぱ当たり前なんだけど、その40時間をみんなしてキャンプ張ってたらね、すげえ一体感が生まれたりだとか、
こんなに苦労して俺は勝ったんだからっていうので、通常の試合というか、いわゆるそのただのお金で買えない価値がやっぱり出てくるし、
試合を実際に見るときでも、めちゃめちゃ熱狂して見に来るだろうし、さらに卒業してからもその愛する大学のためにって寄付金もいっぱい出してくれるし、
っていうので、その大学はめちゃめちゃ稼げるし、個人としても素晴らしい思い出を作ることができるというのかな。
さらに、OBとかもそういうチケットを、権利を得るための仕組みというのがすごいアメリカっぽいなって思うんですけど、
ちょっと金額を正確な数字忘れたんですけど、例えば年間2000ドルの毎年寄付みたいなやつを5年続けると、ウェイティングリストに入ることができる。
へー、すごいね。
で、そこまで根性を出してお金を払い続けないとチケットが買えなくって、で、やっぱそこまでして買った人は金で売らないんですよね。
まあそうだね。例えば5年間に払う寄付金を1年間、1日でトータルごっそり出したとしてもあかんってことだよね。
絶対に、それはお金では売らない。
だから転売するビジネスモデルが成り立たんわけね、それを要するに。
そうですね。で、それを例えば5年かけて、まあ本当に100万とかっていうチケットだったとしても、じゃあ1000万で買うから売ってくれって言われても、
売らんというのは感覚的にもやっぱり理解できるんですよね。
そうだよな、確かに。
俺はこのために5年間ファンクラブに入り続けて、必死こいて待ち続けてやっと手にしたこのチケットを絶対に金でなんて他人に売らないって言うし、
でも金額はめちゃくちゃ高くって、大学としては商売、ビジネスとしては非常に価値あるビジネス、お金が埋めるビジネスになっているし、
少なくともいわゆる転売屋みたいな、なんて言うんだろう、転売屋なんて怒りしかわからないじゃないですか。
そういうものを意図的になくせるというか、うまくいく仕組みの一つというものでもあるし、
これはやっぱり逆の観点で最初に言っていた、貴重な資源というものを持っている人というのが、とてつもない力をやはり持つことができる。
うーん、じゃあコントロールの仕方によってということだよね。
そうですね。うまくコントロールすれば、ものすごいビジネスとしてうまくいく仕組みにもなるし、
さらに言うと、どんどん貴重な資源をもっと貴重にしてるんですよね、うまいことコントロールして。
確かに。
いや、恐ろしいというか、すごいよねっていう、こういうやり方が、例えば早い者勝ちという概念に対しての対策というか、
これ早い者勝ちという言い方なのかっていうのはちょっと思ったりはするんですけど。
順番に並ぶこと自体は腹いもちだけど、結局最初まで並べれば抽選の権利だけを選べるわけだから、
忍耐力競争という感じがするね、なんとなく。
行列という繋がりで出てきた話なのかな、ぐらいのイメージなんですけど。
うん、なるほど。
ディズニーのファストパス
で、他にももう一個、ディズニーの話とかがあって、これは有名だし、ディズニーのファストパスっていうやつ。
はい。
今まで、かつてのディズニーランドというものは、ビッグサンダーマウンテンに乗りたかったら、
何をどう頑張っても2時間待つしかなくって、2時間並んで、やっと乗れたぞわーいっていうので乗れるようにしたんですけども、
ファストパスっていう仕組みを作り出して、あらかじめビッグサンダーマウンテン10時ぐらいに行ったら15分ぐらいで乗れるけんみたいなものを誰でも獲得できるようにして、
そうすることで、待ち時間、客は待ち時間少なく乗りたいものに乗ることができて、
ディズニーが言うには、それによってね、やっぱ、もっとお金使ってくれるようになったらしいんですよ。
あー、なるほど。
ただ待ってるだけだった客は、当たり前だけど何もしないじゃないですか。
そうだよね、お金を貰わないね。
で、その人たちっていうのは、その余分な時間でショッピングしてくれたり、グッズ買ってくれたり、食べ物買ったり、飲み物買ったり、っていうことをしてくれることで、
そのディズニーとしても、園内の収益力を高めることができた。
まあ、一つ思うのは、そのファストパスを持ってない人たちが、その環境をどう見ているのかということは若干気になるんですけど、
まあ、でもディズニーの収益って、この前値上げしてたけど、上がってるんですよね、全体的に。
ということはお客は納得するということなんでしょうね、きっと。
ファストパスって、これ後の話と繋がるんですけど、最初のファストパスは全員が無料で1個まで取れるとかだったんですよね。
ああ、はっはっはっはっは。
で、そこと次の話が繋がるんですけど、このファストパスという仕組みが馴染んだことで、
国民というか、人類全体がファストパスという概念を獲得したというのが結構重要で、
なるほど。
買い物勝ちというものだけではないんだなって分からせた。
はいはいはい。
で、その後、それによってファストパスを金で売ることができるようになったんですよ。
なるほど。
両列というものは、順番に並んだやつの絶対順番じゃないとダメだっていうのが、
多分、中葉遺伝子に刷り込まれている概念だと思うんですけど。
特に日本はね。
それをファストパスという仕組みを周知させて、ファストパスチケットの人こっちですって言って、
その人たちは、みんなが1時間半待っている人たちに対して10分とか15分で乗れるわけなんですよね。
で、俺もじゃあファストパス取ろうっていうことを何年か続けたことによって、
絶対並ぶだけじゃないっていうことがまず分かるようになった。
はい、なるほど。
ディズニーに来る人たちは。そうするとですね、20万のVIPツアーが売れるようになるんですよ、堂々と。
なるほど。
で、いわゆるディズニーがVIPツアーみたいなやつを始めた時っていうのが、
どんどん値上げして、確か本当に1人20万円ぐらいするらしいんですけど、
ディズニーのVIPツアー
1グループに専用のガイドがついてきて、
ビッグサンダーマウンテンに乗りたいですって言うと、家族みんな連れてってくれて、
で、ファストパスのレーンから入ってくるんですよ。
なるほど。
で、終わったら次、もう1個なんとかマウンテンに乗りたいですって言うと、
またファストパスを使わずにファストパスレーンから全部入ることができて、
外から見ても、あ、この人ファストパスで乗ってるんだなっていう風にしか見えなくって、
普通の人たちの反感も買いにくい。
まあだから、あの人たちは特別にお金を使っている人たちだっていうのが、他の人たちからもはっきり分かるということか。
で、さらに言うとそれが、お金を、ファストパスなのかお金なのかが分からんことが個人的には重要なんじゃないかと思って。
なるほどね、なるほど。
あいつ金で買い上がってって思われないことが大事なんじゃないかなって予想するんですよ。
まあでもどうなのかな。最初はそう思ってんけど、多分ディズニーっていうのはかなりクローズドな環境だと思うのよね。
つまりあそこにファンが多いと思うの。
そうすると、あの人ディズニーのためにたくさんお金を使ってるんだっていうのは、むしろなんか、
なんやろ、どう言ってんかな。
同じゲームですごく課金してる人みたいな感じがするのかもしれない。仲間意識というか、おーすごいって思うのかもしれない。もしかしたらディズニーの中では。
でもあいつハイ課金のやつっていうのは日本だと嫌われるから。
だけど、でもまあその人のおかげで成り立ってるんだって思いもあるわけで。
だから単純になんか抜かしやがってっていうのとはなんか違うなんか仲間意識が、もしかしたらそのさっきの大学のあれでも一緒やけど、なんか一般の人たちがたまたま集まった場というんじゃないような気がなんかしますね、ディズニーという空間は。
一応著者が言ってたので言うと、そのパストパスレーンからこっそり入ることで観客からの反感も買いにくいという言い方はしているかな。
うーん、なるほどね。
まああの何にしても、そのね、やっぱディズニーも、これも最初の話とまた再び繋がるのがやっぱり気象資源を作り出して、気象資源を持っているからこういうとんでもないことができてしまう。
まあだって誰も並んでない遊園地でびっぷく誰も、戦争とかパストパス使う人いんのもね。混雑するからこそできる技よね。
一回3000ドルから5000ドルぐらいかかるっていうみたいですね、そのツアーしようとすると。
今だともう7、80万、100万はいかんけどっていう。
まあでもお金、時間お金で買うのとやっぱり優越感みたいなのがそこでセットになるんでしょうね、きっと。
まああとその、やっぱ浮遊層か。これはもう本当資本主義の歪みなんですけど、かつての浮遊層はせいぜい年収1000万、2000万というレベルだったんだけれども、日本で言うと。
奥単位で稼ぐ人みたいなのが当たり前に出てきてしまって、奥稼いだら別に3万が30万になっても大して変わらんと思うんですよ。
確かにね。そして奥稼いでる人を行列で1時間並ばせるほど資本主義的に無駄なことはないわね。
だからまあそういう意味で言うと非常に賢いんだけれども、やっぱあのもやもやさせられる部分はいろんなところにやっぱ思います、こういうところは。
まあでもやっぱその時間をかけてちょっとずつ馴染ませていったという、そのやっぱ企業、まあマーケティングじゃないけど、ある種の文化を作っていったというのは偉いなあと思うね。
こういうのっていきなり導入して失敗することが多分多いと思うねんけど、少しずつ周知させていったっていうのは、やっぱその顧客心理をちゃんとわかってんだよなというのはちょっと感じますね。
たぶんそうなんでしょうね。あのかつてのライブドアとかがそれの真逆というか、一気にやろうとしすぎて全然うまくいかんかった。
人類はそんな合理的じゃねえんだよっていうことをわからないとやっぱうまくいかないというか。
というのが、かつてどこまでディズニーが考えていたかはちょっとわかんないし、まあ多分誰もわかんないんでしょうけれども、後付けの物語としてはそうだよね、ほんとそうだよねっていうことをすごく
思い知らされる。ビジネス的な観点で考えるなら、やっぱこの希少資源というものをいかに生み出すかなんだろう。そんなものが簡単にできれば、そんなもんじゃないんだけど。
簡単に生み出される時点で希少資源じゃなくなってるからね。だから手持ちのものの中で希少資源になり得るものを探した方がいいというような感じなんだ。
そうですね。例えばなんだけど、セミナーが誰でも参加できますより5名しか参加できませんとかっていうのは、例えばそういうやり方の一つだとは思うんですよね。
確かに。そういう感じで考えられることはあるのかもしれない。
うん、そうやな。やっぱりある種の顧客とのコミットメントを強めるという、どっち側もバスケの方もそうやけど、を念頭に置いてる感じがするね。
そうですね。その辺で言うと、いわゆるドラッガー的な、そういうような感覚のもうちょっと違うバージョンというか。
感じはする。だからお客なんかどうでもいいと思ってるわけではないというのは感じるね。お金を取る気満々っていうのはいいけど、別にお客をお金としてしか見てないということはないというのは思う。
そうですね。やっぱりそれは全部そうかもしれないですね。おそらくその希少資源を作り生み出すためには、お客をお金として見ていたら多分希少資源化はしないんじゃないのかな。
うん、なるほど。
あとやっぱ、ただ値段を上げればいいだけではないというのも同じく、ずっと若い頃に例えば行列ができるお菓子屋さんとかそういう和菓子屋さんとかって、値段倍にして売ればいいのになって思ってたりするんですけど、したんですけど、そうではないんだなっていうのがやっと裸感として分かってきたというのかな。
うん。
まあそんなんもあったりしますかね。あとね、次、2章の話がいわゆる占有、自分が持っているもの、占有しているものというのがその権利として、所有権の権利として非常に有効というか、よく出てくるっていう話なんですけど、これもですね、また飛行機で事件が起こっていたりしておりまして。
おお。
サウスウエスト航空っていうところが、これまたアメリカンな仕組みを作っていて、一般的に飛行機ってチケットを買ったら席ってその場で決まるんですけど、サウスウエスト航空というやつは早いもん勝ちなんですよ、席の座り方が。
新幹線の自由席と同じ。
新幹線の自由席と同じ。
うん、なるほど。
で、そこにアーリーチェックインという仕組みがありまして。
そう。
15ドルから20ドルぐらいのお金を払っておくと先に入ることができる。
早いもん勝ちで有利、早いもん勝ちレースで有利なところがスタートできる。
要するにだから、アーリーチェックインの人が座って空いてる空間に残りの人が座るというイメージだと思います。
なるほど。
で、ここでまた問題が発生しまして、アーリーチェックインをした人が友達分の席を取ろうとするんですよ。
はいはいはい。
で、iPadをこれ友達の席って確保するんだけど、その人は、友達はアーリーチェックインの金を払っていない。
なるほどなるほど。
で、また別の人がiPadどかして、はい俺の席って言って座って大喧嘩になり、どっちが正しいとかっていう。
まず座るのがすごいよね。なんか日本人ってさ、そういうのって座らなくない?なんかiPad置いてあったら。
ただ、どういうんだろう。道義的にやっぱりその人おかしいような、俺は少なくともそう思うんですよね。
うん確かに。
アーリーチェックインの料金を払うのは1人がやっているのに、それで友達の席を取る。じゃあ1人取っていいって言ったらじゃあ10人分取っていいの?20人分取っていいの?
とか、さらに言うと似たような問題で、じゃあアーリーバード利用者が1人5ドルであなたの席確保しますとかって言い始めたらどうなるのか。
あーなるほど。
みたいなことも起こるので、どこまで正しいとか正しくないということはやっぱり簡単に結論が出るわけではないんですけれども、ここでもやっぱりね、サウスウエスト航空も非難されてない。
それってルールにできるじゃないですか。
バスを来て設けられるよね。
でもやらないし、いわゆる指定席というものもやろうとしない。
これはね、やっぱり航空会社が都合がいいみたいで、当たり前なんだけどみんなダッシュで乗るじゃないですか。
早く出発できる。
行動経済学やな。
早く出発できるし、一部の人は余分な金払ってくれるんですよ。そのアーリーチェックインのために。
アーリーだからチェックインの時間が先になってるだけだって別に遅れてるわけではないもんね。
早く乗ってる人がいて、後から来る人はもうダッシュだから確かに遅れないね。
さらに、これはアメリカ的なものみたいなんですけど、自由な会社であるっていうブランドイメージにもなるみたいだし。
あーなるほど。
よく利用する客ほど満足度が高まるシステムを理解するので、うまく使えて、
あー俺安い金でなんかいい席取れたみたいな気分も味わえて。
だから収益という観点で考えると、とてつもなくよくできている仕組みというか。
一応でも例えばさ、お一人様1席までですみたいなあれはないんかな?規定はないんかな?書かれてないんかな?
結局それをあえてなんかやらないっぽいんですよね。
あーだから抜け道があるから利用してやろう感があるということか。
そうですね。それを多分規定してしまうと、今度その裏を書いてくる人とかが多分また現れるし、そこにコストをかける気がないんだと思います。
あーはーはーなるほどね。
で、喧嘩したらお前ら両方下ろすからなが、機構機の鉄則なので。
強いな。
気象資源なんですよね、これもまたしても。
確かに。
気象資源を持ってしまうとそういうことができてしまうし、その同じようにさっきのチケットの話とかでもそうなんですけど、
ホテルのプライベートビーチっていうかなんかああいう高級なプールみたいなところとかの、座れるパラソルとか席とかあるじゃないですか。
ありますね。
ああいうのも基本的に早い者勝ちというか先誘というか、よくあるのが水筒置いといたらその人のもんとか、荷物置いといたらその人のもんみたいなルールがあったりして、
で、人はそこやっぱ荷物どけて座る人は普通にいないんですよね。
うん、そうですよね。
で、それがまたアメリカ的には従業員がチップもらって場所取りをするようになってしまい。
あーはーはーなるほど。
で、席取りっていうのが結局従業員が小遣い稼ぎをするという仕組みになってしまって。
なるほど。
で、その金によって誰も得しないというかまたしても金を払った人が得してしまうみたいなルールが発生し。
うんうん。
で、これもねやっぱりやりすぎてしまったせいで、あのホテルが怒って席は1人2時間までですとか言って2時間誰も動いてなかったらもうこれ撤去しますからねみたいな争いが起こって。
うーん。
で、従業員は小遣いも稼げなくなってしまうとか。
うん。
そういうコモンズの悲劇みたいなそういうようなこともやっぱり起こったりもするし。
うん。
場所取りにはパラソルは使ったらダメです。なんかシートだけにしてくださいみたいななんか謎ルールが出来始めるとか。
謎ルールやなそれは。
結局その専有というものをやりすぎてしまうと当たり前なんだけど反発とかが現れて、どの仕組みでもそうなんですけど。
まあ現在がそういうやっぱり歪みがいろんなところでそこら中に起こるように生まれるようになってきてしまう。
うんうん。
授かり効果と所有権の奇妙さ
で、専有の話で出てきて、関連してるのかな。面白いなと思ったのが、授かり効果っていう言葉だったり、所有権っていう概念だったりする話なんですけど。
スーパーで買い物をする時に、これ買おうって思って野菜を入れて、なんかを入れて、なんかを入れて、自分のカートに入れてレジに行きますよね。
うん。
で、例えばレジに行く前に、自分のカートに入れてた牛乳を他の人が持ってったら、あいつ俺のものパクったって思うじゃないですか。
思いますね、それは間違いなく思います。
でも、原理原則というか、それに従って考えると、持ち主はスーパーなんですよね、お金払ってないから。
そうだね、所有権はまだ自分には来てないね、確かに。
そうそう。なのに、自分が一時的に手元に確保しておくと、カートのものを取られてしまうと、取られたと感じてしまう。
感じてしまうね。
これカーネマンの実験で有名なやつなんですけども、専用というのが最も原始的な所有の根拠であると同時に、やっぱ専用しただけで人間は自分のものだと思い始めてしまう。
あー、もうだから、過去に入れた時点でもう半分ぐらい自分のもの感が生まれると。
そう、それによってよくあるんですけど、自分のものがなくなるとネガティブな印象って強いっていうのはダニエル・カーネマンのやつで有名ですよね。
そうですね。
だから自分のものだと思うと価値が上がったと感じてしまって、大事なものになってしまう。
いわゆる試着だとか、車の試乗だとか、そういうものって全部この授かり効果をうまいこと利用してコントロールしているもので、カートに入れただけで自分のものだと思ってしまうんだから、
車にちょっとただで試乗できるんで試乗してみませんかっていうと、やっぱり専用によって自分のものだと自分のものであるかのように錯覚をしてしまい、自分のものだと感じると価値が高まるので相対的に要するに安くなって買いたくなってしまう。
こういうのも今の資本主義社会ではやっぱりいっぱい当たり前というか活用されているし、同じような所有の話で、おおって思ったんですけど財布落としたって言って警察に行った場合に、仮に免許がなくても直前まで自分が持っていたものであればその人が所有権を持っていたってみんな思いますよね。
所有権とルールの有効性
確かに。
あなたが落とした財布はって言って、こういう色で多分これとこれが入っててこんなものでしたっていうのも、もともと証明する理由というか根拠というのは、さっきまであなた自分が持っていたということ以上の証明をしなくても良い。
確かに。
このあたりの所有権という概念が非常に奇妙なもので変わったもので、でも自分の服をクリーニング屋に持って行ってクリーニングに預けた場合、最後まで持っていた人はクリーニング屋なんだけど持ち主は自分ですよね。
そうだね。
で、ホテルに泊まった場合に、車でホテルなんかに泊まると車の鍵を預けろとか言われて、ホテルに車の鍵を預けて、最後の所有者は自分なのに、ホテルなのに持ち主はやっぱり自分にあるというのが誰もが考える根拠であり。
そうだね。
証明すら必要がないというか、預かり証みたいなものすらなかったりしますよね、当たり前に。
そうだね。
で、所有とか占有みたいなのが非常に奇妙というか、みんながなんとなくルールを知っていて、そのルールがほとんど批判以上に有効なものになっている。
うーん、そうか。社会全般で見るとそうだよな。ホテルの入り口で泊まって、降りて、そこの前にいる人に鍵渡して駐車場に止めてきてっていう動作。あれかも不思議で仕方がなかったけどね。
同じく思います。
持ってかれたらどうするんだろうって。
よくルパンが使いそうな感じするし。
ある社会生活の中で当たり前のものとして教育されていく、文化の一環として当たり前になっていくんだろうなということはあれ。
所有権の文化的な違い
それは同じようにこの話で出てきて、やっぱね、占有がどうこうっていうのは結構文化によって違いが大きくて。
知らなさすぎる概念なので、いまいち理解できなかった要素はあるんですけど、アメリカでブリザード吹雪で駐車場が埋まってしまった場合に、雪かきをしてコーン立てておくと、その人が次の日も使う権利があるみたいな、そういう文化が都市によってはあるらしいんですよ。
で、ただ別の都市に行くとそれはもう全く価値として役に立たなくて。
占有っていうのが実は結構社会的な信頼、お互いの信頼感とか文化によって成り立っているっていうのはすごく大きな話で。
直感であると同時に文化でもあって。
だから、持ってるっていう動作ですらさ、多分文化によって違うよね、きっとおそらくは。どういう状態を持ってるというのかも多分違うし。
所有という概念そのものも文化的な影響をかなり受けるんでしょうね。
なので当たり前なんだけど、やっぱり所有権の争いなんてことが起こったらどんだけ大変なのかというか、ということも思い知らされるし。
この辺りが自分のマインの一番面白かった部分というか、半分哲学みたいな感じだと思うんですけど。
所有って何なのっていうことを考えたことがなかった。
持ってるとか、あなたが何を持ってして持っていると言えるのか。
家みたいなものの話をすれば、例えば国家に登録されているから持っていると言えるんだけれども。
土地とか建物の登記というのがあって、家族もあれですよね。人間も一応戸籍等本に名前があって、家族関係みたいなのが示されるから。
子供は親の所有物じゃないけど、そういう所有関係みたいな義務関係は確認できるけど、個別のものについてはそんなにややこしいことをしなくて日常生活が成り立っているわけだからね。
例えばラシタさんから本を一冊借りたとして、これはクラシタタダノリから借りた本だっていうことを、お互いが信頼によって成立はしているんだけれども、
これ俺が買った本だぜって言い張った場合に、感覚としては相手が言い張ったら証明する手段も何もないし。
しかもそれだから、民事裁判にしかならないよね。どう考えても。
さらに言うと、たぶん持ってる方が強いぐらいになると思います。借用書渡さなかったやつが悪い。借用書交わさなかったことが悪い。
これもさっきのその話とまさに繋がるんですけど、ほとんどの法律は、これまで持っていたっていうのがあらゆる所有権として最強のものだっていう。
所有権の根拠と権利の争い
特に例えば日本だと、家に住んでるだけで持ち主を追い出せないですよね。なぜか。
そうだね。なぜかじゃないけど。
たとえばなんですけど、コロラド州なんかの話で言うと、18年間住んでいたっていう実績があると事故を取得として、持ち主うんうんじゃなくて住んでたということが証明できればその土地はその人のものになってしまう。
その言い方がすごかったんですけど、事故前は州によっては不法侵入してきたものに対して殺傷武器の使用すら許可されるのに、長期的に占有をしてしまうと合法的に立ち向きをさせないといけないようになってしまう。
はい。でもそれ結局、俺の土地だという権利を主張しない方が悪いっていうことだよね、要するにこれは。
そうそう。で、結構なんかあのよくあるのが、駅まで行く近道で人の庭みたいなとこを勝手に通って行って、そういうのって野放しにしていくと自分のものじゃなくなってしまうらしいんですよね、本当に法的に。
そういう事実があったから、もうここはあなたの土地ではありませんみたいなことになってしまうので、対策としてここは私の土地であなたたちは一時的に通っていいだけなんだみたいな書き方をしておかないといけないとか。
うちの近所のマンションが、まさに同じような問題が生じていて、マンションの下の駐車場を抜けていくと、何百メートルショートカットして駅まで行けるんですよ。で、そのマンションの住人が嫌がって、いわゆる駐車場の出入口が2個あったところの片側を塞いで入れないようにしてしまって、
通り抜けをできないようにしてしまった。おそらくそれはその人たちが、人がいっぱい通るのがムカつくわっていうことだとはもちろん思うんですけど、それもやっぱり放っておくと公的な場所になりかねないみたいなこともあったりして、
その占有というものがいかに強いというか、強いでいいのかな、権利としていかに恐ろしいものというか、持ってるということがどれだけ、そこにそれを占有しているというものがどれだけ強い権利なのか。公園のベンチとかもやっぱお前時計とか言えないですからね、座ってる人がいたら。
まあそうだね。それはある単位の権利を侵害しているような気持ちが湧くよね、きっと。
ほとんどの人類はそう感じるだろうけれども、それってじゃあ根拠は何なのって占有しているしかないんですよね。早いもの勝ちで先に取っていた。
つまり根拠っていうものの手前にある感じやね、感覚っていうか。正当化する制限以前にある感覚という感じがするな。権利って言葉を今使ってるけど、他人の権利を侵害してるっていう言葉を使ってるけど、たぶん権利という概念すら届かない手前にそのモヤモヤ感があるね、人の場所を取るというのは。
たぶんそこに関して言うと遺伝子に刻み込まれている感覚なんだろうなってイメージですね。
ある種縄張り意識に近いのかもしれないね、もしかしたら。
それを後から後付けで法律によって根拠を言語化しているというのか。
しかも結局それは後付けの根拠なわけだから、さっき言った絶対的な何かって基本的にはないんだろうね、それは。
そう、だってこの土地ってもともと誰のものだったのって、遡っていけば持ち主なんて当たり前に誰一人存在していないし。
勝手に看板立てた看板の上でそれぞれやり取りしてるだけのことだから、真に根拠性を務めると無政府主義になってしまうから、どこか曖昧なところで手を打たなあかんというのがあるんでしょうね。
恐ろしいというか。やっぱりやばいことをやっているのがアメリカでね。アメリカってもともとヨーロッパ人住んでないじゃないですか。
確かに。
ネイキブアメリカンが住んでいて、ヨーロッパ人がアメリカを所有するのを正当化するときに持ち出した根拠っていうのが、
土地というものは伐採をしたり整地をしたり石垣を整備したりして、自然を改良することによって所有権を獲得できた、できるものだという定義を生み出して、そういう理屈をつけてネイティブアメリカンから土地を奪っていった。
なるほど。
実際当時のアメリカのフロンティアスピリットみたいな、そういうあの頃の時代って、やっぱり本当にそれで頑張って土地を耕せば自分のものになる。
日本だと昆伝永年資材の方とかがまさにそれだったと思うんですけど、そういう根拠を誰も持ってないのに誰かが適当にルールをつけていいよって言ったからっていうので、そのまま所有権になってしまっている。
思うんだけど、でも逆に言うとそういう行為をする時に、正当化するための理屈が人間はどうしても必要なんだろうなというのは同時に思うね。
そう。で、その話、さっきのアメリカの話っていうのが、3番目の労働の報いっていう所有権の主張の仕方になる。
アメリカのそのやり方が果たしてどうかっていうことは置いておいて、やっぱり俺が頑張って働いたからこれは俺のものだっていうのも所有権としてよくある根拠というのかな。
そうだね。だから、その所有権と他の所有権がぶつかる時にどっちが勝つのかを決めなあかんってことか。
そう。なので、やっぱり所有権というのは各自の根拠の戦いにしかやっぱりならなくって。
ならないか。なるほど。
正しいではないんですよね。何が正しいではなくて、こういう根拠があるということを今のところ知っておくぐらいしか対策はできない。
なるほど。
労働の報いと著作権の問題
で、この労働の報いの問題というのがまさに現代の問題なんですけど、食べ物の場合だったら食べたらなくなるじゃないですか。
確かに。
なくならないものが価値を持ちまくっているんですよね、現代は。
はい。
いわゆる歌とか映画とかもそうだし。
うん。
例え話で出てきたやつは、例え話というか本の中で出てきた話というのは、キングボクシーの有名な演説。
はい。
I Have A Dream なんとかかんとかっていうやつ。
うん。
あれとかもね、著作権に埋め尽くされて、オリジナルのフレーズがもう映画で使えないっていう意味がわからん事態になっている。
へー。
キングボクシーの映画の中でキングボクシーが演説をするんだけれども、そのフレーズは本人が言ったものとは違う文章になっている。
それ、どこかの会社が持ってるってこと?その権利を。
そう、本人の親族が権利持ってて、使わせてくんない。
家族の気持ちもわからんではないかという感じがするな。
で、演説考えた人も使えんくって。
へー、そうなんや。
演説、当たり前だけどライターが書くじゃないですか。
そうだね。
そのライターすらも使わせてもらえんくって。
あー、そうか。
例えばキングさんが在命中にこの言葉を広く使ってほしいと思ってたとしても、言葉は残り続けるしその権利が引き継がれるから今のような状況になってしまうと。
で、問題はさっきの話なんですけど、私が頑張って働いたからこれは私のものだって言えるんだけれども。
うん。
私が頑張って働いた成果を私の息子のものだと言っていいのか、誰のものだと言っていいのか。
その、食べ物だったらなくなるから大きな問題にはならなかったけれども。
はい。
父ちゃんが考えたフレーズを俺のものだって言って使いたかったら金払えって倫理的に道徳的に正しいんだろうかみたいな問題も出てくるし。
まあだからその著作権法自体はその実行が国によって違うけど定められてますが。
まあだから、それすらもということなのか、まあもっと短い方がいいということなのか。
うーん。
自分、うーん。
難しいな、これは。
難しいでしょ。簡単に答えが出るものではないんですよ、当然。
まあ、その人が死んだら権利がなくなるというのが一番ナチュラルな気はするけどね、まあ。
うん。でも人類の感覚として、人は子に財産を残したいから頑張るみたいなものも結構あったりするので。
確かに。
その、考えようによっては、著作権というものをなくしてしまったら人類は頑張らないんじゃないか。
まあでもその、あえて反論で言うと、言ったらその人が財命中に、その著作によって財を生み出して、その財が引き継がれていればいいだけであって、
その著作そのものの権利を譲り渡すところは、ちょっとステップ踏みすぎの可能性はあるけど、
例えばじゃあ、その著作を生み出した人が1年後に死んでしまったらどうなるのかみたいなことが残ってしまうから、
単純には言えへんけど、本来はその人が財命中に財を生んでるわけやから、その財を引き継げば、まあ本来はいいと思うけど、
まあちょっとそこまで強くは言い切れないけどね。
そう、そういう難しさがあるっていう上に、現代はこの人の、著者の以前書いた作品で、そのグリッドロックっていう問題も同時に発生していて、
例えば映画を作りました。映画の中で曲中華が、劇中華が流れます。
その歌の権利って大抵、映画を作った人じゃなくて、曲を作った人が権利を持ってますよね。
うんうん、まあそうでしょうね。
著作権の制限
で、他にもその今時の、例えばテレビ番組1本って、著作権を持っている人って、もう1人か2人どころではなく何十人何百人っていう人が権利を持っていて、
基本的に1人でもダメって言ったらもう使えないんですよね。
まあそうでしょうね。
で、それによって、例えばさっきのキングボクシーの話とかもまあ似てると思うんですけど、
人類から見ておそらく素晴らしい作品であろうものなんだけれども、それが複数人が権利を持ちまくっているせいで、
グリッドのようにロックされてしまい、簡単に誰も身動きができなくなってしまった。
それを統合することが並大抵のことではできなくなってしまった。
はいはいはいはい。
例えばヒップホップの曲とかって、サンプリングをしてかっこいい曲を作るみたいなのが流行って、
前世紀はすごかったんですけど、今時って1曲サンプリングしてそれしか使わないらしいんですよ。
へー。
3曲使って、3人のうち1人でもダメって言ったら、もうその曲使えなくなっちゃうんで。
あー、なるほど。
で、これが今時だと社会の基礎研究とかでも問題になっているみたいで、
それもアメリカの話だったと思うんですけど、
かつては新しい薬を作りました、この薬に権利がありますみたいな特許が普通だったんですけど、
何の役に立つかわからんけど、これにこれをくっつけるとこんなことが起こりますみたいなものが特許になってしまったせいで、
風邪に効く薬みたいなものを作ろうとすると、
これとこれとこれとこれの特許を使わないとこの薬が作れなくって、
この薬を新しく売り出すためには、これの持ち主とこれの持ち主とこれの持ち主とこれの持ち主に権利をもらわないといけなく、
さらにさっき出てきた授かり効果問題が出てきまして、
ファッション業界のイノベーション
4つあるうちの全員が、俺の研究が一番重要に決まってるだろうって言うんですよね。
なるほど。
と、その権利をいくらかお金を払うしか妥協点はないと思うんですけど、
全員が全員、俺が最も価値がある基礎研究をしていると思っているので、
全然進まない。それによって、いわゆる薬が作れなくなってしまってきている。
へー。
で、ちょっと話題になったクリスパーとかっていう遺伝子の切り取り技術っていうのかな。
狙った遺伝子を切断したりなんかする技術っていうのも、そうなりつつあるみたいで。
へー。
人類全体のものであってほしいものが、みんなが権利を持っているせいで、
それは人類にとって正しい行動だと言えるのか。
でも、その根拠があるから、やっぱり人間は頑張っているんだと考えることもできるしっていう。
うーん、まあそうだね。そうだけどもねぇという感じがするけど。
そうそう。そうだけどもねぇだし。
例えば、そういう権利主張がたくさん起こることによって、薬の開発が発展していないとしたら、やっぱりその行為は間違っていると多分言えると思うんですよね。
それは結局、テンバイヤーが私たちは商品の流通を助けていると言ったところで、それは実際そうなってないっていうのと同じ理屈で多分そこは否定できるんやけど、
じゃあそれをどう測定したらいいのかまではちょっとノーアイディアかなっていう感じの意見を持ちました。
うーん、特許というものを認めてしまったので、世界が。それをどうしようかという問題が簡単に解決できない。
だから簡単に特許を取れるのがまずいのかな?わからんけど。
とはいえ、特許というものがあるおかげで、あいつパクり上がってみたいな争いが起こりにくくはなっているという見方もできるし、
やっぱその自分が働いたものは、それを考えた人に権利があるよねっていう根拠で生み出されているので。
だからそうなるとやっぱり、ある巨大なプラットフォームを作って、そこで研究者を集めて、その権利を特定の一つの主体が持つということでしか回避できなさそうな気がするね、なんとなく。
そう、それビッグブラザーな世界じゃないですか、そうすると。
でも結局、個人の自由と公共の利益っていうのを完全に対立させると、そういう結末になるよね。
そう、だから結構悩ましいというか考えさせられるというか、やはり。
で、一応明るい望みというか、そこには別の観点みたいなものがあったりして、
例えばなんですけど、ファッションの業界ってね、著作権、基本的に存在しないらしいんですよ。
そうだね、きっと。
みんながみんな、今ファッション界はロビー活動によって著作権を認めるみたいな言い方をしていたりもするんだけれども、
少なくともファッションは著者が見るにはコピーだらけで、パクラリパクラレが起こりまくる恐ろしい世界なんだけれども、
それでも常にクリエイティブで創造的で新しいものが作り出されていて、
確かに。
海賊のパラドックスという言い方をするらしいんですけど、真似するやつがいるおかげでよりイノベーションが進んでいく。
著作権の問題と解決策
パクるやつだらけのおかげでよりイノベーションが進む。
うん、それは分かる。
で、IBMとかで、いわゆるコンピューターの特許系が結構な収益を上げていたりはするんだけれども、
今現在でいうと、特許の料金よりもLinuxに関連する事業から上げる収益の方が大きいらしいんですよね。
Linuxって100%著作権フリーで誰でも使っていいよ、ただで使っていいよっていう製品なのに、
基本的にサポートだと思うんですけど、それのサポートによってお金を稼げるようになってきたりもしているし、
WikipediaとかApacheとかFirefoxとかその辺りもみんな、ただで使ってもらっていて、全部中身まで公開しているのにお金が稼げるようになっていたりもするし、
ディズニーなんかもその著作権の延長っていう概念がだいぶ変わってきて、
今年あれですね、白黒ミッキーが著作権切れをして、ついにディズニーも延長しないという選択をして、
結果的にそっちのそれでも稼げるんじゃないかみたいに考えが変わってきているみたいで、
最近は非公式のグッズとかも黙認してるらしいんですよね。
なるほど。
著者が言う言語化した理由で言うと、非公式グッズを身につけた客っていうのがディズニーランドでめっちゃ金使ってくれるし、
非公式グッズの中でめっちゃ人気な商品を自分とこの公式ショップで売り出したら、めっちゃみんなが買ってくれるし、
なるほど。
ファンを訴えるのは愚かなことで、ファンだからコピーするんだっていう。
確かにそれはそうだ。
何でもかんでも全部認めるというわけではないんだけれども、
フリーな方向でも実は意外といいのかもしれないみたいに考えは、
そういう風になっている業界とか世界とかもあったりするので、
必ずしもその闇ばかりではないんだなっていう感触ですかね。
こういう感じでこれで大体半分ぐらいなんですけど、もっといろいろ面白い話がたくさんありました。
同じようなゲノムデータの取り扱いみたいな話だったりとか、
自分の家の庭にドローンが飛んできて、それを撃ち落とした場合、
それは不法侵入の権利なのか空間、空ってどうなんとか。
はい、なるほどね。
っていうのとか、自分家のさっき言った徳川埋蔵金の話とかって、
本当に持ち主のものなのって言っていいのとか。
そうよね、確かに。
それで言うとね、所有者がどんどんその仕組みを認めてしまうと、
やっぱり止めるものがますます止むという現象をより強化してしまうことでもあって、
果たしてそれはじゃあ正しいと言っていいのかみたいなことも考えさせられるし。
一冊すごい濃い話で、基本的には答えというかヒントしかなく、
最後の方にちょこっといくつかうまくいっているヒントみたいな話はあったりはするんですけども、
非常に考えさせられる話が多く。
だから本としては、これが新しい著作権の形だみたいなことを言うわけじゃなくて、
その著作権っていろいろ考えられるよねみたいなことが、一応本のテーマみたいな感じですかね。
そうですね、だから所有というものを割と哲学的なレベルに近づけて考えてみようみたいなニュアンスだったかなと思います。
難しいわけではないんだけど、すげーボリュームが多かった。密度が濃かった。
なるほど。
っていう話でしたね。
これも正直タイトルからはいまいち何のことかわからんかって、それで損してるんじゃないかなって思ったりもしていて。
そうだね、ちょっとわかりづらい感じですね。
ただやっぱ一言でタイトルつけれんよなというのもやっぱり思って。
うん。
そういう意味でこういう機会に何か実際に読んでいただけたら、所有者というか著作権者も得するだろうし。
そうだね。
俺は何も得心ないんですけど、ブックカタリスト良かったなって思ってもらえればいいかなと思います。
そうですね。
ということで、ブックカタリストですね。参考になった場合はサポーターみたいなやつを検討していただけると、持続可能性のある活動ができると思いますので。
気になった方はポッドキャスト概要欄などをご覧いただければと思います。
それでは今回もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございます。
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