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2022-12-20 1:14:22

BC053 2022年の振り返り

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今年最後の回となります(アフタートークの配信は残っております)。一年間の配信リストは以下のScrapboxページにまとめてみました。

◇2022年ブックカタリスト配信リスト - BCBookReadingCircle

まず、全体を通して言えるのが「とにかく続けることができた」という点です。物事において一番難しいといっても過言ではないのが「継続」なので、それが為せたことは(手前みそですが)功績と言えます。

こういう活動は、一人でも続けるのが難しいのですが、二人以上となるとさまざまな問題が発生して余計に続けにくくなるかのように思えますが、案外「自分ではない相手」がいることで続けられる効果があるような気もします。自分ひとりでやるのは自由なのですが、その「自由」はきっと限定的な力しか持たないのでしょう。この辺の話は、私の昨今のテーマとも重なります。

で、そのテーマですが、私(倉下)は「個人・教養・自己啓発のこれから」が大きな括りになるでしょう。そこには、知的生産/知的生活、啓蒙主義、私たちの社会における知性(あるいは理性)の役割、といくつものサブテーマが重なり合っています。

『啓蒙思想2.0』で論じられているように、私たちの理性はそこまで強大な存在でも完璧な存在でもありません。一方で、それ抜きにしては現代の文明社会はほとんど成立しないことも確かです。であれば、いかにその「理性」なるものを発揮させられるようにするのか。それを個人や環境の側面から考えていくことが、私の大きな関心事になりそうです。

一方でごりゅごさんは、哲学から広がって社会の有り様に目を向けつつ、私たち生物やもっと大きく地球の歴史にも関心を広げておられました。哲学というものが、目の前の「生」から視点を動かし、より広い視野・深い視座で物事を考える知的営為だとするならば、遺伝子や生物史に目を向けるのは同じような視点の動きだと言えるかもしれません。あと、ここでも「歴史」に関心を持たれているのが印象的です。なにかしらの歴史・ログ・足跡といったものに惹かれる傾向をお持ちなのかもしれません。

大きな議題

さて、一年の配信を振り返って考えたいのが、「一体この番組は何なのか」という話です。

「面白い本を紹介する」という漠然としたテーマでスタートした当番組ですが、今のブックカタリストの有り様は単純にそれだけでは無いような気がしています。「面白い本を読んで、紹介する」は依然としてあるものの、「本を面白く読む姿勢」も関係していますし、それ以上に「本を読んでどうするのか」という部分も関わっている気がします。

不思議な話で、主催者である私たちもこの番組が一体何なのがわかっていません。むしろ試行錯誤しながら何か新しいものを作ろうとしている、というのが正確なところでしょう。先駆的に答えがないものに取り組んでいるわけです。

というわけで、今後も少しずつ何かを変えながら、「一体この番組は何なのか」という答えを模索していこう思います。



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サマリー

第53回のポッドキャストは、2回目の振り返りで、1年間の本についての特別企画が行われています。3つのチャプターに分かれ、最初のチャプターではWebカタリストの活動について話されています。次のチャプターでは、Book Catalystによる読書会や参加者の体験について語られ、最後のチャプターでは、社会の啓蒙思想や地域コミュニティについての本に焦点が当てられています。番組は、「プログラムの入門書みたいな印象」から始まり、「哲学のジャンルの入門書にはフォーマットがある」というテーマで話が展開し、「現代のインターネット環境と退屈の哲学」を取り上げた回となっています。この番組では、影響を受け、現代の悩みや課題を共有する人が多いことが感じられました。また、Web 2.0の登場以降、ブログやSNSが人々の情報交換や交流の場となってネットコミュニティが大いに盛り上がっており、技術ブログを通じたマーケティングの有効性が高まりを見せています。そして、GPT-4をはじめとするAI技術の進歩とそのマーケティングへの影響についても考えられています。番組では、値段設定やマーケティング戦略の話からアンリミを通じたマーケティングの有効性、また、本の紹介についての話が取り上げられ、さらにiPadでの読書メモについても触れられています。

Webカタリストの活動
面白かった本について語るポッドキャスト、ブックカタリスト、第53回の本日は、1年の振り返りをしようと思います。
はい、よろしくお願いします。
はい、お願いします。
もう1年ですか?っていう感じですけども。
そうですね、通算2回目の振り返り。
そういうことになりますね。
厳密に言うと、年で言うと2020年の末に多分やってるんですけども、実質2021年からやっているので、今回がシーズン2最終回ということですね。
番号も53ということで、1年の番号が52で、2週に1回やから計算は合ってる感じですね。
ほぼほぼ完璧なんじゃないですかね。細かな誤差とかわかんないけど、ちゃんと休まずに続けられているという感じですね。
それがすごいですよね。それがすごいよなとちょっと思います。
自分たちで言うのはあれですけど立派ですよね。
そうそう、こういうのって続けることが一番難しいからね。
確かに1回どっかのタイミングで録音をミスって取り直したっていうのがあったんですよね。
はい、ありましたね。
英語のやつかな。英語ってでも去年?
去年かな。3冊本紹介するっていうのを確かリテイクした気がする。
はあるけど、それ以外は多分ないですね。
徐々に形が整ってきたっていう、体制が整ってきたって感じですかね。
はい。60分で28から52、51、52まで。あれ、今回52までかな。
そう、振り返るということになるので、23冊、4冊ぐらいになるので、
単純計算1個2分ぐらいで紹介しないと60分で終わらない。
可能でしょう。
全部詳しく振り返るというよりは、ざっとタイトルを確認しながら一言二言を見て、
今年1年がどんな感じだったのかっていうのを振り返ってみようという、
一応1年に1回の特別企画です。
はい、じゃあちょっと行きましょう。
1個目がBC028。そろそろお酒やめようかなと思ったときに読む本。
はい、結局今どうなってます?
えっとね、100%2日に1回になりました。
おお、すごい。
自分的には、当時は本当に週に1回とか月に1回とかにしようと思ってたけど、
それは多分無理だろうなと思ってもいたので、十分かな。自分的にはもう十分かな。
満足度と健康の良いバランスが2日に1回って感じ?
うん。単純に自分の生活が2日に1回、小森担当的なものがやってきて、
そこでちょうどリズムが取りやすいんですよね。
なるほどね。
っていうのも含めてすごいちょうど良かった。
あとはコンテンツの内容として幅広い人を対象にできる本だったからなのか、
割と聞いていただいた回数は多い印象です、この回は。
キャッチーなタイトルですね、この本自体が。
実際売れてるみたいですからね、ちょっと振り返ってみる限りで。
ちゃんと医学的なことが書いてあって、なんて言うんだろう、とんでも医学ではなく、
ちゃんとした人のちゃんとした本なので、大変今でも普通にお勧めできると思います。
誰が読んでもこう思ってたら読んでいいと思う。
無理にやめる必要はないと思うんですけどね。
まさにこのぐらいのタイトルかな。
そうだね、確かに。
第29、BC-029、ノイズ、組織はなぜ判断を誤るのか。
これはクラスターが大好きな人間バイアス系の本でしたけど、
個人のバイアスというよりは組織とか体制が持つバイアスの話で、
特に専門家、知的労働者とか知的専門家が陥りやすいミステイクの話で、
僕は結局このレベルで問題を解決しなければいけないなとはずっと思ってたんで、
一つトピックにはなったんですけど、そんなに多分ヒットもしてないし、
上下感で読みやすいとも言えないので、あんまり普及はしてないかなという感じですね。
これはおそらくなんですけど、俺的には早川悪徳商法ではないかと思っていて、
そういうことはちゃんとはっきり言わないといけないなと思うんですけども、
これを上下に分けるのは正直いけてないなって思います。
なるほど。
内容は普通にいいと思うんですけども、万人向けではないなっていう感じがするし、
すげえ面白いんだけど学びづらいというのかなという印象はあったかな。
そうね。組織を作る人とか組織デザインの人にとっての知識にはなるやろうけど、
個人でどうするかっていう話にはちょっと持っていきづらい本だったかなという感じかな。
あれですよね、自己啓発好きな人に受けなさそうな。
そうそう、それはある。
っていうので本としては大変良いと思うんだけれども、そこはちょっと2冊に分けるというのを、
こういうのを機会にやめたほうがいいなって思ってもらえたらいいかもしれないですね。
そうですね。
Book Catalystの読書会
次がパーソナリティを科学する特性語印子であなたがわかるBC030。
これ結構僕が紹介した本じゃないですけど、よく覚えてるというかインパクトが強かった本ですね。
これはすごい、今振り返っても面白いし、しかもこれ10年前の本なんですよね。
10年前の本を1年前に読んで1年後にも面白くてすごくいい本だなと。
変な、これを元にしたおそらくちょっと残念だなって感じた本をきっかけにこの本を読んだんですけれども、
このオリジナルはめっちゃいいなっていう。
人間の性格の捉え方っていうのが結構人によっては大きく変わるというか、パラダイムシフトする捉え方を教えてくれる本かなという印象でしたね。
いい意味で性格は変えられないけれども変えられるし、受け入れればいいけれども変えていこうとすることもできるしっていう。
前向きになれる上にそれが割と科学的にちゃんとそうであるっぽいというのが非常に面白い。
そうですね。
どうでもいいんですけども、ビッグファイブってこの業界では性格診断として語られているらしいんですけども、
最近興味深く読んでいる地球全史においてもビッグファイブって誤解の大絶滅があったっていうので、
どっちもビッグファイブという用語が使われているんですよね。
ビッグファイブでどっちに反応するかでその人が何の専門家かよくわかる。
5がちょうどいい数字なんでしょうね。人間が知覚しやすい一番大きい数かな多分。7は多分大きすぎるから5での分類が多分インパクトを取りやすいんでしょうね、きっと。
そうでしょうね。5とかが英語としても語呂がいいのかなっていうような気がして、4とか3、6よりもやっぱ5はキリがいいのかな。日本だと四天王とか好きですからね。
うん、なんかやっぱ言葉の響きともそういうのって関係しそうだなっていうのをちょっと思いますね。
はい、で、次、BC031、読書会の教室、本がつなげる新たな出会い、参加開催運営の方法。
これはもうガチ、このBook Catalystに通じるテーマで、本自体はその読書会はどんなものなのかとか、どんなふうにやったらいいのかっていうアドバイスから読書会をやってみましょうっていう促しにつながってる本でしたけど、
後で触れるかどうかわかりませんが、Book Catalystも読書会を何回かやりまして、その時のヒントにはなった本でしたね。
これも同じくこの倉下さんに紹介してもらって、俺も読んでいて、ちょっと早く読み終わりすぎてしまった。ちょっと内容は軽いなっていう感じはしたかな。買うには高いと思った。
まあね、あんまりフラットに書かれてる印象はあって、偏ってないという意味で。でもまあ、もっとだからいろんな読書会の実例を集めたらよかったのか、最終的に結局自分自身で立ちで作り上げていくしかないっていうところは変わらへんでしょうから、どういう情報を盛り込んだらいいのかっていうのはまあ難しいところなんですよね。
ムック本みたいな印象だったんですよね。1000円のムック本だったらいいんだけれども、書籍として売るにはちょっと俺は方向性が違うんじゃないか。自分が本という形態に求めているものが狭すぎて、心が狭いのかもしれないけれども。
言いたいことはわかります。
という感じです。
啓蒙思想と地域コミュニティ
で、BC-03に霊俗なき道。これは俺が、次の作品の名前何でしたっけ。
希望の歴史。
Humankind、希望への道か。
希望への道か。
あれがすごく面白いなって、結構それが印象に残っていて、この人の前作もぜひ読んでみたいと思ったら、個人的にはこっちの方がより面白かったという意味で、大きな影響を受けた本だなと今喋りながら思ったんですよね。
ちょっと前に、前回の読書会の中で倉下さんが、コミュニティとか地域社会と関わるとはどういうことなのか、大事なことなんじゃないのかみたいなことをちょっと話していたと思うんですけど、
そう思うようになった大きなきっかけはこの本じゃないかなって思いました。
おー、なるほど、なるほど、なるほど。
この本って確か、この人たちは確かベーシックインカム豪豪推進派でしたっけ?
そうですね。一言で言うと、この人はベーシックインカムの人というのが世間一般での見られ方。
あれはだから、個人の自由を大切にするために社会がそれを支えましょうって感じか。
わりとね、この人の受けた印象で言うと、一番強いのは国境をなくせみたいなことがすごく、国家間の不平等がすごく嫌いで、それをなくしたいんじゃないかっていう印象が強かったですかね、今思うと。
この人たぶん自由っていうのを大切にしている人だと思うんですけど、例えば自由を大切にするをすげー極端な方に行くと、国家なんかいらないっていうアナキズムに行くじゃないですか。
でもアナキズムに行くと、ベーシックインカムって作れないですよね。
まったくありえないですね。
だから個人は大切で、個人を支障としたプラットフォームじゃないけども、国家って言うとまだ同じになってしまうから、支える組織とかチームとかっていうのでやっていこうという。
コミュニティリズムかどうかは知らないけど、コミュニティを無視してるわけではないというところは感じるんですよね。
世界中の人の基本的人権を守ろう、そのためにベーシックインカムだって言っている印象かな。
その組織をどうデザインするかが難しい。
答えは簡単に出るものではないんですけども、少なくともそのために地域とか共同体みたいなものは非常に大事だろうというのは結構印象を受けて。
半分ぐらいはラシタさんがこの手のジャンルの話をするから、そういうことに興味を持ったっていうのはあるんですけど、本の影響で言ったらこれが一番大きかったかなっていう。
そういう意味で言うと、今思いついた最も今年、自分に大きな変化をもたらした的なものだとこの本かもしれないですね。
なるほど。
BC033、ツンドクこそが完全な読書術である。
これは好き嫌いある系の本ですけども、面白い。知的に面白い本ですね。
今回は確か2人とも読んだ設定っていうのをこの本で初めて読んでいたから、紹介するんじゃなくて語るみたいな形かな。
本の内容というよりはそのツンドクとか読書について結構本の題材を魚にしながらお二人で喋ったみたいな感じだったかな。
意外とその反応をいただけて、この方式も今後タイミングがあれば取り入れていきたいなっていうことを言っていた気がしますね。
これも読書感を変えた的な意味ではだいぶ大きな影響を受けた本になりましたね。
そうですね。特にその本は最初から最後まで読まなあかんという束縛にさらされている人はこの本と参照しているあの本。
本を読む本かな?
読んでいない本について堂々と語る本。
この2冊を読むとだいぶ読書感が変わってくるでしょうね、きっと。
そして俺は読んだ本について堂々と語る本というのを作ろうと計画しています、そういえば。
いい感じですね。
その次がBC034啓蒙思想2.0。
これは僕が紹介した本なんですけど、インパクトで言うと結構上位に入っている本で、いわゆる啓蒙思想1.0っていうのがあったときに、
それが上手いこといかなかって、じゃあ現代的な啓蒙思想2.0ってのはどんなものになるかなっていうので、
人間のバイアスとか理性の弱さっていうのを加味した上で、外部足場っていうのを使って人の理性をより働くような環境とかにしていこうということを、
結構分厚めに訴えかけている本で、早川の文庫から出てるんで、今その分厚いハードカバー買う必要はないですけど、
現時点でもインパクトあるし、むしろ現時点だからこそ考えたい問題を提起している本かなと思いますね。
【佐藤】今年のラシタさんのテーマを象徴する本だっていう印象がありますね。
これと自己啓発の罠と、この2冊が象徴的な2冊っていうイメージがある。
【寺田】買ってから長いこと読んでなかったっていうこともあるんですけども、読み終えて、ああそうかってこういう方向性があるんだなっていうのを確認した本だったかな。
【佐藤】はい。で、次がBC035。浄土はこうして作られる。
【寺田】はい。確か難しい系の本でしたね。
【佐藤】構成主義的浄土理論っていうサブタイトルが何か帯だったかな、何かに書いてあったやつで、
その2個前のパーソナリティを科学するとかともつながっているんですけど、脳科学と性格とか感情とか気持ちとかその手のやつが、
自分の場合の上半期はわりと意識から脳からそのジャンルというのを多分振り返ってみると最もよく読んでいたテーマの本で、
哲学の入門書を読んで
分厚くて物理的な意味で本当に読みにくかったんですけど、697ページだったかな、のハードカバーとかで。
内容が難しかったかと言われると、今振り返ればそんなに難しくないような気もする。
ただ当時は苦労したような気がするので、それはひょっとしたら自分の理解とかそのジャンルのことへの理解が深まってそう変わったのかもしれないんですけど。
あと長すぎて確かちょっと飛ばし気味に読んだ部分もあって、後半とか動物の情動が云々みたいなところとかは、なんか飛ばしてしまった印象もあるので、そういう意味で言うとちょっともう1回読みたいかもなって思う本ですね。
なるほど。確かこの情動で自分が感じている感情に名前を付けるといいというメソッドが抽出された記憶がある。
そうですね。この本が言ってたのが、言語化によって解像度が上がるって、今の自分の理解だとそういうことになるのかな。
感情は言語化しないと、ただの脳のシグナルでしかないので、うまく認識できないみたいなイメージ。
全てにつながる言語化というところでは、いろんな本とつながっているのかもしれない。
そうですね。その言語化の話は結構、このブックカタリストに響く話だなと思いながら聞きました。
そして、PC-036、コンフリクテッド、成果を衝突に変える方法。
これはもう結構ノウハウ本の題材で、実際ノウハウ本なんですけど、テーマが面白くて、特に日本の風土ではこの話題は結構聞かないし、あんまり推奨もされないことが多いんですけど、
まさにこれが必要やなと思う場面が多々あるので、紹介した次第で。
僕自身も結構勉強にはなったんですけど、場をどう作るのか。
話し合いとか対話とかで意見交換するときに、なーなーで終わるのは意味がないし、かといって感情をぶつけ合うのも意味がないということで、
お互いの違う意見を出し合って、より発展させていくために何が必要なのかを論じた本で。
まずノウハウ以前に、そういう攻撃的じゃないですけど、議論的な対話が大切だよっていう認識を持つところがスタートになるような気がしますね。
そうですね。日本だとっていう言葉が正しいかわからんけど、両極端になってしまうのをもうちょっとやめようよっていうイメージですよね。
お互いが違う意見を持っているのはスタートとして、どう生産的に話していったらいいのかっていう作法っていうか、技法かな。
基本的に教えてもらわないし、日本の場合はどちらかというと場の意見に自分を合わせなさいっていうのがある種の作法と化していることが多く。
急に大人になった時とかインターネットを使って、異なる意見と出会った時にどうしていいかわからない、感情的に反応してしまうっていうことが起こるんで。
現代、文脈の異なる人と意見交換が容易くなった時代だからこそ、これは基本的なリテラシーとして考えた方が僕はいいなとずっと思ってます。
なんか印象に残ってるのが、ラシタさんが奥さんと意見を言い合っていたら、若者から喧嘩はやめてくださいって言われたっていう。
結構ガチで止められたっていう。
そのエピソードはすごい印象に残っていて、若者がっていうのは未だに果たしてそうなのかな、一般論になり得るかどうかはわかんないとは思ってるんですけど、そういう人が一定数いるんだなっていうことがすごい印象に残って。
たぶんそうやって止める人は、やめてくださいって止める人は、相手が自分と違う考えを言った時に何も言い返さないで、ああそうですねって言って終わると思うんですよね、きっと。
そうするとやっぱりその意見が発展しないし、相手がどう考えてるかもわからないから、これ以上コミュニケーションが深まらないわけで、そこはやっぱりちょっともったいないなという気がしますね。
距離感次第ですからね、付き合いが長い人ほどちゃんと行ったほうがいい、長くなり得る人ほど。
確かに。
そして我々はそうやって言って離れていく人とは無理して付き合う必要もないと言うとも言えるし。
確かに。
その辺はそうですね、フラットにちゃんと言い合える人間関係を築きたいなっていうやつですね。
そうですね。
で、BC037、現代思想入門。
大ヒットしておりますが、今でも多分ヒットしてる。
そうですね、今でもいっぱいレビューが書かれていて。
あれかな、自分の中で、おそらく2021年の後半ぐらいからこのぐらいの時期まで、哲学の本をいろいろ読んでいたんですが、なんかね、集大成、集大成じゃないな。
でも違うな、こっから風光とかに興味を持ったから違うか。
ある種の良いハブになるような、まとめかつハブになるような。
一回ここでまとまって、もう一度次の段階に進むための本になったというのかな。
なるほど、なるほど。
なんかいろいろな哲学入門的なものを読んだんだけれども、この本を読んだら、その哲学というものをこうやって読めるのかってわかった感じかな。
はいはいはい、なるほどなるほど。
で、ここからだいぶ印象変わった気がしますね、その哲学というものに対する。
まあそうでしょうね。哲学とか、特に現代思想に嫌な感じを覚えている人はこの本を読めばだいぶ風景が変わるはずで。
まあちょっと俺の力量では評価しきれない本ですけど、まあすごい本だなという言葉でまとめておきますね。
こういう本が書けるとしたらすごいよなと思います。
個人的にはもうね、哲学入門という幅広い射程でいいんじゃないかっていう本でしたね。
まあテーマが現代思想ではあるんだけれども、やっていることはなんか哲学入門なんじゃないのかなっていう。
まあでもあのすごいですね、言われてみると。確かに今でも結構覚えている強烈に。
あれぐらい難しい話をあれぐらいわかりやすく提示できるというのは、技術となんていうかな、勇気というんかな。
あのズバッと聞いた時にやっぱり取りこぼされるものが絶対あるはずですけど、そこをためらいなくと言うとおかしいか。
ためらってるかもしれんけど、ズバッと聞いて提示できるっていうその力、弾力がまずすごいですね。
千葉さんの本を何冊か読んだんですけど、どれもわりと個人的にはすげー読みやすいのにすげー難しい本が多くて。
その中では一番簡単なのはこれかもなって思いましたね。
確かにね、この手の本は時代が進むとともにわかりやすくなってる。
勉強の哲学とかについて思うのが、多くの人がすげー面白いって思うんですけど、
俺は面白かったと思うけどそれ以前にこれめっちゃ難しくねって思うんですよね。
難しい難しい。
みんなさんの意見を見て、そんなにわかるのかすげーなっていうことを思って、
わかる人しか意見を書かないっていうのはあるかもしれないですけどね、そのバイアスというか。
人によってそのわかったって言ってる度合いが違う?
会談1回目でわかったって言ってて、2回目のそんなに気づいてない場合もあるじゃないですか。
確か千葉さんもよく言ってましたよね、なんだっけ、
キモくなることで終わるって誤解されているみたいなことを言っていて、
そこはまだ第一段階、第二段階なんだぞっていう。
その辺で、難しいことを書いてあるとわかるという段階で、
ゴリ押さんがちょっと読めてるということだと思うんですけどね。
じゃあ成長したと言えるのかな、そういう意味で言うならば。
あの文体とか内容はわかりやすく捉えられすぎてしまうというか、
逆な曲解をされてしまうということが起こりうる。
そこで読者とのミスマッチが起きてるんでしょうけど、難しいことを書いてるんですよね。
今でもね、わからないと思うんですよね、読んでも。
ちょっとわかった気がするレベルにしかなれなさそうな感じというか。
そういう意味ではすごいですよね。
でも、ライトにも読めて、ディープにも読めて。
そこの辺の塩梅を考えながら書いてあるんやろうなと。
だから、一冊目の動きすぎてはいけないは、もう多分普通には読めないと思います。
俺、確か読んだんですけど、20ページぐらいで諦めた記憶があります。
あのドゥルーズの話ですよね。
しかも、現代思想より後に読んで諦めてるんで。
書き手としての変化をここずっと書きながら変化し続けてあるということだと思います。
そういうのもあるか、そうですね。
でも、ここはそういう意味でいうと、あれかな、自分の読書体験としても大きなターニングポイントだったのかもしれないですね。
なんていうんだろうな、日本語が書いてあるのに難しいってこういうことかっていう。
確かに。
フォーマットを学ぶ
次がBC038、悪い言語哲学入門。
入門が続いてますね。
この時期が多分いろんなジャンルのなんたら哲学みたいなこととかに興味を持ち始めて、
超入門から分野入門を読むように変わってきたっていうのかな。
哲学誌ではなくて、もうちょっと分野としての哲学誌、政治哲学だったり言語哲学だったり倫理学だったりっていうので、
これも読んでた当時めっちゃ難しいなって思ったんですけど、
慣れてきて振り返ると、型があるなっていうことの型を学べた本だったかなっていう。
これは良いか悪いかっていうとちょっと微妙なような気がするんですけど、哲学のジャンルの入門書にはフォーマットみたいなものがあるんだなっていうのが分かって、
プログラムの入門書みたいな印象なんですよ。
最初に試則演算とか代入とかをやってみたいな。
変数をやって、条件分岐を、関数を学んでっていう。
そのフォーマットが哲学にもあるということが、この本以降何冊か読んでやっと分かった。
それ面白いね。
この分野ではこういうふうにいろいろ意見が分かれていて、何々説と呼ばれているものだったり、何々説と呼ばれているものというのがあって、
それにはこういう特徴と長所短所があってっていうのが、この手のやつを何冊か読んで結構な頻度で出てくるんですよね。
その型を一度覚えたおかげで、この本はすげー大変だったんですけど、その後、例えば差別の哲学入門とか、
あと、ちくまプリマーの、みんな違ってみんないいのか、相対主義と普遍主義だとか、
これの前に読んでたやつなんですけど、メタ倫理学入門っていう本とか、その型が同じだったんですよね。
っていうのが学べた意味では大変役に立ったし、
今でも、この本の内容自体もおそらくあんまり売れてないんじゃないかと思うんですけど、すごい好みでしたね。
10月の末なんですけど、バットランゲージという本が出てまして、悪い言葉の哲学入門という本で、
たぶん内容はちかしいハードカバーの本で、そっちは新書じゃなくて、ガチの本で、5000円くらいの哲学書ですね。
これにも関連本は結構紹介されてましたね。
そういえば、それ本屋で見つけたとき、「ああ、同じジャンルの本や!」とか思ったんですけど、悪い言語哲学入門を読んでないからスルーしましたけど。
大変チャレンジングな本だなっていう印象はあって、この手のジャンルで、例えばエヴァンゲリオンの例え話とかに出てきたりだとか、
ラッキーマンみたいな話が出てきたりもしていて、キャッチに行こうとは思っているんだけれども、やっぱ内容は難しいなっていう。
左手でボールを投げたと左投げっていうのは言葉が違うぞっていう、それが一番印象に残っているフレーズかな。
苦労して学んでステップアップできた本と言えるのかもしれない。
現代のインターネット環境と退屈の哲学
次が、BC-039 現代のインターネット環境と退屈の哲学。
これ僕のターンで、たぶん初めてかな、3冊の異なる本を1つのテーマで紹介した回で、
その1年前は英語学習新書3冊っていう同一テーマでまとめた回はあったんですけど、
今回は少しずつ異なる本を似たようなテーマで引っ張り上げて紹介したという試みで、個人的に楽しい回でしたね、これは。
これは個人的にだいぶ影響を受けて、今も自分のテーマの1つとしてあるというのかな、
暇と退屈に対して我々は何をしたらいい、どうしたらいいのかっていうのは、今でも折にふれ考えているというか、
そのトピックノート的なものにまとめようとしているとかあって、非常に興味深い。
あとこれも割と反応が多くて、同じような悩み、課題を抱えている人は結構現代にいるんだなっていう。
そうですね、例えばここ500年ぐらいの地球の歴史を振り返っても、地球というか人類か、
ここまで時間が有り余っている世代って多分ないと思うんですよね。
暇な人たち、暇な人たちがここまで多い人たちってほとんどいないじゃないですかね、きっと。
逆に自分の場合、娯楽も含めやれることが多すぎて暇が足りないんですけどね。
でも逆に、また逆に返すけど、やりたいことがたくさんあるっていうも言えますし、
何かをやらずにはいられない状況とも言えるわけじゃないですか。
それはね、確かにやられているね。
真に満ちた人間は暇してても気にしないかもしれないですから。
だから娯楽に追い立てられているという側面ももしかしたらあるかもしれないという問題的からしたら、
現代病ですよね、これはきっと。
ネットコミュニティの盛り上がり
そうですね、少なくとも暇とか退屈という用語が出てくるというレベルがきっとなかったんですもんね、そもそもという。
普通に1日重労働をして1日終わるみたいな、夜も早いしみたいなことが、
家電とかインターネットのおかげで急に人が、即交通泥森とかのおかげで、
箇所分時間が増えて、で、どう使ったらいいか。
時間なり金か。時間なり金に僕たちはなってて、
そこを昔の勇敢階級の人たちから学ぼうというような話もありましたし、
相手の時間をつけ込まれないようにどう防衛するのかというような話もありますし、
で、もっと暇を味わおうとか、暇を満喫しようというような方向もありますし、
いろんな観点はあるんですけど、
時間の使い方っていうのが個人の責任において決められる時代の特有の課題なんでしょうね、これは。
どう時間を使ったらいいのかっていうのを個々人が決めなければいけない。
で、その個々人の決定に情報産業が大きく関わっているというこの構図をどう捉えるのかっていう結構大きい問題提起ですね。
ちょうどあれなんですよね。
ワークフローのホームというものが当たり前になってきて、
その通勤時間がなくなったことでさらにもう一段階、
その暇と退屈が加速しているので、
この本が書かれた暇と退屈の倫理学とか時代はそんな時代じゃなかったんですけど、
ちょうどそれもマッチしているっていうのはあるかもですね。
これは結局暇と退屈の倫理学はゆっくりゆっくり読んでまだ2章とか3章とかなんですけど、
非常に面白いですね。原始の人類の話出てくるとは思ってなくて最初。
そういう観点で定住によって暇になった。確かにな。
それを歴史じゃなくて哲学でやるかっていう。
だからこの問題提起そのものも超えて、
この本そのものが読み物としては面白いというのが一番大切なポイントですね。
この暇と退屈の倫理学は本として面白いからついつい考えてしまうというところがある。
そういう意味で言うと、現代思想入門よりもはるかに哲学の入り口としてはいい本かもしれないですね。
あと過去の哲学者の思想をどう受け継いでどう乗り越えていくのかの非常に良い例として僕は読みましたね。
哲学の使い方ですよね。要するに先人の哲学をいかに使う、どう使うか。
そこで自分なりの考えを組み立てていくっていう一つの方法をバシッと見て。
普通の哲学書を読んでいると、もっと哲学史に近い感じなんですけど、
もっとそこにある思想をよりマテリアルとして扱っているという感じがする本だったかな。
この本と現代思想入門というのを読んで、この本とか、この本は全部を読んだわけじゃないんですけど、
その哲学というものが解釈遊びなんだなっていうような印象を持って。
確かに。
そうか、こうやってポピュラーサイエンスが参考文献を引くように、こうやって哲学の参考文献は使うんだっていう感じがして、
こうやって言ってたのはこう言えるよねみたいなやり方っていうのが、
説得力を持たせるのに使えるんだな、和術、論術力みたいなので面白いなということが、
このぐらいまで読んでちょっと分かってきたって感じがするのかな、このぐらいの時期に。
なるほど。
で、BC040、脳は世界をどう見ているのか。知能の謎を解く1000の脳理論。
技術ブログを通じたマーケティング
この本は面白かったですね。今でも面白かったですねっていう本ですね。
そうですね。このいろいろと脳科学系の本を読んだけど、何て言うんだろう、こいつは異色でしたね。
そうそう、異色やね。この前半部分と後半部分のテンションの差が個人的には好き。脳科学の部分も好きやし、後半の問題提起も両方好きで、後半のほうはずっと考える問題として残ってますけど、
やっぱり僕が脳科学とか認知科学の文脈で、本書で一番面白かったのは脳は座標を使っているのではないかという話。
ここは僕は情報ツールとか知的生産の文脈で受け取りましたけど、まだ解決はしないですけど、座標をどう作るのかっていうのを最近ずっとテーマにしてますね。
そうですね。もうちょっと後の方で認知とか認識とかの話とか、脳科学とかで出てきたりもしたのを読んだりするけど、それもきっと座標という感覚と深く関わっていて、この座標というのを我々は多分座標として認識できていないから難しいんですよね。
そうですね、確かに。
それを座標として認識できるぐらいの解像度が得られると、その分かったに近づくのかな。
そうやな、確かにそうやな。
っていうような印象がありましたね。あとちょうど3体を確か3まで読み終えたのと重なるぐらいのタイミングで、なぜSFとこの本が同じことを書いているんだろうって。
そこがすごいよね。やっぱりこういうことを考えて実施する人は思考の射程がすごい広いんだろうなっていうのは感じましたけど。
面白かったですね。その何万年何千年ひょっとしたらなんですけど、最近その地球の全部の歴史とか宇宙の全部の歴史とかが今興味が出ているのはここからかもしれない。
その46億年だとか100億年200億年っていうスパンで物事を考えたらどうなるんだろうみたいなののひょっとしたらきっかけかもしれないですね。
次がBC041シンクアゲイン。
コテコテのノウハウ本。
コテコテでしたね。今の印象で言うと頑張って読んだけど、最近コテコテのノウハウ本はいらんなっていう。
そうですね。面白いのは面白いんですけど、面白いは別として役立つ度の度合いはちょっと薄いよね、その分量にして。
これ3分の1で書けるよねと思うけど。
そうですね。新書のペラペラなやつでいいな、このコンテンツ量なら。
ただ問題はアメリカの市場がこういうごつい本を好むらしいです。
だから市場に合わせたプロダクトということで受け入れるしかない。
結構そういうふうに読むのやめている本結構あって、自分の中でも。
なるほど。
なんて言うんだろう。まずやたら長い体験談。
これはそんなになかったか。
著者の体験談は薄かったので、でも引いているエピソードは多いはずやけど。
エピソードが多くて、あと言ったらなんですけど、知っている部分が多かったっていうのはあるかもしれないので、
著者の力量は素晴らしいなと思ったけど、好み度で言うと素晴らしいではないかなっていう。
本館の時にも言ったけど、もし最初にこの手の本を1冊読むとこの本は非常にまとまっている本でいいけど、
何冊も読んでるんやったらちょっと重複が多いかなというところで、
どのタイミングで出会うかで多分評価が変わってしまう本かな。
そうですね。5年前に読んだら衝撃を受けた気がするな。
すっげえ、こんないっぱい書くこと、メモることがあるっていう感じの印象は受けるかも。
でも内容自体はいい本です。それは間違いないです。
AI技術の進歩とマーケティングへの影響
教科書のエピソードのみに関して言えば、言ったら教科書は変わるっていう、
あのエピソード1つだけで読んだ価値はあったなとは思います。
確かに。
BC042、超没入。メールやチャットに邪魔されない働き方の正解。
要するにライフワークっていうもので動向できる問題には限りがあるよということで、
特にメールを5倍早く捌く方法を開発するぐらいだったらメールをやめようっていう、
だいぶ根本的な話をしている本で、これは僕は本当に組織病というか、
組織の問題で個人の問題ではないと思うんですけど、
本当に実際に組織で働いてる人の話をちょいちょい聞くと、
1日にメール300とか捌くとかいう話を聞くんですけど、
いやそれ無理でしょと。
1分で300分かかる。
結局読んでないわけですね、きっとね、それは。
だったらもうそれいらないんじゃないですかっていう話じゃないですか。
だから基本的に小手先の現場の人が対応してて問題がないように見えてるけど、
実はその問題って行産あって、組織レベルで変えなければいけない。
そのコミュニケーションをどう組み立てるのかっていうプロトコルをほぼ無視してる。
無視してるか放置してるか。
その一番低い人に会わせなければならなくなってしまって、
全体の効率が非常に悪いし、さっき言ったメール300みたいなストレスが溜まる。
どう考えたって職場に置いちゃうな。
価値を生み出す上で必要なストレスじゃないじゃないですか。
そのメールが多すぎるっていうのは。
だから組織設計として根本的に考え直す時がやってきてるかなと思うんですけど、
この話はあんまり受け入れられないですね。なんか知らんけど。
ここに関われる人が少ないですからね。この仕組みを作ることに。
こういうのを読んで不満を持つ人がたくさん出たら変わっていくかもしれないですけど、
とりあえずそれぐらいの量のメールがやってくるのは当たり前というのは怖い考えですよ。
この本でしたよね、プロトコルという言葉が出てきて、
これが大事だっていう。そこは今でもすごい受け継がれていて、
なんだっけ、ブックカタリストで読書会をするときにガイドラインを作ろうとか、
枠組みを設定することによって皆が参加しやすくなるっていうのは、
今でも非常にここから取り入れて、今でも使っている役に立つ思想で、
メールがどうこうっていうのはもう、
俺はそういう世界に関わらないようにしよう以上のことを正直思わなかったんですけど。
まあそうですね、ほんまにヤバイヤバイのヤバイだなっていう。
この環境で働いている人たちが日本中にどのくらいいるんだろうなって考えると、
その生産性とかDXとかいう前にやることあるだろうというのはずっと思いますね。
俺はプロトコルだけ学んでよしとしようですね、この感想で言うと。
なるほど、なるほど。
で、BC043、進化を超える進化、サピエンスに人類を超越させた4つの秘密。
もうB意識しか覚えてないですね。
でもそこじゃないかなって思いますね。
今年後半はやっぱりこのジャンル、サピエンス全史から繋がる人類全部の歴史みたいなのをすごい思っていて、
たぶん10年前ぐらいから行動経済学が好きだったんですけれども、
行動経済学の原理は結局進化論というか、人類の進化の歴史にあるんだなっていうのを知ってから、
ちょうどすごそうなタイトルが書かれていて、読んだ本で、
前半は面白、違うな、部分部分を見ると非常に面白かったんだけれども、
タイトルとか構成にちょっと隙はあるんじゃないのかなと思ったっていう感じですかね。
ちなみに、日と言語とB意識と、あと一個何でしたっけ。
時間。
時間か。
そうか、時間か。なるほど。
もうたぶん次は忘れへん。
ただその時間という概念自体は非常に面白いし、
パートパートでちょっとおって思うところはあったんですけれども、
そこの構成というか軸というか大きな流れというのはちょっとやっぱ甘いんじゃないかなって、
著者の気持ちを考えずに言うことですけれども、
著者からしたらそんな簡単なもんじゃねえんだっていうことはもちろんわかるんですけれども、
読者の意見としてそれは言っておくところかなっていう。
なるほど。
日の下りは驚異的になんか面白かったですね。一番最初の。
日によって多分夜の時間が活動できるようになって、それで話し合うことができて、そこから言語が発達したみたいな流れを聞いた覚えがあります。
そんな感じですね。脳が発達することにも日が関わっている。
料理ができるようになったりだとか、服を着るようになったとか、体温を保てるようになった。
代謝の変化も日の影響だろうし、車高を行うようになったっていう話だとか、
日によって咀嚼が楽になったおかげで発声スキルが向上した。
それとかは考えたことなかったっていう感じで。
その第一部に関しては今年一番かもしれないぐらい盛り上がった部分でしたね。
次がBC044アトミックシンキング。書いて考えるノートと思考の整理術。
そういえば聞き忘れてたんですけど、販売は好調なんですね。
今回の本の話で言うと大変ありがたいことに、アンリミと販売が割と割合が同じぐらいになっている。
すごいね、それ。
iPadの本の方が正直結論として売れているんですけれども。
ただ悪くないし、買ってくれているというのは金額以上の喜びがあるというか。
アンリミテッドで読まれている本はiPadの本の次ぐらいっていう数字なんですけど、売れたはずなら一番かもしれない。
すごいな。
大変ありがたく。これは自分で言うのはあんまりなんですけど、良い本を作れば売れるんじゃないかっていうふうにすごく思えた。
それは間違いなくそうですね。
良い本を作ってちゃんと宣伝したらっていうのが要りますけど、良い本が必要ですね。良い本であること。
良い本の定義をどうするかは著者次第ですけど。
ひょっとしたらアンリミで読んでくれて買ってくれている人がいるんじゃないかっていう勝手な妄想をして喜んでいる本ですね。
値段設定とマーケティング
でもいるんじゃないですか。もともとアンリミを試し読みの場所として考えている人もいるでしょうから。
あとそれで言うと高い値段をつけることは大事だなって思いましたね。
確かに。
200円で売ったらいかんなっていう。
その言い方はちょっと語弊があるな。安い値段はつけないほうがいいかな。
安売りをしないほうがいいっていうのかな。
そうやね。
少しでも多く買ってもらうために少しでも安くしようは自分の価値を下げてしまうことにつながるので、安売りをしないというのかな。
昔は難しかったんですけど、アンリミが出たことによってその根付けができるようになったっていうのがありますね。
それもあるっすね。
安く読みたい人はアンリミでどうぞという感じに、境界線じゃないな。
差別化っていうとちょっとあれか。段階を分けられるようになったっていうのが。
だから例えば980円の本でも人によっては高く、それぐらいの値段に価値を感じる人は買うし、そうじゃない人はアンリミで読むっていうのができるようになったから。
セルフパブリッシングの本について
アンリミはありがたい。売り手としてはありがたいかなとはずっと思ってますけども。
5年ぐらいは死んだけど10年続くかはちょっと分からないんで、これに調子に乗らずいろいろなやり方を模索しないといけないんですけれども。
完全セルパブは2冊目か。これの時が。
このやり方で間違っていなかった。少なくとも反応とかを見る限り間違っていなかったっぽいなって思えたのはありがたいですね。
で、BC045オブシディアンでつなげる情報管理術。
はい、著者を呼んで喋ってもらったゲスト会。
そうですね。今後も増やしていきたいなっていう感じの。同じくプーウォンさんがセルパブで出した一言で言うとオブシディアンの本。
でも結構オブシディアンの操作説明書っていう短い射程の本ではなかったですね。
そうですね。いい意味で別にオブシディアンじゃない人にもデジタルノートを使う人に役に立つ本。
情報整理とか情報管理に興味がある人であれば何かし得られるものはある本になってたと思います。
ちょうどアトミックシンキングを終わる前ぐらいのタイミングでプーウォンさんが作ったからちょっと読んでみてくれって言ってくれて。
読んで一番序盤みたいなのを見て、やべえ負けるわこれって思ったっていうのを覚えていて。
そうだな、自分のエピソードが足りなかったってすげえ痛感させられて。
そういうないのも良さであるし、あるのも良さであるから難しいところで。
ひょっとしたら無意識に自分がそういうことをかけていなかったと思っていたからそう思ったのかもしれない。
もっと体験談みたいなのを取り入れたら良くなるかもなって。
自覚はしてなかったけれども、無意識下では認識していたかもしれなくて、それがすごい上手に話の入りとして入ってきてて。
これはもう直したら全部直さなきゃいけなくて無理だっていう感じで。
逆に日継の本はそういうのを増やしていこうみたいなイメージが。
今のところ結構明確に意識しようとしてます。体験談を前提にして話をつなげようっていう。
そういう意味では、次の本にすごく大きな影響を与えてくれた。
次の本って未着手にほぼ等しいんですけど。
っていう本だったかもですね。
とりあえず、セルフパブリッシングの本、特にこういう技術とかノウハウ書って、
番宣とか告知する媒体とかも特にないんで、ぜひこの場でアピールしていただければなと思います。
そうなんですよ。セルフパブ業界を盛り上げようという意思は、俺も倉田さんもおそらく両方とも持っていて、
無理のない範囲でなら協力はできるので、積極的に声をかけてくださいっていう。
1日に何回も連絡来ても返信はできないですけれども、
連絡が来たら可能な限り返すし、コメントとか読んだりとかもできるだけ協力しようと思うので、
異なるジャンルの本の紹介とiPadでの読書メモ
連絡などいただければと思います。
BC0446、オープンさと知的好奇心。
倉田が2冊の全然違いそうな本を絡めて語るという、3冊本シリーズの次の2冊本シリーズで。
いろいろ名前がある。
一緒なんですけど、両方とも開く、心を開くっていう気持ちと知的好奇心っていう、自分の関心を開くっていう、
それによってもたらされるものがあるということを、組織レベル、組織とか体制レベルの話と個人レベルの話で書いた本でした。
これはもう僕のテーマにど直球なので、どっちも面白かったですね。
オープンでいることがいかに重要なのか。
そうですね。オープンでいるということは、ダイナミズムに自分を晒すということでもあって、
常に変化していく存在であるということでもありますね。
これは確かね、オープンという本に関して読んでないんですけれども、
シンクアゲインみたいな分厚くて長いんじゃないかっていう予想が働いて、
ラシタさんに話聞いたからまあいいやっていう判定にした本ですね。
分厚いのは分厚いですけど、ああいうエピソードこんもり系ではないですね。
そうなんだ。じゃあアリなんかな。
最初の方をチラチラと読んでみたらわかると思います。
そっかそっか。激分厚くなるとなかなか単純に物理的な圧迫感というか、
それが期待値にもなるんだけれども、なかなか難しいですね。手を出そうとするのは。
次がBC-047。リベラルアーツ。遊びを極めて賢者になる。
この本はさっきのオープンさの話と、暇の話と、いろいろつながってる本ですね。
そうですね。オープンであることと暇であることと、
つんどくとかはちょっと違う。パーソナリティなんかはあんまりだけれども、
強要的なものをもう一度考えようっていう意味で言うと啓蒙とかにもつながるのかな。
その読書会で紹介してもらって、そもそも何て言うんだろう。
リベラルアーツという用語について1回ぐらいちょっと考えてもいいのかなと思って。
リベラルアーツの本としてはおそらくちょっと変わり種系にはなるんですけれども、
これをきっかけにこの杉浦ひな子さんのことを何回も書いてあって、
杉浦ひな子さんの本とかも読んだりもしていて、
ちょっと読むものの幅を広げることができたというのかな。
まさに強要ですね。
そうですね。だから普段だったら、例えば要するに今で農科学の話とか、
進化の話とか読んでばっかりを読もうとする中に江戸時代の話とか、
さらに江戸の幅広さから何からすげえんですよね。この人がやっぱ知っていることというのが。
っていう意味でも非常に守備範囲が広がった、興味がの幅を広げてくれたという意味ではすごく面白かったですかね。
本の印象で言うと割とそういう曖昧な印象が強くて。
そうですね。書いてあった中身が云々というよりは、これから他に繋がっていった土台になったっていう。
どっちかというと印象だけで言うなら、江戸時代の話だけの方が印象に残っている。
おもろいなそれ。
この後、美しく優しく愚かなりっていう本は、杉浦ひな子さんが亡くなってから出た最後の本なんですけども、
随筆集を集めたもの。そっちは内容もすごく印象に残っている。
江戸がいかに変わったものだったのか。江戸文化的な面白さ。
例えば、うなぎって昔全然人気がなかったらしくって。
なんでかっていうと、単純にまずかったんですよね。
開いて食べるという技術が開発されたのも江戸の中期とかになってからだったかな。
それまでは串に刺してフランクフルトみたいな食べ方してたらしく。
それは美味しくなったよね。
精がつく青汁的な食べ物だった。
なるほど。
のが開くようになってから、すげー美味しくなったっていう話だったり。
また全然違う話で、江戸の息とか通とかその手のやつで、
吉原のオイランとかの話があったりして、
当時の男と女の駆け引きみたいな話。
オイランがあなたのことを思っているっていう愛を示すために、
小指を切って相手に送るとか、いろんな髪の毛を切って相手に送るとか、
今でいうヤンデレに近いもの。
多分ヤンデレはこの頃からあったんだなっていうこともわかるし。
さらに大抵はハッタリで、髪の毛を切ってしまうと、
例えばで言うと、オイランが仕事できなくなるから、
そのぐらいお前に欠けてるんだぞっていう証明なんですけども、
カムロっていうちっちゃい女の子の髪の毛を切って、
俺のだって送ったりだとか。
小指も送られたと思ったら、魚で作った偽物だったりするとか。
だからそれも一種の遊びだったわけか。
そしてそれを聞くのは野暮なんですよね。
お前この指、真骨で作ったんじゃないだろうなっていうのは野暮なので、
包帯巻いときはもうわからんくって。
っていう江戸の高度なというか、遊びとして見ればものすごく面白い。
っていう文化みたいなものを知れたりとかもあって、
非常にエピソード盛りだくさんまくる話でしたね。
この人の何十年分のコラムが集まっているんで、
重複部分がないとは言わないけれどもすごく良かったですね。
違う本の紹介になっちゃった。
BC048、働くiPadいつもの仕事のこんな場面で。
これまた著者を呼んでるゲストかい。
そうですね。奥さんにポッドキャストに出てもらうというので、
普段は二人でやってるんですけども、
経路を変えてっていうので、主に倉下さんがいろいろ質問をしてくれて、
違う観点での話が聞けたなっていう印象がやっぱりありますね。
なるほどね。たまに入れ替えるのはいいですよね、そういった相手を。
あと最近本当に3日前ぐらいから、やっぱiPhoneで読書メモ取っても、
本の内容が理解が足りんなって思うようになって、
再び可能な限り全部手書きで読書メモを取ろうって考えが変わったんですよね。
なんでって言われると難しいか。
でも最近本を読んでいて、分からないことが分かるようになった感じがして。
なるほどね。
分からないものを分かろうとすると、やっぱり手書きをしないといけない。
要はキーボードを手打ちってことじゃなくて、Apple PencilとiPadってこと?
そうそう。ちょっと前までの読み方だと、難しくないと感じた本に関してはiPhone片手に読んでたんですよ。
iPhoneでフリック入力とかを使ってメモを書くみたいなことをやっていたんですけども、
それをまとめていても、分かってないような気がするって思うようになって。
で、そういえばって思って、改めてiPadを使って、書くことで分かろうとして書くというのか、うまく言えないんですけど。
初回読みながらもう隣のiPadってこと?
そうそう。
読み終わってからではなく?
読み終わってからではなく。
なので、例えばで言うと、一節読んでからちょっと戻るみたいなことをするかも。
なるほど。
っていう感じで、そっちの方が自分にはどうやら性に合っているのではないかという感じがして。
iPhoneで、あと体制的にもそっちの方が良かった。
本を片手で持ちながらiPhoneで片手でフリックって、自分の中ではフリック入力早くやるなら両手使いたいんですよね。
そうすると本を閉じるか、表面を読む面を下にしてやらないといけないんだけど、
ペンで書く場合は右手だけでできる。
左手で本を持って、開いたまま。
その作業効率の良さとかもあるかもしれないし、
そういう面倒くささがあるせいでちょっと億劫になってしまったり、メモを取ることが。
っていうのを割り切ってiPadにしたら、もう一回うまくいくような気がしていて。
それは一つのきっかけとして、奥さんが同じ本を読んだんですけども、私たちはどう学んでいるのか。
それの読書メモを見せてもらったら、なんかすげえなって思ったんですよね。
上手という言葉でしか言えないんだけど、
これはすごく分かっていないとこんな綺麗にメモ書けないなって思って。
そこからいろいろだってやんのっていうことを改めて聞いたりしていて、
この情報量はテキストメモだけでは即座に残せないなっていうことを思って、
再び見たびなのかな、iPadのメモを重視するようになってきています。
ちなみに取ったメモはiPadに残ったままどこかのパソコンにいたりするの?
そこもまだいろいろなやり方が途中の段階なんですけど、
まず面倒になったきっかけというのが、iOSが上がってからだと思うんですけど、
iPadOSがテキストを範囲選択してコピペできるようになったんですよね、手書き文字が。
そのせいでドラッグドロップで画像として書き出すのができなくなっちゃったんですよ。
Macの上で画像を選んでドラッグドロップすれば画像が書き出せていたのが、
仕様が変わって書き出されなくなったことでメモが面倒になって、
iPadのメモをちょっと敬遠していたんですよね。
本の整理方法の模索
今日、昨日っていうレベルで、本ごとにフォルダ作って残そうかなってちょっと思うようになって。
それまでは写したらノートに貼って消してたんですよね。
それをすごく図じゃないとわかんないものはノートに貼って、
あとはテキストでまとめたら本のフォルダに入れといたらいいのかなというのが、
昨日今日レベルのやろうとしていること。
そこどうするか難しいんですよね。ちょっと決定項がないから。
本当は個別のノートにきちんと貼っておいた方が参考情報として非常に役に立つので、
あとショートカットを作って一応それなりに簡単には書き出せるんですけど、
ただ1,2,3アクションぐらいある。タップ数で言うと5回ぐらいタップするかな。
共有ボタン、ショートカットを選ぶ、それを選ぶぐらいな感じで。
なるほど。
ちょっと多いのでちょっと悩んでいるところですね。
ただ昨日今日とそうやって書いてみて、やっぱりだいぶわかりやすくなる気がする。まとめやすい。
なんでなんだろうな。手で書くのなんて嫌いだと思ってたのに、
こっちの方がやっぱりわかりやすくなるんだなっていう。
早いのは早いからね、そのペンの方が。
やっぱり特に日本語の場合ってアルファベット入力するときにすごくめんどくさくなるから、
モードがある。モードを切り替えなければならない。
モードレスになってないというところが多分あれかな。
僕の場合は本に直接書くからさらにモードレスですけど。
そうすると書いたやつどうするねっていう別の問題が発生して、
それはそれでまた困難があるわけですけども。
やっぱり理解しようとして書いているかなっていう。
理解するために書きながらこうしたら書けるんじゃないかと書いている。
そうか、書く行為と理解の間にフィードバックがあって、
iPhoneでメモを取ってるときはそれが起こらない。
起こらないわな。
起こらないわけじゃないんだけど、多分弱い。少ない。
多分大きく変換処理をした方がより理解が進むんじゃないかな。
手書きする時ってテキストってどういう点かな。
1次元ですらないか。情報をただ置いていくだけやけど、
手書きは配置しなければならないですか。
配置とさらに図解というか図紙というか配置に意味を持たせる。
だからその配置が多分座標に近づくんだよね。
そういうことを書くときは座標が発生してないから、
そこで座標的な観念が頭に立ち上がって理解の道筋を生んでるんではないか、仮説。
あと座標化をしようとしていると思います。書こうとするときに。
そこに多分理解に近づく要素があるんじゃないのかなっていう。
運動の神話というやつを読んでいてめっちゃ面白いですね。
ちなみにそれを読みながら1章ぐらいまで読んで、
分からんくはないんだけどいかんと思って手書きに2章から切り替えたという感じで。
ちなみになんですけど紙とペンではやっぱ面倒でダメだったんですよね。
そういう意味ではiPad重要だなって。
iPadで書いてMacでコピペできるのが自分にとっては重要で、Macで見れるっていうのかな。
パソコンの前にいるときに手間かけずに同じデータが見えるということは自分の場合は重要で、
そこは一回紙にしてみたんですけどダメだったんですよね。
紙を持ってこないといけない。
写真の場合、何か分からんけどペンで書いたよりかなり情報量が落ちてしまった気がする。
だったら初めからデジタルがいいやっていうのは思いました。
PC-049、物語とどう付き合うか。
これも2冊本シリーズで。
これは一応物語、ストーリーを共通のテーマにした話で、
片方はストーリーっていうのが人間の脳に強い影響を与えて大きな方向性を決定すると。
例えば科学っていうのは物語じゃないけど、その科学技術をどう使うのかというのは人の物語、価値観とか順位付けによって決まってくるから、
実はよりインパクトが高いのは科学よりも文芸的なものなんだということを言っている本で、
物語の鍵は物語っていうのはどう楽しむかっていう読み方とか方法論を論じた本で、
この2つをつなげて紹介したのは多分この近辺では僕だけだったんではないかなと思いますが。
手書きの効果
これは見事だなと思ったのと同時に、これもかなり影響を受けていて、物語として捉えるとか物語の意義みたいなのは、
いろんなものを読むときの考える、物語を捉える鍵として物語の読み方というものを意識するようになったというのか。
物語じゃないものも物語的に捉えるという概念が身についたというのかな。
これさっきの江戸ごといらんの遊びも一種ストーリーを遊んでるわけですね。
もう完全にストーリーですね。演劇と言ってもいいのかもしれない。
だからそういう虚構的なものっていうのが多分人生に意味合いとか彩りを与えているものだから、
やっぱり僕ら人間が考えていくべきはそういうものとの付き合い方で、
それ以外のことはAIに任せたらいいけどっていう感じがしますね。
これはシーズン2終盤にして非常に大きなインパクトがある回だったかな、自分の中でと思います。
そしてBC050、1年で表現する超圧縮地球生物全史。
はい、これは圧巻の内容でしたね。
そうですね。面白いと思って学んだことをいっぱい盛り込んできて。
個人的にはやっぱり1年でまとめるというのはすごく理解が深まるいい切り口だったのかな。
ありふれた切り口ではあるんですけども、自分的にも非常に良かったなと思いますね。
これだからさっきの話で言うと、出来事に座標を与えたってことですね、要するに。
そうですね。直感で理解できる座標に変換したっていうイメージかな、それで言うなら。
1年46億年というスパンが全くわからんから、1年1時間1日1分1秒とすればかなり直感に近づく。
地球の歴史を振り返ってみると、地球の人類誕生は12月31日の昼、朝とかかな。
まともに文明というか石器作ったのは1時間前の出来事でみたいな。
いかに偏っているのかっていうのがよくわかった感じでしたね。
いかにも科学的な視点でしたね。
そして、BC051 自己啓発の罠。
僕が紹介したんですけど、集大成っていうんではないですけど、
僕の問題意識をこんなにクリアーに書いてくれた本だったんだなという感じがしましたね。
まさに考えてたことが書いてあった感じでした。
確かに今年のラスターさんのテーマ的には集大成っていう感じがしますね。
僕自身この手の自己啓発とかっていうのは好きか嫌いかで言うと好き派なんですけど、
その自己啓発セミナーとかではなくて、自分を高めていくような、
いわゆるさっき言った啓蒙的なとか、そういうのは好きなんですけど、
それは必ずしもいいこととは言えない部分もあるのではないかっていう側面と、
あとはそのAIというかテクノロジーが私たちの現代の魂、
心のありように強い影響を与えているという二つの側面から話して、
この問題意識を踏まえた上でどうしたらいいのかっていうところを考えるのが、
次のステップになるかと思います。
個人的には暇と退屈といかにつなげるかというのが、
解決の手段というか切り口のような感じはしているというのと、
一冊目のやつに帰ってくるんですけども、
自己啓発的にはどう考えてもお酒なんて飲んだらいけないんだけれども、
自己啓発の罠的にはそこまで気にしなくてもいいんじゃないのか、
っていうふうに考えることもできて、
うまく1年分がループしていいんじゃないかな。
そろそろ自己啓発やめようかなと思った時、
4本とかってどうですかね。
そういうイメージ、そういうイメージ。
タイトルとしてはそういうことですよね。
そうですね、そういう方、完全にゼロにするわけじゃないけど、
程よい距離間で向き合っていくための何か考え方とか姿勢っていうのがまとめられたら、
何か一つのレポートになるんじゃないかなという気はします。
ちなみにこのそろそろお酒やめようと思った時に読む本は、
ゼロにしましょうに近い提言がなされているので。
そうでしょうね、おそらくは。
自己啓発としてはやはりゼロにするべきなんですよね。
おそらくはね。
でも人が暇と退屈と楽しく付き合って生きていくためには、
ゼロにしなくてもいいんじゃないのか。
そういう切り返し。
そうですね、ゼロしか正しくないという考え方が正しくない。
自己啓発の問題意識
そうよね、確かに。
というような感じがあるのではないのかな。
だから健康こそが善であると誰が決めたという話ですね。
そう、哲学に戻ってくるんですよね。
我々は政治によって、国によって生きることを強制されてしまっている。
生きて稼いでGDPを上げることを強制されていると捉えることもできるわけで。
健康にさせられているわけですからね。
だからそのレジスタンスとしてという捉え方をすれば、また別の意味合いが生まれてきますからね。
そして最後が未公開なんですけれども、第VC052、私たちはどう学んでいるのか。
ゲスト会ですね、こちらは。
1年の振り返りの直前にゲスト会をやっているというのが、あんまりいい意味で計画していなくていいなって自分で思います。
読書会によく参加してくれているTKSさんが紹介してくれた本で、たまたまというか、俺も倉下さんも読んでいるんですよね。
おそらく結構印象に残った良い本で。
そうですね、良い本で。
あの会は読書会的な面白さがあったんかなと思いますね。
みんな同じ本を読んでいて、そのテーマについて喋るという、本当の意味での読書会に近い感じがしましたね。
そうですね。司会進行役がTKSさんで、それに対してここはこう思うみたいな話をしていたという印象はあるかもですね。
だから3人が知らなかったら誰も紹介できない。他の人が知らない本を紹介する会も良いですし、こうやって複数人で同じ本について語る会も面白いですね。
そうですね。シーズン3とかっていうのもね、今後ちょっと変えていくというのは一応目標ではあるので、同じことを続けつつちょっと変える。
それをどうしようかっていうのは、そのアフタートークで考えるということにして、これで1年の振り返りになったのかな。
さっき言った、ちょうど綺麗にループしたからいいですかね。
そうですね。
はい、そして多分配信されるのが、これが多分年末、新年最初かどうかわからないんですけれども、次回もは以降もシーズン3としてちょっと変えながら大体同じ感じで続けていこうと思いますので、
Book Catalystシーズン3、2023年もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
ということでBook Catalyst、番組を支援していただけるサポーターというのはいつでも募集しておりますので、気になる方は概要欄からリンクなどご確認いただければありがたいです。
それでは今回もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございます。
01:14:22

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