だからこの映画は、誰が加害者で誰が被害者なのか、よくわからないというか、みんなそうなんだなーっていう映画だったですね。
そうだね。要はその事件に関わってなくても、SNSとかでね、誹謗中傷している人、あとは切り取った部分で言っているニュースコメンテーターとか、そういう人たちも加害者だし。
なるほどね。
本当にね、かねりんが言うように加害者と被害者が、時には入れ替わったりね。
そしてすごく複雑で。
ちょっとやっぱあの、あれだね、ストーリーに沿ってこう話しつつ、ここがこうだったね、ああだったねみたいな話していく?
そうだね。じゃあちょっとストーリーに沿っていきましょうか。
結構地味な感じの女の子が最初、中学生か、描写されてたんだけど、スーパーで万引きハンダみたいな感じで店長に捕まえられて、逃げ出して、店長が外まで追いかけてって、道路飛び出して跳ねられて死んじゃうっていう。
なんかさ、俺全然何も見ずにあの映画見たからさ。
もうじゃあ前情報なし。
前情報なしなんで、この女の子がどうなるかとかね、分かんないんで。
いきなり跳ねられて、結構グロい描写だったから。
なんだこれって思って。めっちゃリアルだし、何これって思って。
いや本当だよね、あれはきつかったな。
いきなりドン引きしたね。
ドン引きするよ。そこからね、ガラッとストーリーが変わって。
そうだね、なんかその女の子が惹かれたシーンで、空白って映画のタイトル入るじゃない。
ゾワッとした。
ゾワッとするよね。
そっからね、本格的にというか、それが起点でね、ストーリーが動き出すっていう話だけど。
お父さんがちょっと柄悪いんだよね。
そうそう、漁師さんだっけね。
漁師で、口悪くて柄悪くて、
てめーこの野郎バカかコラーみたいな。
なんかヤクザみたいな感じでさ。
昭和の親父っぽい感じあるよね。
そうだね。
離婚してて、不死家庭っていうのか。
お父さんとその娘さん二人で住んでて。
でね、惹かれた後も、あれじゃない、お母さんが。
お母さんか、惹かれた奥さんが。
買ってくれたね、スマホとか見つけてさ。
こんなのいらねえとかっつって。
携帯捨ててね。
あげられたりとかさ。
なんかね、あの辺の描写で、僕は結構、あの昭和親父な感じがうちの親父っぽいんですわ。
そうなんだ、ちょっとそこが。
昭和フラッシュバックというか。
フラッシュバックというか、うちは死んでないんだけどさ。
死んでないか、ごめん。
フラッシュバックの使い方を間違えてしまいました、失礼しました。
いやいや、生きてるんだけどさ、あんな感じなんですよ。
そう、意外だな、それは。
結構じゃあ激しいというか。
相当激しい。
あのうちの親父も刑事でね。
あの、刑事なんで。
結構厳しかったの、カネリンのお父さん。
もうど厳しい感じのね、昭和の親父、昭和の刑事。
てめえこれやるばかやるぐらい、みたいな。
それはもう、日常的なの?
日常的って別に俺は暴力振るわるくじゃないんだけど、
口悪いからね、そんな感じでね。
異性因だね。
だからあの感じがさ、電話かかってきたじゃない、
娘さんと晩飯食べてる時にさ。
うん、あったあった。
電話かかってきて、知り合いの漁師かなんかがさ、
船がどの航路でどっか行っちゃってとか、なんとかあって。
馬鹿かこのやろら!みたいな。
あったね。
どの航路でやれ、馬鹿やろら!とかって言ってんじゃん。
うん。
ああ、もうこのシチュエーション家で何回聞いたかな、みたいな。
あはははは。
ぐらいの。
あの、刑事ってね、夜呼び出しがあったり電話とかしょっちゅう鳴るんでね。
もう時間関係ないんだね、やっぱね。
関係ないんですよ。
なんか刑事課長とかやってるとバンバン呼び出されるのが日常だったんで。
はいはいはい。
電話かってきます。
親父がなんか、なにもらえ!とかって。
ブチギレた。
ブチギレるか、ブチギレてなくても声でけえから。
そっか、もう。
ブチギレてるように聞こえたりとか。
そういうことね。
それがすごいだから、僕の感情移入は、なんかあの父親のあの古田新田さん。
うん、新田さんか。
うん。
あの、漢字がすげえなんかその、親父似てんなみたいなので、感情移入をしたっていうのが一個あるから。
うんうんうん。
最後の方、なんかちょっとこの人が、ちょっと心が解けるところがあるじゃないですか。
そうだね、もしかしてあの絵のシーンですか。
絵のシーンじゃなくて、なんだったあの、元奥さん。
はいはいはい。
子供作って、今の別の新しい旦那さんと赤ちゃんできてみたいな時に、ずーっと強情っ張りだったのが、ちょっと謝ったり、俺が悪かったみたいな。
そうだね。
あのシーンで俺はクソ泣いたんですよ。
そのシーンだったんだ。そのシーンだったんだ。
なんか、やっぱりね。
意外ですね。そのシーンだったんだね、かなり今。
だからちょっと僕も父親との関係性別に、今でもなんか打ち解けて仲良しでもなんでもないしさ。
家に全然帰んないし、帰っても喋ることねえしみたいな。
なんかこのまま分かり合えたらいいなと思いつつも、分かり合えないまま死んでいくんだろうなみたいな、ちょっと諦めてるところがあって。
そういうのもあるんで、ああいう何か強情な役柄の人が最後ちょっと何か心を許すみたいな、そういうシーンに僕弱いんですよ。
まあある意味ギャップだよね。
ギャップだね。
なんかそうだね。
最初からさ、そういう感じのお父さんで続いてるからさ。
そうだね。
やっぱこの感情の変化というかさ、言葉遣いとかもさ、こうちょっとずつ変わったりするじゃん。
そうね。
あの変化の仕方もやっぱりいいよね。
そうだね。
いろんなことを思うんだろうなっていう。
そう、だから僕はだから終始、何かあの親父役が何か自分の親父みたいなところとかぶさって見えているので、そういう視点が結構強く見てた感じですね。
まあさ、このストーリー沿ってるかあれだけど、
うん。
あのカノンちゃん?娘さん?
カノンちゃん。
うん。
がさ、まあ満引きしてたのかしてないのかっていうところもあったわけでしょ?
そうだね。
うん。
満引きしてたのかなあれは。
あれはさ、
俺さ、たぶんこれ、たぶんしゅんちゃんはそんなこと思わないんだろうけど、
うん。
俺あの親父が何かやってたんじゃねえのって俺思ってる派なんですよ。
え、え、それは思って、考えなかったな。
思わないでしょ。
親父さんってあのスーパー親父の店長ね。
店長ね。
あの描写ってだって盗んでないんですねよこの人っていう描写の時にいきなりバーンって言ってんじゃん。
冤罪だよねこれね。
そうだね冤罪だね。
だからさ冤罪でなんか連れてってさなんかゴニゴニしてんだろってやめよこの野郎って僕は思いますよこれは。
そっちですか。
死人に口なしですよ死人に口なしだからなんかあれはねスーパーも被害者でってなんかかわいそうな店長の描写をしてたけどちょっと意地悪な視点だなと思いつつもこのとこは本当に悪いやつで。
死人に口なしで誰も見てねえからそのキャラ突き通してんだろうってでお前ちょっと罪を背負い切れなくてなってお前とってにタオルくくって死のうとしたんだろてめこらって僕なんかは思っちゃいます。
うわーでもそれでもそのさ描写がないからわからないよね。
わからないね。
だってさその事実全部をさ俯瞰的に見せてるようでそこ見えてない部分もあるわけじゃん。
そうだね見せないあえて見せてない描写があるからなんかこうやって僕みたいに職業病でうがった見方をしちゃう人もいるけどでもあえて作ってるんでしょって思うよねそういう描写は。
いやそれあるよ。
あるよね。
だってああいうさ犯罪系って必ず監修入ってるはずなんだよね。
監修入ってるよね。
うわその視点新しいな。
変わんない結構あのまた例によってさ考察系のyoutubeとかちょこっと見たけどそういうこと言ってる意地悪な人はあんまりいなかったかな。
本当は手帳が悪いやつだったみたいなことはあんまり言ってる人いなかったけど。
まあやっぱりその現場とあまりにも乖離した描写がそう思わせるんだよね。
でもそれはやっぱりそこを考えさせる余地も入れてやっぱ決定的な部分映してなかったっていう可能性はあるよね。
うーんこれなんか本当になんか意地悪な視点をマニアックな視点を残してくれてるなって思った。
すごいなそれは面白い。
面白いのか。
そっかじゃあやっぱカネリン的には不自然だったんだあのシーンは。
いやもうめちゃくちゃ不自然ですよね。
でもその時点でなんかちょっとこう、あれこいつなんかちょっと変だなって思ったってこと?店長の方。
そうだね。何を、なんだ、まあまあなんかずっとマークしてたのかなぐらいには思ったけどさ。
ずっとマークしてたにしてはさ、爪甘すぎるから何がしたいんだろうって感じだよね。
だからその松坂トーリーがね、その何かをしようとしてそれで逃げて、で引かれちゃったっていう。
そうだよそうだよそうだよ、もうそうだったら全然違ってくるじゃん。
いやそれは違ってくるわ。だってその視点がないからさ、やっぱ松坂トーリーはもう正義感というかさ、店のね店長としてのさ、責任で捕まえたとしか考えてなかったから。
なるほどね。もしそっちのいい奴だったとしても、すっげえ適当で雑じゃん。
そのちゃんと店出てから声かけっていう、もう当たり前のルールすら無視してるし、厳任すらしてないし、捕まえて何をするのっていう。
そうだねってことはやっぱり、その雑さ加減っていうのは、見る人が見たらやっぱ分かったんだねあのシーンで。
雑なお店、店長、やる気ない、2代目やる気ない、適当。
ね、でもやる気ない感じは伝わった。
そうだよね。
でもさ、お父さんの代からやってるスーパーで、たぶん大学とか出たけど、戻ってこいって言われて。
そうやね。
それからどっか就職して、何年後かに戻ってこいって戻ってきて、
ね、こう街の知らないスーパーの店長になるっていうところで、もうモチベーションもないじゃん。
そうだよね。
わかんない、わかんないけど。
あまりエネルギーを感じない感じの描写だったから。
そう、もう松坂トーリーもう演技うまいよね。
松坂トーリーもちょっと話変わるけど、三上先生っていう前期のドラマがちょっと良かったですよ。
あ、そうなんだ。あの人演技うまいよね。
令和版の金髪先生だとかって言われて。
あ、そんな感じなんだ。
結構考えさせる系のドラマだった。
じゃあもう全然キャラ違う感じ?
あの官僚で、霞が関の官僚で、日本でかなり有名な新学校に先生として封印していくみたいな、出向するみたいな感じ。
まあいろいろそれも是非って感じですけど。
まあそれ映画じゃないからちょっと長いけど。
あの情けない感じがすごい似合ってたし、うまかったね。
情けない感じ、そうね。いやー本当すごかった。
ちょっとこの映画もツッコミどころ満載なんだけど、スーパーのおばちゃんね。
おばちゃんね、はいはい。
どうですか?
寺嶋忍さん?
寺嶋忍さん?
あのおばちゃんのちょっとキモい感じ。
もうなんか最初っからキモかったじゃん。
なんかさ、ちょっと店長何々くんちって情けないすごいねーとかって言ってちょっと腕触ったり。
もうね、ボディータッチもあるし、もうなんならちょっとこうワンチャン狙ってるみたいな。
ワンチャン狙ってるじゃん、キモいじゃん。
こういうおばちゃんいるなーって思いながらさ。
いると思ういると思う。
なんかあの人すごいね、あのキモい感じの出し方がさ。
もう本当に気持ち悪かったもん最初っからずっと。
でもさ、あのキモいというか、要は近い距離感だったじゃん、彼女は。
距離感、そうね。
でさ、もういろいろあってさ、落ち込んだ時にもやっぱあの距離感だったじゃん。
そうね。
あそこまで落ち込んでさ、もうわーってなった時にも、ああいうね、安心させてくれるようなおばちゃんがいたらさ、
もしかしたらとかなってたかもしれないよね。
コロッと。
コロッと。
そうだね。
あの人は結構正義マンだったじゃない。
うん、そうだね。
正しいマン。
うん。
あれはちょっとなんかしんどそうだと思ったよね、やっぱり。
あなたは正しいことしてるんだから胸張って!とか言われるから、なんかそういうことじゃないよなと思った。
でもあれは、なんかやっぱり好きだったっていうのもあるんじゃないかな。
そうだね。
好きだったんだよね。
でもまあその後ね、惹かれてしまって、マスコミが来まして。
はいはいはいはい。
連日報道されるわけだよ。
はいはいはいはい。
スーパーにさ、報道陣がわーってきちゃって。
で、裏口から出たところでさ、取材人に囲まれてさ、
なあでもないこうでもない、まあ要は発言をしててさ、毎回毎回来られて、
もういいですいい加減にしてくださいとかって切れたとこだけ切り取られてさ、
ニュースで報道されてさ、
そうね。
なんか逆切れとかブチ切れとか言われてさ、
切り取りがあったね。
これってさ、今のSNSよくあるよね。
そうだね。
切り取り?
ニュースでもあるし。
うん。
本当に何にも文脈変わるもんね、あれ。
うん、変わる。
本当に申し訳ないことをしたと思ってますけど、みたいなその、1%ぐらいのところだけ切り取った。
そうそうそうそう。
正直スーパーも被害者だと思ってます。
で、そこドーンみたいなね。
のだけ。
ドーンって。
すっげえ悪いやつみたいに映るね。
そうなんだよね。
あるあるだなと思いました。
いや、あるあるだよ。
だってさ、それも要は自分が切り取らなくてもさ、
ほら煽り運転とかもあるじゃん。
はいはいはい。
煽り運転もさ、一部始終じゃなくてさ、
いきなりグワンって後ろから入ってきてさ、止めて、
要は前でストップして出てきてさ、オラーって怒ってるおじさんとかいるわけじゃん。
うんうん。
あれいきなりしないと思うんだよね、たぶん。
はいはいはいはいはい。
あれさ、たぶんその、投稿者が最初に煽ったのか、
何かしらあると思うんだけど、あれもやっぱ自分でやる切り取りでしょ。
うん、そうだね。
そうね。
そうそう。
やべえやつがいたとかじゃなくて、
30分ぐらいのいろんなやり取りがあってのあれでしょっていう。
そうそうそうだ。最初は些細なことかもしれないけど、
最後の切れた部分だけ切れてさ、報道するって、
煽り運転もそうだしさ、すっごい前だけどさ、
あの、布団おばさんって覚えてる?
布団おばさん?
あの、引っ越し、引っ越しってやってた。
いや俺知らないなそれ。
知らないか。
何それ?
あれ?ほんとに?
何それ?ちょっと世代じゃないかもしんない。
あれ?世代じゃないかな。
何それ?
いや、あの、隣人がね騒ぎ立てるんですっていうのがニュースになったわけよ。
へえ。
そしたらその、被害者側のほうがさ、毎日ビデオ撮ってるわけ。
うんうんうん。
そしたらおばさんがさ、布団叩きでさ、
布団をパンパンパンって叩きながら、めちゃくちゃ激しいロックとかをかけてるわけよ、大音量で。
うーん、やばそう。
すんごい迷惑じゃん。
うん、やばいよね。
頭おかしいなこの人って言って、テレビで報道されてたんだけど、
それも最終的に本当かどうかわからないんだけど、
そのおばさんは最初にその、ビデオ投稿して人に嫌がらせをされてたっていう話が後から出てきたんだよね。
なるほどね。
それでもう、頭おかしくなっちゃって、
それの仕返しでやってたんだけど、それを報道されちゃったみたいなさ。
なるほど、なるほど、なるほど。
何が真実かわからんね。
わからない。
そういう、なんか前回のね、怪物じゃないけどさ、
やっぱり、わからないです。
なんか、怪物よりもこの空白のほうが身近な問題を取り上げてる感じが、ヒューマンドラマーとして。
感情移入もしやすいのかなーって思いながら見てたね。
ねえ、2001年だからもう4年前だけど、全然今も普通にあるようなことじゃん。
そうだね、毎日毎日どっかでね。
ということで、まあ案の定1回で終わるはずもなく。
はずもないですね。ほぼ多分、このストーリー見てない人は何が何だかわかんないよね。
そうだね。だからなんか基本見てから見たほうが面白かった。
そうですね、これ見てから友達の話を聞いてるような感じで。
そうだね。
またこれ有名作品だから見てる人も多いかもしれない。
見てる人多いと思う。で、もう4年前だから。
今回第1話は松坂通店長の悪口。
悪口だったね。かわいそうな人のはずなのに、そういう切り口をお届けしました。
もしかしたらっていう切り口は多分どこの考察者もやってないと思う。