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こんばんは、ゆうこです。
このチャンネルでは、私の読書録を音声配信しています。
一日の終わりに、お酒を飲みながら、やり残した作業を片付けながら、のんびり、まったり聞いていただければと思います。
今日は、五十嵐律人さんの幻告という本について話してみたいと思います。
五十嵐律人さんは、弁護士をされている方で、これまで何冊か本を出されているんですけれども、
デビュー作の法廷遊戯という本は、まだ司法収集制の時に書かれた本のようです。
それ以降、不可逆少年、あとは原因において自由な物語、六方推理という本を出されていて、
現時点で一番新しいのがこの幻告という本になります。
ジャンルで言うと、ミステリー小説を書かれている方です。
五十嵐律人さんの本の面白さというのは、ご自身がお持ちの法律に関する知識、
司法収集制だったり、弁護士としての知識だったり、実践、経験をもとに、
ふんだんに法律に基づいた、倫理の枠組みの中で物語を展開されているというところが、
まず一つ特徴なのかなと思います。
そこに小説としての面白さ、エンターテインメントな部分、驚きや感動だったり、
そういったものが特徴的だなと思いますね。
なので、ピシッと法律だったり倫理という枠組みでしっかり作られた舞台の上で、
いろんな展開が起きていくというミステリー小説を書かれているのかなと思います。
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もう一つ特徴なのは、犯人を探し当てるというだけではなくて、
法律で裁く、どういう罰に当たるのかというところまでを書き切っていらっしゃるところは、
他のミステリー小説とは少し違いますね。
この原告という本は講談社から出されていて、
講談社が書いてある内容紹介をちょっと読んでみようかなと思うんですけれども、
裁判所初期官として働くウグイスグル、ある日、
法廷で意識を失って目覚めると、そこは5年前、
父親が有罪判決を受けた裁判の最中だった。
冤罪の可能性に気がついたスグルは、タイムリープを繰り返しながら真相を探り始める。
しかし、裁判所の裁判所長は、
冤罪の可能性に気がついたスグルは、タイムリープを繰り返しながら真相を探り始める。
しかし、過去に影響を及ぼした分だけ、5年後の今が変容。
親友を失い、さらに最悪の事態がスグルを襲う。
未来を懸けたタイムリープの果てに、スグルが導く真実とは、
リーガルミステリーの神聖・悪寒の最高到達点。
というふうに紹介されています。
この小説ではタイムリープが起きるんですよね。
本当にエンタメ要素のあるミステリー小説だなと思いました。
主人公の初期感であるうぐい・スグルの視点でストーリーは展開されていきます。
僕はという肩に口ですね。
この冷静な僕が、紹介したように、
お父さんが有罪判決を受けていて、その冤罪に気づくという、
冷静ではいられない状況の中で、タイムリープまで経験すると。
そこで混乱したり、自暴自棄になったり諦めたり、
普通ならそうしてしまいそうな状況でも、
この冷静な僕は感情に揺さぶられず、
ある意味淡々と自分の置かれた状況を受け入れて、
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真相を探り始めるという行動を起こしていくんですけれども、
迷ったり、ぐじぐじしたりしない分、小説のスピード感がすごいんですね。
話の展開がすごくて、そういった点では疾走感みたいなものも味わえます。
読み進める手が止まらない、そんな感じの小説でした。
初期感として働く立場なので、倫理感だったり、
父親に対する愛情、自分を取り巻く友人だったり、
家族に対する愛情、関係性というものを読んでいる側は目にするので、
主人公のすぐるくんが自分の迷いだったり感情の部分を吐き出していなかったとしても、
読んでいる側はそこに思いをはせずにはいられない。
表現はされていないんですけれども、どうしても感じてしまうというような、
そんな仕掛けもあるんじゃないかなと思いました。
父親の冤罪に対して真相を探り始めるということで、
親友を失ったり、最悪の事態がこの主人公を襲っていくわけですけれども、
自分の未来をかけてでも真実に向かっていくのかというような部分が読んでいる中で面白かった部分でした。
タイムリープというのは過去に戻るということなんですけれども、
法律には一時ふさいりというルールがあって、
一度裁かれた罪でもう一度裁判にかけることはできないというルールがあるらしいんですね。
なので、一度有罪という判決を受けて、その後、
冤罪の可能性に気づいたとしても、なかなか最審を開くということは難しい。
逆に無罪となった人をもう一度有罪で最審を開くことも難しい。
そういった権利が守られているのが一時ふさいりというものらしいです。
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これに対して、事件の被害者だったり被告ですよね、疑われている方の立場として、
冤罪事件が描かれている作品はいろいろあるかなと思うんですけれども、
裁いた側の裁判官の立場でこの冤罪事件をどういうふうに捉えているか、
どういう心の動きがあるのかという小説は他にはないのかなと思います。
それがこの井原氏立人さんの法律を学ばれて、弁護士として活躍されている方ならではの視点なのかなと思いました。
やっぱり他のミステリー小説にはない新しさ、ミステリーなのに爽快感もある、
本当に面白い小説で一気に読んでしまいます。本当におすすめです。
あとはこの原告という文字が表紙では黒い煙なのかなって書かれていて、
ところどころ滲み出ているという表紙になっています。
幻に告白の告と書いて原告ですね。この原告という言葉が持つ意味というのが、
この小説を読み進める中でどんどんわかっていくかなと思います。
井原氏立人さんの本は本当に法律の専門用語が少なからず出てくるんですけれども、
本当にわかりやすい言葉で書かれているし、ストーリーの展開も明快で、
語り口もとてもシンプルなので、読みやすい本になっているんじゃないかなと思います。
ぜひこの原告を手に取っていただくか、もしくは法廷遊戯、
どちらかがこの一番最初に手に取る本としては読みやすいのかなと思いますので、
ぜひ井原氏立人さん、皆さんも読んでほしいなと思います。
ミステリー小説なので、
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公にされている情報しか喋らないというのを心がけて、
ネタバレの内容にはなっていないと思いますので、
ぜひ安心して読んでみてください。
ということで、
今日は井原氏立人さんの原告という本を紹介してみました。
もし井原氏立人さんの原告を読んだよという方がいらっしゃいましたら、
感想をシェアしていただけると嬉しいです。
ということで、最後まで聞いていただけた方が、
もしいらっしゃいましたら、ありがとうございました。
いいねだったりコメントいただけると、
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リクエストとか質問をいただけると、とても嬉しいので、
もし気が向かれたら、よろしくお願いします。
ということで、聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。
ありがとうございました。