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2024-07-11 13:03

読書ラジオ『恋と誤解された夕焼け』『恋できみが死なない理由』最果タヒ

いつも聴いていただきありがとうございます。

【訂正】最果タヒさんの村上春樹著『街とその不確かな壁』書評は新潮2023.6号でした

⭐︎本紹介
恋と誤解された夕焼け https://amzn.asia/d/07Bh150O
恋できみが死なない理由 https://amzn.asia/d/01I1g2Zk
(配信の冒頭部分は本の説明文・あらすじを読み上げています。)

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00:06
こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書録や日々の学びを音声配信しています。
今日は、最果てタヒさんの『恋と誤解された夕焼け』という詩集について話してみようと思います。
こちらは、新聴者から出ている本ですね。
言葉の最先端を失踪し続けてきた詩人が、新たな翌夜に向かう第十二詩集。
だから空がとても赤く燃えている。僕は愛されたい。
今ここにいる私たちの魂の秘密は、死の言葉によってしか解き明かすことができない。
どこからなら君を連れ去る神様の手のひらがやってきても、平気か教えて。水平線勝ち平線。
生命と世界の光と影を余すところなく照らし出す決定的な四十三編ということで。
いやー、すごくね、響きましたね。
最果てタヒさんは、何だったかな、文芸尊重で、
あの、村上春樹さんの本の書評をされていたのを見て知ったんですよね。
最果てタヒさんというとね。
それで、その書評がすごく自分の中で響いたので、
タヒさんの本を読んでみようと思って買ったのが、恋と誤解された夕焼けという詩集でした。
最果てタヒさんは詩人、1986年生まれ、2004年よりインターネット上で試作を始め、
翌年より、現代詩集長の新人作品欄に投稿を始める。
映画化もされている作品もあるみたいですね。
夜空はいつでも最高密度の青色だ、という詩集なのかな。
2017年に映画化されてますね。
たくさん詩集出されていて、今もね、インスタとかで結構自分が書いた詩の写真を投稿されていて、
フォローして読んでたりするんですけど、
この詩集もすごく良くて、
彗星の詩っていう詩が帯に書いてあって、それを読んでみようかなと思うんですけど、
君の心を彗星に乗せて 寂しさなど追いつけないスピードで 宇宙の果てに連れて行ってあげる
03:00
美しい星々 そこに誰もいなくても君は寂しくなくて
まるで叶えたい夢を見つけたようなときめきだ 恋など追いつかない炎になって
寂しさは世界が君のものになるその予感 君を未人も奪わない私の手をどうかとって
途中噛んでしまいましたけど
いやーなんかすごいみずみずしいっていうかね 綺麗な詩ですよね
でもなんかどこか諦めというか 破壊浄土みたいなものが感じられるようですごくね好きですね
この最果てたひさんの詩がどんなに好きかとかどこがいいかみたいなことをね
私が感想を言えるほど語彙力がなくて言語句が難しいのでね
ぜひ読んでみてほしいなって思いますね
本当に今日は紹介の配信になるかなと思います
恋と誤解された夕焼けには先ほどの彗星の詩以外にも
流れ星の詩 浜辺の詩 透明な水 大晦日の詩 天国は秋の記号 放課後婚 つらら などなど
43編載っているのかな
愛とか恋とかを認めているようで全否定しているみたいな
そういうところがすごく面白いですね
なんか私もわかるかもしれないと思うのは
もう一冊ね
恋で君が死なない理由っていう最果てたひさんのエッセイがあるんですけれども
その後書きにですね
こんな風に書いてあったんですね
恋も愛も都合のいい言葉だ
まるでその単語を使うだけで多くの人と同じものを見ることができる気がしている
本当は全てを分かり合いたくて話しているわけではないのかもしれないなと
こういう時思います
互いが見ている愛や恋にずれがあっても
それでもそのままずれたまま話し続けていたいとどこかで願ってしまっている
すり合わせたくないことがあるという
確かにね
これはねすごくあの
私見抜かれたような気がしたんですよね
愛とか恋とかやっぱり本音で言うとよくわかんなくて
でもきっと今までの人生には
言われたこともあるし口にしてきたこともあるんですけど
あなたが言っている恋と私が言っている恋はきっと違うって思ってて
それでもいいやと思っている自分もいるわけですよね
で確認したくなる時もあるしされる時もあるけど
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結局はその
同じなのか違うのかっていうそのすり合わせを
死に行こうとしているその行為自体がなんか楽しかったり
そういう言葉ではピンとこないんですけど
それでもなんか会いたいっていう気持ちや言葉の方は
信じれるなって思ったり
なんかねそんな風にずっと自分の中でもやもやと思ってたことを
たいさんが死にしたりエッセイにしたりしているような気がして
自分に抜かれているような気がするって思ったんですよね
恋で君が死なない理由というエッセイの一番最初の
エッセイのタイトルは
一生じゃない好きって書いてあってそれは
一生好きですと言われて困ってしまうから始まるんですよ
一生って付けることで何が変わるんだろうっていう
普通に疑うわけじゃないし否定するつもりもないけど
一生好きっていうのと普通の好きっていうのとは
何が違うんだと
一生が付いている方が強いんだって思っているその根拠は何なんだろう
一生じゃないと一番じゃないと好きは尊くないんだろうか
命をかけなきゃ価値を証明できないような
そんな薄っぺらいものなら愛なんて誰も救えないと思う
ことから始まっててひねくれてるなと思いつつ
私もこれ思ってることだわと思ってね
なんかそこにズキュンときましたね
だからその一生って付けたら何なんだとか
好きっていう言葉って何なのみたいに思ってる自分がいる一方で
例えばベルバラのアンドレの愛の誓いみたいなものには
それはそれで響く自分もいるわけですよ
うさんくさいなとか
それって実体何なのって思っている自分がいるんだけど
その言葉の響きだったり
そういうことをおしげもなく何のてれもなく
言ってのけるその行為自体は尊いし美しいな
その寄ってる様が私的には見てて
これは一つのアートだなみたいな
芸術だなってやっぱ思ったりするんですよね
だから恋とか愛とかそういう言葉好きとか
そういう言葉ですごく対極に感じる自分がいて
うっとりすることもあるし
何だそれはうさんくさいって思ってる自分もあるし
二人以上いればもっとそれが全方位に
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ベクトルが違ってたりするんだろうなと思うんですけど
それを時にすり合わせようとしたり
このままでいいやって置いといたり
そういうことをする人間って面白いなって思うんですよね
ところでベルバラの私が好きなセリフをですね
一度配信でも言ったような気がするんですけど
大好きなのでもう一回言っときますね
ベルバラが好きな人興味がある人だけ
聞いていただければと思うんですけど
これは革命前夜ですね
アンドレがオスカルに愛を告白するシーンがあるんですよ
アンドレはオスカルが生まれた時から
出会った時からオスカルのことが好きなんですね
ずっと一緒に育ってきて死ぬ時も一緒だって決めてるわけです
そんなアンドレにオスカルは聞くわけです
お前は私が好きかアンドレが好きだ
オスカルは愛しているかアンドレは愛している
オスカルは私の存在など巨大な歴史の歯車には無にも等しい
そんな心の甘えをいつも私自分に許している人間だ
それでも愛してくれるか
私だけを一生愛し抜くと誓うか
ここでアンドレの名台詞が始まるんです
千の誓いがいるのか万の誓いが欲しいのか
命を懸けた言葉をもう一度言えと言うのか
愛している愛しているともっていうわけですね
であの宝塚だとここで音楽が流れて
チャーラーチャララーみたいな歌があるんですけど
えーと2人が抱擁するシーンになるんですね
で私はこれを見たのがアンドレを
天美雪さんが演じてた時だったと思うんですけど
果たしてこのセリフにくらっときたのか
あのダンスをしている
アンドレを演じている天美雪にくらっときたのかは
どっちもかもしれないなと思いますが
このセリフはすごく覚えていて
こういうことによろめく自分もいれば
タヒさんのように一生愛し抜くってどうなのよって
一生つけるのつけないのとはなんか違うのさみたいな
風に思っている自分もいる
なんかその幅がすごく面白いなって
人間の面白さ自分のこの自己矛盾の
なんか滑稽さ面白さみたいなものを
炙り出してくれるタヒさんのエッセイシーっていうのは
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これからも読んでいきたいなと思いました
とにかくね傑作なので
少しでもねなんかちょっと感性が近いかもしれないとか
わかるかもしれないとか
ちょっとこう自分の中でもやもやっとしてて
でも言語化できてないようなものを
言語化されているのを見てみたいって思う人は
タヒさんの刺繍とかエッセイすごくおすすめだなと思います
ということで今日は
最果てタヒさんの恋と誤解された夕焼け
そして恋で君が死なない理由について話してみました
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました
ではでは
13:03

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