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2023-07-05 12:28

読書ラジオ『鎌倉駅、徒歩8分、空室あり』越智月子

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00:02
こんばんは、ゆうこです。
このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、鎌倉駅、徒歩8分、空室あり、越智月子さんの本について話してみようと思います。
誰かと生活することはめんどくさいけど暖かい。
鎌倉駅から徒歩8分。
木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがいっぱい。
まだ空室あります。
男で一つで育ててくれた父が死んで、鎌倉のカフェを引き継いだから、
ある日、離婚した親友が押しかけてきて、いつの間にかシェアハウスを始めることに。
次々やってくる入居者たちは、みんなちょっとわけあり、
慣れない他人との共同生活にイラッとしたり文句を言ったりもするけれど、
家族だから言えない、家族だから甘えられない、
そんな一人ぼっちになった住人たちが見つけた新しい形の絆に温かい気持ちになる一冊。
ということで、
落ち月子さんの本は初めて読みましたね。
この本はですね、鎌倉駅徒歩8分、空室ありということで、
まず本の想定がめちゃくちゃシンプルで美しいんですよね。
紺色ののれんにスプーンとフォークとナイフが書いてあって、
このシェアハウスはですね、
カラちゃんという主人、カラちゃんってもう私と同世代だからちゃんでもないんだけど、
カラさんというね、女性が一人で切り盛りするお家カフェという名前のカフェですね。
鎌倉の古い洋館を改築したカフェなんですけれども、
ここにですね、脱サラして始めたカラのお父さんがまずこの洋館にカフェをオープンするんですね。
主人公のカラは20年間メガネ屋さんに勤めていたんだけれど、
お父さんの脱サラのカフェを手伝い、
お父さんが亡くなってからはこのカフェを引き継いで一人で切り盛りしている。
お父さんが亡くなって1年、なかなかお客様は増えていかない。
おせっかいやきのお隣さんが何とかした方がいいんじゃないのと言いにくる。
03:00
そんなところにカラの親友である美希子、美希子ですね。
結婚して福井県に住んでるんですけど、美希子が押しかけてきて、
ここをシェアハウスにしてやればいいんじゃないのってことで、
美希子のすごい勢いでですね、お家カフェはシェアハウスに生まれ変わるんですね。
そうするとどんどん田中さんがやってきて、
里子さん、あゆみさん、しえこさんと一人ずつ増えていく。
空室だったお家カフェのシェアハウスの部屋は、
そうやって少しずつ埋まっていくという話です。
この本はですね、鎌倉が好きな人、コーヒーが好きな人、
古い洋館が好きな人、古い建物が好きな人、
あとはですね、セカンドライフというかね、第二の人生に興味がある人、
そういうところに少しでも当てはまる人には本当におすすめの本ですね。
あの、からが入れるコーヒーと、まかないのカレーライスが紹介されていて、
本の後ろにはですね、レシピも載っていて、
本を読みながら美味しいコーヒーを味わいたいとか、
美味しいレシピを知りたいっていう人、もってこいの本だと思いますね。
この本の小説のいいところはですね、
何かを抱える人たちが集まって共同生活をする。
それぞれ抱えるものは何なのかっていう秘密が少しずつ明らかになっていくっていう、
その過程も面白いんですよね。
お互いが影響しあって、時には衝突することもある、喧嘩をすることもあったりするんだけど、
それぞれがシェアハウスの住人同士で向き合っていく中で、
一人一人の家族とも向き合っていく時間を作っていく。
そういう傷つきを得ていくという、ちょっと開かれていくようなプロセスもすごい楽しいんですけれども、
その中にはどこかね、なんかカレーだからピリッとスパイスが効いているというかね、
一筋縄では行かない驚きもある。
そんな話がすごく魅力的な小説だなと思いました。
で、いろんな女性が出てくるんですよね。
主人公のカラ、親友のミキコ、最初にシェアハウスにやってくるサトコ、
2番目にやってくるアユミ、最後にやってくる千恵子さん、
で、お隣に住むグラディスさんか。
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奥様は魔女に出てくる、詮索好きのお隣さんの名前を文字ってグラディスさんと呼んでいるお隣さん。
自分はどの人に近いのかななんて当てはめながら読んでみるのも楽しいですね。
みんなここに出てくるのは妙齢の女性なんですよね。
40歳以上、そもそも住む条件が40歳以上ということで、
いい大人が寄生圧パッて肘と肘を突き合いながら住むみたいな。
そういうちょっとおせっかいやきの人もいるし、一人になりたい人もいるし、
ズゲズゲ物を言う人もいれば、ちょっと潔癖症的な人もいる。
そんな人たちでも、一人で生きていきたいけれど、
誰とも話したくない、触れ合いたくないわけではない。
ちょうどいいのがシェアハウスなのかなと思いますね。
私が印象に残っている登場人物はあゆみさんですね。
コーヒー豆の売生を勉強している絶賛片思い中のあゆみさん。
このあゆみさんも秘密を抱える人なんですよね。
それがカラーとか周りの人たちにも大きな影響を与えていくことになります。
価値観が違う、いい大人が一緒に住むっていうのは、絶対トラブルがつきものですよね。
そこを乗り越えていくときにまた人として成長できるのかなと思います。
あとは、傷を抱えたり弱みを見せ合うことで、
それをいたわり合って、補い合って生きていくっていうのも素敵なことだなと思いますね。
そういえば最近私はこういうシェアハウスとかですね、
セカンドライフというか第二の人生的な話を書いた本というのは好んで見ているような気がしますね。
私もこのシェアハウス、おうちカフェが空室があるのであれば入ってみたい、住んでみたいと思いますね。
月4万5千円。共同経営者は4万5千円なのかな。
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月6万円で。
賄いもつくし、朝は入れたてのコーヒーを入れてもらえるんですよ。
その日の気分に合わせたブレンドで。
最高ですよね。
今フリーランスがオンラインで活躍している時代ですけれども、
オンラインだけじゃなくてオフラインの良さっていうのもあると思うんですよね。
リアルな世界でビジネスをしていく、アナログな世界でビジネスをしていくっていう、
人との触れ合いがそこでは感じられるのが、やっぱりサービスを提供する側も受ける側もメリットというか良い面だと思うんですよね。
そういうことに子どもが育った後の家の活用方法があるんじゃないかなっていうのを考えないわけではないんですよ。
私もコーヒー好きだし。
ただですね、人付き合いの苦手なカラー以上に私は多分人付き合いが本当にもっと苦手なので、そこどうしようかなと思いますね。
でもなんか自分の人生もね、もう決まっているわけではないなって思わせてくれる一冊ですよね。
まだまだこれからいろんな出会いがあるだろうし、
予想していない出来事に直面するはずなんですよね。
そういうものもないわけじゃない。
ある前提で構えておけば、どんなことでも楽しんでいけるような、来た来た来たっていう感じでね、向かっていけるような気がしますね。
そこにはほんの少しだけでいいから、大切な人が周りにいてくれて、大好きな本とコーヒーとかに囲まれていれば、それはそれで生き抜いていけそうな気がするなぁなんて。
そんな自分の人生と重ね合わせながら読んだ一冊でした。
落ち着き志向さんの本ね、他には読んだことないので、読んでみたいなと、本当に興味が出た作家さんでしたね。
この本本当に鎌倉好きな人には本当におすすめで、
鎌倉のお舞台にした小説って私結構持ってるんですけれど、
大切なその、鎌倉シリーズの本棚のいかぐに大切にしまおうと思った本でした。
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ということで今日は、鎌倉駅東8分空室ありという本の話をしてみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。
12:28

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