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2024-03-23 08:26

読書ラジオ『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹

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ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) https://amzn.asia/d/fIldvaQ
(配信の冒頭部分は本の説明文・あらすじを読み上げています。)

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』という本について話してみようと思います。
こちら、文庫本で上下感ありまして、それぞれあらすじを読んでみようと思います。
羊を巡る冒険から4年、激しく雪の降りしきる札幌の街から、僕の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンスステップを踏みながら、僕はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。
70年代の魂の変力を辿った著者が、80年代を舞台に新たな価値を求めて、闇と光の工作を鮮やかに描き上げた話題作。
そして下巻の方はですね、失われた心の震えを回復するために、僕は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく。
渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで、そこではあらゆることが起こりうる。
羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そしていくつかの殺人が、デビュー10年、新しい成熟に向かう村上ワールド。ということで。
いやこれは良かったですね。何が良かったって、結構なアドベンチャーというか、すごく読ませる小説だったなと思います。
原筋にもありましたけれども、いくつかの殺人が起きるんですよね。結構人が死にます。
それは僕の周りの人たちなんですけれども、なぜ死んだのかとか、誰が殺したのかとか、行方知れずになる人もいて、それはなぜなのかみたいな謎がね、すごく特に下巻の方では渦巻いていきます。
そして僕は、今までの青春三部作の僕って結構ですね、自分の周りで何が起こっても割と通り過ぎる、眺めている、何かが自分に起こった時に初めて動くという、結構受け身の僕だったなと思うんですけれども、
ダンスダンスダンスの僕はですね、軽快なステップを踏みながら、結構ね、能動的に動いていく、そんな部分がすごく好ましい小説でした。
ホノルルから札幌に行ったり、東京の渋谷と、いろんな場所を旅して、そこでの人との出会い、物語っていうのが展開されていくんですけれども、そこでいつもの僕だったら通り過ぎて逃してしまうようなものをしっかり捕まえに行くというかですね、逃さない、そんな姿勢があって、
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そこにはロマンスもあってですね、村上春樹の青春三部作を読んでからのダンスダンスダンスだったので、すごい変わったなっていう感じがしました。
僕もやっぱり34歳、35歳といい大人になってきているので、成熟しているなというか、自分に必要なものが何かわかっていて、それを取りに行こうとしている、ふらふら漂っているのではなく、しっかり留まるという決断をした大人、男性の物語ですごく良かったですね。
特に最後の方ですね、このままどうなってしまうんだろうと思いながら、結構ドキドキ、ハラハラしながら下巻の最後の方は読み込むことになります。
いつもの村上春樹だったら、この辺で終わるんだろうなというところから、2回3回まだ続くという、あれっていう驚きがあって、そのラストに向かっていく、エンディングに向かっていくところもすごくいい流れで物語が進んでいくというところが、読む側にとってはすごく良かった。
想像通りではない、そこには十分驚きというか、あるんだけど、終わり方としてはすごく良かったっていう。
ちょっと春樹さんらしくないのかもしれないなと思うんですけれども、いい終わり方だったなという。
だからあれですね、村上春樹さんの前提がちょっと他の小説家さんとは違うから、小説らしく終わってしまうとあれって思っちゃうんだけど、
その分なんか、いやすごいじゃないか、やるじゃないかみたいな、面白かったじゃないかって思えるっていう、面白い小説家さんですよね。
この中出てくる女性で、私大好きな人が一人いまして、今まで読んだ村上春樹の小説の中に出てくる女性ってだいたいスカしてんなーっていう。
スカしてるか病気な人しか出てこない印象なんですけれども、あとは白状か。
ダンスダンスダンスに出てくるある女性はですね、めちゃくちゃいいですね。こんな人も書けるんだと思いましたね。
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このダンスダンスダンスには結構あのやっぱり今までのテーマであった、喪失と再生、入り口と出口みたいなことはやっぱり書かれているんですけど、新しいキーワードとして壁っていうのが結構出てきましたね。
これはこの後の村上春樹の小説に続いていく新しいテーマになっていくんだろうなというふうに思いました。
一貫して同じ世界を違う切り取り方で書いている、そうやっていくつかの小説を生み出している人なんだなというのがなんとなくわかってきましたね。
ダンスダンスダンスはおすすめなんですけれども、でもこれ青春三部作を読んでないといまいちよくわからない、その流れを引き継いでいるので、これだけ読んでもちょっとわからないところがなかなか人におすすめしづらい部分だなと思いました。
逆に青春三部作を読んだ人にとってはちょっとご褒美のような小説でもあるなというふうに感じました。
この内容に関してもっといろんなことを話したいんですが、やっぱりどうしても話してしまうとネタバレになっていくので、まだ読んでない人からすると全然面白くないような話になってしまうので、今日の感想はここまでにしようかなと思います。
いいですね、村上春樹。いい流れで青春三部作からダンスダンスダンスまで読んできました。
まだ嫌になってないし飽きてないです。
ということで今日は村上春樹のダンスダンスダンスについて話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。
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