建築の二つの価値
今日も一日、ありがとうございました。この放送は、AIとWeb3で建築を変える一級建築士のフミが、建築やAIの話と、時々Web3の話をする放送です。よろしくお願いします。
今日は、建築が持つ二つの価値というお話をしたいと思います。
これはですね、今日の話は建築の話ですね。AIとかWeb3は出てこないと思います。建築の話で、なおかつ抽象的な話なので、ちょっと難しい話になるかもしれないのと、
あとは私自身、あんまり考えがまとまらずにしゃべる内容でもありますので、その辺あんまり聞きづらいようなものになるかもしれません。
ただ、わりと興味深い話かなと思うので、あとは自分自身に突き刺さったような話でもあるので、今日メモガチャお話したいと思っています。よろしくお願いします。
この二つの価値の話は、昨日ですね、昨日とあることがあって、そこで私の心にグサッと、なんていうんですか、目から鱗というかグサッと刺さった言葉が、フレーズというかがありまして、
その一文聞いて、なるほどと思ってたので、その一文を掘り下げる形で、今日いろいろとお話、思いつくところをお話ししてみようと思います。
何があったかというと、昨日、うちの会社で建設会社なんですけど、建物を建ててるんですけども、できあがった建物ですね。
ちょうどできあがった建物に対して、それの設計者が案内してくれるっていう社内向けの見学会がありました。
なので、その設計者がしゃべって、従業員ですね、見学会に参加希望を出した従業員が参加して、その設計者の考えを聞いたりとか、
そのできあがった建物を見るみたいな、そんな会がありました。
その時にその設計者が言ってたのは、ちょっと言い方は違うんですけども、神くらいというと建築が持つ価値っていうのは2つあると。
1つが不動産的な価値。2つ目が歴史や文化を作る価値っていう、この2つがあると。
この不動産的な価値っていうのは、当然建築主へ向けた建築主への価値であると。
2つ目の歴史や文化を作る価値っていうのは、これは建築主への価値というよりかは、社会とか周りに暮らす人々への価値であると。
この2つ、2種類の価値が建築にはあって、これからはこの2つ目の価値ですね。
歴史や文化を作る価値っていうのが大事になってくるっていうようなお話をされていました。
不動産的な価値
この整理の仕方が自分の中ではめちゃめちゃしっくりきて、クサッと来るなというふうに思いました。
絵手してこの建築を建てようとか、建築を自ら、自らはないか、建築を建てる、建設会社が建築を建てる設計事務所が建築を設計するっていう段階になると、
やっぱり事業主に向けた、建築主に向けた不動産価値を高めようというモチベーションで設計するっていうのが、なんか表面的にはありがちな動きかなというふうに思います。
具体的に言うと、例えば建築主が使って使いやすいとか、例えばですけどオフィスビルですね。
○○会社が自分のオフィスを作りたいと、自社ビルを作りたいみたいなところでオフィスビルを建てるといったときは、
自分たちの会社の従業員が使いやすいオフィスビルとか、あとはどうだろうな。
そうですね、使いやすいオフィスビル、オフィス内のワークスペースは素敵な空間で仕事がしやすくて働きやすくて、
アイデアが出やすいような席配置とか、そういった感じですね。
あとは空調とかがしっかりしてて、あと照明とかがしっかりしてて、なおかつ省エネみたいな設計がされていて、非常に環境にもいいビルみたいな。
そういったものが求められるわけです。これは不動産的な価値ですよね。
あとはマンションとかだと、実際マンションを建てる、作る建築主っていうのはマンションに住む人じゃないんですよね。
例えばなんとか不動産とか、なんとか開発みたいなそういった会社がマンションを建てて、それを個人個人に打っていくわけなんですけども、
それも作るモチベーションとしては、いかに高く売れる魅力をつけて、高くマンション一室一室を売れるかっていう、
こちらは結構金儲け的な視点に立った、いかに金儲けできるかみたいな、そういった視点に立って、
それに対してその要求に対して、当然建てる側も設計する側も、お客様の要求、いかに金儲けできるかっていう要求に対して、
こういう空間にすれば魅力的な家、魅力的なマンションになって高く売れますよみたいな提案をして、それで建てたり設計したりするわけです。
これも不動産価値の向上を狙ったやり方というか、建築への勝ちづけなわけです。
という感じで何も考えないでいくと、建てる側も建築主側も、建てるのを依頼する側も、実際に建てる側も、建築主側も建設会社側も、
不動産価値を高めようというふうなモチベーションで動くっていうのが、ごく一般的な流れかなというふうに思っています。
歴史と文化の重要性
一方でそこにメスを入れるというか、動きっていうのがその二つ目の価値の方で、やっぱり建築っていうのはそこにボーンと立つだけで何十年とか、
長ければ100年とか、もっと200年、300年経ってる建築ってありますよね。
法隆寺とか、法隆寺とかって今1000年ぐらい経ってるんですかね。
すごいですよね、あれとか、そういうふうにそれが一個立つだけで、10年とか100年とかそんぐらいのスパンでそこに立ち続けるわけですよね。
そうなってくると、もうその建物を使う人への価値、不動産的な価値だけではなくて、
その町に及ぼす影響とか、それがもっと大きく言うと社会に及ぼす影響っていうのの方も何かしらの少なからず影響があるわけです。
なので、それへの影響っていうのを考慮して、歴史とか文化を作るような価値っていうのも見出していって、
その価値が大きくなるように建物を設計したり建てたりしていくっていう動きも大事だよねっていうのが、
昨日見学会に行った設計者のメッセージだったかなと私は解釈しています。
なので、その建物が建つことによって地域の人の流れが変わるとか、
本当にかそってた地域に人が寄りつくようになるとか、
それは結構歴史的とか文化的に影響を与える価値のある建築と言えるかなと思います。
そういったものを作っていく、目指していくのが重要だよねっていうことになります。
ここで私がよくスタイフでも何回か話してたことのある建築を建てる目的ですね。
価値ではなくて目的ですね。
〇〇のために建築を建てるっていうのは3段階に変遷してきたというお話を何回もしてきてるんですけども、
ちょっとその話を今回の話題につなげるようにさせていただくと、
まず1段階目は最も原始的な建築で、周りの環境から人の暮らしを守るっていうのが目的で建築が建てられました。
要は建築がないと周りの環境にやられてしまうので、建築を建てて周りの環境から人々を守ろうねと、
そういったものになります。
具体的に言うと雨から暮らしを守るために屋根をつけるとか、
恐怖から暮らしを守るために壁を建てるとか、
あとは夏は暑いとか冬は寒いっていうのから守るために壁を分厚くして囲った空間を作るとか、
あとはその空間ですね、建てた屋根とか壁とかが何かの例えば地震とか動物が襲ってきたとか、
そういったようなのに耐えるためにその壁とか屋根を強くするとか、
そういったものが原始的な1ステップ目の建築の目的なわけです。
外からの環境から人間を守るというこれが1つ目のステップ。
2つ目は人々の心を動かすという目的ですね。
これは教会とか何ですかね、塔みたいなの建ちますよね、ピラミッドとか、
そういった言ってしまえば権力の象徴となるようなそういったものとか、
あとは信仰の象徴ですね、教会とかあとは自社仏閣とか、
そういったものはそれが立っていることによって、それに訪れたりそれを見たりすることによって、
1個人の心が動かされると、宗教的な面であったりピラミッドであったりの、
そういった制圧するみたいな、統治するみたいな、
そういったところの目的で建てられるというのが2つ目の目的なわけです。
これこうなってくると宗教とか国家とかそういったピラミッド構造みたいなのが、
人間の中で現れてきたときに、そういったものが出来上がり始めたといったものになります。
3つ目の目的は、これは最近、多分ここ100年とかそのぐらいのレベル、100年、200年ぐらいの、
そういったレベルで出来上がった概念で、人々のコミュニケーションを促進させるための建築というのがあります。
このコミュニケーションって結構広い言葉として今使っていて、
一つは金銭的なコミュニケーションですよね。売ったり買ったりする。
例えば八百屋とか、今でいうとショッピングセンターとか、
そういったものは人々がそこに集まって経済的なコミュニケーションをすることによって何か盛り上がっていくと。
そういったものを、その盛り上がりを目的としてショッピングセンターを作るみたいなもんですよね。
建築の目的と価値
あとはもうちょっというと学校とかでいうと教育的なコミュニケーションを教える、
教わるっていうコミュニケーションを誘発させるためにいい感じの学校を建てるとか、そんなものがあります。
あとは本当にもうコミュニティスペースみたいな、そういった建築もありますよね。
地域の人たちがそこに集まってたらコミュニケーションを取るっていうだけのための建築っていうのもあります。
これらをひっくるめてコミュニケーションを促進させるための建築というための目的としています。
3つの目的があって、これは時代によって移り変わっていって、変わるというよりかは追加されるようなイメージですよね。
1番目の外からの環境から人間を守るというのが1つだけあったものに対して、
時代が進むにつれて人の2つ目の感情を動かすという目的が付け加えて、
3つ目のコミュニケーションを促進させるという目的が付け加えると。
そんな感じになっていっているのが建築の目的、目的から見る建築の変遷なのかなというふうに私は捉えています。
ちょっと話が脱線しましたけど、その話を今日のテーマに照らし合わせると、
今日のテーマは建築っていうのは2つ価値がありますと、1つ目が不動産的な価値で、
2つ目が歴史や社会を変えるような価値という2つがあると。
1つ目の価値は従来的な価値だったものが、これからは2つ目の価値っていうのが重要になってきますよというようなものになります。
建築の目的3つに照らし合わせると、1つ目の外の環境から人々を守る価値、守る目的からそこから生まれる価値っていうのは
価値でいうと不動産的な価値に結びつけられるかなと思います。
これはもう本当に一対一というかで結びつけられるかなと思います。
一方で2つ目の目的ですね。これは人の心を動かす目的っていうのは、
これは割と価値でいうと2つ目の歴史や人々、歴史や文化をつくる価値っていうのにひも付けられるかなというふうに思ってます。
3つ目の目的であるコミュニケーションを誘発させるための目的の建築を捉えると、
こちらは2つの側面、不動産的な価値な側面もあるし、歴史文化的な側面もあるかなと思っています。
最後にこのコミュニケーションを目的とした建築に対してちょっと思うところとしては、
先ほども言いましたけど、このコミュニケーションを誘発させる装置としての建築っていう概念は
ここ100年とか200年ぐらいで生まれたものかなというふうに私は思っています。
その頃は資本主義が成熟していっている時期と同時で、この動きっていうのは、このコミュニケーションのための建築っていうのは
やっぱりどちらかというと資本主義よりの建築が今までそうだったかなと思います。
要は簡単に言うと、経済活動、経済的なコミュニケーションを促すための建築っていう側面が非常に強かったのかなというふうに思います。
要はその建物を建てれば、当然コミュニケーションは生まれますと。
ただコミュニケーションと同時にお金も生まれます。
お金が生まれていって、結局は不動産価値的なものに還元されて、
歴史と文化を目指す建築
その建物を建てた人、何とか不動産が儲かるみたいな、そういった側面が最近では強かったのかなというふうに思っています。
それがこれからの時代は、このコミュニケーションを促進させるための装置としての建築っていう目線、大きな目線は変わらないんですけども、そこに価値ですね。
じゃあそこにどんな価値を乗せるのか、どんな価値を目指すのかっていうと、
不動産的な価値ではなくて、歴史とか文化を作るような価値っていうのを目指していく方向性っていうのができるのかなと思っています。
それが先ほど一つのよくありがちな例なんですけども、その建物を建てるとそこに人が集まって地域が活性化するとか、
そういった価値が一例としてあるんですけども、そういった方向性っていうものを目指す建築っていうのが、
今後は重要性を増してくるんじゃないかなというふうに思っています。
ということで、今日の話はすごい雲をつかむような話でちょっと終わっちゃうんですけども、
あとはちょっと何言ってるかわかんねーよって、多分僕以外の人が聞いたら思うかもしれないんですけども、
そんな建築が持つ価値と建築が目指す目的っていうのをちょっと絡めてお話しさせていただきました。
ということで今日はお疲れ様でした。またねー。バイバイ。