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2023-05-26 12:18

#057 建築構造設計者を評価することの難しさ


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今日も一日ありがとうございます。この放送は、NFTにハマった建築設計者がNFTやWeb3、ドキドキ建築のお話をする放送です。よろしくお願いします。
今日は、建築構造設計者の難しさというお話をしたいと思います。ちょっとマニアックな内容になります。
さっそく本題ですが、建築構造設計者の難しさというお話をします。何に対する難しさかというと、
建築構造設計者が何かを成し、それの成果に対して何かしらの評価をされるのですが、
評価することの難しさというのをお話したいと思います。これは建築業界でよく言われていることなので、シェアしたいと思っています。
まず最初に建築構造設計者とは何なのかという話をした上で、その次に評価されることの難しさというお話をしたいと思います。
建築構造設計者というのは何なのかというと、建築を設計する人ですが、一言に建築を設計する人と言っても、大まかには3種類に分かれています。
1種類目が衣装設計者とか建築設計者とか言われる人です。
この人は建物の間取りとか、こういう部屋が必要だねとか、こういう部屋がどれくらいの広さが必要だねとか、こういう配置で必要だねとか、
あとは建物のデザインですね。外壁はこんな色がいいねとか、内部のドアはこんな感じがいいねとか、そういうのを計画する人。これが衣装設計者とか建築設計者とか呼ばれる人になります。
2つ目が設備設計者になります。この人は建物内の空調とか電気とか水とか、そういったもののルートを考えたりして、建物内が快適に過ごせるようにする人のことを言います。
当然そういうののルートがミズってると、お水が出ないとか、あとは換気がうまくいかないとか、電気がショートしちゃうとか、そういったことになるので、そういったルートとかインフラ関係を整備して計画する人のことを設備設計者と言います。
最後3つ目が、これは私の職業でもあるんですけど構造設計者と呼ばれるものです。この人は建物が壊れないようにするにはどれぐらいの強さの建物がいいのかっていうのを計算して、それを計画に落とし込むというような職業になります。
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具体的に言うと、建物の柱とか壁とかが多かったり大きかったりすると、強い建物ができるわけなんですけど、柱がどれぐらい大きかったらいいかとか、壁がどこにどうあれば強いのかとか、そういったものを計算して計画するような設計者が構造設計者になります。
私はこの構造設計者、3つのうちの構造設計者なんですけども、そういった職能が構造設計者であると。なので、建物が倒れないようにっていうと、具体的にはまず1つは重力に対して潰れないようにするっていうのがまず1つあります。
2つ目が地震に対して倒れないようにするっていうのが2つあります。他にもいろんなケースがあるんですけども、代表的なのはこの2つ。重力に対して潰れないようにする、地震に対して倒れないようにする、そういった強い建物を計画するのが構造設計者の役割になります。
ここまで建築構造設計者のお話をしてきたんですけども、次にその構造設計者が評価される時っていうのはどんな時かっていうのを考えてみます。
先ほども言ったように、適度に強い建築を作るっていうのが構造設計者の役割になります。なので、強い建築が作れた時に構造設計者は評価されるわけです。
簡単に言うと。先ほども言ったように裏返すと、重力に対して適度な感じで倒れない、潰れない建築とか、あとは地震に対して適度に倒れない建築っていうのができた時に構造設計者っていうのは評価をされます。
この時、重力に対して倒れないっていうのは建物が建った瞬間に今見て評価できるかなと思います。
なので結構当たり前の出来事として捉えられがちなんですけども、こんな建物の形してるのによく倒れねえな、よく潰れねえなみたいな評価は専門家の間ではできて、
なので重力に対して潰れない建物っていう評価は比較的評価がしやすい項目になります。
一つは重力に対して潰れない建築であるかどうかっていうのが一つ評価の手法としてあります。
二つ目の地震に対して倒れない建築かどうか、これが今日の本題なんですけども構造設計者の難しさ、構造設計者が評価することの難しさになるんですけども、
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地震が起きても倒れないって確認あんまりできないですよね。
建築の構造設計では建築の世界では地震が起きて倒れないの、地震の大きさっていうのはだいたい阪神大震災とか、
あとは東日本大震災とか熊本地震とかそれぐらいの結構な被害が出るような地震を想定してそれぐらいの大きさの地震が起きても倒れませんみたいな設計をしているわけです。
じゃあそれってパッと見、当然わからないですよね。この建物が地震が、建物にもし地震が起きたら倒れるかどうかみたいなことっていうのは本当に地震が起きてみなきゃわかんないんですね。
その土地に建物が、その土地に地震が、そのクラスの阪神大震災とかそのクラスの地震が起こる確率っていうのは極めて低くて、だいたい500年に一度ぐらいと言われています。
なのでその500年に一度の地震が起きて、その起きた時に倒れるかどうかなんて確かめようがないし、わからないんですね。
ということでこの建物が地震が起きても倒れないかどうかっていうのは評価の仕様がない、もしくは評価がめちゃめちゃ難しい項目だなと思っています。
なので構造設計者の責務である倒れない建物を作るっていうのは、重力に対して倒れない潰れない建物を作るっていうのは比較的目に見えて評価がしやすいんですけども、地震に対して倒れない建物を作るっていう項目については非常に評価が困難であると思います。
評価することが困難ってことは、その目標を目指して頑張るっていうのもなかなか雲をつかむような話で困難というかなんですね。
確かにある程度こういう数式を守っておけば地震に対して倒れませんよみたいな感じで法律にもなっていますし、建築学会の基準みたいな数式もあるんですけども、それを守っておけばいいみたいなことはあるんですけども、
じゃあそれを守っておけば本当に地震が起きても倒れないかっていうのはわかんないわけですね。
実際に起きたことがないからっていう点で、そんな雲をつかむような話っていうのを構造設計者はしているというような実態であります。
一方で建築設計者とか設備設計者っていうのは、例えば設備設計者だと空調がうまく効いてるかとか、水道がうまく流れてるか、電気がうまくつくかとか、それによって快適に暮らせるかっていうのは建物が起きた後、いくらかすればすぐに評価ができる項目なんですね。
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建築、衣装設計者についてもこのデザインいいねとか、この間取りだったらすごい使いやすくていいねとか、空間が広々感じるねとか、そういった感じでこれもできた後にすぐ評価がしやすいものになります。
ということでこの評価のしやすさ、しづらさについても3つある設計職能のうち構造設計者だけちょっと特殊な領域にいるというのがお分かりいただけたかなと思います。
ここから私の想像なんですけども、そういう世界に構造設計者はいるので、本来の目的は倒れない建物を作るっていうのが大前提の目的としてあるんですけども、それに対して評価されづらいという現実があるので、そこから逃げていくような構造設計者っていうのは多分現れるのかなと思います。
なので本来あるべき倒れない建築を作るっていうそこから逃げて、例えばデザイン性の高い建築を目指すとか、それ自体は非常に良いことなんですけども、目指すとか、もっと言うとそういう強さみたいなのを後返ししてコストとか安さとか建物を建てるための安さとかそういったところに突き進んでしまうみたいな人もおそらく現れてしまうのかなと思います。
そういったのは結構危ないような話なので、話だと思います。
要は建物が倒れるかどうかっていうのは人の命に関わることになるので、そこの基準が、そこの機能が保てられてるか保たれてないかっていうのは評価は当然先ほど言ったようにしづらいんですけども、もし保たれてなかったときにどうなるかっていうのはもう本当に想像もしたくないようなことが起こるわけです。
なので評価っていうのはしづらいんですけども、そこからは我々構造設計者っていうのは逃げちゃダメで、そこに愚直に向き合っていくっていうのが何年経っても大事なことなのかなと思っています。
ということで最後は私の感想みたいな感じになったんですけども、今日は建築の話をしてみました。
建築の中でも設計者っていうのは3人いて、3人それぞれいて、中でも私がやっている構造設計者っていうのがとても評価しづらい領域のことをやっているといった話をしてみました。
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ちょっとわかりづらかったかもしれませんが、聞いていただいてふんふんなるほどと思っていただいたらとてもうれしいです。
ということで今日はおしまいにしたいと思います。
それじゃまたねーばいばーい。
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